20 / 53
第3章
暗殺者シャルル
しおりを挟む
宿営地に退却したスラーレン軍は、激しい混乱状態に陥っていた。
ベルタン軍では、僕やラファエル、ロジェ、ジョゼフが拡声器を使って兵士たちに呼びかけ、何とかパニックはおさまった。
皇帝陛下のテントに再び召集された僕たちは、今後の行動をどうするべきか、頭を抱えていた。
「敵の氷魔法の威力は凄まじく、よほど魔力の強い魔法使いでしょう。さらにベルタン伯爵の炎魔法と相性の悪い氷魔法を使って来たことから、スパイによってこちら側の何らかの情報を得ていると思われます」ルロワ侯爵が言った。
皇帝陛下は深く考え込んだ後、「情報の漏れを防ぐために、情報管制を強化し、偵察部隊の配置を見直す必要があるだろう。そして、氷魔法の脅威に対抗するために急いで対策を練らなければならない。」と言った。
「陛下、一つよろしいでしょうか?」僕が進み出た。
「実は、ジョゼフの偵察部隊が、敵の氷魔法の使い手を特定しております。それが、テオという騎士です。」
陛下と侯爵は驚いた表情を浮かべた。
侯爵が口を開こうとしたが、陛下が先に言った。「それは貴重な情報だ。そのテオという者を捕らえるか排除するかの方法を考えねばならない」
「そこで陛下、私は一つの方法を考えています。それが暗殺です」
自分でも驚くほど冷酷な言葉が口をついて出た。最近では戦いに次ぐ戦いで、僕は残酷な発言も行為も抵抗が無くなってきている。
テントの中は一瞬静まり返った。陛下が静かに頷いた後、口を開いた。
「暗殺という手段も考慮すべきだろう。しかし、その場合、失敗のリスクも大きいということを念頭に置かねばならない。暗殺を実行するには、情報収集と計画を徹底的に行う必要がある。また、その成功には高度な技術と機密保持が求められる」
「私がその役をやりましょうか?」
驚いたことに、ラファエルが暗殺の任務を買って出た。
「ラファエル、君の覚悟は理解できる。しかし、暗殺は極めて危険な任務であり、成功率は高くない。僕たちは決して無駄な犠牲を出す訳にはいかない」僕が慌てて止めた。
「暗殺を行うからには、言い出した僕自身がやろうと思っております。」
そう言った後でまた後悔してしまったが、僕は剣や魔法の訓練を怠っていないだけの自信がある。暗殺という危険で残虐な行為も、戦争に慣れてきた今なら出来る気がした。
「分かったシャルル。そちにテオの暗殺を命じる。幸運を祈る」
皇帝陛下の一言に、テント内は一気にざわつき出したが、陛下はどうやら本気らしい。
「頼んだぞシャルル」
テントを後にし、ベルタン軍の持ち場に戻った僕は、暗殺のための計画を立て始めた。
ラファエル、ロジェ、ジョゼフら側近たちを前に、僕は自分の考えを述べた。
「とにかく慎重に行動しなければならない。テオの暗殺は、成功率が低く、失敗のリスクが大きい危険な任務だ。
まず、情報収集が必要だ。テオの日常的な行動、弱点、護衛の配置などを探る。偵察を強化して、彼の動向を把握しよう。
そして計画を練る。敵の陣地にどうやって侵入するのか、どのように接近し、彼を殺害するかを検討しよう。また、逃走経路や偽装の手段も考慮しなければならない。」
僕は一気に喋り、息を吐いた。
「分かりましたシャルル様。今夜、偵察部隊の精鋭を敵陣に忍び込ませ、テオのテントの位置を確認させます。さらに明日の朝から昼にかけて、彼の行動を把握します。」ジョゼフが言った。
「了解した。では決行は明日の夜だ。」
翌日、陽が沈むと、僕たちは暗殺実行のために動き出した。
僕に従ったのはラファエル、ロジェ、ジョゼフとその他何人かの取り巻きだった。
商人のふりをして国境を通過し、敵陣近くの森の空き家で、再び武装して剣を携えた。
「まず敵陣に侵入する際には剣を抜き、地図に従って一気にテオのテントまで駆け抜けるぞ。周りの兵士に袋叩きにされても怯まずに斬り倒して行こう。いざとなったら僕の炎魔法もあるし、そうだポール、お前の結界魔法で身を守ることもできる。」
僕は部下のポールに指示を出した。彼は頷いた。
「よし次にテオのテントまで行ったら、彼の首を一撃で刎ねる。腕や足を切り落とすだけではダメだ。回復魔法の得意な者がいれば、すぐに治ってしまう。首を取ったら急いで敵陣を脱出し、国境までダッシュだ」
「しかしそこまで体力が持つでしょうか?敵陣から国境まで3キロはありますよ」ラファエルが言った。
「途中で結界を張れば1分程度なら休憩できる。追いつかれたら、結界を解くと同時に僕の炎魔法を使うぞ」
「「「了解!」」」
いよいよ草原の中に、怪しげな合従軍陣地の光が見えてきた。全員剣を抜いて構える。
「行くぞー!」
「「「おーっ!」」」
一斉に走り出した僕たちは、陣地の内部へと走っていった。
「何だコイツら!殺せ!」
簡単には殺されない。周りの兵を次々と斬り殺して走り去る。だんだんと爽快感すら覚えてきてしまった、これは危険だ。
「あれだ!テオのテントだ!」
ジョゼフが、一つだけ巨大な白のテントを指差す。
「よし、とっとと首を刎ねて撤退だー!」
そこに長槍を持った騎士たちが立ちはだかった。
剣と槍とでは、とても勝負にならない。こうなったら魔法を使うしか無い。
「ファイア・ウィンドウ・バースト」
僕の目の前に大きな魔法陣が現れ、真っ赤な激しい炎が飛び出した。
「ぎゃあああああああ」
次々に倒れて行く騎士たちを横目に、僕たちはテントの中へと進んでいった。
そこには、青い甲冑に身を包み、剣を構えた男が立っていた。いかにも騎士、貴族という雰囲気だった。
「大変ですテオ様!」召使いらしい男が言った。
「バカめ、名前呼ぶな!」
「ほうほうコイツがテオか!」僕たちはテオに襲いかかった。
カチーン!
剣と剣との交わる音が響く。流石は騎士だけあって、簡単には倒せなかった。
「これじゃあ埒があかないな」
卑怯にも僕は炎魔法を使った。決闘に魔法を使うのは騎士道精神に反するかもしれないが、暗殺にルールなどない。
「インフェルノブレイズ」
僕が手をかざすと、火の玉が飛び出してテオの腹を直撃した。
テオは2、3歩よろめきながら後ずさりすると、仰向けに倒れ込んだ。
「よし!テオの首、このシャルル・ベルタンが頂戴した!」
大声で叫びながらテオの首を切り落とし、用意してきた袋に入れた。床にはテオの血が飛び散っている。
テントを飛び出した僕たちは、襲ってくる周りの敵兵たちを次々と倒しながら、敵陣の入口まで戻った。
「よし、このまま国境までダッシュだ!」
追っ手を炎魔法で追い払いながら、僕たちは夜の草原を必死に走った。
任務は完了した、後は生きて帰るだけだ。
宿営地に戻った僕たちは、兵士たちから拍手喝采で迎えられた。ベルタン軍の宿営地には、皇帝陛下御自らやって来ていた。
「シャルル、これは驚いたよ!まさかテオの暗殺を成功させるなんて!」
「皇帝陛下、ありがとうございます。テオの暗殺は困難な任務でしたが、テオの脅威を排除できたことを誇りに思います。これからも帝国と陛下のために尽力致します。」
翌朝、スラーレン軍は改めて戦場へ向かうことになった。
テオの氷魔法の脅威が排除された今、僕たちの勝利は一気に容易となっただろう。だがこの戦いが運命の決戦であることに変わりはない。一瞬の油断が命取りとなる。
「ピーーーーッ!」
笛の音が戦場に響き、僕たちは攻撃を開始した。
続く
ベルタン軍では、僕やラファエル、ロジェ、ジョゼフが拡声器を使って兵士たちに呼びかけ、何とかパニックはおさまった。
皇帝陛下のテントに再び召集された僕たちは、今後の行動をどうするべきか、頭を抱えていた。
「敵の氷魔法の威力は凄まじく、よほど魔力の強い魔法使いでしょう。さらにベルタン伯爵の炎魔法と相性の悪い氷魔法を使って来たことから、スパイによってこちら側の何らかの情報を得ていると思われます」ルロワ侯爵が言った。
皇帝陛下は深く考え込んだ後、「情報の漏れを防ぐために、情報管制を強化し、偵察部隊の配置を見直す必要があるだろう。そして、氷魔法の脅威に対抗するために急いで対策を練らなければならない。」と言った。
「陛下、一つよろしいでしょうか?」僕が進み出た。
「実は、ジョゼフの偵察部隊が、敵の氷魔法の使い手を特定しております。それが、テオという騎士です。」
陛下と侯爵は驚いた表情を浮かべた。
侯爵が口を開こうとしたが、陛下が先に言った。「それは貴重な情報だ。そのテオという者を捕らえるか排除するかの方法を考えねばならない」
「そこで陛下、私は一つの方法を考えています。それが暗殺です」
自分でも驚くほど冷酷な言葉が口をついて出た。最近では戦いに次ぐ戦いで、僕は残酷な発言も行為も抵抗が無くなってきている。
テントの中は一瞬静まり返った。陛下が静かに頷いた後、口を開いた。
「暗殺という手段も考慮すべきだろう。しかし、その場合、失敗のリスクも大きいということを念頭に置かねばならない。暗殺を実行するには、情報収集と計画を徹底的に行う必要がある。また、その成功には高度な技術と機密保持が求められる」
「私がその役をやりましょうか?」
驚いたことに、ラファエルが暗殺の任務を買って出た。
「ラファエル、君の覚悟は理解できる。しかし、暗殺は極めて危険な任務であり、成功率は高くない。僕たちは決して無駄な犠牲を出す訳にはいかない」僕が慌てて止めた。
「暗殺を行うからには、言い出した僕自身がやろうと思っております。」
そう言った後でまた後悔してしまったが、僕は剣や魔法の訓練を怠っていないだけの自信がある。暗殺という危険で残虐な行為も、戦争に慣れてきた今なら出来る気がした。
「分かったシャルル。そちにテオの暗殺を命じる。幸運を祈る」
皇帝陛下の一言に、テント内は一気にざわつき出したが、陛下はどうやら本気らしい。
「頼んだぞシャルル」
テントを後にし、ベルタン軍の持ち場に戻った僕は、暗殺のための計画を立て始めた。
ラファエル、ロジェ、ジョゼフら側近たちを前に、僕は自分の考えを述べた。
「とにかく慎重に行動しなければならない。テオの暗殺は、成功率が低く、失敗のリスクが大きい危険な任務だ。
まず、情報収集が必要だ。テオの日常的な行動、弱点、護衛の配置などを探る。偵察を強化して、彼の動向を把握しよう。
そして計画を練る。敵の陣地にどうやって侵入するのか、どのように接近し、彼を殺害するかを検討しよう。また、逃走経路や偽装の手段も考慮しなければならない。」
僕は一気に喋り、息を吐いた。
「分かりましたシャルル様。今夜、偵察部隊の精鋭を敵陣に忍び込ませ、テオのテントの位置を確認させます。さらに明日の朝から昼にかけて、彼の行動を把握します。」ジョゼフが言った。
「了解した。では決行は明日の夜だ。」
翌日、陽が沈むと、僕たちは暗殺実行のために動き出した。
僕に従ったのはラファエル、ロジェ、ジョゼフとその他何人かの取り巻きだった。
商人のふりをして国境を通過し、敵陣近くの森の空き家で、再び武装して剣を携えた。
「まず敵陣に侵入する際には剣を抜き、地図に従って一気にテオのテントまで駆け抜けるぞ。周りの兵士に袋叩きにされても怯まずに斬り倒して行こう。いざとなったら僕の炎魔法もあるし、そうだポール、お前の結界魔法で身を守ることもできる。」
僕は部下のポールに指示を出した。彼は頷いた。
「よし次にテオのテントまで行ったら、彼の首を一撃で刎ねる。腕や足を切り落とすだけではダメだ。回復魔法の得意な者がいれば、すぐに治ってしまう。首を取ったら急いで敵陣を脱出し、国境までダッシュだ」
「しかしそこまで体力が持つでしょうか?敵陣から国境まで3キロはありますよ」ラファエルが言った。
「途中で結界を張れば1分程度なら休憩できる。追いつかれたら、結界を解くと同時に僕の炎魔法を使うぞ」
「「「了解!」」」
いよいよ草原の中に、怪しげな合従軍陣地の光が見えてきた。全員剣を抜いて構える。
「行くぞー!」
「「「おーっ!」」」
一斉に走り出した僕たちは、陣地の内部へと走っていった。
「何だコイツら!殺せ!」
簡単には殺されない。周りの兵を次々と斬り殺して走り去る。だんだんと爽快感すら覚えてきてしまった、これは危険だ。
「あれだ!テオのテントだ!」
ジョゼフが、一つだけ巨大な白のテントを指差す。
「よし、とっとと首を刎ねて撤退だー!」
そこに長槍を持った騎士たちが立ちはだかった。
剣と槍とでは、とても勝負にならない。こうなったら魔法を使うしか無い。
「ファイア・ウィンドウ・バースト」
僕の目の前に大きな魔法陣が現れ、真っ赤な激しい炎が飛び出した。
「ぎゃあああああああ」
次々に倒れて行く騎士たちを横目に、僕たちはテントの中へと進んでいった。
そこには、青い甲冑に身を包み、剣を構えた男が立っていた。いかにも騎士、貴族という雰囲気だった。
「大変ですテオ様!」召使いらしい男が言った。
「バカめ、名前呼ぶな!」
「ほうほうコイツがテオか!」僕たちはテオに襲いかかった。
カチーン!
剣と剣との交わる音が響く。流石は騎士だけあって、簡単には倒せなかった。
「これじゃあ埒があかないな」
卑怯にも僕は炎魔法を使った。決闘に魔法を使うのは騎士道精神に反するかもしれないが、暗殺にルールなどない。
「インフェルノブレイズ」
僕が手をかざすと、火の玉が飛び出してテオの腹を直撃した。
テオは2、3歩よろめきながら後ずさりすると、仰向けに倒れ込んだ。
「よし!テオの首、このシャルル・ベルタンが頂戴した!」
大声で叫びながらテオの首を切り落とし、用意してきた袋に入れた。床にはテオの血が飛び散っている。
テントを飛び出した僕たちは、襲ってくる周りの敵兵たちを次々と倒しながら、敵陣の入口まで戻った。
「よし、このまま国境までダッシュだ!」
追っ手を炎魔法で追い払いながら、僕たちは夜の草原を必死に走った。
任務は完了した、後は生きて帰るだけだ。
宿営地に戻った僕たちは、兵士たちから拍手喝采で迎えられた。ベルタン軍の宿営地には、皇帝陛下御自らやって来ていた。
「シャルル、これは驚いたよ!まさかテオの暗殺を成功させるなんて!」
「皇帝陛下、ありがとうございます。テオの暗殺は困難な任務でしたが、テオの脅威を排除できたことを誇りに思います。これからも帝国と陛下のために尽力致します。」
翌朝、スラーレン軍は改めて戦場へ向かうことになった。
テオの氷魔法の脅威が排除された今、僕たちの勝利は一気に容易となっただろう。だがこの戦いが運命の決戦であることに変わりはない。一瞬の油断が命取りとなる。
「ピーーーーッ!」
笛の音が戦場に響き、僕たちは攻撃を開始した。
続く
0
★★いいねとお気に入り登録をよろしくお願いします!それと、感想を頂ければ非常に嬉しいです!☆☆
◯◯第17回ファンタジー小説大賞に応募しております!●●
◯◯第17回ファンタジー小説大賞に応募しております!●●
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。


疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる