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第2章
初陣
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その一報を受けて、ボルフォーヌの状況は一変した。緊張感が高まり、準備が本格化する中、僕は改めて部下たちと会議を開いた。
「皆、帝都からの宣戦布告の知らせが届いた。我々の軍勢は即座に動員されることになるだろう。戦闘に備え、全員が万全の状態であることを確認する必要がある」と、僕は厳粛な面持ちで言った。
ラファエルが続けた。「シャルル様、ポリアーヌ地域の議論も踏まえて、我が軍の動員準備は進められています。ただし、兵站や医療支援の面での課題もあります。速やかに解決しなければ、戦局に影響を及ぼす可能性があります。」
部下たちは一様に頷き、その重大さを理解した表情で会議に臨んでいた。次のステップとして、各部隊に対して具体的な行動計画を立てる必要があった。
その後の数日間、ボルフォーヌ領内では急激に緊張感が増し、町のあちこちで軍勢の動員や物資の集積が行われた。民間人もまた、避難計画や防衛訓練に参加し、全体としての統制が取れた準備が進んでいった。
戦争が迫る中、ルネもまた家族や屋敷の安全を守るために、精一杯の努力をしていた。彼女は戦場に出ることはできないが、その小さな身でできることを全うしようとしていた。
「お兄様、戦争に行っちゃうんだって?」ルネは不安と疑問がにじんだ声で言った。
「戦争って怖いですよね?人々が争って、傷つくんですよね。」
その言葉に、僕は深い溜息をついた。ルネの年齢には戦争の重みを理解させるのは難しいが、彼女の気持ちを汲み取りながら説明するしかないと感じた。
「ルネ、戦争は本当に怖いことだよ。けれども、時には家族や国を守るために戦わなければならないこともあるんだ。僕たちの家、そしてこの地域の人々の安全を守るために、僕は戦わなければならないんだ。」
ルネは静かにうなずき、少しの間を黙って考え込んだ後、再び僕を見上げた。「お兄様、私も何かできることがあるかな?」
その真剣な表情に、僕は微笑みながら頭を撫でた。「ルネ、君は家族や屋敷の中でできることをするだけで十分なんだ。家族を支え、安全を守ることが一番大切なことなんだよ。」
ルネは少し安心した様子で微笑み返し、自信を取り戻したようだった。「わかった、お兄様。私も頑張るから、家族と屋敷を守ります。」
その言葉を聞いて、僕は心の中で彼女の成長を感じた。ルネもまた、自分にできることを全力で行おうとしている。戦争の中で家族と共に、その覚悟を持って生きることが、彼女にとっての成長と誇りなのだろう。
そしてついに帝都から、出撃の命令がやって来た。ベルタン軍はポリアーヌ地域の国境へ派遣され、現地の領主であるアンリ・シモン伯爵と共にラロニア軍と戦うことになった。僕が総大将となり、副将としてラファエルとロジェも従軍することとなった。ジャンやフローランは屋敷に残る。
出発当日、僕は騎士の甲冑に身を包み、一本槍を片手に、馬に跨って町の広場にいた。広場はベルタン軍の騎兵や傭兵、農兵が埋め尽くし、スラーレン国旗やベルタン家の旗がたなびいていた。町の人々も、ベルタン軍の出撃を見届けようと大勢集まっていた。
母上やルネ、イザーク、ジャン、フローランは広場までやって来て、ぼくの出発を見送ってくれた。彼らはそれぞれ僕に励ましの言葉をかけてくれた。
母上は優しく微笑んで言った。「シャルルよ、あなたの勇気が私たちを守ります。ここで勝利を祈っています。帰りを待っていますわ。」
ルネは少し泣きながら、「お兄様、戦場で頑張ってください。皆の安全を守ってくださいね。待っていますから、無事に帰ってきてください。」と言った。
イザークは笑顔で手を振りながら、「お兄ちゃん、頑張ってね!私たちもここで待ってるから、必ず帰ってきてね!」と言った。
ジャンは言った。「シャルル様、ご武運を!あなたの勝利を信じています!」
フローランは静かに言った。「ご武運を、シャルル様。私たちはここであなたの帰りを待っています。どうか無事に戻ってきてください。」
それぞれの言葉が心に深く響き、僕は家族の温かな支えを感じた。彼らがいるからこそ、戦場での勇気が湧き上がる。そして誓ったように、帰りを待つその日まで、力強く戦い抜く決意を新たにした。
ラッパの音が響き、いよいよベルタン軍は行軍を開始した。町の人々は手を振って僕たちを見送ってくれた。
町の北門を出て、草原の一本道を進み、丘を越え、ベルタン軍はポリアーヌ地域に向かって進んでいった。小さな山の峠を越えると、ポリアーヌの町が見えて来た。ポリアーヌはボルフォーヌの倍くらい規模のある比較的大きな都市だ。
僕たちはポリアーヌの町の外れに到着した時、その大きさと活気に驚いた。市内には市場が賑わい、人々が行き交い、多くの商人が活動していた。しかし、その活気ある様子とは裏腹に、町全体には戦争に向けた緊張感が漂っていた。
兵士たちは部隊ごとに指揮官に率いられ、町の西側にある、大きな空き地に宿営地を設営した。僕たちは領主であるシモン伯爵との協議のため、伯爵一家の屋敷へと向かった。
伯爵の屋敷は町の中心から少し離れた場所にあり、美しい庭園と立派な建物が見事に調和した立派な屋敷だった。僕たちが到着すると、応接間に設けられた長いテーブルで、伯爵はその部下達と共に待っていてくれた。
「ベルタン伯爵、ようこそ。我が家にお越しいただきありがとうございます。」伯爵は礼儀正しく言い、僕たちに対して敬意を表した。
「シモン伯爵、この度はお会いできて光栄です。ポリアーヌの防衛についての協議をさせていただければと思います。」僕は伯爵に向かって一礼し、真剣な表情で話を始めた。
「ポリアーヌの防衛について、どのような準備が進められていますか?」と伯爵に問いかけると、彼は部下たちに対し、準備状況を報告させた。
「ベルタン伯爵、私どもは城壁の補修と強化を始め、市民の避難計画も進めています。また、食糧や物資の備蓄も着々と進められており、籠城戦に向けた準備も整えつつあります。ただし、戦場での兵站面の体制の充実については引き続き課題が残っております」と、ポリアーヌの指揮官が答えた。
「了解しました。我々も可能な限りの支援を行います」と、僕は伯爵に向かって述べた。
伯爵の指揮官の報告を受けて、僕たちはポリアーヌの防衛に必要なさまざまな準備が進んでいることを確認した。しかし、特に兵站や医療支援の課題が残っているとのことで、これらの面での支援が迅速に必要であることを理解した。
「ポリアーヌの皆さん、私たちは速やかに必要な支援を行います。兵站の整備と医療提供体制の充実を最優先に進めていきましょう」と、僕は伯爵とその部下たちに対して述べた。
伯爵は礼を言い、「ベルタン伯爵、そのようなお言葉に深く感謝申し上げます。ポリアーヌの防衛において、我々も全力を尽くします」と答えた。
「ベルタン伯爵は、兵站面において、具体的にどのような整備が必要と思われますか?」
「兵員や物資の輸送を迅速に進めるために、国境地帯への道路の整備や、敵軍による道路の遮断を防ぐための防衛設備が必要となるでしょう。また、後方支援のために補給基地や医療施設の設置も忘れてはなりません」僕は言った。
伯爵は、「了解しました。その点についても充実を図ります」と答えた。
伯爵との会議を終え、ラファエルやロジェと共に宿営地に戻った。夕食は乾パンと塩肉だけで味気無かったが、戦場ではいつも粗食に耐えなければならない。フローランを連れてくれば美味しい料理を作ってくれただろうなと思った。
僕は自分のテントにラファエルやロジェたちを集め、夕食を取りながら再び議論を行った。
「偵察の結果得た情報によると、敵のラロニア軍は陣営で炊事の煙が多く上がっており、兵員の動きも激しいようです。恐らく明日あたり国境を超えて侵入してくるものと思われます。」偵察隊長のジョゼフが言った。
「だが、明日ではなく今夜夜襲を仕掛けてくる可能性もあるのでは?」ロジェが言った。
僕は言った。「確かに夜襲の可能性はある。今夜は特に警戒を厳しくしなければならないだろう。今回は僕の初陣だ。夜襲されて敗北するなど言うまでもなく大恥。何としても防がなければ。」
その夜、ベルタン軍の将兵たちは交代で敵軍の監視を続けた。僕も不安で眠れなかった。明日いよいよ決戦だと言うのに、寝不足で迎えることになってしまいそうだった。とはいえまだ16歳の少年である僕は、疲れがひどかったために何とか眠りにつけた。
翌朝、僕は兵士たちに急いで朝食を取らせた。そして各部隊に号令して隊列を組ませ、国境からわずか1キロほどの前線の砦へ急行した。
砦に到着した僕たちは、すぐに兵士たちを持ち場へつかせた。厳重な警戒体制を取らせ、いつでも敵軍が攻撃を開始しても応戦できる状態になった。その時、前方の哨戒隊から警報が発せられた。ラロニア軍が国境を超えて帝国領域内へ侵入して来たのだ。
「進めー!」僕は戦場全体に響き渡るほどの大声で、兵士たちに号令した。
続く
「皆、帝都からの宣戦布告の知らせが届いた。我々の軍勢は即座に動員されることになるだろう。戦闘に備え、全員が万全の状態であることを確認する必要がある」と、僕は厳粛な面持ちで言った。
ラファエルが続けた。「シャルル様、ポリアーヌ地域の議論も踏まえて、我が軍の動員準備は進められています。ただし、兵站や医療支援の面での課題もあります。速やかに解決しなければ、戦局に影響を及ぼす可能性があります。」
部下たちは一様に頷き、その重大さを理解した表情で会議に臨んでいた。次のステップとして、各部隊に対して具体的な行動計画を立てる必要があった。
その後の数日間、ボルフォーヌ領内では急激に緊張感が増し、町のあちこちで軍勢の動員や物資の集積が行われた。民間人もまた、避難計画や防衛訓練に参加し、全体としての統制が取れた準備が進んでいった。
戦争が迫る中、ルネもまた家族や屋敷の安全を守るために、精一杯の努力をしていた。彼女は戦場に出ることはできないが、その小さな身でできることを全うしようとしていた。
「お兄様、戦争に行っちゃうんだって?」ルネは不安と疑問がにじんだ声で言った。
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その言葉に、僕は深い溜息をついた。ルネの年齢には戦争の重みを理解させるのは難しいが、彼女の気持ちを汲み取りながら説明するしかないと感じた。
「ルネ、戦争は本当に怖いことだよ。けれども、時には家族や国を守るために戦わなければならないこともあるんだ。僕たちの家、そしてこの地域の人々の安全を守るために、僕は戦わなければならないんだ。」
ルネは静かにうなずき、少しの間を黙って考え込んだ後、再び僕を見上げた。「お兄様、私も何かできることがあるかな?」
その真剣な表情に、僕は微笑みながら頭を撫でた。「ルネ、君は家族や屋敷の中でできることをするだけで十分なんだ。家族を支え、安全を守ることが一番大切なことなんだよ。」
ルネは少し安心した様子で微笑み返し、自信を取り戻したようだった。「わかった、お兄様。私も頑張るから、家族と屋敷を守ります。」
その言葉を聞いて、僕は心の中で彼女の成長を感じた。ルネもまた、自分にできることを全力で行おうとしている。戦争の中で家族と共に、その覚悟を持って生きることが、彼女にとっての成長と誇りなのだろう。
そしてついに帝都から、出撃の命令がやって来た。ベルタン軍はポリアーヌ地域の国境へ派遣され、現地の領主であるアンリ・シモン伯爵と共にラロニア軍と戦うことになった。僕が総大将となり、副将としてラファエルとロジェも従軍することとなった。ジャンやフローランは屋敷に残る。
出発当日、僕は騎士の甲冑に身を包み、一本槍を片手に、馬に跨って町の広場にいた。広場はベルタン軍の騎兵や傭兵、農兵が埋め尽くし、スラーレン国旗やベルタン家の旗がたなびいていた。町の人々も、ベルタン軍の出撃を見届けようと大勢集まっていた。
母上やルネ、イザーク、ジャン、フローランは広場までやって来て、ぼくの出発を見送ってくれた。彼らはそれぞれ僕に励ましの言葉をかけてくれた。
母上は優しく微笑んで言った。「シャルルよ、あなたの勇気が私たちを守ります。ここで勝利を祈っています。帰りを待っていますわ。」
ルネは少し泣きながら、「お兄様、戦場で頑張ってください。皆の安全を守ってくださいね。待っていますから、無事に帰ってきてください。」と言った。
イザークは笑顔で手を振りながら、「お兄ちゃん、頑張ってね!私たちもここで待ってるから、必ず帰ってきてね!」と言った。
ジャンは言った。「シャルル様、ご武運を!あなたの勝利を信じています!」
フローランは静かに言った。「ご武運を、シャルル様。私たちはここであなたの帰りを待っています。どうか無事に戻ってきてください。」
それぞれの言葉が心に深く響き、僕は家族の温かな支えを感じた。彼らがいるからこそ、戦場での勇気が湧き上がる。そして誓ったように、帰りを待つその日まで、力強く戦い抜く決意を新たにした。
ラッパの音が響き、いよいよベルタン軍は行軍を開始した。町の人々は手を振って僕たちを見送ってくれた。
町の北門を出て、草原の一本道を進み、丘を越え、ベルタン軍はポリアーヌ地域に向かって進んでいった。小さな山の峠を越えると、ポリアーヌの町が見えて来た。ポリアーヌはボルフォーヌの倍くらい規模のある比較的大きな都市だ。
僕たちはポリアーヌの町の外れに到着した時、その大きさと活気に驚いた。市内には市場が賑わい、人々が行き交い、多くの商人が活動していた。しかし、その活気ある様子とは裏腹に、町全体には戦争に向けた緊張感が漂っていた。
兵士たちは部隊ごとに指揮官に率いられ、町の西側にある、大きな空き地に宿営地を設営した。僕たちは領主であるシモン伯爵との協議のため、伯爵一家の屋敷へと向かった。
伯爵の屋敷は町の中心から少し離れた場所にあり、美しい庭園と立派な建物が見事に調和した立派な屋敷だった。僕たちが到着すると、応接間に設けられた長いテーブルで、伯爵はその部下達と共に待っていてくれた。
「ベルタン伯爵、ようこそ。我が家にお越しいただきありがとうございます。」伯爵は礼儀正しく言い、僕たちに対して敬意を表した。
「シモン伯爵、この度はお会いできて光栄です。ポリアーヌの防衛についての協議をさせていただければと思います。」僕は伯爵に向かって一礼し、真剣な表情で話を始めた。
「ポリアーヌの防衛について、どのような準備が進められていますか?」と伯爵に問いかけると、彼は部下たちに対し、準備状況を報告させた。
「ベルタン伯爵、私どもは城壁の補修と強化を始め、市民の避難計画も進めています。また、食糧や物資の備蓄も着々と進められており、籠城戦に向けた準備も整えつつあります。ただし、戦場での兵站面の体制の充実については引き続き課題が残っております」と、ポリアーヌの指揮官が答えた。
「了解しました。我々も可能な限りの支援を行います」と、僕は伯爵に向かって述べた。
伯爵の指揮官の報告を受けて、僕たちはポリアーヌの防衛に必要なさまざまな準備が進んでいることを確認した。しかし、特に兵站や医療支援の課題が残っているとのことで、これらの面での支援が迅速に必要であることを理解した。
「ポリアーヌの皆さん、私たちは速やかに必要な支援を行います。兵站の整備と医療提供体制の充実を最優先に進めていきましょう」と、僕は伯爵とその部下たちに対して述べた。
伯爵は礼を言い、「ベルタン伯爵、そのようなお言葉に深く感謝申し上げます。ポリアーヌの防衛において、我々も全力を尽くします」と答えた。
「ベルタン伯爵は、兵站面において、具体的にどのような整備が必要と思われますか?」
「兵員や物資の輸送を迅速に進めるために、国境地帯への道路の整備や、敵軍による道路の遮断を防ぐための防衛設備が必要となるでしょう。また、後方支援のために補給基地や医療施設の設置も忘れてはなりません」僕は言った。
伯爵は、「了解しました。その点についても充実を図ります」と答えた。
伯爵との会議を終え、ラファエルやロジェと共に宿営地に戻った。夕食は乾パンと塩肉だけで味気無かったが、戦場ではいつも粗食に耐えなければならない。フローランを連れてくれば美味しい料理を作ってくれただろうなと思った。
僕は自分のテントにラファエルやロジェたちを集め、夕食を取りながら再び議論を行った。
「偵察の結果得た情報によると、敵のラロニア軍は陣営で炊事の煙が多く上がっており、兵員の動きも激しいようです。恐らく明日あたり国境を超えて侵入してくるものと思われます。」偵察隊長のジョゼフが言った。
「だが、明日ではなく今夜夜襲を仕掛けてくる可能性もあるのでは?」ロジェが言った。
僕は言った。「確かに夜襲の可能性はある。今夜は特に警戒を厳しくしなければならないだろう。今回は僕の初陣だ。夜襲されて敗北するなど言うまでもなく大恥。何としても防がなければ。」
その夜、ベルタン軍の将兵たちは交代で敵軍の監視を続けた。僕も不安で眠れなかった。明日いよいよ決戦だと言うのに、寝不足で迎えることになってしまいそうだった。とはいえまだ16歳の少年である僕は、疲れがひどかったために何とか眠りにつけた。
翌朝、僕は兵士たちに急いで朝食を取らせた。そして各部隊に号令して隊列を組ませ、国境からわずか1キロほどの前線の砦へ急行した。
砦に到着した僕たちは、すぐに兵士たちを持ち場へつかせた。厳重な警戒体制を取らせ、いつでも敵軍が攻撃を開始しても応戦できる状態になった。その時、前方の哨戒隊から警報が発せられた。ラロニア軍が国境を超えて帝国領域内へ侵入して来たのだ。
「進めー!」僕は戦場全体に響き渡るほどの大声で、兵士たちに号令した。
続く
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