魔法小学生。

夕凪 伽夜

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6話♥魔法少女の休日

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(プルルル...)
今日は土曜日、いつものようにごろごろしていた。
すると一階のリビングからお母さんが私を呼んだ、どうやら誰かから電話きたらしい。
私は珍しいなと思いながらも一階にいき、受話器をとった。
「もしもし...」
...
「あっ!はなみちゃん?さゆりだよ」
!!
私はビックリした。
「どっどうしたんですか!」
さゆりさんは今から遊ばないかと誘ってきた、私は嬉しくてうんと答えて急いで準備した。


学校から近いカフェでさゆりさんと会った。
「あっはなみちゃん」
さゆりさんとカフェに入ってお話をした。
「今日は急にどうしたんですか?」
私はさゆりさんに聞くと何か遊びたくなったかららしい。
「もうすぐ卒業だからはなみちゃんと遊んでみたかったの!」
さゆりさんは同級生はいつでも遊べるしねと笑った、何か自分だけ特別扱いされ
てるみたいで嬉かった。
「あの...さゆりさんは怖くないんですか?」
さゆりさんは「?」を浮かべてるような顔した。
「植物状態にしちゃう魔法少女の事...」
するとさゆりさんはいつものあの笑顔で優しく言った。
「私は皆を守るヒーローになるために魔法少女になったんだから、その為なら命を捧げる覚悟はできてるの!」
途端に私は何故か泣いた。
「えっなっ泣いてる?!どうした?!」
私はちょっと泣いちゃいましたって流した。
「大丈夫、絶対死なないから。はなみちゃんも私も。もちろんめいなも」
カフェでゆっくり話したあとさゆりさんに連れられある所にきた。
そこは草木がたくさんの自然豊かな、でも誰もいなくて静かな公園。
「私がね...あの猫にあったの、この場所なんだ。」
さゆりさんは急に話始めた、私は黙って聞いていた。
「ヒーローになりたくて、ずっとTVの魔法少女とか真似してここで練習してた。ここなら誰もいないし、変に思われる事もないから。」


私は小さいころTVで見た女の子のヒーローに憧れていた。魔法を使って敵を誰でも駆除しちゃう、そして皆を笑顔にする。
ある日いつものようにまた"魔法少女キュアクルン"というアニメを見ていた。
キュアクルンは敵を石化する能力を持っていた。今思えば猫は私の事をよく知っていたからこの能力にしたかもしれない。
今日で魔法少女キュアクルンは最終回だった。キュアクルンはラスボスに立ち向かっていた。一人で戦っているから、一人で一生懸命吹き飛ばされても何度も何度も立ち上がり、倒しに向かうキュアクルンに私は目を輝かせて見ていた。
キュアクルンは知らない間に罠を設置し、その罠に全く気付かないラスボスを勝ってると思わせ、罠にはめて石化の魔法を使い見事に勝った。
世界の皆がキュアクルンを称えて最終回は終わり、魔法少女キュアクルンは幕を閉じた。


「私はそのキュアクルンになりたくて、なりたくて頑張ってきたの。卒業したら中学生も救ってみせる。」
さゆりさんの決意は強かった。
私と少し似ていた気がした。
私はさゆりさんとカフェでたっぷり話した。家族の事、身近なこと、くだらないこと、人と話すことがこんなにも楽しいんだと私は改めてさゆりさんにおしえてもらった気がした。
「明日、頑張ろうね!」
私は、はい!と答えて帰った。


ロングの髪が風でなびいている。
そこにはいじめっこもいた。
「悪くねぇ話だな。」
いじめっこは不気味な笑顔でニヤリと微笑んだ。
「でしょ?あなたにならきっと協力してもらえると思って!」
ロング髪の少女はいじめっこの耳元で囁いた。
「うらみ、はらしましょうね」
少女はうふふと笑った。
「知ってるのか。」
いじめっこは睨み付けた
「やだあ、怖い顔しないでよ。あなたの事なら知ってるわ、大切なお友達を石化させられたんでしょ?」
いじめっこは気持ち悪いと睨みながらもあぁそうさと言ってポケットから、カラコンを取り出した。いじめっこはカラコンを付けてロング髪の少女に目を合わせた。
「あら?」
ロング髪の少女は急いでいじめっこからの攻撃を華麗なバクテンでかわしてみせた。するとたまたま後ろにいたDQNと目があった。
「あ?なんだあいつ。」
その瞬間DQNは体内で爆発した。
「あーあ、殺っちまった。ま、テメェならかわせると思ったぜ」
いじめっこは少し冷や汗をかきながらも笑ってみせた。
「怖いわあ、うふっうふふ....たまんないわこの"スリル"」
ロング髪の少女は頬を支えながら必死に興奮を抑えている。
「今の通り、私はテメェとは仲間じゃねえ、互いが互いに利用しあってるただの味方だ。」
ロング髪の少女は嬉しそうに答えた
「えぇ、知ってるわ。いつ殺しにきてもいいのよ?♥」
いじめっこは少し怒った
「これだから"ドM"野郎わっ!勝手に死ぬんじゃねーぞっ!!」
ロング髪の少女はコクリと頷いた
「まだ死ぬわけないじゃない!私はまだこの興奮を味わっていたいの♪」
いじめっこは溜め息をついた。
「はぁ頼むぞ、ドM野郎。」
ロング髪の少女は嬉しそうに返事をした。
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