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5. アジュール温泉郷
5-2 アジュール温泉郷
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イフェイオンは冷却装置の付いたケースから取り出した、白い饅頭の様な物をテーブルに置いて、ルキの方に寄せる。
「こちらは、保存食用として考案された物です。女性エルフの血液を、劣化防止処理を行ってゲル状に固め、大福の皮で包んだ一品でございます。どうぞお召し上がりください」
ルキは大福を手で摘まみ、ひと噛みする。
口の中の大福を飲み込むと、さらに残りを口に入れて完食し目を瞑る。
「大福の柔らかな皮の中から、女性エルフの芳醇な香りと風味の血液がジワリとにじみ出てきて口の中に広がり、ジャムのように粘度を持たせることで食べやすく手も汚れずに、大変美味しく頂けたのでございマフス」
「こちらの成分劣化はどうでしょうか?」
「流石イグドラムの魔法安全対策課なのデフ、血液の鮮度が保たれていたので、ルキに必要な成分が、これからなら補えるニャス」
イフェイオンがテーブルの下で、手ごたえに拳を握る。
「次はこちらなのですが、男性署員が女性ホルモンを一時的に増進させるサプリを摂取した状態で採取した血液を、さらに成分を壊さないよう劣化防止処理を行った上で、ベリー系の風味付けを施したグミです」
イフェイオンは宝石のように赤い柘榴の実のようなグミを皿にのせて、ルキの前に置いた。
ルキの細い指が、小さな粒を摘まんで口の中に入れる。
ルキは長いマツゲを瞬かせ、もう一つ、もう一つと口に入れ、首を傾げる。
「本当に、男性エルフの血デフか?」
「はい、もちろんそうです」
「うん。不味くないデフ! これなら食べられるニョス!」
「やりましたね! 班長!」
「ああ、味はクリアだな。だが、保存期間がどれも一週間と短い、それに不味くないではなく、美味しいと言ってもらえることが目的だから、まだ達成とは言いえない」
「ええ、班長。それと、男性署員の女性ホルモンサプリ摂取ですが、署員が化粧品売り場に入っていくところを見掛けたので、こちらも別の方法を検討した方がいいかもしれません」
「それ、本当か? 上にバレたら、コンプライアンスがどうとか言ってくるな。しょうがない、別の方法を考えるか」
血液の成分解析は、イグドラシルの知識と魔法庁の魔法技術をもってしても、底の分からない深淵を覗くように先も見えない状態のため、血液を加工する方法で、吸血鬼の必要とする成分を壊さず、かつ味覚を満足させるものをと、イフェイオンは研究をして来たのだった。
その夕刻、暮れゆく空の下、精霊の家中にオレンジの光が点り、優しく客を迎える森の中のレストランの様に、暗い森に、そこだけが温かい明かりで溢れていた。
テーブルにはルキとイフェイオンとチャイブ、それに樹精獣達の分の料理が並んでいる。
ワインとサラダ、清流魚のフリットに、チーズリゾットの珍しキノコのカラッと焼き添え、さらに、最も美味しい状態に熟れた果物を味わう。樹精獣たちは、アルコールは好まないようで、ぶどうジュースを飲んでいたが。さらに、手掴みではなく、肉球で器用にカトラリーを使っていた。
食事も終え、日がすっかり落ちると、庭の様な広場に出て、ルキ達がイグドラシルの文化交流会で披露する予定の樹精獣の舞踊を披露する。
人ではまず無理な速さのバチさばきをするルキの太鼓に、コミカルでアクロバティックな樹精獣たちの踊りを鑑賞するイフェイオンとチャイブ。
やがて演舞が終わると、イフェイオンは感激し、ルキの前に跪く。
「大変すばらしい演奏と、精霊獣様方の舞踊でした、沢山練習されたのですね、全ての調和が見事です。料理も素晴らしいものですし、空気も美味しい。ここには、私を魅了する全てがある、大好きです、ルキ様」
「ルキを好きなのはイフェ長の勝手ニャス、好きでいればいいニョロ。ルキも誰かを好きになったら、そう言って気持ちを伝えるノシ」
「はい、貴方が好きになる誰かが私となるように、私は努力いたします」
「班長、私もここに住みたいです。毎日、あの可愛い樹精獣様たちの踊りを見たいです。ここを森のコテージ風レストランにして、樹精獣様たちのショーを開催すれば、きっと人気が出ます、料理も美味しいですし、従業員として雇ってほしいです」
強かに酔った二人だが、割と本気で移住を考え始めていた。
竜神王、スラジ・ラードーンがイグドラムに訪れた日、その翌日に自分は空中国家ヘスペリデスに行くことが決まった。
兄のロブスタスは、自分の失態と思い顔色を失くしていたが、この件に関しては、関ったのがたまたまロブスタスであっただけで、誰に非があるわけではないと思っていた。
だが、兄は酷く落ち込み、その責任を一身に背負って自害しかねない顔をしていたため、迎賓館から御所へ戻る途中、私は兄に、王族の命は民のためにあるのだから、自分自身であっても勝手に損ねてはならないと釘を刺しておいた。
兄は、私の顔をまじまじと見つめたのち、何かを決意したように、御所とは別の場所に向かって行ってしまった。
やがて、部屋の扉がノックされ、先ほど何処かへ走り去った第二王子である兄のロブスタスが、話があると訪問して来た。
兄の後ろには、王宮騎士特務隊隊長のイセトゥアンがいる。
「アナ、今回の事、本当に済まなかった。父さんやお前はきっと戦争を避けようと、お互いが一番大事なものを犠牲にしようとしている。けれど、父さんはお前を、アナを諦めてはいない。一週間以内に何としてでも、お前を取り戻し、アナから竜神王の手を引かせようとのお考えなのだ」
「ロブ兄様、まさかヘスペリデスに私を助けに来る気でいらっしゃるの? 空で、私達エルフに勝ち目はありませんわ。私のせいで誰かが犠牲になることを、私は望んでおりませんわよ?」
「ああ、だから、方法を考えたんだ。お前は反対すると思うが、私にもう一度チャンスを与えて欲しい」
兄より身を退けた。
自身の持つ特殊能力、害意の把握にロブスタスが引っ掛かったのだ。
何をする気か問おうとして、意識が途切れた。
再び目を覚ましたのは自室のベッドの上で、竜神王が既にリンドレイアナ姫を伴って、ヘスペリデスに帰還した後だった。
文机の上に、ロブスタスからの手紙が置かれており、その内容は、イセトゥアンの魔法で、ロブスタス自らがリンドレイアナに成り代わり、ヘスペリデスから一週間以内に脱出してくるとの事。侍女にも事情を話し、協力を取り付けているので、食事や必要な物は侍女に全て用意してもらい、リンドレイアナは部屋から一週間出ないようにとの注意が綴られていた。
リンドレイアナは、本当にそんなことが出来るのかと兄を信じたい気持ちと、兄に何かあったらとの心配で落ち着くことが出来ず、立ったり座ったり、部屋の中をウロウロしたりして、一日を過ごした。
翌日、部屋に王宮騎士特務隊のブロン・サジタリアスとヴィント・トーラスの二人を従えた、ロブスタスの姿をした者がやって来た。
「貴方は誰なのかしら?」
「すみません、私はロブスタス殿下より、竜神王をお見送りする際の身代わりとなるよう、イセトゥアン隊長の特殊魔法で、ロブスタス殿下の姿をとっております、特務隊第二班所属、ライフ・スコーピオです」
王宮勤めには、十三貴族の第二子以後のエルフが多い。イセトゥアンの様に特殊な事情で、名家の長男であることを知らずに施設で育ったために、王宮騎士となった者もいるが。
「こちらは、保存食用として考案された物です。女性エルフの血液を、劣化防止処理を行ってゲル状に固め、大福の皮で包んだ一品でございます。どうぞお召し上がりください」
ルキは大福を手で摘まみ、ひと噛みする。
口の中の大福を飲み込むと、さらに残りを口に入れて完食し目を瞑る。
「大福の柔らかな皮の中から、女性エルフの芳醇な香りと風味の血液がジワリとにじみ出てきて口の中に広がり、ジャムのように粘度を持たせることで食べやすく手も汚れずに、大変美味しく頂けたのでございマフス」
「こちらの成分劣化はどうでしょうか?」
「流石イグドラムの魔法安全対策課なのデフ、血液の鮮度が保たれていたので、ルキに必要な成分が、これからなら補えるニャス」
イフェイオンがテーブルの下で、手ごたえに拳を握る。
「次はこちらなのですが、男性署員が女性ホルモンを一時的に増進させるサプリを摂取した状態で採取した血液を、さらに成分を壊さないよう劣化防止処理を行った上で、ベリー系の風味付けを施したグミです」
イフェイオンは宝石のように赤い柘榴の実のようなグミを皿にのせて、ルキの前に置いた。
ルキの細い指が、小さな粒を摘まんで口の中に入れる。
ルキは長いマツゲを瞬かせ、もう一つ、もう一つと口に入れ、首を傾げる。
「本当に、男性エルフの血デフか?」
「はい、もちろんそうです」
「うん。不味くないデフ! これなら食べられるニョス!」
「やりましたね! 班長!」
「ああ、味はクリアだな。だが、保存期間がどれも一週間と短い、それに不味くないではなく、美味しいと言ってもらえることが目的だから、まだ達成とは言いえない」
「ええ、班長。それと、男性署員の女性ホルモンサプリ摂取ですが、署員が化粧品売り場に入っていくところを見掛けたので、こちらも別の方法を検討した方がいいかもしれません」
「それ、本当か? 上にバレたら、コンプライアンスがどうとか言ってくるな。しょうがない、別の方法を考えるか」
血液の成分解析は、イグドラシルの知識と魔法庁の魔法技術をもってしても、底の分からない深淵を覗くように先も見えない状態のため、血液を加工する方法で、吸血鬼の必要とする成分を壊さず、かつ味覚を満足させるものをと、イフェイオンは研究をして来たのだった。
その夕刻、暮れゆく空の下、精霊の家中にオレンジの光が点り、優しく客を迎える森の中のレストランの様に、暗い森に、そこだけが温かい明かりで溢れていた。
テーブルにはルキとイフェイオンとチャイブ、それに樹精獣達の分の料理が並んでいる。
ワインとサラダ、清流魚のフリットに、チーズリゾットの珍しキノコのカラッと焼き添え、さらに、最も美味しい状態に熟れた果物を味わう。樹精獣たちは、アルコールは好まないようで、ぶどうジュースを飲んでいたが。さらに、手掴みではなく、肉球で器用にカトラリーを使っていた。
食事も終え、日がすっかり落ちると、庭の様な広場に出て、ルキ達がイグドラシルの文化交流会で披露する予定の樹精獣の舞踊を披露する。
人ではまず無理な速さのバチさばきをするルキの太鼓に、コミカルでアクロバティックな樹精獣たちの踊りを鑑賞するイフェイオンとチャイブ。
やがて演舞が終わると、イフェイオンは感激し、ルキの前に跪く。
「大変すばらしい演奏と、精霊獣様方の舞踊でした、沢山練習されたのですね、全ての調和が見事です。料理も素晴らしいものですし、空気も美味しい。ここには、私を魅了する全てがある、大好きです、ルキ様」
「ルキを好きなのはイフェ長の勝手ニャス、好きでいればいいニョロ。ルキも誰かを好きになったら、そう言って気持ちを伝えるノシ」
「はい、貴方が好きになる誰かが私となるように、私は努力いたします」
「班長、私もここに住みたいです。毎日、あの可愛い樹精獣様たちの踊りを見たいです。ここを森のコテージ風レストランにして、樹精獣様たちのショーを開催すれば、きっと人気が出ます、料理も美味しいですし、従業員として雇ってほしいです」
強かに酔った二人だが、割と本気で移住を考え始めていた。
竜神王、スラジ・ラードーンがイグドラムに訪れた日、その翌日に自分は空中国家ヘスペリデスに行くことが決まった。
兄のロブスタスは、自分の失態と思い顔色を失くしていたが、この件に関しては、関ったのがたまたまロブスタスであっただけで、誰に非があるわけではないと思っていた。
だが、兄は酷く落ち込み、その責任を一身に背負って自害しかねない顔をしていたため、迎賓館から御所へ戻る途中、私は兄に、王族の命は民のためにあるのだから、自分自身であっても勝手に損ねてはならないと釘を刺しておいた。
兄は、私の顔をまじまじと見つめたのち、何かを決意したように、御所とは別の場所に向かって行ってしまった。
やがて、部屋の扉がノックされ、先ほど何処かへ走り去った第二王子である兄のロブスタスが、話があると訪問して来た。
兄の後ろには、王宮騎士特務隊隊長のイセトゥアンがいる。
「アナ、今回の事、本当に済まなかった。父さんやお前はきっと戦争を避けようと、お互いが一番大事なものを犠牲にしようとしている。けれど、父さんはお前を、アナを諦めてはいない。一週間以内に何としてでも、お前を取り戻し、アナから竜神王の手を引かせようとのお考えなのだ」
「ロブ兄様、まさかヘスペリデスに私を助けに来る気でいらっしゃるの? 空で、私達エルフに勝ち目はありませんわ。私のせいで誰かが犠牲になることを、私は望んでおりませんわよ?」
「ああ、だから、方法を考えたんだ。お前は反対すると思うが、私にもう一度チャンスを与えて欲しい」
兄より身を退けた。
自身の持つ特殊能力、害意の把握にロブスタスが引っ掛かったのだ。
何をする気か問おうとして、意識が途切れた。
再び目を覚ましたのは自室のベッドの上で、竜神王が既にリンドレイアナ姫を伴って、ヘスペリデスに帰還した後だった。
文机の上に、ロブスタスからの手紙が置かれており、その内容は、イセトゥアンの魔法で、ロブスタス自らがリンドレイアナに成り代わり、ヘスペリデスから一週間以内に脱出してくるとの事。侍女にも事情を話し、協力を取り付けているので、食事や必要な物は侍女に全て用意してもらい、リンドレイアナは部屋から一週間出ないようにとの注意が綴られていた。
リンドレイアナは、本当にそんなことが出来るのかと兄を信じたい気持ちと、兄に何かあったらとの心配で落ち着くことが出来ず、立ったり座ったり、部屋の中をウロウロしたりして、一日を過ごした。
翌日、部屋に王宮騎士特務隊のブロン・サジタリアスとヴィント・トーラスの二人を従えた、ロブスタスの姿をした者がやって来た。
「貴方は誰なのかしら?」
「すみません、私はロブスタス殿下より、竜神王をお見送りする際の身代わりとなるよう、イセトゥアン隊長の特殊魔法で、ロブスタス殿下の姿をとっております、特務隊第二班所属、ライフ・スコーピオです」
王宮勤めには、十三貴族の第二子以後のエルフが多い。イセトゥアンの様に特殊な事情で、名家の長男であることを知らずに施設で育ったために、王宮騎士となった者もいるが。
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