魔法小学生。

夕凪 伽夜

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4話♥春の魔法

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「たくさんの花が私を歓迎いたしますわ...」
少女の周りにはたくさんの美しい桜が待っている。
「花びら、彼ら一枚一枚美しく咲き誇る」
花びらが舞い散り、落ちた花びらが人に潰されてゆく。
「そして彼ら一枚一枚人間に潰されてなくなる。」
クスリと怪しく微笑んだ。
「フラワーフィニッシュ....」
少女の周りに桜の花びらが舞い散る
「ふふふ.....」


いつものように教室にうずくまる。
いじめっこらの姿がない、どこにいったのだろうか。
「はーなーみちゃんっ!」
自分の名前が呼ばれてビックリして机に頭をぶつけた
「ほらほらっきて!」
私は痛い所を押さえながらさゆりさんの元へ行った。

「あーもうすぐ卒業かー」
さゆりさんは少し寂しげな表情をした。
「そうなんですか....」
あのいじめっこらをこらしめてくれてからずっと一緒にいてきたせいか、誰よりも大切な人になっていた。
「私が卒業してもずっとずっと会おう?それで魔法の力で悪いやつを倒していこっ!」
さゆりさんは私にあのいつもの安心する笑顔を見せてくれた。
「じゃっ授業始まるから、また放課後ね」
さゆりさんは楽しげに去っていった。

もうすぐ卒業。
寂しいけど、でも新しい生活が待っているんだ。
「楽しみですわね、わたくしも。」
私の前を誰かすれちがった、すれ違い様に何か聞こえた気がする。
ふと後ろを振り返ると、そこには誰もいなかった。
「今の....誰なの...?」
 
 「私の事かしら?」
ふと気が付くとさっきの女が真後ろに来ていた。
「あんた...何者...」
すると女は笑いながら、言った。
「いい事教えてあげる、そのかわり協力してくださいまし?」
 
・・・

「ただいまっ!」
私は勢いよく玄関のドアを開けた。
「あら?今日はいつもより元気ね」
私は嬉しくて嬉しくて笑顔で答えた。
「友達ができたのっ!すごい優しくて私よりも歳上だから何でも教えてくれるの!」
血の繋がらないお母さんは喜んで私の話を聞いてくれた。
「へぇ~さゆりちゃんって言うのね。六年生なの?」
「うん!私の所に来て毎日お喋りしてくれるんだ~」
さゆりさんの話でもう一時間ぐらい話していた、お母さんとこんなに喋るのはひさびさで何だか嬉かった。
「私もさゆりさんの役に立ちたいな...」

朝起きるとテレビがある話題でうるさかった。
「今も彼女達は不明のようです。学校の放課後を最後に消えてしまったようです.
..」
どうやらいじめっこらの事が取り上げられている。
「私のッ!娘は何処に行ったんでしょうかッ!ああぁあああ!!」
泣き叫んでいる女の人がいる、いじめっこらの母親だろうか。
「今現在、渡辺 奈乃火(わたなべ なのか)さんのみしか見つかっておりません」
?!
なのかちゃんはさゆりさんに石化されて固まったはずなのに動いている...?
私は不思議に思いながらも学校へ行った。

(ガラガラガラ...)
教室の扉を開ける、前髪をあげたあのいじめっこの一人がいた。
「あれ?はなみ~おはよ?」
私は震えながらすぐその場を去った。
それより廊下が騒がしいどうしたのだろうか。
「は~い!ありがとう~♥でも邪魔どいて。」
すると教室の扉が豪快に開いた。
(ガンッ‼)
「おい、はなみいるか?」
そこには友恵さんの姿があった。
私はぼーっとして友恵さんを見ていた。
「いるんじゃねーか、ちょっとこい!」
私は友恵さんに言われてついていった。
「あっあの...何か....?」
私は恐る恐る聞いた。
「お前、いじめられてんだな?」
友恵さんに聞かれて私はコクリと頷いた。
「やっぱりか...私の妹から聞いたんだ...」
友恵さんは突然険しい顔をした
「誰にも言わないでほしいんだが、私もいじめられた事があってな...」
友恵さんは悲しい顔をしながら私に言った
「お前を殺しかけた事は...本当に許してほしい...同じいじめられた側として..
.仲間になってほしいんだ。」
私は笑顔で答えた。
「もちろんっ!よろしくお願いします!友恵さん!」
友恵さんは突然嬉しそうな顔をした
「そっそんな...いいのか...?」
一度は殺されたかけたけど、仲間になってもらえる事が嬉しくてついついOKしてしまった。
「わっ友恵さんとか気持ち悪いからやめろよ!」
友恵さんはちゃん呼びしてもダメらしいからあだ名をつけた。
「ともっち先輩...」
何か即興でつくったから○○っちと先輩がまざってしまった。
でも友恵さんは初めてあだ名をつけてもらったらしく、とても嬉しそうだった。
「ともっちは変だけど、先輩がついてるから許してやる」
内心とっても嬉しいのか、少しニヤけながら走って行ってしまった。
今日はさゆりさんに会わないまま学校の授業が終わってしまった。
六年生はどうやら卒業式の練習で忙しいらしい。

「さゆりさん....」
放課後、少しさゆりさんを待っていた。けどさゆりさんはこなかった、きっと疲れてもう帰ってしまったのかもしれない。少し寂しいけどさゆりさんが疲れてるからと自分に言い聞かせて一人で帰ろうとした。
「あら?」
すると教室を出てすぐに、髪の毛の先がくるくるパーマのお嬢様に会った。
「はなみちゃん!」
そこにはさゆりさんの姿も会った。
「ごめんね、少しこの人と話してて....」
するとくるくるパーマのお嬢様はムッとした顔でさゆりさんをみやった。
「この人とは何よッ!!」
くるくるパーマのお嬢様は突然こっちを見た。
「コホン、自己紹介が遅れましたわね。私は日本の誇りとなる令嬢家の娘、令嬢 五月娜(れいじょう めいな)と申しますわ。」
めいなさんは「以後お見知りおきを」とお辞儀をしたあとバックから腕輪を取り出した。 
「これがわたくしの魔法のステッキですわ。」

「はなみちゃん驚かないで聞いてほしいの、めいなはおそらく、史上最強と言われるほどの魔法ステッキを持っている....


「え...?」
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