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凡夫
盗賊退治を了承した場合
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「……分かりやした。あっしが引き受けましょう」
きな臭い相手とはいえ、誰かに頼られたのは久しぶりだった。
気は進まないが、ゲオルクは首を縦に振ることにする。
「本当かい!? それは助かるねぇ……!」
小太りの支配人は嬉しそうに腹を揺すり、ゲオルクの背を叩いた。
ゲオルクは気の抜けきった温いビールを啜りつつ、戦場での日々を思い出し……密かに、身震いをした。
***
夜。ゲオルクは娼館の裏口にて警備を行っていた。支配人は他にも複数人の男に声をかけ、自警団を組織したらしい。ゲオルクの隣には、時折見かける顔ぶれが二人ほど並んでいた。
片方はもじゃもじゃの髭をいじりながら貧乏揺すりをし、もう片方は口笛を吹きながらナイフをクルクルと回して遊んでいる。
支配人から渡された拳銃を握り締め、ゲオルクは付近に人影が隠れていないか目を凝らす。
賊は複数人だと聞いた。どれほどの人数がどこから襲ってくるか分からない以上、警戒を怠るわけにはいかない。
「おれ、曲芸師してたってだけなんですけどねぇ。『猛獣の相手をしてたなら、人間の相手なんてお手の物だろう』なーんて、言われちまったわけです。どう思います?」
口笛を吹いていた若者は、ナイフを回しながらぺらぺらと話しかけてくる。
「……ヘッ、こんなふざけた男も自警団にいるたぁね。支配人は手当たり次第、テキトーに声をかけたに違ぇねぇ」
もじゃ髭の男が地面に唾を吐き捨て、毒づく。
「冷たいこと言わないでくださいよ旦那。アンタもどうせ、金か可愛い女の子に釣られたクチでしょう?」
「金だよ! 金! こちとら、週明けまでに50マルク、耳を揃えて返さなきゃならねぇんだ! テメェみてぇにヘラヘラ笑ってる暇はねぇんだよ!」
ぺっと地面に唾を吐き捨て、もじゃ髭の男は血走った目を交互に若者とゲオルクに向ける。
「良いか! ヘマすんじゃねぇぞ! テメェらのヘマでオイラがおっ死のうモンなら、あの世で天の主に告げ口してやらぁ!」
「うへぇ、これだから金の亡者は怖いねぇ」
「あぁん? 何だと、もっぺん言ってみろ青二才!」
隣の喧騒は次第に激しさを増していくが、ゲオルクは意に介さず辺りを観察し続けた。
若者の方は酒場で、もじゃ髭の方は鉱山で時折顔を合わせる程度には見知っていたが、ゲオルクにとってはその諍いも、もっと言えば彼らの生死ですらどうだって良かった。
「……!」
やがて、夜闇の中から人影が現れる。
「あら? こんなところで何してるの? ……あっ、ひょっとして、自警団の人?」
カーテンを巻き付けたようなドレスを身にまとい、大胆にも腿と乳房をさらけ出した女が、目をぱちくりと瞬かせながら3人に語りかけてきた。
歩くたびたわわな乳房が揺れ、元曲芸師の視線がそちらに吸い寄せられる。もじゃ髭男の方も咳払いをし、わざとらしく目を逸らした。
ゲオルクはため息をつきつつ、警戒を解かない。
「……ヒュウ」
元曲芸師の若者が、上機嫌に口笛を吹く。
「ケッ、なんだ。売女かよ」
もじゃ髭の方は、賞金首でなかったことに苛立ち、罵倒と共に唾を吐き捨てた。
……が、ゲオルクは、女の身体に巻き付けられた布の隙間に、黒光りする鉄塊を見た。
「……! バカヤロウ! 油断すんな!」
叫んだ時には既に遅く、もじゃ髭男の頭に風穴が開く。
目を見開いたまま、男はどうと地面に倒れ伏した。
「ハハハッ、ざまぁないねぇ! アタシに続きな、野郎ども!!」
女は高らかに笑い、背後からぞろぞろと呼び寄せられた男たちが集まってくる。
元曲芸師の若者はひぃっと悲鳴を上げ、ガクガクと足を震わせながら銃を構えた。
「く、来るな……! 来たら撃つぞ……!!」
ガタガタと手を震わせ、照準の定まらない若者を見て、ゲオルクは「こいつはもうダメだ」と悟る。
明らかに、若者は死体を見慣れていない。この状態で殺し合いになれば、勝負の行方は火を見るより明らかだった。
「すまねぇな若いの。あっしは退くぜ」
「えっ、ちょ……っ!?」
ゲオルクは身を翻し、娼館の中へと駆け込む。若者が情けない悲鳴を上げたが、耳を貸すことはなかった。
命が惜しくて逃げたわけではない。あらゆることに無感動なゲオルクとて、仕事を頼まれた以上は完遂する心づもりだ。……だからこそ、ゲオルクは娼館の中に逃げ込み、即座に扉の陰に隠れた。
「待ちやが……れぇっ!?」
追いかけてきた盗賊の頭を、不意打ちで撃ち抜く。
倒れた仲間の屍に躓き、怯んだ盗賊の頭も、続けて撃ち抜いた。
「ふぃー……、やっと2人……」
死体は昔に見慣れたとはいえ、実際に人を殺せばどうしても気疲れはする。それが例え、乱暴狼藉を働く盗賊だったとしてもだ。
ゲオルクは額の汗を拭い、拳銃に弾を補充する。
自警団も既に1人はやられ、もう1人も絶望的な状況だ。……が、そもそもが足でまといなら、いない方がむしろ立ち回りやすい。
「……ひでぇ人間になっちまったもんだ」
ポツリと呟き、ゲオルクは扉の陰から様子を伺う。
血を流し、うつ伏せに倒れている「誰か」の髪型と服装を確認し、裏口を守っていた面子が自分一人になったのだと察した。
「マルコ! ヴィル! 何怯んでんだい! 構わず突っ込みな!! うかうかしてると、向こうの仲間も飛んでくるよ!!」
女の怒号が響き渡る。
ゲオルクは廊下に繋がる扉をわざと開き、中には入らずに音を立てて閉める。その後、ちょうど死角になる場所を探し、身を滑り込ませた。
ゲオルクが娼館の中に向かったと勘違いした盗賊が「逃がすな!」と叫び、廊下に続く扉に手をかける。隙を見逃さず、ゲオルクは脇の方から発砲した。暗がりではあるが、扉の方にいると分かってしまえば、照準を合わせることは難しくない。
「ぐぅ……っ!?」
「うおっ!?」
扉をこじ開けようとしていた巨体が崩れ落ち、小柄な影が下敷きになるまいと横に避ける。
ゲオルクはすかさずその影を引っ掴み、物陰へと引きずり込んだ。
「マルコ! 何があったんだい!?」
女の声に応えようとする口を塞ぎ、ゲオルクは小柄な盗賊に銃を突き付ける。
「むーっ、むーっ!!」
「……!」
涙目でもがいている影は、まだ、10歳をわずかに超えたぐらいの少年だった。
……ちょうど、ゲオルクの息子が生きていたのなら、それくらいになっていたはずの年頃だ。
「……! マルコ! まさか、お前まで……」
娼婦に扮していた女盗賊が近付いてくる。
地面に横たわる巨体を確認し、女は初めて動揺を見せた。
枯れ果てていたはずの、ゲオルクの情が激しく揺れ動く。
何も、こんな子供を殺す必要はない。
おそらく、頭はこの女だ。この女さえ殺せば……と。
その迷いが、致命的だった。
「う、うわぁぁぁあぁぁあ!!!!」
ゲオルクを突き飛ばした力は、少年とは思えない程の強さだった。
そのまま少年はゲオルクの首を押さえ付け、物凄い力で絞め上げる。
「ぁ……が……ッ」
意識が朦朧とする中、ゲオルクは少年の手を掴み、振りほどこうとする。……が、ゲオルクがどれほど力を込めようが、首にくい込んだ指は離れない。
女盗賊の手にしたランプの光が、少年の顔を映し出す。
大粒の涙をボロボロと零しながら、少年は、無我夢中でゲオルクの首を絞め続けていた。
亜麻色の髪に、どこか、見覚えがあった。
「ぐ……ぅ、ヨ……ハン……ナ……?」
ランプに照らされた亜麻色の髪が、亡き妻と同じ色合いに見えた。
そして……涙を流す茶色の瞳は……まるで……
──見てみなよ。目の色がアンタそっくりだ
「ヴィル! 生きてんなら返事しな!!」
女盗賊の声が、少年の名を叫ぶ。
──名前、どうしようかねぇ
──ヴィルヘルムはどうだい? 強そうじゃねぇか
「……また……また……やっちまった……」
意識が遠のく。少年は自らの手のひらを呆然と見つめ、泣きながら震えていた。
せめて頭を撫でようと、ゲオルクは手を伸ばす。……が、その手は届くことなく、床に落ちた。
──アンタ。絶対に、帰って来なよ
──ヴィルヘルムと一緒に、待ってるから
嗚呼、なぜ。
──……逃げ仰せたとしても、小さい子じゃ。生きているとは、とても……
なぜ、彼は、ここで巡り会ってしまったのだろうか。
狂おしいまでの後悔に苛まれながら、ゲオルク・マイヤーの意識はそこで途絶えた。
END1. im Bedauern enden(悔いが残る)
きな臭い相手とはいえ、誰かに頼られたのは久しぶりだった。
気は進まないが、ゲオルクは首を縦に振ることにする。
「本当かい!? それは助かるねぇ……!」
小太りの支配人は嬉しそうに腹を揺すり、ゲオルクの背を叩いた。
ゲオルクは気の抜けきった温いビールを啜りつつ、戦場での日々を思い出し……密かに、身震いをした。
***
夜。ゲオルクは娼館の裏口にて警備を行っていた。支配人は他にも複数人の男に声をかけ、自警団を組織したらしい。ゲオルクの隣には、時折見かける顔ぶれが二人ほど並んでいた。
片方はもじゃもじゃの髭をいじりながら貧乏揺すりをし、もう片方は口笛を吹きながらナイフをクルクルと回して遊んでいる。
支配人から渡された拳銃を握り締め、ゲオルクは付近に人影が隠れていないか目を凝らす。
賊は複数人だと聞いた。どれほどの人数がどこから襲ってくるか分からない以上、警戒を怠るわけにはいかない。
「おれ、曲芸師してたってだけなんですけどねぇ。『猛獣の相手をしてたなら、人間の相手なんてお手の物だろう』なーんて、言われちまったわけです。どう思います?」
口笛を吹いていた若者は、ナイフを回しながらぺらぺらと話しかけてくる。
「……ヘッ、こんなふざけた男も自警団にいるたぁね。支配人は手当たり次第、テキトーに声をかけたに違ぇねぇ」
もじゃ髭の男が地面に唾を吐き捨て、毒づく。
「冷たいこと言わないでくださいよ旦那。アンタもどうせ、金か可愛い女の子に釣られたクチでしょう?」
「金だよ! 金! こちとら、週明けまでに50マルク、耳を揃えて返さなきゃならねぇんだ! テメェみてぇにヘラヘラ笑ってる暇はねぇんだよ!」
ぺっと地面に唾を吐き捨て、もじゃ髭の男は血走った目を交互に若者とゲオルクに向ける。
「良いか! ヘマすんじゃねぇぞ! テメェらのヘマでオイラがおっ死のうモンなら、あの世で天の主に告げ口してやらぁ!」
「うへぇ、これだから金の亡者は怖いねぇ」
「あぁん? 何だと、もっぺん言ってみろ青二才!」
隣の喧騒は次第に激しさを増していくが、ゲオルクは意に介さず辺りを観察し続けた。
若者の方は酒場で、もじゃ髭の方は鉱山で時折顔を合わせる程度には見知っていたが、ゲオルクにとってはその諍いも、もっと言えば彼らの生死ですらどうだって良かった。
「……!」
やがて、夜闇の中から人影が現れる。
「あら? こんなところで何してるの? ……あっ、ひょっとして、自警団の人?」
カーテンを巻き付けたようなドレスを身にまとい、大胆にも腿と乳房をさらけ出した女が、目をぱちくりと瞬かせながら3人に語りかけてきた。
歩くたびたわわな乳房が揺れ、元曲芸師の視線がそちらに吸い寄せられる。もじゃ髭男の方も咳払いをし、わざとらしく目を逸らした。
ゲオルクはため息をつきつつ、警戒を解かない。
「……ヒュウ」
元曲芸師の若者が、上機嫌に口笛を吹く。
「ケッ、なんだ。売女かよ」
もじゃ髭の方は、賞金首でなかったことに苛立ち、罵倒と共に唾を吐き捨てた。
……が、ゲオルクは、女の身体に巻き付けられた布の隙間に、黒光りする鉄塊を見た。
「……! バカヤロウ! 油断すんな!」
叫んだ時には既に遅く、もじゃ髭男の頭に風穴が開く。
目を見開いたまま、男はどうと地面に倒れ伏した。
「ハハハッ、ざまぁないねぇ! アタシに続きな、野郎ども!!」
女は高らかに笑い、背後からぞろぞろと呼び寄せられた男たちが集まってくる。
元曲芸師の若者はひぃっと悲鳴を上げ、ガクガクと足を震わせながら銃を構えた。
「く、来るな……! 来たら撃つぞ……!!」
ガタガタと手を震わせ、照準の定まらない若者を見て、ゲオルクは「こいつはもうダメだ」と悟る。
明らかに、若者は死体を見慣れていない。この状態で殺し合いになれば、勝負の行方は火を見るより明らかだった。
「すまねぇな若いの。あっしは退くぜ」
「えっ、ちょ……っ!?」
ゲオルクは身を翻し、娼館の中へと駆け込む。若者が情けない悲鳴を上げたが、耳を貸すことはなかった。
命が惜しくて逃げたわけではない。あらゆることに無感動なゲオルクとて、仕事を頼まれた以上は完遂する心づもりだ。……だからこそ、ゲオルクは娼館の中に逃げ込み、即座に扉の陰に隠れた。
「待ちやが……れぇっ!?」
追いかけてきた盗賊の頭を、不意打ちで撃ち抜く。
倒れた仲間の屍に躓き、怯んだ盗賊の頭も、続けて撃ち抜いた。
「ふぃー……、やっと2人……」
死体は昔に見慣れたとはいえ、実際に人を殺せばどうしても気疲れはする。それが例え、乱暴狼藉を働く盗賊だったとしてもだ。
ゲオルクは額の汗を拭い、拳銃に弾を補充する。
自警団も既に1人はやられ、もう1人も絶望的な状況だ。……が、そもそもが足でまといなら、いない方がむしろ立ち回りやすい。
「……ひでぇ人間になっちまったもんだ」
ポツリと呟き、ゲオルクは扉の陰から様子を伺う。
血を流し、うつ伏せに倒れている「誰か」の髪型と服装を確認し、裏口を守っていた面子が自分一人になったのだと察した。
「マルコ! ヴィル! 何怯んでんだい! 構わず突っ込みな!! うかうかしてると、向こうの仲間も飛んでくるよ!!」
女の怒号が響き渡る。
ゲオルクは廊下に繋がる扉をわざと開き、中には入らずに音を立てて閉める。その後、ちょうど死角になる場所を探し、身を滑り込ませた。
ゲオルクが娼館の中に向かったと勘違いした盗賊が「逃がすな!」と叫び、廊下に続く扉に手をかける。隙を見逃さず、ゲオルクは脇の方から発砲した。暗がりではあるが、扉の方にいると分かってしまえば、照準を合わせることは難しくない。
「ぐぅ……っ!?」
「うおっ!?」
扉をこじ開けようとしていた巨体が崩れ落ち、小柄な影が下敷きになるまいと横に避ける。
ゲオルクはすかさずその影を引っ掴み、物陰へと引きずり込んだ。
「マルコ! 何があったんだい!?」
女の声に応えようとする口を塞ぎ、ゲオルクは小柄な盗賊に銃を突き付ける。
「むーっ、むーっ!!」
「……!」
涙目でもがいている影は、まだ、10歳をわずかに超えたぐらいの少年だった。
……ちょうど、ゲオルクの息子が生きていたのなら、それくらいになっていたはずの年頃だ。
「……! マルコ! まさか、お前まで……」
娼婦に扮していた女盗賊が近付いてくる。
地面に横たわる巨体を確認し、女は初めて動揺を見せた。
枯れ果てていたはずの、ゲオルクの情が激しく揺れ動く。
何も、こんな子供を殺す必要はない。
おそらく、頭はこの女だ。この女さえ殺せば……と。
その迷いが、致命的だった。
「う、うわぁぁぁあぁぁあ!!!!」
ゲオルクを突き飛ばした力は、少年とは思えない程の強さだった。
そのまま少年はゲオルクの首を押さえ付け、物凄い力で絞め上げる。
「ぁ……が……ッ」
意識が朦朧とする中、ゲオルクは少年の手を掴み、振りほどこうとする。……が、ゲオルクがどれほど力を込めようが、首にくい込んだ指は離れない。
女盗賊の手にしたランプの光が、少年の顔を映し出す。
大粒の涙をボロボロと零しながら、少年は、無我夢中でゲオルクの首を絞め続けていた。
亜麻色の髪に、どこか、見覚えがあった。
「ぐ……ぅ、ヨ……ハン……ナ……?」
ランプに照らされた亜麻色の髪が、亡き妻と同じ色合いに見えた。
そして……涙を流す茶色の瞳は……まるで……
──見てみなよ。目の色がアンタそっくりだ
「ヴィル! 生きてんなら返事しな!!」
女盗賊の声が、少年の名を叫ぶ。
──名前、どうしようかねぇ
──ヴィルヘルムはどうだい? 強そうじゃねぇか
「……また……また……やっちまった……」
意識が遠のく。少年は自らの手のひらを呆然と見つめ、泣きながら震えていた。
せめて頭を撫でようと、ゲオルクは手を伸ばす。……が、その手は届くことなく、床に落ちた。
──アンタ。絶対に、帰って来なよ
──ヴィルヘルムと一緒に、待ってるから
嗚呼、なぜ。
──……逃げ仰せたとしても、小さい子じゃ。生きているとは、とても……
なぜ、彼は、ここで巡り会ってしまったのだろうか。
狂おしいまでの後悔に苛まれながら、ゲオルク・マイヤーの意識はそこで途絶えた。
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