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9話♥不幸な者、幸福な者。
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「やよい…あなたの名前はやよいよ…これからよろしくね、やよい。」
私は母親に抱えられて、すぐに"やよい"と言う名前を授けられた。
私のお母さんは不器用だけど、毎日働いて疲れて帰ってきたお父さんを養う為に、家事を頑張っていつもいつも練習するほどの努力家。お父さんは仕事が終わったらすぐ家に帰って、家族の時間を優先にする、すごく愛してくれるお父さん、お母さんだ。私はそんな素敵な家族に生まれた1人の女の子。私は人一倍幸せだった。お父さんやお母さんは私の将来の為にテストが近い休みの日は一緒に勉強してくれて、おかげで頭も良くなったし、お父さんが体育の授業のおさらいもしてくれるので運動神経もよかった。そんな私は簡単にモテた。走るだけで、テストで良い点取るだけで、私は世界で1番幸福な者だった、だったんだ。
悲劇、それは突然起こった。
私はいつものように家に帰った。
「ただいま!!」
玄関に響き渡る、"ただいま"の声。
返しは中々来ない。
「お母さん?お父さん??」
私は恐る恐るリビングのドアを開けた。
「ヒィッ!!!!」
そこには血溜まりとピクリとも動かない、お母さんとお父さんの姿があった。
家は荒らされていた。金品が出された跡もあった、私はその場に崩れ落ちた。
「あ…あ……嘘だ…」
目の前の現実が突きつけられる。
信じたくなかった、これは悪夢だと思った。
「最近、テストの点数が低いぞ?」
私はおばあさんの家にあずけられて、また学校に通っている。当然、前みたいにいくわけがなかった。
「お母さんとお父さんが亡くなって落ち込んでるのはわかるが…今は勉強に集中しなさい。」
クソだと思った、どいつもこいつも。
人間は違う立場になって初めてわかる。私は幸福な者から一気に不幸な者に落ちた。
そこで見た景色は、私が人気者だった時に端で暗い表情を浮かべて、いじめられても何も言わない、言えない人間達の景色だった。暗い、怖い、泥の沼をさ迷っている気分だった。
「死ねよっ!このブスッ!!」
私も実際、何も言わない、言えない人間になってしまった。
帰っても怒鳴ってばっかのおばさん、今すぐ死にたい気分だった。
私はおばあさん家のマンションの屋上で地上を見つめていた。
「ここから飛び降りて…死のうかな…」
私が1歩踏み出そうとしたその時だった。
「ねぇ君!」
声を掛けられて、後ろを振り返るとそこには1匹の不細工なネコがいた。
「っ!!ネコが…?!」
ネコはこちらに近づきながら喋った。
「きみ、おばあさん家に住まわせてもらっとるんだ?」
(!!!)
こいつ…私の全てを知ってるのか…?!
「なんか、恩返しとかしないの?てかしたくない?」
怒鳴って私を殴るおばあさん、当然怒りしかわいてこなかった。
「したくないに決まってる!!あんなやつ!!」
ネコはニヤリと笑った。
「おばあさんにあんな奴…とかw」
私はネコが煽っているように見えて、イラついていた。
「じゃあさ!殺す?」
(…!)
「そんな…殺すなんて…犯罪だっ!!親を殺したような奴みたいにはなりたくないっ!!」
ネコは何か思い付いた顔で言ってきた。
「あっ!じゃあ殺しまでしない方法で殺してみようよ?」
?ネコは奇妙な事を言って、四葉のクローバーの指輪をくれた。
「それを使いたい人に向けて"デスクローバー"と唱えるだけで素敵な事がおこるよ!」
ネコはニヤリと笑った。
「その人は人間の敵?人間の害?」
私は手を握り締めた。
「あぁ、人間の敵、人間の害だ。」
あいつは私を苦しめた、生きてはいけない。
「じゃあ丁度いいや、君はこれから魔法小学生となり人間の敵、人間の害を駆除してくれないか?」
私はその時、おばさんに対する怒りでいっぱいだったから、何でもいいから早くこの魔法?の道具を使っておばさんをいち早く、"駆除"したい。
「あぁ、いいさ、なってやる!魔法小学生に!!」
ネコは「歓迎するよ」と言って屋上から飛び降りてしまった。
「よし、殺ってやる…!」
帰ってくると、やはりおばさんは怒っていた。
「こら!!あんたって子はいつも…」
私はいてもたってもいられず、指輪をおばさんに向けた。
「は…?何よ、それ。」
私は叫んだ。
「デスクローバーッ!!!」
すると緑色の光がかすかにあって、おばさんの脳に入っていった。
(バタっ)
おばあさんは急に倒れた、私はどうしていいかわからなくて、生きてるのか死んでるのかを確認するために、救急車を呼んだ。
「これは…君のお母さんは植物状態になっている…。」
植物状態…?この指輪は人を植物状態にする能力があるのか。
「わかりました…。」
私はそう言って去った。
「あっちょっと君!」
医者に声を掛けられた、住む場所とかそんなんもうどうでもよかった。でも私の中にあったのは、何故か"罪悪感"だった。
私は人を殺したと言っても過言じゃない。
(「人間の敵、人間の害を駆除してくれないか?」)
ここで何故かあのネコの言葉を思い出した、そうだ私は人間の敵、人間の害を駆除したみんなのヒーローなんだ!私は自分にそう言い聞かせて、震える手を落ち着かせた。
「はぁ…」
私は暇で暇で仕方なく、1人公園で遊んでいた。
ブランコに乗って、寂しく揺れていた。
「めいな!ブランコしたいっ!!」
隣に私ぐらいの女の子と、お母さんがやってきた。
「いいわよ~、はい乗って!」
楽しそうにお母さんと遊んでいた、羨ましい…羨ましい…羨ましい…羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい
「デスクローバー…」
私はその時は、嫉妬で狂っていたかもしれない、遂に人間の敵、人間の害ではない、幸福な者達に使ってしまった。
(バタっ)
「おかあさん?おかあさん…?おかあさん!!おかあさん!!」
泣き叫ぶ女の子、周りは救急車を呼ぶ大人、何があったか聞く大人達がいる中、私は呆然とそれを見つめていた。
私は母親に抱えられて、すぐに"やよい"と言う名前を授けられた。
私のお母さんは不器用だけど、毎日働いて疲れて帰ってきたお父さんを養う為に、家事を頑張っていつもいつも練習するほどの努力家。お父さんは仕事が終わったらすぐ家に帰って、家族の時間を優先にする、すごく愛してくれるお父さん、お母さんだ。私はそんな素敵な家族に生まれた1人の女の子。私は人一倍幸せだった。お父さんやお母さんは私の将来の為にテストが近い休みの日は一緒に勉強してくれて、おかげで頭も良くなったし、お父さんが体育の授業のおさらいもしてくれるので運動神経もよかった。そんな私は簡単にモテた。走るだけで、テストで良い点取るだけで、私は世界で1番幸福な者だった、だったんだ。
悲劇、それは突然起こった。
私はいつものように家に帰った。
「ただいま!!」
玄関に響き渡る、"ただいま"の声。
返しは中々来ない。
「お母さん?お父さん??」
私は恐る恐るリビングのドアを開けた。
「ヒィッ!!!!」
そこには血溜まりとピクリとも動かない、お母さんとお父さんの姿があった。
家は荒らされていた。金品が出された跡もあった、私はその場に崩れ落ちた。
「あ…あ……嘘だ…」
目の前の現実が突きつけられる。
信じたくなかった、これは悪夢だと思った。
「最近、テストの点数が低いぞ?」
私はおばあさんの家にあずけられて、また学校に通っている。当然、前みたいにいくわけがなかった。
「お母さんとお父さんが亡くなって落ち込んでるのはわかるが…今は勉強に集中しなさい。」
クソだと思った、どいつもこいつも。
人間は違う立場になって初めてわかる。私は幸福な者から一気に不幸な者に落ちた。
そこで見た景色は、私が人気者だった時に端で暗い表情を浮かべて、いじめられても何も言わない、言えない人間達の景色だった。暗い、怖い、泥の沼をさ迷っている気分だった。
「死ねよっ!このブスッ!!」
私も実際、何も言わない、言えない人間になってしまった。
帰っても怒鳴ってばっかのおばさん、今すぐ死にたい気分だった。
私はおばあさん家のマンションの屋上で地上を見つめていた。
「ここから飛び降りて…死のうかな…」
私が1歩踏み出そうとしたその時だった。
「ねぇ君!」
声を掛けられて、後ろを振り返るとそこには1匹の不細工なネコがいた。
「っ!!ネコが…?!」
ネコはこちらに近づきながら喋った。
「きみ、おばあさん家に住まわせてもらっとるんだ?」
(!!!)
こいつ…私の全てを知ってるのか…?!
「なんか、恩返しとかしないの?てかしたくない?」
怒鳴って私を殴るおばあさん、当然怒りしかわいてこなかった。
「したくないに決まってる!!あんなやつ!!」
ネコはニヤリと笑った。
「おばあさんにあんな奴…とかw」
私はネコが煽っているように見えて、イラついていた。
「じゃあさ!殺す?」
(…!)
「そんな…殺すなんて…犯罪だっ!!親を殺したような奴みたいにはなりたくないっ!!」
ネコは何か思い付いた顔で言ってきた。
「あっ!じゃあ殺しまでしない方法で殺してみようよ?」
?ネコは奇妙な事を言って、四葉のクローバーの指輪をくれた。
「それを使いたい人に向けて"デスクローバー"と唱えるだけで素敵な事がおこるよ!」
ネコはニヤリと笑った。
「その人は人間の敵?人間の害?」
私は手を握り締めた。
「あぁ、人間の敵、人間の害だ。」
あいつは私を苦しめた、生きてはいけない。
「じゃあ丁度いいや、君はこれから魔法小学生となり人間の敵、人間の害を駆除してくれないか?」
私はその時、おばさんに対する怒りでいっぱいだったから、何でもいいから早くこの魔法?の道具を使っておばさんをいち早く、"駆除"したい。
「あぁ、いいさ、なってやる!魔法小学生に!!」
ネコは「歓迎するよ」と言って屋上から飛び降りてしまった。
「よし、殺ってやる…!」
帰ってくると、やはりおばさんは怒っていた。
「こら!!あんたって子はいつも…」
私はいてもたってもいられず、指輪をおばさんに向けた。
「は…?何よ、それ。」
私は叫んだ。
「デスクローバーッ!!!」
すると緑色の光がかすかにあって、おばさんの脳に入っていった。
(バタっ)
おばあさんは急に倒れた、私はどうしていいかわからなくて、生きてるのか死んでるのかを確認するために、救急車を呼んだ。
「これは…君のお母さんは植物状態になっている…。」
植物状態…?この指輪は人を植物状態にする能力があるのか。
「わかりました…。」
私はそう言って去った。
「あっちょっと君!」
医者に声を掛けられた、住む場所とかそんなんもうどうでもよかった。でも私の中にあったのは、何故か"罪悪感"だった。
私は人を殺したと言っても過言じゃない。
(「人間の敵、人間の害を駆除してくれないか?」)
ここで何故かあのネコの言葉を思い出した、そうだ私は人間の敵、人間の害を駆除したみんなのヒーローなんだ!私は自分にそう言い聞かせて、震える手を落ち着かせた。
「はぁ…」
私は暇で暇で仕方なく、1人公園で遊んでいた。
ブランコに乗って、寂しく揺れていた。
「めいな!ブランコしたいっ!!」
隣に私ぐらいの女の子と、お母さんがやってきた。
「いいわよ~、はい乗って!」
楽しそうにお母さんと遊んでいた、羨ましい…羨ましい…羨ましい…羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい
「デスクローバー…」
私はその時は、嫉妬で狂っていたかもしれない、遂に人間の敵、人間の害ではない、幸福な者達に使ってしまった。
(バタっ)
「おかあさん?おかあさん…?おかあさん!!おかあさん!!」
泣き叫ぶ女の子、周りは救急車を呼ぶ大人、何があったか聞く大人達がいる中、私は呆然とそれを見つめていた。
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