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彼のお仕置き。
59話
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「ちょ、ちょっと待って……だ、だめだよ。織部くん!」
「今さら?」
胸を守るようにして隠していると、織部くんは口角だけをきゅっと上げて笑ってみせる。
なんだか、黒い笑いだ。笑ってるのに目が怖い。
そう思う間もなく肩に置かれた彼の手に力が入る。
そのまま後ろに押し倒され、スプリングのきいたベッドに倒れ込んだ。
ひたすら両手で胸を隠すのに専念していて、他のところが無防備だったらしい。
仰向けに倒れたはずみで、スカートの裾がまくれた。
ブラジャーとおそろいの苺プリントのショーツがストッキングごしに見える。
あせってスカートを戻そうとしたが、それより早く織部くんの手がウエストにかかった。
「ひっ」
喉から空気の漏れるような変な声が、自分の口から出た。織部くんがストッキングと一緒にショーツを引き摺り下ろしたのだ。
「ふわぁあっ!?」
あわてて両手で下半身を隠そうとしたが、その手は、すばやくつかまれた。強い力で、頭の上まで持ち上げられる。
え、ちょっと、ちょっと、何する気?
中途半端に脱がされたブラウスで両腕が縛られる。早い。
妙に手際がいいよ。どういうこと?
ショーツとストッキングは、まとめて膝下あたりまで下ろされたまま。両腕は、バンザイした状態で頭の上で押さえつけられている。
身じろぎするけど、陸にあげられた魚みたいな状態だ。
変に暴れると物音がしてしまうかもしれない。
スカートは、お腹の上まで捲れあがっていた。
明るい光の下でむき出しにされた下半身が見える。少女趣味な下着とは、裏腹に恥丘の繁みがさらなる羞恥を煽った。
「やあ……っ、やだ」
意味のない声が漏れる。
顔が燃えるように熱い。
本気でわたしがイヤだと言ったら、暴れたら、きっと織部くんは許してくれるはず……でも、彼を拒否していると思われたくない。
違う。そうじゃない。
それは、自分への“言いわけ”だ。
こんなに乱暴にされているのに、少しも嫌ではない。
むしろ強引に奪ってほしかった。
それでも、やっぱり恥ずかしい。
大腿をよじって隠そうとするけど、擦り合わせた内腿がぬめっている。
まだ何もされていないのに、滴りそうなほどに、そこは潤んでしまっていた。
いつか夜道で織部くんにされたことを思い出してしまう。
あの時みたいに、触ってほしい。そんな自分の想いに、いっそう恥ずかしくなった。
「そんな顔をするな……」
乱暴なくせに、どこか優しい声。
片手でわたしの両腕を押さえつけながら、別の手ではわたしの顔に張りついた髪を梳いてくれる。
そんなふうにされて、ようやく自分が汗をびっしょりかいていることに気がついた。
――ああ、やっぱりいつもの織部くんだ。
意地悪ばっかり言うくせに、どこかでちゃんと甘やかせてくれる。
縛られたままの手を伸ばしたいけど、このままじゃあなたを抱きしめることさえできない。
「いやか。こんなふうにされるのは」
ほんのちょっとだけ、織部くんの顔が赤い気がする。
わたしは、夢中で首を振った。
「今さら?」
胸を守るようにして隠していると、織部くんは口角だけをきゅっと上げて笑ってみせる。
なんだか、黒い笑いだ。笑ってるのに目が怖い。
そう思う間もなく肩に置かれた彼の手に力が入る。
そのまま後ろに押し倒され、スプリングのきいたベッドに倒れ込んだ。
ひたすら両手で胸を隠すのに専念していて、他のところが無防備だったらしい。
仰向けに倒れたはずみで、スカートの裾がまくれた。
ブラジャーとおそろいの苺プリントのショーツがストッキングごしに見える。
あせってスカートを戻そうとしたが、それより早く織部くんの手がウエストにかかった。
「ひっ」
喉から空気の漏れるような変な声が、自分の口から出た。織部くんがストッキングと一緒にショーツを引き摺り下ろしたのだ。
「ふわぁあっ!?」
あわてて両手で下半身を隠そうとしたが、その手は、すばやくつかまれた。強い力で、頭の上まで持ち上げられる。
え、ちょっと、ちょっと、何する気?
中途半端に脱がされたブラウスで両腕が縛られる。早い。
妙に手際がいいよ。どういうこと?
ショーツとストッキングは、まとめて膝下あたりまで下ろされたまま。両腕は、バンザイした状態で頭の上で押さえつけられている。
身じろぎするけど、陸にあげられた魚みたいな状態だ。
変に暴れると物音がしてしまうかもしれない。
スカートは、お腹の上まで捲れあがっていた。
明るい光の下でむき出しにされた下半身が見える。少女趣味な下着とは、裏腹に恥丘の繁みがさらなる羞恥を煽った。
「やあ……っ、やだ」
意味のない声が漏れる。
顔が燃えるように熱い。
本気でわたしがイヤだと言ったら、暴れたら、きっと織部くんは許してくれるはず……でも、彼を拒否していると思われたくない。
違う。そうじゃない。
それは、自分への“言いわけ”だ。
こんなに乱暴にされているのに、少しも嫌ではない。
むしろ強引に奪ってほしかった。
それでも、やっぱり恥ずかしい。
大腿をよじって隠そうとするけど、擦り合わせた内腿がぬめっている。
まだ何もされていないのに、滴りそうなほどに、そこは潤んでしまっていた。
いつか夜道で織部くんにされたことを思い出してしまう。
あの時みたいに、触ってほしい。そんな自分の想いに、いっそう恥ずかしくなった。
「そんな顔をするな……」
乱暴なくせに、どこか優しい声。
片手でわたしの両腕を押さえつけながら、別の手ではわたしの顔に張りついた髪を梳いてくれる。
そんなふうにされて、ようやく自分が汗をびっしょりかいていることに気がついた。
――ああ、やっぱりいつもの織部くんだ。
意地悪ばっかり言うくせに、どこかでちゃんと甘やかせてくれる。
縛られたままの手を伸ばしたいけど、このままじゃあなたを抱きしめることさえできない。
「いやか。こんなふうにされるのは」
ほんのちょっとだけ、織部くんの顔が赤い気がする。
わたしは、夢中で首を振った。
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