9 / 13
8話♥作戦実行
しおりを挟む
「はぁ…はぁ…すみません!!」
私は夜中の12時の約束に思いっきり寝坊して走ってきた。
「よかったわ、途中で奴らに襲われたかと思ってたの」
私は必死にごめんなさいと謝った、めいなさんとさゆりさんは笑って許してくれたが、途端に真剣な表情で魔法のステッキをポケットから取り出した。
「あいつのLINEを乗っ取って友達とこの人目につかない公園で待ち合わせしてる」
さゆりさんは再びスマホを見て奴と会話していた。
「ありがたいですわ、ところで今は何の会話をしてらっしゃるの?」
さゆりさんのスマホを覗くとどうやら日常会話をしているようだった。
「あの…さゆりさん…その人のお友達さんって誰なんですか?」
さゆりさんは笑顔でこたえた
「んー?適当だよ」
そのお友達のアイコンに何か心当たりがあるような気がした。
「あなた…本当に大丈夫ですの?」
うん、とさゆりさんは笑顔でうなづいた。
「もうすぐ、か。」
屋根の上に二人の少女がいる。一人は落ち着いた顔で、片方は屋根の上から何かを確認していた。
「まさかあたしらがあいつらの作戦を全て知り尽くしてるとは思いもしないだろうな。」
少女は笑った。
「うふふふふ、そうだね楽しみだなぁ!」
なのかはポケットからカラコンを出して装着した。ロング髪の少女も四葉のクローバーの指輪をはめた。
「いくぞッ!!」
なのかは勢いよく屋根の上を走り出してターゲットの元へ行った。
「待ってろよ…片桐花見っ!!私が…私がこの手で殺してみせる!!」
「あの…ここで待ち合わせって事はここに直接彼女が来るんですか…?」
ドキドキしていた、緊張と不安と焦りが一気に私を襲った。
「大丈夫、はなみちゃんは私が守るわ」
そう言ってさゆりさんはネックレスを付けた。
「えぇ。私もできる限り援護していきますわ」
めいなさんも腕輪をはめた。
「はいっ!」
私もステッキを握り締めた。
「あれ?いないなぁ。」
めいなさんは目を見開いた。
「あいつよ…あいつが私の母親を植物状態にした…あいつがッ!!」
さゆりさんはめいなさんの口を抑えた。
「おいっ!あんまり感情的になるな。人は我を忘れた時が1番弱くなる、戦う所ではなくなる。」
めいなさんは静まり返った。
「そうね…。ごめんなさい、、」
さゆりさんは気を取り直して前を見た。
「みーつけたあ♥」
目の前にはロング髪の少女がいた。
「みんな逃げてっ!!」
さゆりさんの声で皆逃げる、私も逃げた。
「びゅーんっ!」
ロング髪の女は隠し持っていた果物ナイフを3つ3方向、私とめいなさんとさゆりさんに投げてきた。
さゆりさんはすぐにしゃがんで避けた、めいなさんは横に走った、目の下に軽いかすり傷ができてしまっている。
運動神経の悪い私は手で庇ってしまった。
「いっ!あああああぁぁ!!」
ロング髪の女はニヤリと笑い、私に近付いてきた。
「ブロックッ!!」
さゆりさんの攻撃はさらっと回避されてしまった。
「フラワーフィニッシュ!!」
めいなさんはかたい花びらを女に向けて打った。
「よっと…」
華麗なバク転で花びらすべてをかわした。私は何もできないまま、ただ床にくるまっている。私は何もできないまま…
「笠部 弥生(かさべ やよい)…ぶっ殺してやるッ!!」
めいなさんに名前を言われた途端にロング髪の少女はビックリしたが、めいなさんを睨みつけた。
「なぜ…私の名前を…その名前二度と口にするな…。死ねっ!デスクローバー!!」
女は指輪をめいなさんに向けた。
「めいな避けて!!」
さゆりさんの声に急いで避ける。めいなさんは助かった。
「抜け…ない…!!いたっ!!」
うずくまってる私に女は目をつけた。
「うふふっ子猫ちゃんみっけえ~」
私はナイフが刺さっている方の手を捕まれ、四葉のクローバーの指輪で抑えられてしまった。
「はなみちゃんっ!!」
さゆりさんは急いで私の方へ向かってきたが、女はニヤリと微笑んだ。
「動かないでね?そこから1歩でも動いたらこの子、永遠の悪夢にうなされるかも…♥」
さゆりさんは悔しながらも1歩でた右足を戻した。
(「マジカルハートッ!!」)
ふと私は思い出した。そうだ…私はあの魔法少女を目指すために魔法少女になったんだ…。私のせいでめいなさんもさゆりさんも足止めをくらっている。
大事な大事な友達が今自分のせいで、命の危機にさらわれている…。こうなるはずじゃ…私は…私は…
「皆を救うためにっ!ここにいるんだッ!」
私は女につかまれてるナイフが刺さった手を思いっきり振り払った。
(痛いけど…いたいけど…耐えるんだ…!)
私は歯を食いしばって自分に刺さってるナイフを抜いた。
「なにをっ!?」
女が油断したその時にそのナイフを刺そうと…
「うぅっ!!」
女に刺さったところをつかまれて、動けそうにない。
「油断してると思った?残念ね。…それにしても遅いわ…何してるんだろ…え」
気が付くと女の足は固められていた。
「足が…?動かない…嘘でしょ…?」
女が前を見るとそこには腕を構えためいなさんがいた。
「フラワーフィニッシュっ!!」
無限の花びらカッターがいっせいに女を襲った。
「ああぁ!!がはぁッ!!」
女はありとあらゆる場所を刺されて、倒れた。
「そっ…んな…あぁ…」
めいなさんは血だらけになった女の場所へ行った。
「もう一度言うわ、あなたの名前は笠部弥生ね?」
やよいというらしい女は睨みつけながらもうなづいた。
「なぜ…なぜわたくしのお母様を植物状態にッ!!」
めいなさんは声を荒らげる中、私とさゆりさんは黙って見ていた。
「羨ましかったんだ…。お前らみたいに…家族全員で幸せな奴が…」
やよいさんはゆっくり口を開いた。
私は夜中の12時の約束に思いっきり寝坊して走ってきた。
「よかったわ、途中で奴らに襲われたかと思ってたの」
私は必死にごめんなさいと謝った、めいなさんとさゆりさんは笑って許してくれたが、途端に真剣な表情で魔法のステッキをポケットから取り出した。
「あいつのLINEを乗っ取って友達とこの人目につかない公園で待ち合わせしてる」
さゆりさんは再びスマホを見て奴と会話していた。
「ありがたいですわ、ところで今は何の会話をしてらっしゃるの?」
さゆりさんのスマホを覗くとどうやら日常会話をしているようだった。
「あの…さゆりさん…その人のお友達さんって誰なんですか?」
さゆりさんは笑顔でこたえた
「んー?適当だよ」
そのお友達のアイコンに何か心当たりがあるような気がした。
「あなた…本当に大丈夫ですの?」
うん、とさゆりさんは笑顔でうなづいた。
「もうすぐ、か。」
屋根の上に二人の少女がいる。一人は落ち着いた顔で、片方は屋根の上から何かを確認していた。
「まさかあたしらがあいつらの作戦を全て知り尽くしてるとは思いもしないだろうな。」
少女は笑った。
「うふふふふ、そうだね楽しみだなぁ!」
なのかはポケットからカラコンを出して装着した。ロング髪の少女も四葉のクローバーの指輪をはめた。
「いくぞッ!!」
なのかは勢いよく屋根の上を走り出してターゲットの元へ行った。
「待ってろよ…片桐花見っ!!私が…私がこの手で殺してみせる!!」
「あの…ここで待ち合わせって事はここに直接彼女が来るんですか…?」
ドキドキしていた、緊張と不安と焦りが一気に私を襲った。
「大丈夫、はなみちゃんは私が守るわ」
そう言ってさゆりさんはネックレスを付けた。
「えぇ。私もできる限り援護していきますわ」
めいなさんも腕輪をはめた。
「はいっ!」
私もステッキを握り締めた。
「あれ?いないなぁ。」
めいなさんは目を見開いた。
「あいつよ…あいつが私の母親を植物状態にした…あいつがッ!!」
さゆりさんはめいなさんの口を抑えた。
「おいっ!あんまり感情的になるな。人は我を忘れた時が1番弱くなる、戦う所ではなくなる。」
めいなさんは静まり返った。
「そうね…。ごめんなさい、、」
さゆりさんは気を取り直して前を見た。
「みーつけたあ♥」
目の前にはロング髪の少女がいた。
「みんな逃げてっ!!」
さゆりさんの声で皆逃げる、私も逃げた。
「びゅーんっ!」
ロング髪の女は隠し持っていた果物ナイフを3つ3方向、私とめいなさんとさゆりさんに投げてきた。
さゆりさんはすぐにしゃがんで避けた、めいなさんは横に走った、目の下に軽いかすり傷ができてしまっている。
運動神経の悪い私は手で庇ってしまった。
「いっ!あああああぁぁ!!」
ロング髪の女はニヤリと笑い、私に近付いてきた。
「ブロックッ!!」
さゆりさんの攻撃はさらっと回避されてしまった。
「フラワーフィニッシュ!!」
めいなさんはかたい花びらを女に向けて打った。
「よっと…」
華麗なバク転で花びらすべてをかわした。私は何もできないまま、ただ床にくるまっている。私は何もできないまま…
「笠部 弥生(かさべ やよい)…ぶっ殺してやるッ!!」
めいなさんに名前を言われた途端にロング髪の少女はビックリしたが、めいなさんを睨みつけた。
「なぜ…私の名前を…その名前二度と口にするな…。死ねっ!デスクローバー!!」
女は指輪をめいなさんに向けた。
「めいな避けて!!」
さゆりさんの声に急いで避ける。めいなさんは助かった。
「抜け…ない…!!いたっ!!」
うずくまってる私に女は目をつけた。
「うふふっ子猫ちゃんみっけえ~」
私はナイフが刺さっている方の手を捕まれ、四葉のクローバーの指輪で抑えられてしまった。
「はなみちゃんっ!!」
さゆりさんは急いで私の方へ向かってきたが、女はニヤリと微笑んだ。
「動かないでね?そこから1歩でも動いたらこの子、永遠の悪夢にうなされるかも…♥」
さゆりさんは悔しながらも1歩でた右足を戻した。
(「マジカルハートッ!!」)
ふと私は思い出した。そうだ…私はあの魔法少女を目指すために魔法少女になったんだ…。私のせいでめいなさんもさゆりさんも足止めをくらっている。
大事な大事な友達が今自分のせいで、命の危機にさらわれている…。こうなるはずじゃ…私は…私は…
「皆を救うためにっ!ここにいるんだッ!」
私は女につかまれてるナイフが刺さった手を思いっきり振り払った。
(痛いけど…いたいけど…耐えるんだ…!)
私は歯を食いしばって自分に刺さってるナイフを抜いた。
「なにをっ!?」
女が油断したその時にそのナイフを刺そうと…
「うぅっ!!」
女に刺さったところをつかまれて、動けそうにない。
「油断してると思った?残念ね。…それにしても遅いわ…何してるんだろ…え」
気が付くと女の足は固められていた。
「足が…?動かない…嘘でしょ…?」
女が前を見るとそこには腕を構えためいなさんがいた。
「フラワーフィニッシュっ!!」
無限の花びらカッターがいっせいに女を襲った。
「ああぁ!!がはぁッ!!」
女はありとあらゆる場所を刺されて、倒れた。
「そっ…んな…あぁ…」
めいなさんは血だらけになった女の場所へ行った。
「もう一度言うわ、あなたの名前は笠部弥生ね?」
やよいというらしい女は睨みつけながらもうなづいた。
「なぜ…なぜわたくしのお母様を植物状態にッ!!」
めいなさんは声を荒らげる中、私とさゆりさんは黙って見ていた。
「羨ましかったんだ…。お前らみたいに…家族全員で幸せな奴が…」
やよいさんはゆっくり口を開いた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

世界樹を巡る旅
ゴロヒロ
ファンタジー
偶然にも事故に巻き込まれたハルトはその事故で勇者として転生をする者たちと共に異世界に向かう事になった
そこで会った女神から頼まれ世界樹の迷宮を攻略する事にするのだった
カクヨムでも投稿してます

誰にでもできる異世界救済 ~【トライ&エラー】と【ステータス】でニートの君も今日から勇者だ!~
平尾正和/ほーち
ファンタジー
引きこもりニート山岡勝介は、しょーもないバチ当たり行為が原因で異世界に飛ばされ、その世界を救うことを義務付けられる。罰として異世界勇者的な人外チートはないものの、死んだらステータスを維持したままスタート地点(セーブポイント)からやり直しとなる”死に戻り”と、異世界の住人には使えないステータス機能、成長チートとも呼べる成長補正を駆使し、世界を救うため、ポンコツ貧乳エルフとともにマイペースで冒険する。
※『死に戻り』と『成長チート』で異世界救済 ~バチ当たりヒキニートの異世界冒険譚~から改題しました

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。

独立装甲旅団、奮闘セリ
野口健太
ファンタジー
我らの戦車は進みつづける、荒れ狂う風の只中を。――パンツァー・リート
『帝国』と周辺諸国が戦争状態に突入してはや五年。
東方戦域で負傷し治療中のカール・シュナイダー少尉は、昇進とともに第一一九装甲旅団への転属を命じられた。中隊長として着任した彼は最新鋭戦車の姿に心を躍らせるが、誕生まもない旅団が抱える問題点をそこかしこで垣間見る。いっぽう西方戦域では敵の大反攻が開始され、大わらわで訓練を終えた旅団はその渦中へと送られた。
果たしてカールたちはどのように戦うのか?そして彼らは生き残る事が出来るのだろうか?

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる