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第二十九話 恋ぞ積もりて ※
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「……っ、可愛らしいことするのう……!」
喉を鳴らし、貫八は銀狐をひょいと抱きかかえた。
襖の隙間に足を差し入れて開けば、そこには既に布団が敷かれている。
「お望み通り、たっぷり可愛がっちゃる」
貫八は敷布の上に銀狐を寝かせ、その上から覆い被さる。
銀狐はうっすらと微笑みながら、脚を拡げて言外に続きをねだった。
「ん……っ、ぅあぁっ」
後孔に節くれだった指を挿れられ、銀狐の狐耳がぴくっと震える。
「今日はよう濡れとるわい」
「ん……っ、あんたの受け入れるんや。多めに濡らしとかななぁ……」
銀狐は悩ましげに眉根を寄せつつ、挑発するように言う。
人間に変化しているとはいえ、妖怪の肉体の構造は人間のそれとは違う。
男体に変化したとしても濡れるし、何なら女体に生やすこともできるのだ。
「……っ、確かに、すんなり入るわい」
「ああっ」
貫八の竿がずぷりと沈み込み、先端が銀狐の弱い箇所を擦る。
銀狐は喉を反らして喘ぎ、貫八の大きな怒張を懸命に咥え込んだ。
「はぁっ、銀狐……」
愛おしげに名を呼び、貫八は執拗に銀狐の内側を責め立てる。
銀狐は「あっ、あっ」と嬌声を上げながら、貫八の首の後ろへ両手を回した。
「……っ、甘えとるんか」
「違……っ、うぁっ、ん、あぁーっ」
貫八は腰を揺すりつつ、銀狐の首筋をじっくりと舐って赤い痕を残していく。
「ぁあ、あかん、来て、まう……っ」
「大丈夫じゃ……っ。いけんことなんぞ、何もないわい」
「く……うっ、あぁあっ、あぁーーーーっ」
銀狐ははらはらと大粒の涙を流し、目を見開く。
絶頂を迎え、ガクガクと震える腰をしっかりと抱き留めて、貫八は更に奥深くへと抽挿を始めた。
「──ッ!?」
どちゅ、と最奥を突かれ、銀狐の目の前が真っ白に染まる。
「あ、あ……っ」
ぱくぱくと口を開閉し、銀狐は小刻みに身を震わせる。
貫八はぺろりと舌なめずりをし、狐耳の傍に口を寄せて囁いた。
「銀狐、わしはずっと昔から、おんしに狂わされてばかりじゃ」
銀狐を貫いたまま、貫八は恍惚と語る。
「……最初はのう、言葉を交わせるだけで良かった。ほいでも……」
「あぁあっ」
ずぷ、どちゅ、と深くまで穿ちながら、貫八は狂おしいほどの想いを語り続ける。
「こなぁしてると……もっと、もっとと欲張りとうなる」
語りに熱が込もり、銀狐の最奥に埋められた肉棒が脈打つ。
「わしゃあ、おんしの全部が欲しい……っ!」
「んぁっ、あっ、ぅあーーーーーっ」
まともに言葉を発することもできず、銀狐は為す術もなく二回目の絶頂に達した。
はぁ、はぁと互いに息を乱し、見つめ合う。
「……銀狐さん……」
浅黒い指が、敷布に散らばる銀髪を愛おしげに撫でる。どちらからともなく指先を絡め、口付けた。
ふと、貫八は握った手が一回り小さくなったことに気付く。ハッと唇を離し、貫八は銀狐の身体を見下ろした。
「……次は……こっちの身体で、どないや」
はだけた浴衣から、たわわな乳房が覗く。
赤い頬を上気させながらも、銀狐は、挑発するように貫八を見上げていた。
喉を鳴らし、貫八は銀狐をひょいと抱きかかえた。
襖の隙間に足を差し入れて開けば、そこには既に布団が敷かれている。
「お望み通り、たっぷり可愛がっちゃる」
貫八は敷布の上に銀狐を寝かせ、その上から覆い被さる。
銀狐はうっすらと微笑みながら、脚を拡げて言外に続きをねだった。
「ん……っ、ぅあぁっ」
後孔に節くれだった指を挿れられ、銀狐の狐耳がぴくっと震える。
「今日はよう濡れとるわい」
「ん……っ、あんたの受け入れるんや。多めに濡らしとかななぁ……」
銀狐は悩ましげに眉根を寄せつつ、挑発するように言う。
人間に変化しているとはいえ、妖怪の肉体の構造は人間のそれとは違う。
男体に変化したとしても濡れるし、何なら女体に生やすこともできるのだ。
「……っ、確かに、すんなり入るわい」
「ああっ」
貫八の竿がずぷりと沈み込み、先端が銀狐の弱い箇所を擦る。
銀狐は喉を反らして喘ぎ、貫八の大きな怒張を懸命に咥え込んだ。
「はぁっ、銀狐……」
愛おしげに名を呼び、貫八は執拗に銀狐の内側を責め立てる。
銀狐は「あっ、あっ」と嬌声を上げながら、貫八の首の後ろへ両手を回した。
「……っ、甘えとるんか」
「違……っ、うぁっ、ん、あぁーっ」
貫八は腰を揺すりつつ、銀狐の首筋をじっくりと舐って赤い痕を残していく。
「ぁあ、あかん、来て、まう……っ」
「大丈夫じゃ……っ。いけんことなんぞ、何もないわい」
「く……うっ、あぁあっ、あぁーーーーっ」
銀狐ははらはらと大粒の涙を流し、目を見開く。
絶頂を迎え、ガクガクと震える腰をしっかりと抱き留めて、貫八は更に奥深くへと抽挿を始めた。
「──ッ!?」
どちゅ、と最奥を突かれ、銀狐の目の前が真っ白に染まる。
「あ、あ……っ」
ぱくぱくと口を開閉し、銀狐は小刻みに身を震わせる。
貫八はぺろりと舌なめずりをし、狐耳の傍に口を寄せて囁いた。
「銀狐、わしはずっと昔から、おんしに狂わされてばかりじゃ」
銀狐を貫いたまま、貫八は恍惚と語る。
「……最初はのう、言葉を交わせるだけで良かった。ほいでも……」
「あぁあっ」
ずぷ、どちゅ、と深くまで穿ちながら、貫八は狂おしいほどの想いを語り続ける。
「こなぁしてると……もっと、もっとと欲張りとうなる」
語りに熱が込もり、銀狐の最奥に埋められた肉棒が脈打つ。
「わしゃあ、おんしの全部が欲しい……っ!」
「んぁっ、あっ、ぅあーーーーーっ」
まともに言葉を発することもできず、銀狐は為す術もなく二回目の絶頂に達した。
はぁ、はぁと互いに息を乱し、見つめ合う。
「……銀狐さん……」
浅黒い指が、敷布に散らばる銀髪を愛おしげに撫でる。どちらからともなく指先を絡め、口付けた。
ふと、貫八は握った手が一回り小さくなったことに気付く。ハッと唇を離し、貫八は銀狐の身体を見下ろした。
「……次は……こっちの身体で、どないや」
はだけた浴衣から、たわわな乳房が覗く。
赤い頬を上気させながらも、銀狐は、挑発するように貫八を見上げていた。
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