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第3章
明けゆく
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今朝、攻城櫓の製作作業が終わり、無事に完成した。
アンティロ城へと全軍で移動し、後は今夜の作戦決行を待つだけだ。
ベルタン軍の将兵たちは、精鋭揃いの騎士や傭兵部隊が整然と列をなし、作戦の時を待っていた。日が暮れ、夜が更けるにつれて、陣地内での緊張感が高まっていく。
「この攻城櫓で城壁を越えたら内側から門を開けるんだ。」
僕は攻城櫓に乗る予定のベルタン軍兵士たちに説明した。城壁を越えたら門を開けさせ、そこへベルタン軍の騎士や騎兵、傭兵部隊を突撃させる計画だ。
ベルタン軍が一番乗りでモエダールを制圧しよう。そうすれば、僕の功績は確実に認められるはずだ。
「モロー侯爵、そろそろ午前3時かと思われます」
「分かった。全兵力を以てモエダールの攻略を行う。出撃せよ!」
平原にラッパの音が響き渡り、スラーレン軍は動き出した。アンティロ城から見れば、モエダールは目の鼻の先。1時間後には僕たちがモエダールを包囲していた。
「作戦開始ー!」
モロー侯爵の号令で、スラーレン軍は攻城櫓の行く道を開ける。
攻城櫓は城壁に達し、兵士たちは次々に城壁の上へと降りて戦闘を開始した。
僕は騎士軍を率いて城門の前で待機していた。門が開けられたら、真っ先に攻め入って官庁街を制圧するつもりだ。
「ギギー!」
門が開けられ、僕たちは一斉にモエダール市内に侵入し、攻撃を開始した。
目の前には民主主義による結束で強く結ばれたラロニア軍部隊が次々に現れ、僕たちに戦いを挑む。
しかし敵は夜襲によって混乱しており、僕たちは次々に敵軍を撃破し、市の中心部へと進攻していった。
「シャルル様!あれがラロニア共和国の議事堂と大統領府と思われます!」ラファエルが叫んだ。
「よし、あそこを制圧だ!」
僕たちは議事堂に侵入し、議場は騎馬によって踏み荒らされていく。そしてついに、議事堂と大統領府からラロニア国旗が下ろされ、スラーレン国旗とベルタン家の旗が掲げられて行った。
午前5時。日の出と共にラロニア共和国首都、モエダール直轄市は陥落した。
ベルタン家の旗が風に舞い、スラーレン国旗と共に議事堂と大統領府に掲げられる光景は、長い戦いの果ての喜びと誇りであった。
明けゆく東の空を見上げていると、シモン伯爵がやって来た。
「モエダールは我々の手に落ちました!あなたの功績も大きいでしょう!」
「ありがとうございます、シモン伯爵。これも皆の努力の賜物です。」僕は謙虚に答えた。
数日後、僕やロジェが懸命にラロニア政府と交渉した結果、ラロニア共和国は降伏した。
スラーレン軍は解散されたが、僕たちは王城へ召された。
「どうしたんだろう?いよいよ侯爵に昇格かな?」僕は道中の馬車で、ラファエル、ロジェ、ジョゼフ、運転手のエマニュエルに話しかけた。
ラファエルが笑いながら答えた。「シャルル様、もうあなたは侯爵ですよ!今回の戦いで大きな功績を挙げたんですから、昇格は当然ですよ!」
ジョゼフが加えた。「そうですよ、シャルル様。ラロニア共和国の降伏もあなた方の交渉の成果です。本当に立派な成果ですよ。」
僕は皆の言葉に感謝しながら、窓外の景色を眺めて考えた。
暗い夜は終わり、空は明けゆく。しかし、日の出は終わりでは無い、新たな始まりだ。王城へと向かう道中で、未来に向けた新たな挑戦と希望が胸に満ちていた。
モエダールを出発して3日後の朝王城へ着き、僕たちは謁見の間へと通された。玉座にはルイ皇帝陛下が座っている。
僕は陛下に一礼し、ひざまづいた。
皇帝陛下は勅書を読み上げた。「ベルタン伯爵、此度の戦における貴公の活躍、またラロニア共和国との交渉、実に見事であった。その功績を讃え、侯爵に昇格すると共に、旧ラロニア領の北西部、ヴァロン地域を新たな領地として与える」
陛下が勅書を読み終えると、僕は感激の涙を流しながら、再び陛下に向かって深く頭を下げた。この瞬間が、僕の生涯で最も誇り高き瞬間だったと思う。
「父上、お約束を果たしました」
謁見を終えた僕は、帝都の空を見上げながら、天国にいる父上に話しかけた。
ベルタン家の復興はついに叶った。侯爵の地位を取り戻し、新たな領地まで貰った。
帝都の朝は静かで、風が穏やかに吹いていた。
僕は深く深呼吸をした。新たな侯爵としての責務を全うするために、決意を新たにしたのだった。
帰りの馬車で、僕は提案をした。
「ねえ、この前行ったあの森のレストラン、また行かない?」
「良いですね!あのレストランは雰囲気も食事も素晴らしかったですね。また行きましょう」エマニュエルも同意した。
キュイーネ川の橋を渡り、レストランの前で馬車を停めた。
店主の笑顔で出迎えられ、私たちはテーブルに案内された。
「いらっしゃいませ!お久しぶりですね」と店主が優しく声をかけてくれた。テーブルにつくと、すぐにメニューが運ばれてきた。
「さて、何にしようか?」
僕たちはメニューを眺めながら会話を楽しんだ。ジョゼフが地元産のエスカルゴに興味を示したので、エスカルゴと人参のスープ、名物のパンを注文した。
エスカルゴは弾力がありつつも柔らかい食感で、ガーリックソースがしっかり効いていた。
スープは滑らかな口溶けで、人参の甘さが広がる味わいだった。パンは外はカリッと中はふんわりとした食感だった。
ラファエルやジョゼフたちも満足げに料理を楽しんでいる様子を見て、僕もほっと一息ついた。この穏やかなひと時は、戦争の後の緊張感から解放される貴重な時間だった。
食事を終えた僕たちはボルフォーヌへの帰路に就いた。高原地帯であるボルフォーヌへの道は、段々と標高が上がり、気温が下がるのがよく分かる。
僕たちは澄み渡った空気を吸いながら、戦争の記憶から離れていった。
屋敷に着くと、家族が温かく出迎えてくれた。
「シャルル、おかえりなさい。無事で何より。」母上がそう言ってくれた。
「ありがとうございます、母上。皆のおかげで、無事にベルタン家復興を果たすことができました!」僕は深く頭を下げた。
遂に僕はベルタン家の復興を成し遂げた。しかしこれは僕だけの力では無い。家族や家来達、共に戦ったシモン伯爵やモロー侯爵、皇帝陛下、そして命を捨てて戦ってくれた数多の将兵達のお陰だ。
この後、僕はベルトラン侯爵を排除する陰謀を立てる予定だったが、幸せに浸っている今、その事は考えたくなかった。それよりも新たに貰った領地を視察に行く必要がある。
その夜のことだった。夕食を済ませ、部屋に戻った僕は、マリーと静かな時間を過ごしていた。窓からは夜の静けさが漂い、部屋には暖かなろうそくの灯りが揺らめいている。
「マリー、今夜は特別な夜だね。君こうして落ち着いている時間が嬉しいよ。」
マリーは微笑みながらシャルルの手を取り、やさしく言った。「ええ、シャルル。この平穏な時間を大切にしたいわ。」
その時、マリーの表情が微妙に変わったのに気付いた僕には、不安な気持ちが胸をよぎった。「マリー、何かあったの?」
マリーは顔を照らすろうそくの光の中で深呼吸をし、言葉をつむいだ後に、重大な告白をした。「シャルル、私…実は最近、体調が少し変わってきているの。」
僕は瞬間的に理解し、驚きと喜びで胸が一杯になった。「マリー、それって…本当に?」
マリーはうなずき、幸せそうに微笑んだ。「ええ、シャルル。私、子を宿したの。」
僕は一瞬言葉に詰まったが、マリーの手を取って言った。「マリー、本当に嬉しいよ。君と一緒に未来を築いていけるなんて、これ以上の幸せはない。」
マリーも幸せそうに笑いながら、僕の手を強く握った。「シャルル、私たちの未来がどんなに素晴らしいものになるか、想像するだけで胸が膨らむわ。」
僕たちは静かな夜の中で、将来について語り合いながら、これから訪れる新たな旅路に胸を膨らませた。僕たちの生活は平穏な時間と家族の愛で満ち溢れ、僕は今後もベルタン家の繁栄を築きながら、侯爵としての責務を全うしていくことを決意した。
この特別な夜が、僕たちにとっての新たな始まりであり、愛と希望の証となることを願って。
続く
アンティロ城へと全軍で移動し、後は今夜の作戦決行を待つだけだ。
ベルタン軍の将兵たちは、精鋭揃いの騎士や傭兵部隊が整然と列をなし、作戦の時を待っていた。日が暮れ、夜が更けるにつれて、陣地内での緊張感が高まっていく。
「この攻城櫓で城壁を越えたら内側から門を開けるんだ。」
僕は攻城櫓に乗る予定のベルタン軍兵士たちに説明した。城壁を越えたら門を開けさせ、そこへベルタン軍の騎士や騎兵、傭兵部隊を突撃させる計画だ。
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「作戦開始ー!」
モロー侯爵の号令で、スラーレン軍は攻城櫓の行く道を開ける。
攻城櫓は城壁に達し、兵士たちは次々に城壁の上へと降りて戦闘を開始した。
僕は騎士軍を率いて城門の前で待機していた。門が開けられたら、真っ先に攻め入って官庁街を制圧するつもりだ。
「ギギー!」
門が開けられ、僕たちは一斉にモエダール市内に侵入し、攻撃を開始した。
目の前には民主主義による結束で強く結ばれたラロニア軍部隊が次々に現れ、僕たちに戦いを挑む。
しかし敵は夜襲によって混乱しており、僕たちは次々に敵軍を撃破し、市の中心部へと進攻していった。
「シャルル様!あれがラロニア共和国の議事堂と大統領府と思われます!」ラファエルが叫んだ。
「よし、あそこを制圧だ!」
僕たちは議事堂に侵入し、議場は騎馬によって踏み荒らされていく。そしてついに、議事堂と大統領府からラロニア国旗が下ろされ、スラーレン国旗とベルタン家の旗が掲げられて行った。
午前5時。日の出と共にラロニア共和国首都、モエダール直轄市は陥落した。
ベルタン家の旗が風に舞い、スラーレン国旗と共に議事堂と大統領府に掲げられる光景は、長い戦いの果ての喜びと誇りであった。
明けゆく東の空を見上げていると、シモン伯爵がやって来た。
「モエダールは我々の手に落ちました!あなたの功績も大きいでしょう!」
「ありがとうございます、シモン伯爵。これも皆の努力の賜物です。」僕は謙虚に答えた。
数日後、僕やロジェが懸命にラロニア政府と交渉した結果、ラロニア共和国は降伏した。
スラーレン軍は解散されたが、僕たちは王城へ召された。
「どうしたんだろう?いよいよ侯爵に昇格かな?」僕は道中の馬車で、ラファエル、ロジェ、ジョゼフ、運転手のエマニュエルに話しかけた。
ラファエルが笑いながら答えた。「シャルル様、もうあなたは侯爵ですよ!今回の戦いで大きな功績を挙げたんですから、昇格は当然ですよ!」
ジョゼフが加えた。「そうですよ、シャルル様。ラロニア共和国の降伏もあなた方の交渉の成果です。本当に立派な成果ですよ。」
僕は皆の言葉に感謝しながら、窓外の景色を眺めて考えた。
暗い夜は終わり、空は明けゆく。しかし、日の出は終わりでは無い、新たな始まりだ。王城へと向かう道中で、未来に向けた新たな挑戦と希望が胸に満ちていた。
モエダールを出発して3日後の朝王城へ着き、僕たちは謁見の間へと通された。玉座にはルイ皇帝陛下が座っている。
僕は陛下に一礼し、ひざまづいた。
皇帝陛下は勅書を読み上げた。「ベルタン伯爵、此度の戦における貴公の活躍、またラロニア共和国との交渉、実に見事であった。その功績を讃え、侯爵に昇格すると共に、旧ラロニア領の北西部、ヴァロン地域を新たな領地として与える」
陛下が勅書を読み終えると、僕は感激の涙を流しながら、再び陛下に向かって深く頭を下げた。この瞬間が、僕の生涯で最も誇り高き瞬間だったと思う。
「父上、お約束を果たしました」
謁見を終えた僕は、帝都の空を見上げながら、天国にいる父上に話しかけた。
ベルタン家の復興はついに叶った。侯爵の地位を取り戻し、新たな領地まで貰った。
帝都の朝は静かで、風が穏やかに吹いていた。
僕は深く深呼吸をした。新たな侯爵としての責務を全うするために、決意を新たにしたのだった。
帰りの馬車で、僕は提案をした。
「ねえ、この前行ったあの森のレストラン、また行かない?」
「良いですね!あのレストランは雰囲気も食事も素晴らしかったですね。また行きましょう」エマニュエルも同意した。
キュイーネ川の橋を渡り、レストランの前で馬車を停めた。
店主の笑顔で出迎えられ、私たちはテーブルに案内された。
「いらっしゃいませ!お久しぶりですね」と店主が優しく声をかけてくれた。テーブルにつくと、すぐにメニューが運ばれてきた。
「さて、何にしようか?」
僕たちはメニューを眺めながら会話を楽しんだ。ジョゼフが地元産のエスカルゴに興味を示したので、エスカルゴと人参のスープ、名物のパンを注文した。
エスカルゴは弾力がありつつも柔らかい食感で、ガーリックソースがしっかり効いていた。
スープは滑らかな口溶けで、人参の甘さが広がる味わいだった。パンは外はカリッと中はふんわりとした食感だった。
ラファエルやジョゼフたちも満足げに料理を楽しんでいる様子を見て、僕もほっと一息ついた。この穏やかなひと時は、戦争の後の緊張感から解放される貴重な時間だった。
食事を終えた僕たちはボルフォーヌへの帰路に就いた。高原地帯であるボルフォーヌへの道は、段々と標高が上がり、気温が下がるのがよく分かる。
僕たちは澄み渡った空気を吸いながら、戦争の記憶から離れていった。
屋敷に着くと、家族が温かく出迎えてくれた。
「シャルル、おかえりなさい。無事で何より。」母上がそう言ってくれた。
「ありがとうございます、母上。皆のおかげで、無事にベルタン家復興を果たすことができました!」僕は深く頭を下げた。
遂に僕はベルタン家の復興を成し遂げた。しかしこれは僕だけの力では無い。家族や家来達、共に戦ったシモン伯爵やモロー侯爵、皇帝陛下、そして命を捨てて戦ってくれた数多の将兵達のお陰だ。
この後、僕はベルトラン侯爵を排除する陰謀を立てる予定だったが、幸せに浸っている今、その事は考えたくなかった。それよりも新たに貰った領地を視察に行く必要がある。
その夜のことだった。夕食を済ませ、部屋に戻った僕は、マリーと静かな時間を過ごしていた。窓からは夜の静けさが漂い、部屋には暖かなろうそくの灯りが揺らめいている。
「マリー、今夜は特別な夜だね。君こうして落ち着いている時間が嬉しいよ。」
マリーは微笑みながらシャルルの手を取り、やさしく言った。「ええ、シャルル。この平穏な時間を大切にしたいわ。」
その時、マリーの表情が微妙に変わったのに気付いた僕には、不安な気持ちが胸をよぎった。「マリー、何かあったの?」
マリーは顔を照らすろうそくの光の中で深呼吸をし、言葉をつむいだ後に、重大な告白をした。「シャルル、私…実は最近、体調が少し変わってきているの。」
僕は瞬間的に理解し、驚きと喜びで胸が一杯になった。「マリー、それって…本当に?」
マリーはうなずき、幸せそうに微笑んだ。「ええ、シャルル。私、子を宿したの。」
僕は一瞬言葉に詰まったが、マリーの手を取って言った。「マリー、本当に嬉しいよ。君と一緒に未来を築いていけるなんて、これ以上の幸せはない。」
マリーも幸せそうに笑いながら、僕の手を強く握った。「シャルル、私たちの未来がどんなに素晴らしいものになるか、想像するだけで胸が膨らむわ。」
僕たちは静かな夜の中で、将来について語り合いながら、これから訪れる新たな旅路に胸を膨らませた。僕たちの生活は平穏な時間と家族の愛で満ち溢れ、僕は今後もベルタン家の繁栄を築きながら、侯爵としての責務を全うしていくことを決意した。
この特別な夜が、僕たちにとっての新たな始まりであり、愛と希望の証となることを願って。
続く
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