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7月
第37話 家族
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玄関に蹲り、シャルロットは晃一を待つ。
帰って来ない可能性を繰り返し考えてもなお、彼女は諦められなかった。……また、あの優しい笑顔を向けられたかった。
「……シャル、あんまり根を詰めすぎんな」
クロードがふらつきながら現れ、声をかけてくる。
彼のことを恨む気持ちもあったけれど、酷いとも感じたけれど、憎まれ役を引き受けてくれたことはシャルロットとて理解していた。
……理解していたけれど、受け入れられなかった。
晃一もクロードも、真にシャルロットの幸福を願っている。
そして、そのために晃一が何をするべきか、クロードと晃一の意見は一致していた。
確かに、合理的に考えれば、「晃一の自己犠牲」はもっともシャルロットの幸福に繋がる道だ。「世間」をよく知らないシャルロットですら、その道が正しいと理解できてしまう。
晃一が背負った業は重く、重ねてきた罪は多い。いくらシャルロットの前では優しくとも、彼の手が血で汚れているのは間違いのない事実なのだ。
「幼い恋だと、思っていますか」
「……幼い恋ではあるだろうよ」
「大人になったら忘れるような恋だって、思ってるんですか」
「いいや……二度と、忘れられねぇだろうさ」
クロードはふっと、懐かしむように虚空を見つめ、重いため息を吐き出した。
「自分の過ちなら、尚更な」
「……過ち……?」
「シャル……あのままお前さんが何も知らずに、トウゴウの傍にいたら……きっと、後悔したぜ」
「そんなの……そんなの、分からないじゃないですか! 決めつけないでください……!」
気休めのように放たれる「聡明」を跳ね除け、シャルロットは耳を塞ぐ。
クロードは特に反論することなく「そうだな」と呟いた。
「正しかったとしても、受け入れられるとは限らねぇしな」
クロードは大きくため息をつき、シャルロットの前に屈んで目線を合わせる。「恐怖」に当てられ、身体がかたかたと震えるが、どうにか気合いで抑え込んだ。
「トウゴウは今、少しでも禍根を減らそうとしてる。……お前さんが、安心して生きていけるようにな」
「……私のためを思うなら、生きてくれていた方がずっといいです」
「言いたいことはわかるさ。誰だって、『好きになった相手』には長生きして欲しいもんだ。傍らで寄り添って、幸福に生きたいってのは当たり前の願いだよ」
沈黙がその場を支配する。
シャルロットはおもむろに顔を上げ、クロードの灰色の瞳を見つめた。
「……私のせいで、晃一さんは死ぬんですか」
「いいや、それは違う。お前さんのことがなくたって、トウゴウは早死する運命だったさ。……あの野郎が平和に生きてくには、あまりに敵を作りすぎてる」
どうせ死ぬのなら、もっと有意義な命の使い道がいい。
愛する人のために、何かを遺してから死にたい。
ろくでなしが抗争の末に死んだという結末よりは、その方がずっと幸福だ。
……晃一のそんな考えを、クロードは完璧とは言わずとも何となくは把握していた。
晃一は、共に生きることで……肩を並べ、同じ道のりを歩むことで、シャルロットを幸福にできる人間ではない。
他ならない晃一自身ですら、それをよく理解している。
「少なくとも……俺が知ってるトウゴウコウイチは、心を失くしたろくでなしだった」
クロードの脳裏に浮かんだのは、血で血を洗う抗争。
晃一の敵は、何もヴァンパイア達だけではない。カルト宗教の「荒事担当」として、時には暴力団とも関わりを持って生きてきた男だ。
そんな晃一が、たった一人の孤独な少女のために命を賭した。
自分が生き残るために、自分の保身のために手段を選ばなかった男が、その命を投げうってでも「好きな相手」を護る道を選んだ。
「お前さんは、トウゴウを人間にしたんだよ」
いつになく真っ直ぐな言葉に、シャルロットの茶色の瞳が揺らぐ。
「お父さん」
「……その呼び方は止せよ。俺はお袋やヴィクトル、ロベールと天秤にかけて、お前さんの犠牲に目をつぶろうとしたんだぜ」
「でも、助けようとしてくれました。今だって、わたしに真剣に向き合ってくれてます」
「大人にはな、責任ってもんがあるんだよ。そういうのは、たとえガキ相手でも蔑ろにできねぇんだ」
「……薄々思ってたんですけど、根は結構真面目な人……いえ、ヴァンパイアですよね」
「…………そういうのも止せよ。小っ恥ずかしいだろ」
頬を赤くして顔を背けるクロードに、シャルロットは思わず吹き出した。
「だけど……ごめんなさい。頭で分かってても、無理です。……甘いかもしれないけど……わがままかもしれないけど……私は、罪を償った晃一さんと、一緒に生きていける未来が欲しいです」
ゆっくりと立ち上がり、シャルロットは玄関の扉を見据える。
「頑張って、それで無理だったとしても……やれるだけのことをやってからじゃないと、わたしは後悔するだろうから」
シャルロットは小さく息を飲むと、臆病な心を奮い立たせる。内鍵をガチャリと外し、取っ手に手をかけた。
「私は晃一さんを探しに行きます。……止めますか?」
「いいや……」
不安そうに呟くシャルロットに対し、クロードは首を左右に振った。
「昔から、ずーっと思ってた」
薄く開いたドアを、片方しかない腕で大きく開け、クロードはシャルロットと共に部屋の外へ出る。
「シャル。お前さんはもっと、わがままを言うべきだ……ってな」
登り始めた太陽に眉をひそめつつ、クロードはにやりと笑った。
「ジロウには書き置きでも残しときゃ良いだろ。手始めに、なじみの店にでも聞き込みに行くか……。妙な噂……に、関しては、事情を話して何とかする。口先だけなら自信はあるぜ」
「えっと……身体、大丈夫なんですか?」
「ちったぁ格好つけさせろ。お前さんの『恐怖』は懸念材料だが……ま、そっちも口先でどうにかするしかねぇか」
ふらつく足取りのまま、冷や汗だらけの顔で言うクロードに、シャルロットは「すみません」と小声で呟く。
「気にすんな。今回は俺がついてくが……生きてく上で大事なことは、きっちり見て覚えておけよ」
「大事なこと……?」
「ああ」
クロードは大きく頷き、ふっと穏やかに微笑む。
強がりやお世辞でない、心からの笑みが、シャルロットの胸に安堵を与える。
「味方を作れ、シャル」
「……味方……」
「おうよ。敵はな、少ないに越したことねぇのさ」
クロードは自らの身体で朝方の陽を遮り、シャルロットのために日影を作る。
シャルロットは慌ててクロードの一本しかない腕を掴み、「無理しないでください!」と後方に下がらせた。
「わたしより、太陽光はつらいはずでしょう!? 格好つけるのは程々にしてください! ……家に寄って、日傘を持って行かないと……」
「……あんがとよ。相変わらず優しいな、お前さんは」
クロードは苦笑しつつ、日光を避けるように扉の影に身を隠す。
膝がわずかに震えたが、どうにか踏ん張った。
「お前さんの能力は大きなハンデだが……それでも、案外どうにでもなるのかもな」
「……そう、かな」
「シャルにはもう、友達も、愛してくれる人もいるだろ。……それはな、シャルが、シャルだったから手に入れられたんだぜ」
「……! わたしが、わたしだったから……」
その日、血の繋がりのない二人は、不器用ながらも互いの関係を「親子」だと認めた。
父は娘の恋を応援はできなくとも、彼女が納得できる結末を望んだ。
娘は父の想いを理解しながらも、歩むべき道を自らの手で選んだ。
「幸せになれよ、シャル」
「お父さんこそ、早く元気になってね」
父はまだ、娘の想い人を「家族」だとは認められない。
娘もまた、恋の行く末が「家族」に帰結することが幸福なのか分からない。……それでも、彼女は悔いの残らない選択をしたかった。
シャルロットが晃一と過ごした穏やかな日々は、間違いなく存在したのだから。
帰って来ない可能性を繰り返し考えてもなお、彼女は諦められなかった。……また、あの優しい笑顔を向けられたかった。
「……シャル、あんまり根を詰めすぎんな」
クロードがふらつきながら現れ、声をかけてくる。
彼のことを恨む気持ちもあったけれど、酷いとも感じたけれど、憎まれ役を引き受けてくれたことはシャルロットとて理解していた。
……理解していたけれど、受け入れられなかった。
晃一もクロードも、真にシャルロットの幸福を願っている。
そして、そのために晃一が何をするべきか、クロードと晃一の意見は一致していた。
確かに、合理的に考えれば、「晃一の自己犠牲」はもっともシャルロットの幸福に繋がる道だ。「世間」をよく知らないシャルロットですら、その道が正しいと理解できてしまう。
晃一が背負った業は重く、重ねてきた罪は多い。いくらシャルロットの前では優しくとも、彼の手が血で汚れているのは間違いのない事実なのだ。
「幼い恋だと、思っていますか」
「……幼い恋ではあるだろうよ」
「大人になったら忘れるような恋だって、思ってるんですか」
「いいや……二度と、忘れられねぇだろうさ」
クロードはふっと、懐かしむように虚空を見つめ、重いため息を吐き出した。
「自分の過ちなら、尚更な」
「……過ち……?」
「シャル……あのままお前さんが何も知らずに、トウゴウの傍にいたら……きっと、後悔したぜ」
「そんなの……そんなの、分からないじゃないですか! 決めつけないでください……!」
気休めのように放たれる「聡明」を跳ね除け、シャルロットは耳を塞ぐ。
クロードは特に反論することなく「そうだな」と呟いた。
「正しかったとしても、受け入れられるとは限らねぇしな」
クロードは大きくため息をつき、シャルロットの前に屈んで目線を合わせる。「恐怖」に当てられ、身体がかたかたと震えるが、どうにか気合いで抑え込んだ。
「トウゴウは今、少しでも禍根を減らそうとしてる。……お前さんが、安心して生きていけるようにな」
「……私のためを思うなら、生きてくれていた方がずっといいです」
「言いたいことはわかるさ。誰だって、『好きになった相手』には長生きして欲しいもんだ。傍らで寄り添って、幸福に生きたいってのは当たり前の願いだよ」
沈黙がその場を支配する。
シャルロットはおもむろに顔を上げ、クロードの灰色の瞳を見つめた。
「……私のせいで、晃一さんは死ぬんですか」
「いいや、それは違う。お前さんのことがなくたって、トウゴウは早死する運命だったさ。……あの野郎が平和に生きてくには、あまりに敵を作りすぎてる」
どうせ死ぬのなら、もっと有意義な命の使い道がいい。
愛する人のために、何かを遺してから死にたい。
ろくでなしが抗争の末に死んだという結末よりは、その方がずっと幸福だ。
……晃一のそんな考えを、クロードは完璧とは言わずとも何となくは把握していた。
晃一は、共に生きることで……肩を並べ、同じ道のりを歩むことで、シャルロットを幸福にできる人間ではない。
他ならない晃一自身ですら、それをよく理解している。
「少なくとも……俺が知ってるトウゴウコウイチは、心を失くしたろくでなしだった」
クロードの脳裏に浮かんだのは、血で血を洗う抗争。
晃一の敵は、何もヴァンパイア達だけではない。カルト宗教の「荒事担当」として、時には暴力団とも関わりを持って生きてきた男だ。
そんな晃一が、たった一人の孤独な少女のために命を賭した。
自分が生き残るために、自分の保身のために手段を選ばなかった男が、その命を投げうってでも「好きな相手」を護る道を選んだ。
「お前さんは、トウゴウを人間にしたんだよ」
いつになく真っ直ぐな言葉に、シャルロットの茶色の瞳が揺らぐ。
「お父さん」
「……その呼び方は止せよ。俺はお袋やヴィクトル、ロベールと天秤にかけて、お前さんの犠牲に目をつぶろうとしたんだぜ」
「でも、助けようとしてくれました。今だって、わたしに真剣に向き合ってくれてます」
「大人にはな、責任ってもんがあるんだよ。そういうのは、たとえガキ相手でも蔑ろにできねぇんだ」
「……薄々思ってたんですけど、根は結構真面目な人……いえ、ヴァンパイアですよね」
「…………そういうのも止せよ。小っ恥ずかしいだろ」
頬を赤くして顔を背けるクロードに、シャルロットは思わず吹き出した。
「だけど……ごめんなさい。頭で分かってても、無理です。……甘いかもしれないけど……わがままかもしれないけど……私は、罪を償った晃一さんと、一緒に生きていける未来が欲しいです」
ゆっくりと立ち上がり、シャルロットは玄関の扉を見据える。
「頑張って、それで無理だったとしても……やれるだけのことをやってからじゃないと、わたしは後悔するだろうから」
シャルロットは小さく息を飲むと、臆病な心を奮い立たせる。内鍵をガチャリと外し、取っ手に手をかけた。
「私は晃一さんを探しに行きます。……止めますか?」
「いいや……」
不安そうに呟くシャルロットに対し、クロードは首を左右に振った。
「昔から、ずーっと思ってた」
薄く開いたドアを、片方しかない腕で大きく開け、クロードはシャルロットと共に部屋の外へ出る。
「シャル。お前さんはもっと、わがままを言うべきだ……ってな」
登り始めた太陽に眉をひそめつつ、クロードはにやりと笑った。
「ジロウには書き置きでも残しときゃ良いだろ。手始めに、なじみの店にでも聞き込みに行くか……。妙な噂……に、関しては、事情を話して何とかする。口先だけなら自信はあるぜ」
「えっと……身体、大丈夫なんですか?」
「ちったぁ格好つけさせろ。お前さんの『恐怖』は懸念材料だが……ま、そっちも口先でどうにかするしかねぇか」
ふらつく足取りのまま、冷や汗だらけの顔で言うクロードに、シャルロットは「すみません」と小声で呟く。
「気にすんな。今回は俺がついてくが……生きてく上で大事なことは、きっちり見て覚えておけよ」
「大事なこと……?」
「ああ」
クロードは大きく頷き、ふっと穏やかに微笑む。
強がりやお世辞でない、心からの笑みが、シャルロットの胸に安堵を与える。
「味方を作れ、シャル」
「……味方……」
「おうよ。敵はな、少ないに越したことねぇのさ」
クロードは自らの身体で朝方の陽を遮り、シャルロットのために日影を作る。
シャルロットは慌ててクロードの一本しかない腕を掴み、「無理しないでください!」と後方に下がらせた。
「わたしより、太陽光はつらいはずでしょう!? 格好つけるのは程々にしてください! ……家に寄って、日傘を持って行かないと……」
「……あんがとよ。相変わらず優しいな、お前さんは」
クロードは苦笑しつつ、日光を避けるように扉の影に身を隠す。
膝がわずかに震えたが、どうにか踏ん張った。
「お前さんの能力は大きなハンデだが……それでも、案外どうにでもなるのかもな」
「……そう、かな」
「シャルにはもう、友達も、愛してくれる人もいるだろ。……それはな、シャルが、シャルだったから手に入れられたんだぜ」
「……! わたしが、わたしだったから……」
その日、血の繋がりのない二人は、不器用ながらも互いの関係を「親子」だと認めた。
父は娘の恋を応援はできなくとも、彼女が納得できる結末を望んだ。
娘は父の想いを理解しながらも、歩むべき道を自らの手で選んだ。
「幸せになれよ、シャル」
「お父さんこそ、早く元気になってね」
父はまだ、娘の想い人を「家族」だとは認められない。
娘もまた、恋の行く末が「家族」に帰結することが幸福なのか分からない。……それでも、彼女は悔いの残らない選択をしたかった。
シャルロットが晃一と過ごした穏やかな日々は、間違いなく存在したのだから。
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