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第一章 出会い 二

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     二

 二週間後、ナーヴェの肉体は完成した。
【今日、培養槽から出すけれど、その後はどうしよう?】
 明け方に問うと、寝台から起き上がったアッズーロは、髪を掻き上げながら、傍に控えた五歳年上の女官に命じた。
「フィオーレ、すぐにレーニョを呼べ」
「畏まりました」
 栗毛を結った頭を深々と下げ、白い肌、栗色の瞳が美しい王付き女官フィオーレは、すぐに部屋の外へ出ていった。
【どうする気だい?】
 改めてナーヴェが問うと、アッズーロはにやりと笑って言った。
「そなたが生まれるところを見るのも一興だ。そうある機会ではなかろうからな」
 若者らしい好奇心が理由のようだ。
【確かに、燃料や材料を無駄に消費したくはないから、そう何度もは、御免被りたいね】
 ナーヴェが苦笑して答えた時、フィオーレに伴われて、侍従のレーニョが入ってきた。黒髪、黒い瞳、浅黒い肌をした、すらりとした青年だ。
「おはようございます、陛下」
 一礼したレーニョに、アッズーロは横柄に告げた。
「午前の謁見開始を一時間遅らせよ。別件が入った」
「畏まりました。では、カテーナ・ディ・モンターニェ侯との謁見を、昼食時に動かします。あちらも、広間での短時間の謁見より、昼食をともにする謁見のほうが喜ばしいはず。不満は仰らないでしょう。他の方々には、少しずつ時間を短くして頂きます」
「そうだな。そのように致せ」
「早速、侯に使者を立てます」
 レーニョは再び一礼して、王の寝室を辞した。それを見送ってから、アッズーロはナーヴェに目を向けた。
「可能ならば、そなたの肉体を今日から謁見や昼食に同席させよ。まずはその場にいさせるだけでよい」
【肉体の調子に拠るけれど、上手く動くようなら、そうするよ】
 ナーヴェは了承した。


 神殿へ入るのは即位の時以来だった。内部がただただ白いのは変わらないが、今回は初めから傍らにナーヴェの姿がある。扉も、最初から開いているのではなく、ナーヴェが少し手を動かすと、触れてもいないのに目の前で静かに開いていく。全く不思議な場所だ。そうしてまた幾つもの扉を通過していくと、以前の広間とは別の場所へ着いた。
【ここが、培養槽のある実験室。ここで、いろいろな実験を行い、人々に必要なものを培養したんだ】
 ナーヴェは、どこか懐かしそうに説明すると、アッズーロを、部屋の奥にある巨大な樽のところへ導いた。それは、硝子のようなものでできた透明な樽で、満たされた液体の中に、青い髪を揺らめかせて、ナーヴェの肉体が沈んでいた。その白く細い裸体を眺め、アッズーロは意外な思いで呟いた。
「そなた、女だったのか」
 歳の頃は十五、六に見えるのに、長衣に胸の膨らみが見えなかったので、男だとばかり思っていた。
【まあ、ぼくの名のナーヴェは、そもそも船という意味で、船は男女どちらかと問われれば、女だからね。基本設定は女なんだ。但し、ぼくは人ではないから、外見的には、無性に近く造形してあるんだよ】
 ナーヴェは説明すると、透明な樽に手を触れる仕草を見せる。
【今から、ぼくの思考回路――もとい、意識を、この肉体に接続するから、暫く待っていて】
「あまり長くは待たせるなよ」
【努力するよ】
 応じたナーヴェの姿が消えた。直後、透明な樽の中を満たしていた液体の水位が下がっていき、最後には、樽の底に横たわったナーヴェの肉体のみが残る。樽に穴でも開けたのだろうか。
「大丈夫なのか?」
 ぐったりとした姿に不安を感じてアッズーロは問うたが、返事はなく、代わりに硝子のような樽の側面が、水位同様に下がり始めた。まるで、床に吸い込まれるように樽の側面は消えてしまったが、それでも、白い肉体はうつ伏せになったまま、ぴくりとも動かない。
「おい」
 声を掛けても、反応がない。アッズーロは顔をしかめて、仕方なく屈み、ナーヴェの肉体へ手を伸ばした。濡れた髪が掛かる、ほんのりと温かい肩を揺すってみる。
「おい、大丈夫なのかと訊いている」
 それでも、肉体はぐったりとしたままだ。呼吸している様子もない。
(これは、まずいのではないか……?)
 産まれた直後の赤子が呼吸をしない場合、尻を叩いて泣かせ、呼吸をさせると聞いた覚えがある。そうしなければ、そのまま死んでしまうというのだ。
(こやつも、叩いたほうがよいのか……?)
 赤子ではないので、背中で構わないだろうと、アッズーロは、青い髪が張り付いた背中を平手で叩いた。一回……、二回――。三回目に手を振り上げた時、ナーヴェの肉体が身動きした。
「げほっ、ごほっ」
 激しく咳込んで、体を曲げる。
「げほっ、はあ」
 大きく息を吸って、ナーヴェは腕を動かした。弱々しい動きで上体を支えて起こし、次いで、頭を上げる。青い髪に縁取られた端正な顔が、アッズーロに向けられた。澄んだ青い双眸が、眩しげに、アッズーロを見つめる。
「やあ。何とか、上手くいったよ……」
 微笑んで告げた口調が、まだ苦しげだ。顔色も、あまりよくない。相当な無理をさせたのかもしれないと、今さらながらに感じつつ、アッズーロは長衣の上に羽織っていた裾長の上着を脱いで、ナーヴェの肉体の上へ掛けた。ナーヴェは、アッズーロを見つめたまま、きょとんとした表情になる。
「いきなり風邪を引かれては困るからな」
 アッズーロは言って、樽の中へ踏み込み、ナーヴェの肉体を上着で適当に包んで抱き上げた。
「重くないかい?」
 心配そうに訊いてくるナーヴェの吐息が、頬に当たってくすぐったい。接続とやらで頭に直接聞こえていた声より、優しい響きの声だ。
「王とは、それなりに体を鍛えているものだ。それに、そなたの体は軽い。案ずるな」
 答えて、アッズーロはナーヴェを抱えたまま、来た通路を戻っていった。
 開いたままになっていた各扉は、アッズーロが通過したすぐ後ろで、順に閉じていく。
「そなた、肉体を得ても、そういう不思議なことができるのだな」
 歩きながら確認すると、腕の中で宝は頷いた。
「ぼくの思考回路はあくまで、この本体――もとい、神殿にあって、それをこの肉体に接続しているだけだからね」
「成るほどな。そなたの絡繰りが、何となくだが、分かってきたぞ」
 アッズーロがやや勝ち誇って見せると、ナーヴェはふわりと微笑んだ。
「それは、とても、嬉しいよ」
 神殿前に立っていた衛兵達は、王が何者かを抱えて出てきたので、驚いて集まってきたが、王の宝であるとアッズーロが一喝すると、中の一人が申し出た。
「では、僭越ながら、わたくしが王城までお運び致します」
 アッズーロは一瞬その申し出を検討したが、すぐに首を横に振った。
「ならん。王の宝に、みだりに触れさせる訳にはいかん」
「はっ。出過ぎたことを申しました」
 萎縮してしまった衛兵を残し、アッズーロは神殿入り口から続く白い階段を下りて、王城へ入った。
 王城の近衛兵達も似たような反応を示したが、アッズーロは同じ対応をして城内へ入り、出迎えたレーニョに命じた。
「フィオーレに、男物の白い長衣と筒袴、それから――女物の下袴を幾つか、われの寝室に用意させよ。王の宝のための衣だ」
「畏まりました」
 レーニョは、上着に包まれたナーヴェをちらりと見てから一礼して、急ぎ足で立ち去った。即位の際、一度ナーヴェの姿を臣下達に見せたことが幸いしている。皆、青い髪の人、即ち王の宝、と認識できている。
 そのまま寝室までナーヴェを運んだアッズーロは、自らの寝台に宝を座らせた。
「まずは着替えよ。身嗜みを整え、謁見に同席できるようにせよ」
「――努力するよ」
 答えたナーヴェは、まだ顔色が悪い。
「――先に、何か食べたほうがよさそうか?」
「何か飲んだほうがいいとは思う。でも、固形物は……まだ無理そうだ」
 濡れたままの髪をした宝は、やや俯いて言い、苦笑を浮かべる。
「人の肉体というものは、いろいろと繊細だね。きみ達の苦労が、よく分かるよ」
「たわけ。その程度のことで苦労なぞと言われとうないわ」
 アッズーロが文句を言ったところに、フィオーレと、他に二人の女官が入ってきた。
「失礼致します。陛下、王の宝のための衣が御用意できました」
 フィオーレが抱えてきた篭の中には、白い長衣と筒袴、下袴がそれぞれ幾つか畳まれて入っている。
「大きさが詳しく分かりませんでしたので、試着して頂きとう存じます」
「うむ。だがまずは、髪や体をよく拭いてやれ。それから、何か飲み物を与えてやれ」
「畏まりました」
 フィオーレは一礼すると、二人の後輩女官――蜂蜜色の髪、白い肌で小柄な十五歳のミエーレと、黒髪、小麦色の肌で、すらりと背の高い二十二歳のラディーチェとを振り返る。
「ミエーレ、大きめの布を何枚かお持ちしなさい。ラディーチェは、搾りたての羊の乳をすぐに」
「はい」
「はい」
 二人はそれぞれに一礼して、退室していった。フィオーレ自身は、ナーヴェに歩み寄り、床に膝を着いて、寝台に腰掛けた宝を見上げる。
「王の宝よ、具合は如何でございますか」
「ナーヴェでいいよ。具合は、いいとは言えないね……。筋肉も、内臓も、もう少し動かし慣れないと……」
「何か、わたくしどもでできることはございますか」
「今、用意してくれているもので、充分だよ」
 ナーヴェは弱々しく微笑んだ。


 結局、その日、ナーヴェは謁見に同席することはできなかった。衣を着ることはできたが、羊の乳を飲んでも吐いてしまい、アッズーロが早々に見切りをつけて、休んでいるよう命じたのだった。
 夜になってアッズーロが寝室に戻ると、ナーヴェは、差し込む月明かりの中、部屋の隅に新しく用意させた寝台に横になり、掛布から顔だけ出して、静かな寝息を立てていた。
「様子はどうであった?」
 アッズーロの問いに、控えていたフィオーレは一礼して答えた。
「羊の乳は無理でしたので、林檎の果汁を試してみましたところ、それは喉を通るようで、何杯かお飲み頂けました。その後は、ただお休みになっておられます」
「そうか。ではおまえも休め。明日の朝には、また林檎の果汁を頼む」
「畏まりました」
 一礼して、フィオーレは退室した。
 アッズーロはナーヴェの寝台に腰掛け、手を伸ばして、敷布の上に広がった青い髪に触れてみた。幼子の髪のように、柔らかで滑らかな手触りだ。アッズーロは、そのまま手を動かして、青い髪が掛かる白い頬にも触れてみた。やはり幼子のように柔らかく張りがある。
(こうして触れることができるのは、何よりの存在感だが……)
 人ではないものに、人の肉体を纏えというのは、無理な注文だったのだろうか――。
 ふと、髪と同じ青い睫毛が揺れた。瞼がうっすらと開き、覗いた青い双眸が、アッズーロを見つめる。
「大丈夫だよ」
 優しい声が囁くように言った。
「碌に食事もできておらん癖に」
 アッズーロが文句を言うと、ナーヴェはほんのりと笑んだ。
「今日一日でかなり調整できたから、明日はもう少し食べられる。謁見にも同席するよ」
「あまり弱々しい姿を見せられると逆効果だからな」
 釘を刺すと、ナーヴェは微かに頷いた。
「うん。分かっているから」
「――肉体を一時離れて、今までのようにわれと接続することはできるのか?」
「ゆくゆくは、そうできるようにするよ」
 宝は、半ば目を閉じながら告げる。
「でも今は、常にぼくが小脳を管理しておかないと、この肉体の心拍や呼吸が止まってしまいそうなんだ……」
 言葉が途切れたかと思うと、王の宝は、再び寝息を立てていた。
(全く……)
 アッズーロは溜め息をつく。想像していた王の宝とは、随分違う。権威を保証するための道具のはずが、まるで捨て犬でも拾った気分だ。
(何が「大丈夫だよ」だ。そこは謝るべきところであろう。今日の謁見を全てすっぽかしおって)
 この二週間、実体のないナーヴェは、常にアッズーロとともにあった。朝目覚めれば、そこにおり、夜眠るまで、そこにいる。さすがに用を足す際には姿を消していたが、ただ見えなくなっていただけかもしれない。当然、全ての謁見にも同席して、アッズーロにだけ聞こえる声で、助言のようなことを囁いたり、アッズーロにだけ見える姿で、諸侯の妄言に肩を竦めたりしていた。それが、今日は久し振りにアッズーロとレーニョのみで謁見をしたので、物足りないような、奇妙な感覚を持ってしまった。実に腹立たしい。
(王の宝ならば、王との約定を破るなよ)
 アッズーロは、あどけないような寝顔を見つめて胸中で呟くと、腰を上げて、続き部屋の執務室へ行った。夜はまだ長く、読んでおかねばならない報告書が溜まっている。この二週間は、報告書を読む時にも、いつもナーヴェが傍にいた。そして、各地の地理や産業についての詳しい知識を披露して、アッズーロの判断を助けてきたのだ。
――「その知識は、父上の傍にいたからか?」
 十日ほど前にアッズーロが問うた時には、ナーヴェは不思議な笑みを浮かべて答えた。
――【それもあるし、ぼくはよく見える目を幾つか持っているから】
――「『よく見える目』?」
――【うん。本体から辺りを見回す目と、遥か上空から地上を見下ろしたり宇宙を見渡したりする目。きみには、まだ分かりにくいかな】
――「そなたの体は、ばらばらに分かれておるのか?」
――【うん。まあ、そうだね】
 ナーヴェの説明の半分は、依然、理解し難い。
(これからは、あやつについても、学んでいかねばならんな……)
 溜まっていた報告書を読み終えたアッズーロは、油皿の灯火を消して、再び寝室へ行き、宝の様子を窺った。規則正しい寝息が、平穏無事を伝えてくる。
(王が政務をしていた傍らで、図々しいことよ)
 胸中で文句を言って、アッズーロは自身の寝台へ行った。疲れが全身に溜まっている。掛布を被って目を閉じれば、すぐに寝られそうだった。
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