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愛情表現は、歪んでいるもの。
29話
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優衣が無抵抗なのをいいことに胸を揉みしだきながら、もう片方の手をスカートの中へもぐらせる。
膝の上から大腿をそっと撫でると、まるで痙攣するみたいにびくびくと震えていた。
素肌の柔らかさを、じかに掌に感じる。
家にいたから、ストッキングは穿いていないようだ。
「や……ぁ、あ……ん」
そのまま、足の付け根のほうへ撫で上げてやると、優衣の赤らんだ眼のふちからぽろぽろと涙が零れた。
なだめるようにくちづけしてやると、仔犬みたいな鳴き声をあげる。
まずい。この辺で止めておくべきだ。理性はそう訴えているが、感情がついていかない。
やっぱり動物だな。俺。
冷静になるべきだ。
場所を考えろ。
3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288……円周率を唱えている場合じゃない。
だが、優衣の涙に濡れた顔は、いつもよりずっと色っぽく扇情的で、俺をたまらない気持ちにさせる。
普段の図書館で見せる穏やかで、優しいあの表情とはまったく違う。
もう少し……。
もう少しだけ、優衣のこの顔を見ていたい。
眉根を寄せて、苦しげに快感に呑まれまいとして必死で抵抗する。この顔が……。
無垢で、奇麗な彼女を、こうして俺の色に染めかえてしまいたい。
さんざん穢いものばかりを吸い込んだ俺と同じにしてしまえば、俺以外の誰にも触れられなくなる。
ほかの誰も手を出さないように、俺だけのものだと消えない印をつけてやりたい。
どんなに泣いても暴れても無理やりに抱きしめて閉じ込めてしまおうか。
そんな凶悪な感情が沸き起こってくる。
このまま取り返しのつかないほど、彼女を傷つけたとしても俺は、優衣を手放すことはできそうもない。
「ふっ……あ、……おり、べくん……」
優衣はうわ言のように、俺を呼ぶ。
ただし苗字。
こいつはいつまで、こんな呼び方を続けるつもりなんだ。
「なんだ。俺に触られるのがいやか」
そう言いながらも、手を休めることはしない。
短いスカートの下の柔らかな双丘を撫でる。
胸とは、また違う質量感のある触り心地。
つるつるした生地がやけに邪魔に感じる。
「ちが……違う。そう、じゃないの……でも」
消え入りそうなほど小さな声で、優衣は訴える。
本当は、泣くほど怖いくせに。
怯えきって震える姿があまりに可愛らしくて、いっそうイジメたくなってくる。
「でも、なんだ」
「こ、……こんなとこじゃ……や……なの……」
恥ずかしそうに口の中で、もごもごと言う。
「ああ、そうだな。もう少し場所を考えようか」
俺がそう言うと、優衣は安心したのだろう。
ほうっと吐息を漏らす。
固くこわばっていた身体から力が抜けたのを見計らって、ショーツの脇から指を入れてやった。
「ひうっ!」
「なんだ。いやがっているわりに、グショグショじゃないか」
「あ……あっ……」
言葉でなじってやると、彼女は本当に悲しそうな顔をして涙をこぼした。
指先に触れる部分は、驚くほど柔らかで薄い花びらを重ねたような感触が伝わってくる。
あふれるほどの露を滴らせているのが、どうしようもなく嬉しかった。
ゆっくりと縦の筋をなぞってやると、腰がびくびくと動く。
触れるのさえ、ためらわれるほど可憐で初々しかった彼女を、俺がこの手で昂ぶらせているのだ。
手さぐりで、肌と粘膜の間を往復しながら、割れ目の中へ中指を沈める。
「はあぅっ……あ、んぁあっ」
声を抑えることさえ、できずに優衣はかぶりをふった。
「いくら夜だからって、こんなところでおかしな声をあげて……どうするんだ?」
耳もとで息を吹き込みながら言ってやると、優衣はすくみあがった。
同時に彼女の中に沈めた指が、ぎゅっと締め付けられる。
こんなに蕩けているくせに。
膝の上から大腿をそっと撫でると、まるで痙攣するみたいにびくびくと震えていた。
素肌の柔らかさを、じかに掌に感じる。
家にいたから、ストッキングは穿いていないようだ。
「や……ぁ、あ……ん」
そのまま、足の付け根のほうへ撫で上げてやると、優衣の赤らんだ眼のふちからぽろぽろと涙が零れた。
なだめるようにくちづけしてやると、仔犬みたいな鳴き声をあげる。
まずい。この辺で止めておくべきだ。理性はそう訴えているが、感情がついていかない。
やっぱり動物だな。俺。
冷静になるべきだ。
場所を考えろ。
3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288……円周率を唱えている場合じゃない。
だが、優衣の涙に濡れた顔は、いつもよりずっと色っぽく扇情的で、俺をたまらない気持ちにさせる。
普段の図書館で見せる穏やかで、優しいあの表情とはまったく違う。
もう少し……。
もう少しだけ、優衣のこの顔を見ていたい。
眉根を寄せて、苦しげに快感に呑まれまいとして必死で抵抗する。この顔が……。
無垢で、奇麗な彼女を、こうして俺の色に染めかえてしまいたい。
さんざん穢いものばかりを吸い込んだ俺と同じにしてしまえば、俺以外の誰にも触れられなくなる。
ほかの誰も手を出さないように、俺だけのものだと消えない印をつけてやりたい。
どんなに泣いても暴れても無理やりに抱きしめて閉じ込めてしまおうか。
そんな凶悪な感情が沸き起こってくる。
このまま取り返しのつかないほど、彼女を傷つけたとしても俺は、優衣を手放すことはできそうもない。
「ふっ……あ、……おり、べくん……」
優衣はうわ言のように、俺を呼ぶ。
ただし苗字。
こいつはいつまで、こんな呼び方を続けるつもりなんだ。
「なんだ。俺に触られるのがいやか」
そう言いながらも、手を休めることはしない。
短いスカートの下の柔らかな双丘を撫でる。
胸とは、また違う質量感のある触り心地。
つるつるした生地がやけに邪魔に感じる。
「ちが……違う。そう、じゃないの……でも」
消え入りそうなほど小さな声で、優衣は訴える。
本当は、泣くほど怖いくせに。
怯えきって震える姿があまりに可愛らしくて、いっそうイジメたくなってくる。
「でも、なんだ」
「こ、……こんなとこじゃ……や……なの……」
恥ずかしそうに口の中で、もごもごと言う。
「ああ、そうだな。もう少し場所を考えようか」
俺がそう言うと、優衣は安心したのだろう。
ほうっと吐息を漏らす。
固くこわばっていた身体から力が抜けたのを見計らって、ショーツの脇から指を入れてやった。
「ひうっ!」
「なんだ。いやがっているわりに、グショグショじゃないか」
「あ……あっ……」
言葉でなじってやると、彼女は本当に悲しそうな顔をして涙をこぼした。
指先に触れる部分は、驚くほど柔らかで薄い花びらを重ねたような感触が伝わってくる。
あふれるほどの露を滴らせているのが、どうしようもなく嬉しかった。
ゆっくりと縦の筋をなぞってやると、腰がびくびくと動く。
触れるのさえ、ためらわれるほど可憐で初々しかった彼女を、俺がこの手で昂ぶらせているのだ。
手さぐりで、肌と粘膜の間を往復しながら、割れ目の中へ中指を沈める。
「はあぅっ……あ、んぁあっ」
声を抑えることさえ、できずに優衣はかぶりをふった。
「いくら夜だからって、こんなところでおかしな声をあげて……どうするんだ?」
耳もとで息を吹き込みながら言ってやると、優衣はすくみあがった。
同時に彼女の中に沈めた指が、ぎゅっと締め付けられる。
こんなに蕩けているくせに。
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