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第3章
続・プレーヌ平原の決戦
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「ピーーーーッ!」
笛の音が戦場に響き、僕たちは攻撃を開始した。
前日にテオを殺されていた合従軍は、まともに僕たちの戦術や魔法に対処することができなかった。
国軍部隊は最新の兵器である、銃を使用していた。
弾丸に次々と兵士が倒れて行く状況を、敵軍司令官は理解できなかったようだ。
次第にスラーレン軍が合従軍を圧倒していった。合従軍は撤退を開始したが、僕たちは攻撃の手を緩めず追撃していった。
開戦からわずか2時間でプレーヌ平原は死屍累々とし、追い詰められた合従軍は完全にスラーレン軍に包囲されていた。
「こんなにも合従軍が弱かったとは…」僕が言うと、
「とはいえ、包囲の中でも即席の砦を建設して、生存者たちは頑張っていますね。このまま敵が砦に立てこもり、何日、何週間と戦が続けばこちらも大軍、兵站は悲鳴を上げ始めます」ロジェが不安そうに言った。
もっとも、そうしたロジェの心配も杞憂に終わり、ほとんど食糧を陣地に置いてきていた合従軍は、最後の望みをかけ打って出たが、撃破され壊滅的な被害を受けた。
夕方には残存部隊の征討も終わり、敵の全部隊が降伏または全滅した。
合従軍がテオ一人を失っただけで、あっという間に決戦は終結してしまった。
その夜、僕たちは宿営地で、勝利を祝う祝宴を開いていた。
皆が酒を飲み、肉を喰らい、歌を歌い、楽しんでいる中で早めに退席し自分のテントに戻った。
僕はこの戦に自分の命さえかける覚悟だった。
それが貴族としての誇りであり、ベルタン家復興への最も近い道だった。
にも関わらず、僕は今回の決戦で、さしたる功績も上げられなかった。
僕が何をした?
暗殺という汚れ仕事をやっただけ。後世、ポリアーヌ、アンティロ城での武功より、あの残虐な行いで僕は有名となるだろう。いや、有名になれるだけマシか。家を復興するなどと言っておきながら、何も成し遂げず、世間の人々の知らぬまま生涯を終えるのか。
いやまだ17歳だ。僕はやり直せる。そう思っても、自分自身を信じることが出来なかった。
どうせこの後、僕は無味乾燥な人生を送っていくのだろう。
侯爵の地位を取り戻すーなんて、無謀で馬鹿なことを考えていたのだ。
一人で粉末コーヒーを啜りながら、平原の夜にただ泣いていた。外の活気と裏腹に、僕の心は真っ暗だった。
「シャルル様!どうなさったんですか?」ジョゼフが入ってくる。
「ああすまん、悪いこと考えていた。戻って皆と楽しむか」
宴会場に戻り、再び皆と飲んで、喋って、歌って楽しんだ。
出来るだけさっきの考え事は再開しないようにしていた。
そうしているうちにすっかり忘れ、僕は心地よい微酔いの状態で眠りについた。
翌朝、皇帝陛下から全軍に帰還の許しが出た。
僕が帝都の王城に呼ばれることはなかった。やはり侯爵昇格はなしだった。
「「シャルル、お帰りなさい!」」
「「お兄様ー!お帰りなさーい!」」
「「シャルル様!お帰りなさい!」」
ボルフォーヌの我が家に戻り、家族が温かく迎えてくれた。彼らの声を聞き、限界まで冷え固まっていた心が和んだ。
それから僕は考えた。ベルタン家を復興するためにどうすればいいのか。
これは単なる家の問題では無い。ルロワ派とモレル派との関係も絡んでくる。
数日後、とうとう僕はある事も考えるようになってしまった。
それが、陰謀によってフォール伯爵を貶めることであった。
フォール伯爵は父上を生前苦しめた人でもあり、実は僕は、機会あらばフォール伯爵を陥れたいと思っていたのだ。
さらに伯爵はモレル派の中心人物であり、彼が消えれば一気にモレル派は急進力を失うことになる。
ある日、夕食の後、僕は応接間にマリー、母上、ジャン、フローラン、ラファエル、ロジェ、ジョゼフの7人を読呼んだ。フォール伯爵を陥れる計画を彼らに伝えるためだった。
僕は机の上でコーヒーを一口啜ると、僕の計画を話し始めた。
「フォール伯爵は、父上を生前から苦しめた人物であり、また敵対するモレル派の中心人物でもあります。彼がこのままではベルタン家の再興に大きな障害となると思います。そこで私はフォール伯爵を陥れる計画を立てました。彼を失脚させることで、モレル派の影響力を弱め、ベルタン家の未来を確かなものにしたいと考えています」
マリーや母上は特に驚いた様子だった。しかし僕は話を続けた。
「まず、フォール伯爵の悪評を広めることから始めましょう。ルロワ派の他の貴族たちを通じて、彼の今までの悪事や発言を暴露します。それだけでは足りないので、事実無根の作り話も混ぜる予定です。」
「ちょっと待って下さい、シャルル様!」声を上げたのはラファエルだった。
「シャルル様、陰謀に失敗した者が行くのは何処だか分かっておられるのですか?処刑台か、或いは塔の牢屋ではありませんか!一度でも政争に足を突っ込めば、ずっと抜け出せなくなります!そして我々よりも遥かに狡猾な都貴族によって亡き者にされるに決まっています!」
「ラファエル、君の言うことは分かる。だが、モレル派が存在する限りベルタン家の復興は叶わないだろう。慎重に計画を練れば、このような陰謀も不可能では無い」
僕はさらに話を続けた。
「そしてフォール伯爵の信用が失墜した段階で、彼を反逆者として処刑します」
「では、伯爵に無実の罪を着せるのですか?」マリーが言った。
「いえ、違います。彼は自尊心が高く、自身の悪い噂が広まれば簡単にストレスを蓄積するはずです。実際、過去に不倫の噂が広まった際には体調を崩す程でした。そこで、例年恒例の9月の王城でのパーティーで皇帝陛下に刃を向けさせようと思います。そうすれば一発で国家反逆罪で処刑です」
「皇帝陛下に刃を向けさせる?どうやってそう仕向けるのですか?」ロジェが尋ねた。
「フォール伯爵が不満を持つような政策を、皇帝陛下に実施させるのです。例えばフォール伯爵は領地に広大な農地を持っていますから、農地を多く持つ貴族に対し、農民からの年貢の幾らかを国に納めるようにする、といったことです。」
「しかしシャルル、それは危険すぎるではありませんか!」と母上が言った。
「確かにリスクはありますが、ベルタン家の未来を確保するためには、時には大胆な行動が必要です。フォール伯爵が倒れれば、モレル派も大きな打撃を受けるでしょう。その後の混乱を利用して、私たちの影響力を強化し、ベルタン家を復興させる道を進むのです」と僕は説明した。
部屋の中には静まり返った。僕の計画について皆考え込んでいる様子が伝わってくる。そして、その沈黙が一瞬長く感じられた。
しかし次第に皆僕の計画に納得する様子だった。
「シャルル様、あなたが考えた計画は危険です。しかし、私たちもベルタン家の未来には希望を持っています。そのためには時には冒険をしなければならない時もあるのかもしれません。私は賛成です」ラファエルが言った。それから、他の家族の賛成の声が続いた。
「では、私はこの計画を実行することに決めた。フォール伯爵の失脚と、ベルタン家の再興のために全力を尽くします」と僕は宣言した。
数日後、僕はルロワ派のパーティーに参加するため、帝都のレストランに向かった。
念のために言っておくが、僕はパーティーで自ら噂を流す程のバカではない。パーティーで何人か、信用のおけるルロワ派幹部を捕まえて、後でこっそり話をするのだ。
宰相のルロワ侯爵、シモン伯爵、ローラン侯爵、モロー侯爵らを前に、僕はフォール伯爵を陥れる陰謀を打ち明けると、拍手喝采となった。それだけフォール伯爵は嫌われていると言うことだ。
「ベルタン伯爵、具体的にどのような噂を流しましょうか?」シモン伯爵が言った。
「つい数年前に不倫の噂がありましたよね。あの時、新聞社を買収して真実を隠蔽したと言う噂を用意しています。他に、フォール伯爵が農民の生活苦を無視して、強引に年貢を徴収しているという噂も用意しております。特に年貢の噂は、皇帝陛下に実行するようお願いする政策にも結びつきますから、効果は大きいと思われます。」
「ベルタン伯爵、それは素晴らしい計画ですね。フォール伯爵の弱点を突くことで、彼の信用を失墜させ、モレル派の勢力を弱めることができるでしょう」とルロワ侯爵が言った。
他のルロワ派の貴族たちも次々と同意を示し、計画を実行するための支援を約束した。その場で具体的な戦略を練り、誰がどのように噂を広めるか、また皇帝陛下に対していつ頃どのように年貢政策を実施させるかなどを話し合った。
数週間後、フォール伯爵の様々な噂は帝都中に広まり、伯爵は帝都市民の嫌われ者になっていた。さらに帝都から商人を通じて帝国各地に広まり、ボルフォーヌでも年貢の噂は聞こえるほどだった。
「ハッハッハ。フォール伯爵は間違いなくストレスを溜めているな。ここで皇帝陛下に、広大な農地を持つ貴族から、年貢の1割を徴収するようお願いしよう」
続く
笛の音が戦場に響き、僕たちは攻撃を開始した。
前日にテオを殺されていた合従軍は、まともに僕たちの戦術や魔法に対処することができなかった。
国軍部隊は最新の兵器である、銃を使用していた。
弾丸に次々と兵士が倒れて行く状況を、敵軍司令官は理解できなかったようだ。
次第にスラーレン軍が合従軍を圧倒していった。合従軍は撤退を開始したが、僕たちは攻撃の手を緩めず追撃していった。
開戦からわずか2時間でプレーヌ平原は死屍累々とし、追い詰められた合従軍は完全にスラーレン軍に包囲されていた。
「こんなにも合従軍が弱かったとは…」僕が言うと、
「とはいえ、包囲の中でも即席の砦を建設して、生存者たちは頑張っていますね。このまま敵が砦に立てこもり、何日、何週間と戦が続けばこちらも大軍、兵站は悲鳴を上げ始めます」ロジェが不安そうに言った。
もっとも、そうしたロジェの心配も杞憂に終わり、ほとんど食糧を陣地に置いてきていた合従軍は、最後の望みをかけ打って出たが、撃破され壊滅的な被害を受けた。
夕方には残存部隊の征討も終わり、敵の全部隊が降伏または全滅した。
合従軍がテオ一人を失っただけで、あっという間に決戦は終結してしまった。
その夜、僕たちは宿営地で、勝利を祝う祝宴を開いていた。
皆が酒を飲み、肉を喰らい、歌を歌い、楽しんでいる中で早めに退席し自分のテントに戻った。
僕はこの戦に自分の命さえかける覚悟だった。
それが貴族としての誇りであり、ベルタン家復興への最も近い道だった。
にも関わらず、僕は今回の決戦で、さしたる功績も上げられなかった。
僕が何をした?
暗殺という汚れ仕事をやっただけ。後世、ポリアーヌ、アンティロ城での武功より、あの残虐な行いで僕は有名となるだろう。いや、有名になれるだけマシか。家を復興するなどと言っておきながら、何も成し遂げず、世間の人々の知らぬまま生涯を終えるのか。
いやまだ17歳だ。僕はやり直せる。そう思っても、自分自身を信じることが出来なかった。
どうせこの後、僕は無味乾燥な人生を送っていくのだろう。
侯爵の地位を取り戻すーなんて、無謀で馬鹿なことを考えていたのだ。
一人で粉末コーヒーを啜りながら、平原の夜にただ泣いていた。外の活気と裏腹に、僕の心は真っ暗だった。
「シャルル様!どうなさったんですか?」ジョゼフが入ってくる。
「ああすまん、悪いこと考えていた。戻って皆と楽しむか」
宴会場に戻り、再び皆と飲んで、喋って、歌って楽しんだ。
出来るだけさっきの考え事は再開しないようにしていた。
そうしているうちにすっかり忘れ、僕は心地よい微酔いの状態で眠りについた。
翌朝、皇帝陛下から全軍に帰還の許しが出た。
僕が帝都の王城に呼ばれることはなかった。やはり侯爵昇格はなしだった。
「「シャルル、お帰りなさい!」」
「「お兄様ー!お帰りなさーい!」」
「「シャルル様!お帰りなさい!」」
ボルフォーヌの我が家に戻り、家族が温かく迎えてくれた。彼らの声を聞き、限界まで冷え固まっていた心が和んだ。
それから僕は考えた。ベルタン家を復興するためにどうすればいいのか。
これは単なる家の問題では無い。ルロワ派とモレル派との関係も絡んでくる。
数日後、とうとう僕はある事も考えるようになってしまった。
それが、陰謀によってフォール伯爵を貶めることであった。
フォール伯爵は父上を生前苦しめた人でもあり、実は僕は、機会あらばフォール伯爵を陥れたいと思っていたのだ。
さらに伯爵はモレル派の中心人物であり、彼が消えれば一気にモレル派は急進力を失うことになる。
ある日、夕食の後、僕は応接間にマリー、母上、ジャン、フローラン、ラファエル、ロジェ、ジョゼフの7人を読呼んだ。フォール伯爵を陥れる計画を彼らに伝えるためだった。
僕は机の上でコーヒーを一口啜ると、僕の計画を話し始めた。
「フォール伯爵は、父上を生前から苦しめた人物であり、また敵対するモレル派の中心人物でもあります。彼がこのままではベルタン家の再興に大きな障害となると思います。そこで私はフォール伯爵を陥れる計画を立てました。彼を失脚させることで、モレル派の影響力を弱め、ベルタン家の未来を確かなものにしたいと考えています」
マリーや母上は特に驚いた様子だった。しかし僕は話を続けた。
「まず、フォール伯爵の悪評を広めることから始めましょう。ルロワ派の他の貴族たちを通じて、彼の今までの悪事や発言を暴露します。それだけでは足りないので、事実無根の作り話も混ぜる予定です。」
「ちょっと待って下さい、シャルル様!」声を上げたのはラファエルだった。
「シャルル様、陰謀に失敗した者が行くのは何処だか分かっておられるのですか?処刑台か、或いは塔の牢屋ではありませんか!一度でも政争に足を突っ込めば、ずっと抜け出せなくなります!そして我々よりも遥かに狡猾な都貴族によって亡き者にされるに決まっています!」
「ラファエル、君の言うことは分かる。だが、モレル派が存在する限りベルタン家の復興は叶わないだろう。慎重に計画を練れば、このような陰謀も不可能では無い」
僕はさらに話を続けた。
「そしてフォール伯爵の信用が失墜した段階で、彼を反逆者として処刑します」
「では、伯爵に無実の罪を着せるのですか?」マリーが言った。
「いえ、違います。彼は自尊心が高く、自身の悪い噂が広まれば簡単にストレスを蓄積するはずです。実際、過去に不倫の噂が広まった際には体調を崩す程でした。そこで、例年恒例の9月の王城でのパーティーで皇帝陛下に刃を向けさせようと思います。そうすれば一発で国家反逆罪で処刑です」
「皇帝陛下に刃を向けさせる?どうやってそう仕向けるのですか?」ロジェが尋ねた。
「フォール伯爵が不満を持つような政策を、皇帝陛下に実施させるのです。例えばフォール伯爵は領地に広大な農地を持っていますから、農地を多く持つ貴族に対し、農民からの年貢の幾らかを国に納めるようにする、といったことです。」
「しかしシャルル、それは危険すぎるではありませんか!」と母上が言った。
「確かにリスクはありますが、ベルタン家の未来を確保するためには、時には大胆な行動が必要です。フォール伯爵が倒れれば、モレル派も大きな打撃を受けるでしょう。その後の混乱を利用して、私たちの影響力を強化し、ベルタン家を復興させる道を進むのです」と僕は説明した。
部屋の中には静まり返った。僕の計画について皆考え込んでいる様子が伝わってくる。そして、その沈黙が一瞬長く感じられた。
しかし次第に皆僕の計画に納得する様子だった。
「シャルル様、あなたが考えた計画は危険です。しかし、私たちもベルタン家の未来には希望を持っています。そのためには時には冒険をしなければならない時もあるのかもしれません。私は賛成です」ラファエルが言った。それから、他の家族の賛成の声が続いた。
「では、私はこの計画を実行することに決めた。フォール伯爵の失脚と、ベルタン家の再興のために全力を尽くします」と僕は宣言した。
数日後、僕はルロワ派のパーティーに参加するため、帝都のレストランに向かった。
念のために言っておくが、僕はパーティーで自ら噂を流す程のバカではない。パーティーで何人か、信用のおけるルロワ派幹部を捕まえて、後でこっそり話をするのだ。
宰相のルロワ侯爵、シモン伯爵、ローラン侯爵、モロー侯爵らを前に、僕はフォール伯爵を陥れる陰謀を打ち明けると、拍手喝采となった。それだけフォール伯爵は嫌われていると言うことだ。
「ベルタン伯爵、具体的にどのような噂を流しましょうか?」シモン伯爵が言った。
「つい数年前に不倫の噂がありましたよね。あの時、新聞社を買収して真実を隠蔽したと言う噂を用意しています。他に、フォール伯爵が農民の生活苦を無視して、強引に年貢を徴収しているという噂も用意しております。特に年貢の噂は、皇帝陛下に実行するようお願いする政策にも結びつきますから、効果は大きいと思われます。」
「ベルタン伯爵、それは素晴らしい計画ですね。フォール伯爵の弱点を突くことで、彼の信用を失墜させ、モレル派の勢力を弱めることができるでしょう」とルロワ侯爵が言った。
他のルロワ派の貴族たちも次々と同意を示し、計画を実行するための支援を約束した。その場で具体的な戦略を練り、誰がどのように噂を広めるか、また皇帝陛下に対していつ頃どのように年貢政策を実施させるかなどを話し合った。
数週間後、フォール伯爵の様々な噂は帝都中に広まり、伯爵は帝都市民の嫌われ者になっていた。さらに帝都から商人を通じて帝国各地に広まり、ボルフォーヌでも年貢の噂は聞こえるほどだった。
「ハッハッハ。フォール伯爵は間違いなくストレスを溜めているな。ここで皇帝陛下に、広大な農地を持つ貴族から、年貢の1割を徴収するようお願いしよう」
続く
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