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最終章
終わり
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「ベルタン侯爵、あなたの解放が決まりました」
「えっ!?」
目の前の兵士が僕の解放を告げ、牢屋から僕を出したのだった。
「どう言うことだ!?」僕は流石に訝しがりながら兵士に尋ねる。
「戦争が終結しました。帝国軍がテレルリンを陥落せしめ、ザラリアは降伏しました」
その言葉を理解するのに、数十秒の時間が必要だった。ようやく理解した時、僕は驚愕しつつも、不思議な快然たる気持ちに包まれた。ちょうど心を覆っていた暗雲が、日光と清らかな風で吹き飛ばされていくような感覚だった。
牢屋の建物から外へ出ると、テレルリンの街は思っていたよりもずっと美しく感じられた。古風な煉瓦造りの建物が立ち並び、道路の両側にはポプラの街路樹が整然と並んでいる。
「シャルル様!」
聞き慣れた声に振り返ると、そこにはラファエルが立っていた。
「ラファエル!」
ロジェ、ジョゼフ、クロード、アンリもそこに居た。
「ロジェ、ジョゼフ、クロード、アンリ、皆んないるか?良かった、本当に…」
僕は甚だ表現力の低い台詞を発すると、嬉し涙を流した。
クロードが僕が捕まってからのことを説明した。クロードは僕を救出するのに失敗し、しばらく自責の念にかられていたらしい。ラファエルやロジェ達と共に何とか山を脱出したが、既に付いていた兵はたったの数十人まで減っていた。それで敵の目を掻い潜りながらなんとかハイデンシュタットに到着し、モロー侯爵の本隊と合流したと言うことだった。
「そうか、これで戦争の時代が終わったか。史上初の、大陸統一が成ったのか」
僕たちはついにボルフォーヌに帰ることができる。もう戦いに行き、死の恐怖にも人を殺める罪悪感にも苛まれる事はない。そして、次の世代であるアルベールは戦争を経験する事は無いのだ。
初夏、ボルフォーヌの高原には涼しげな風が吹き渡る。
ボルフォーヌの町の門をくぐり、町の中に入った時、僕たちは波打つような歓呼を以て迎えられた。僕は領民たちに手を振り、「ありがとう」と応えた。
ありがとう。僕が今ここにいられるのは、家族や部下達、そして何より領民たちのお陰だ。旧来のボルフォーヌの領民たちは、僕を昔から知っている。寂しさが募るにも関わらず、自分の夫や息子を兵士として戦場へ送ってくれる。ヴァロンの領民たちは、過去の対立感情を乗り越え、互いの幸せを尊重し、僕に協力してくれる。
眼前に豪華絢爛な屋敷が輝く。マリー、アルベール、母上、ジャン、フローラン、皆門の前で出迎えてくれる。さらに学園にいるルネとイザークも、休みを取って来てくれていた。
「皆、ただいま!無事に帰りました。」
僕は馬車を降り、皆に声をかけた。そしてマリーを抱きしめ、アルベールを両腕に抱き上げた。
「ありがとう、シャルル。私はあなたを信じていたわ。きっと無事に帰ってくるって」マリーは両眼に涙を湛えながら言う。
「勿論さ、マリー。僕が一度でも、帰ってこなかった事があるかい?」僕のジョークに、皆笑った。
数日後、僕はマリーを連れて、帝都の王城で開かれる大陸統一祝賀の式典へと向かった。王城は、祝賀のために華やかに飾られていた。天井高い大広間には、帝国の文武の高位高官が集まり、中央にはルイ皇帝陛下の席が用意されていた。
王立音楽団の生演奏が奏でられる中、最高品質のワインやシャンパンが供され、一流の料理がテーブルに運ばれてくる。やがて皇帝陛下が壇上に上がり、演説を始めた。
「諸君、本日はこの場に集まってくれて感謝する。今日、我が帝国は長き戦乱を終結させ、大陸統一を成し遂げた。これはすべて、皆の不屈の努力と犠牲、そして揺るぎない信念のおかげだ。
戦争の終息をもって、新たなる時代の幕が上がる。これからは、全ての者が協力し合い、平和と繁栄の未来を築くために努めねばならぬ。各々の力だけでなく、我々の結束こそが、未来を創造する原動力となるであろう。個々の知恵と力を結集し、共に歩むことで、より良い未来を実現していくべきである。
統一は成ったが、これから戦乱で荒廃した世界を建て直さねばならぬ。まだまだ皆の力が必要だ。共に新しい時代を迎え、明るい未来を切り開いていこう。
この歴史的な瞬間を共に祝い、新たな時代の到来を心より喜びと誇りをもって祝福しよう」
「皇帝陛下万歳!」嵐のような拍手と万歳の声がこだました。彼の言葉は、僕たちの心に響きわたり、希望と誇りを胸に抱かせた。
その夜、僕たちは帝都のホテルに宿泊した。
ホテルの客室で、僕は幸せな一夜を過ごす。
「お父様、抱っこして!」アルベールが駆け寄ってくる。
僕はアルベールを抱き上げ、優しく頬を寄せた。
この汚した手で、我が子を抱いて良いのか?そう思う時もある。
この幸せが不変のものとなるまで、僕は戦争、陰謀、暗殺、あらゆる事に手を汚して来た。それでも僕は、今の幸せを大切にしたい。幸せとは、簡単に手に入るものでは無いから。
アルベールを抱いたまま、マリーと共にホテルのバルコニーに出た。帝都の夜景が広がり、星が煌めく空が心を穏やかにする。
「これが、戦争の終わりなんだね。」マリーが静かに言った。
「そうだね。」僕は彼女を見つめ、微笑んだ。
「ようやく、手に入れたよ、幸せを、平和を。それも一時的ではなくて、永遠のものを。」僕は静かに言った。
アルベールはいつのまにか眠りに落ちていた。彼の小さな寝息が、僕たちの永遠の幸せを象徴しているようだった。
部屋に戻った僕は、部屋付きのワインをグラスに注ぎながら、マリーに言った。
「僕は自伝を書いてみようと思う。今までの人生を、文字にまとめておきたいんだ」
「それは良い考えね」マリーもうなずいた。
「あなたの人生のターニングポイントはどこですか」と聞かれたら、間違いなく7年前のあの日だと答えるだろう。
ベルタン家の復興を誓ったあの日。僕は一人の少年としてではなく、ボルフォーヌ次期領主シャルル・ベルタンとして生きることを選んだ。それでも僕はその選択は、決して間違っていないと思う。
僕は机に置かれた鞄から筆とノートを取り出した。僕は目を閉じて深く呼吸をし、それからゆっくりと目を開けた。そうしてノートの表紙に、大きく題名を書いた。
「遥かなる物語」
THE END
「えっ!?」
目の前の兵士が僕の解放を告げ、牢屋から僕を出したのだった。
「どう言うことだ!?」僕は流石に訝しがりながら兵士に尋ねる。
「戦争が終結しました。帝国軍がテレルリンを陥落せしめ、ザラリアは降伏しました」
その言葉を理解するのに、数十秒の時間が必要だった。ようやく理解した時、僕は驚愕しつつも、不思議な快然たる気持ちに包まれた。ちょうど心を覆っていた暗雲が、日光と清らかな風で吹き飛ばされていくような感覚だった。
牢屋の建物から外へ出ると、テレルリンの街は思っていたよりもずっと美しく感じられた。古風な煉瓦造りの建物が立ち並び、道路の両側にはポプラの街路樹が整然と並んでいる。
「シャルル様!」
聞き慣れた声に振り返ると、そこにはラファエルが立っていた。
「ラファエル!」
ロジェ、ジョゼフ、クロード、アンリもそこに居た。
「ロジェ、ジョゼフ、クロード、アンリ、皆んないるか?良かった、本当に…」
僕は甚だ表現力の低い台詞を発すると、嬉し涙を流した。
クロードが僕が捕まってからのことを説明した。クロードは僕を救出するのに失敗し、しばらく自責の念にかられていたらしい。ラファエルやロジェ達と共に何とか山を脱出したが、既に付いていた兵はたったの数十人まで減っていた。それで敵の目を掻い潜りながらなんとかハイデンシュタットに到着し、モロー侯爵の本隊と合流したと言うことだった。
「そうか、これで戦争の時代が終わったか。史上初の、大陸統一が成ったのか」
僕たちはついにボルフォーヌに帰ることができる。もう戦いに行き、死の恐怖にも人を殺める罪悪感にも苛まれる事はない。そして、次の世代であるアルベールは戦争を経験する事は無いのだ。
初夏、ボルフォーヌの高原には涼しげな風が吹き渡る。
ボルフォーヌの町の門をくぐり、町の中に入った時、僕たちは波打つような歓呼を以て迎えられた。僕は領民たちに手を振り、「ありがとう」と応えた。
ありがとう。僕が今ここにいられるのは、家族や部下達、そして何より領民たちのお陰だ。旧来のボルフォーヌの領民たちは、僕を昔から知っている。寂しさが募るにも関わらず、自分の夫や息子を兵士として戦場へ送ってくれる。ヴァロンの領民たちは、過去の対立感情を乗り越え、互いの幸せを尊重し、僕に協力してくれる。
眼前に豪華絢爛な屋敷が輝く。マリー、アルベール、母上、ジャン、フローラン、皆門の前で出迎えてくれる。さらに学園にいるルネとイザークも、休みを取って来てくれていた。
「皆、ただいま!無事に帰りました。」
僕は馬車を降り、皆に声をかけた。そしてマリーを抱きしめ、アルベールを両腕に抱き上げた。
「ありがとう、シャルル。私はあなたを信じていたわ。きっと無事に帰ってくるって」マリーは両眼に涙を湛えながら言う。
「勿論さ、マリー。僕が一度でも、帰ってこなかった事があるかい?」僕のジョークに、皆笑った。
数日後、僕はマリーを連れて、帝都の王城で開かれる大陸統一祝賀の式典へと向かった。王城は、祝賀のために華やかに飾られていた。天井高い大広間には、帝国の文武の高位高官が集まり、中央にはルイ皇帝陛下の席が用意されていた。
王立音楽団の生演奏が奏でられる中、最高品質のワインやシャンパンが供され、一流の料理がテーブルに運ばれてくる。やがて皇帝陛下が壇上に上がり、演説を始めた。
「諸君、本日はこの場に集まってくれて感謝する。今日、我が帝国は長き戦乱を終結させ、大陸統一を成し遂げた。これはすべて、皆の不屈の努力と犠牲、そして揺るぎない信念のおかげだ。
戦争の終息をもって、新たなる時代の幕が上がる。これからは、全ての者が協力し合い、平和と繁栄の未来を築くために努めねばならぬ。各々の力だけでなく、我々の結束こそが、未来を創造する原動力となるであろう。個々の知恵と力を結集し、共に歩むことで、より良い未来を実現していくべきである。
統一は成ったが、これから戦乱で荒廃した世界を建て直さねばならぬ。まだまだ皆の力が必要だ。共に新しい時代を迎え、明るい未来を切り開いていこう。
この歴史的な瞬間を共に祝い、新たな時代の到来を心より喜びと誇りをもって祝福しよう」
「皇帝陛下万歳!」嵐のような拍手と万歳の声がこだました。彼の言葉は、僕たちの心に響きわたり、希望と誇りを胸に抱かせた。
その夜、僕たちは帝都のホテルに宿泊した。
ホテルの客室で、僕は幸せな一夜を過ごす。
「お父様、抱っこして!」アルベールが駆け寄ってくる。
僕はアルベールを抱き上げ、優しく頬を寄せた。
この汚した手で、我が子を抱いて良いのか?そう思う時もある。
この幸せが不変のものとなるまで、僕は戦争、陰謀、暗殺、あらゆる事に手を汚して来た。それでも僕は、今の幸せを大切にしたい。幸せとは、簡単に手に入るものでは無いから。
アルベールを抱いたまま、マリーと共にホテルのバルコニーに出た。帝都の夜景が広がり、星が煌めく空が心を穏やかにする。
「これが、戦争の終わりなんだね。」マリーが静かに言った。
「そうだね。」僕は彼女を見つめ、微笑んだ。
「ようやく、手に入れたよ、幸せを、平和を。それも一時的ではなくて、永遠のものを。」僕は静かに言った。
アルベールはいつのまにか眠りに落ちていた。彼の小さな寝息が、僕たちの永遠の幸せを象徴しているようだった。
部屋に戻った僕は、部屋付きのワインをグラスに注ぎながら、マリーに言った。
「僕は自伝を書いてみようと思う。今までの人生を、文字にまとめておきたいんだ」
「それは良い考えね」マリーもうなずいた。
「あなたの人生のターニングポイントはどこですか」と聞かれたら、間違いなく7年前のあの日だと答えるだろう。
ベルタン家の復興を誓ったあの日。僕は一人の少年としてではなく、ボルフォーヌ次期領主シャルル・ベルタンとして生きることを選んだ。それでも僕はその選択は、決して間違っていないと思う。
僕は机に置かれた鞄から筆とノートを取り出した。僕は目を閉じて深く呼吸をし、それからゆっくりと目を開けた。そうしてノートの表紙に、大きく題名を書いた。
「遥かなる物語」
THE END
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