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第二章 ジェノバ港より旅は続く

登場人物紹介その2

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・前回までのあらすじ

海上での戦闘を避けるため、陸路を行くことにしたズィルバーたち。
しかし、港に着いた途端、息をつく間もなく宮廷魔術師カサンドラとの戦闘が発生する。戦況は不利だったが、ズィルバーはカサンドラの精神に揺さぶりをかけることで、恋人であるロレンソ(※生首)共々人質にする。カサンドラは命を助ける交換条件として、かつての仇敵が再び現れると預言する。
その後、ズィルバー、アリーは買い出しに向かった市場で「正義の道」を名乗る騎士と遭遇。
その場は軽い戦闘のみに留まったものの、資金稼ぎのために船宿を始めたウーバー・デム・メーア商会の元へ、再び「正義の道」一行が現れる。果たして深紅の仮面の下には、どんな思惑が隠されているのか……?



・登場人物紹介

ズィルバー・エーベネ
没落貴族出身の貿易商。前世は源平合戦にて活躍した武将・平知盛。
力でゴリ押しする戦法を取りがちだが、観察眼も鋭く、冷静に戦況を把握する能力に長けている。
過去の因縁に心を縛られている一面も。


アントーニョ・アントニア・デ・アウストリア
スペインの皇子。実際は少女だが、訳あって男装している。母方の一族が失脚し、彼女の存在が再興の切り札となりかねないためスペインの騎士たちから追われる身となっている。
不遇の身の上だが、性格は無邪気かつ明るい。


アリー
アントーニョの付き人。
魔術の能力がかなり高く、しっかり者でもあるため優れた補佐役となっている。
臆病ではあるが、芯の強い女性。


ジャック・サンク
ズィルバーの幼なじみ。かつては奴隷だったが、現在はウーバー・デム・メーア商会の船員として活躍している。
魔術などの知識はないが、頭の回転は早い方。


カサンドラ
宮廷魔術師の女性。魔術の能力は攻撃魔術や預言術など多岐にわたり、炎を操るのを得意とする。
恋人、ロレンソの首を持ち歩き、よく撫でたり頬擦りしたりして愛でている。
かつては魔女と呼ばれていたらしい。


ロレンソ
魔術騎士。攻撃魔術を得意とし、雷を主に操る。ズィルバーに首をねじ切られたが、自らの魔術により首だけでどうにか生存。
カサンドラのことを深く愛しており、相思相愛の仲。


カミーノ・デ・ラ・フスティシア
民から絶大な人気を誇る義賊。
ズィルバーは前世での仇敵、義経が転生した姿だと信じているが……?
ペタロとクエルボなど、数名の仲間を引き連れている。
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