5 / 53
第1章
故郷ボルフォーヌ
しおりを挟む
それから1ヶ月ほどの月日が流れた。1学期も今日で終わり。夏休み前の最後の日、学校では終業式が行われていた。
校長先生から次の様な話があった。
「1ヶ月前、この大陸で大きな戦争がありました。あの時の記憶は、まだ生々しく私たちに残っています。平和が一瞬にして消えたあの日、私たちは、世の中に永遠のものなどないことを知りました。今、私たちが掴んでいる幸せは、いつ消え失せるかわかり得ません。いつ再び戦争や災害が起きても悔いのない様、この夏休み、皆さんには充実した日々を送って欲しいです。よく勉強し、剣や魔法の鍛錬も怠らず、また家族や友人と楽しく遊んで、いざという時悔いの無い様にしましょう。」
僕たちは校長先生の言葉を真剣に受け止め、その重みを胸に秘めて夏休みを迎えた。
そして僕が故郷ボルフォーヌへ帰る日がやって来た。ジャンとフローランも僕についていくという。ベルタン家の紋章がついた馬車に乗り、僕たちは帝都エラルトを後にした。
帝都の城壁の門を出ると、あたりは田や畑が一面に広がり、木や家がぽつぽつと立っている、のどかな田園地帯へと出た。僕達は、石で舗装された道をひたすら進み、一路ボルフォーヌを目指した。その夜は街道沿いの宿に泊まり、朝になると再び馬車を走らせた。
太陽も高く上がり、昼になろうとする頃、スラーレン帝国最大の大河にして、複数の国を流れる国際河川、キュイーネ川が目前へ迫っていた。何度も通ったことはあるが、ここを通るたびに僕は不思議とワクワクする。
巨大な橋を渡ると、対岸には森が広がっていた。街道筋も細くなり、曲がりくねっていた。
すると、どこからか良い匂いがして来た。森の中に小さなレストランがあった。僕のお腹がぎゅうと鳴った。
「ここでお昼にしましょう。ここは私の行きつけで、オススメなんですよ」運転手のエマニュエルが言った。
「エマニュエルここが行きつけなんだ?たしかにエマニュエル普段は仕事ないから、この近くの村で働いてるんだってね。じゃあ馬車止めて、ランチにしよう」僕が言った。
エマニュエルは馬車を停め、僕たちはレストランに入った。店内は木の温かみを感じる装飾で、居心地が良かった。入口で出迎えたのは、笑顔の女性店主だった。
「いらっしゃいませ!4名様、どうぞお席へお座りください」と店主が優しく声をかけてくれた。テーブルにつくと、すぐにメニューが運ばれてきた。
「この店のスペシャリテ、キュイーネ川の新鮮な魚料理がおすすめですよ。他にも森の野菜を使ったサラダや、ここの名物のパンがあります」と店主が丁寧に説明してくれた。
ジャンとフローランも興味津々でメニューを眺め、それぞれ好みの料理を注文した。僕はキュイーネ川の特産物を使った料理に興味を持ち、それを注文した。料理が運ばれてくると、目の前の美しい盛り付けに感動した。
食事をしながら、僕が言った。「帝都の喧騒から離れて、こうして自然の中で食事をするのは心地良いね」
フローランも笑みを浮かべながら「そうですね。この店の料理、本当に美味しいです」と加えた。
エマニュエルも一緒に笑いながら、「この店は美味しいし、雰囲気もいいから、ちょくちょく来てるんです」と語った。
食事を終え、店主に感謝の意を伝えながら、僕たちは再び馬車に乗り込んだ。
2時間ほど経って、いよいよボルフォーヌ領内へ入った。ボルフォーヌは山々に囲まれ、森や野原があちこちに広がり、羊の群も見られる涼しげな高原地帯だ。ボルフォーヌの小さな町が見えてきた。
「あっ、シャルル様だ!」
「夏休みだから帰って来られたんだ!」
町のみんなが街道沿いから温かく声をかけてくれた。僕たちは笑顔で手を振って応じながら、屋敷への道を進んで行った。
屋敷に到着すると、広大な庭園が目に飛び込んできた。ベルタン家の紋章が誇らしげに掲げられた屋敷の門をくぐり、家族が待つ中庭へと入っていく。庭では花々が咲き乱れ、鳥たちのさえずりが穏やかな空気に溶け込んでいた。
「シャルル!ジャン!フローラン!おかえりなさい!」母上の声が耳に心地よく響き渡った。母が庭から駆け寄ってきて、抱きしめてくれた。
「母上、お久しぶりです」と僕が笑顔で応えると、母上も喜びの笑顔で「お父様も楽しみに待っていますよ。早くお部屋に行って、ご挨拶しましょう」と言った。
屋敷内に入ると、古き良き家具や美しい絵画が並ぶ部屋が広がっていた。廊下には家族の写真が飾られ、幼少期の思い出が蘇ってきた。父が広間で待っていた。
「シャルル、お前も帰って来たか。ジャン、フローランも一緒か。良かった。皆で夕食を楽しみにしていたぞ」と父上が笑顔で迎え入れてくれた。
妹のルネも満面に喜色をたたえながら駆け寄ってきた。「お兄様!お帰りなさい!」
「ルネ!久しぶりだね!ちょっと会わなくなっただけで、大きくなったなあ!」僕はルネを抱き上げた。
まだ赤ちゃんである弟のイザークも抱いた。まだ言葉は話せないが、僕が優しく声をかけるとにっこりと微笑んだ。
家族全員が揃った時、僕はこの瞬間を大切に思った。帝都の忙しい日々から離れ、故郷で家族と過ごす時間がいかに貴重であるかを実感した。これからの夏休みを家族と共に過ごし、心の満たされる日々を過ごすことができるだろう。
その夜、僕たちは皆んなで食卓を囲んだ。その日はご馳走で、ボルフォーヌの名物であるチーズや、地元の野菜を使ったサラダ、地元産の仔羊のローストなどが並ぶ食卓に、家族全員が満足げに笑顔を交わしながら座った。父上が乾杯をしてから、楽しい会話が始まった。
「シャルル、エラルトではどんなことがあったんだ?帝都の様子はどうだった?」父上が興味津々に尋ねた。
「父上、エラルトでは学校が忙しかったですが、先生たちも皆、戦争のことを真剣に話してくれました。平和の尊さを改めて感じさせられました」と僕が答えると、母上が「でも、今は夏休み。戦争のことばかりではなく、楽しいこともたくさん経験してきてほしいわね」と微笑んだ。
ジャンが「そうですね、夏休みはノア様はシャルル様の剣の修行を手伝われたり、シャルル様はフローランと森で冒険したりするんですよね?」と話題を変えてくれた。フローランも「その通り!森での冒険、楽しみにしています」と笑った。
風呂から上がり、2階のベランダで歯を磨きながら夜の町を眺めていると、もしかして今みたいな時が「幸せ」と言うのではないかな?と思った。幸せは当たり前ではない。でも、大変な時期を乗り越えて、初めて幸せであることに気づく。
その夜、ボルフォーヌの屋敷で家族とのひとときを満喫していた僕は、心の奥底で深い感謝と幸福感に包まれていた。夕食の後、家族全員が庭の中庭で星空を眺めながら、過ごした時間は僕にとって特別なものとなった。
夜が更け、眠る準備を整えた僕は、屋敷の自室で静かにベッドに横になった。窓からは深夜の静けさとともに、涼しい風が差し込んできた。ふと、エラルトでの学校生活や帝都での出来事を思い出した。戦争の影が少しずつ薄れつつある中で、平和のありがたみを改めて実感する時間でもあった。
翌朝、朝食を済ませた僕は、ジャンとフローランと共に外の庭園へと出た。夏の陽射しと共に、青々とした木々や花々が咲き誇る庭園は、活気に満ちていた。鳥たちのさえずりや風の音が、穏やかな朝の雰囲気を演出していた。
「シャルル様、今日から森での冒険を始めましょうか?」ジャンが楽しそうに声をかけてきた。フローランも笑顔で加わり、「はい、森の中にはいろんな不思議が待っていますよ」と誘う。
僕は心躍る思いで頷き、一緒に森へ向かった。ボルフォーヌの周囲には広大な森が広がり、その奥深くには古の遺跡や伝説の生物が隠されているという。まず、馬車で街道から外れた小道を少し行ったところで、足を止め、馬車を降りた。
「ここから先は森の中ですね。僕たちも君たちと一緒に行きましょう」エマニュエルが言った。
続く
校長先生から次の様な話があった。
「1ヶ月前、この大陸で大きな戦争がありました。あの時の記憶は、まだ生々しく私たちに残っています。平和が一瞬にして消えたあの日、私たちは、世の中に永遠のものなどないことを知りました。今、私たちが掴んでいる幸せは、いつ消え失せるかわかり得ません。いつ再び戦争や災害が起きても悔いのない様、この夏休み、皆さんには充実した日々を送って欲しいです。よく勉強し、剣や魔法の鍛錬も怠らず、また家族や友人と楽しく遊んで、いざという時悔いの無い様にしましょう。」
僕たちは校長先生の言葉を真剣に受け止め、その重みを胸に秘めて夏休みを迎えた。
そして僕が故郷ボルフォーヌへ帰る日がやって来た。ジャンとフローランも僕についていくという。ベルタン家の紋章がついた馬車に乗り、僕たちは帝都エラルトを後にした。
帝都の城壁の門を出ると、あたりは田や畑が一面に広がり、木や家がぽつぽつと立っている、のどかな田園地帯へと出た。僕達は、石で舗装された道をひたすら進み、一路ボルフォーヌを目指した。その夜は街道沿いの宿に泊まり、朝になると再び馬車を走らせた。
太陽も高く上がり、昼になろうとする頃、スラーレン帝国最大の大河にして、複数の国を流れる国際河川、キュイーネ川が目前へ迫っていた。何度も通ったことはあるが、ここを通るたびに僕は不思議とワクワクする。
巨大な橋を渡ると、対岸には森が広がっていた。街道筋も細くなり、曲がりくねっていた。
すると、どこからか良い匂いがして来た。森の中に小さなレストランがあった。僕のお腹がぎゅうと鳴った。
「ここでお昼にしましょう。ここは私の行きつけで、オススメなんですよ」運転手のエマニュエルが言った。
「エマニュエルここが行きつけなんだ?たしかにエマニュエル普段は仕事ないから、この近くの村で働いてるんだってね。じゃあ馬車止めて、ランチにしよう」僕が言った。
エマニュエルは馬車を停め、僕たちはレストランに入った。店内は木の温かみを感じる装飾で、居心地が良かった。入口で出迎えたのは、笑顔の女性店主だった。
「いらっしゃいませ!4名様、どうぞお席へお座りください」と店主が優しく声をかけてくれた。テーブルにつくと、すぐにメニューが運ばれてきた。
「この店のスペシャリテ、キュイーネ川の新鮮な魚料理がおすすめですよ。他にも森の野菜を使ったサラダや、ここの名物のパンがあります」と店主が丁寧に説明してくれた。
ジャンとフローランも興味津々でメニューを眺め、それぞれ好みの料理を注文した。僕はキュイーネ川の特産物を使った料理に興味を持ち、それを注文した。料理が運ばれてくると、目の前の美しい盛り付けに感動した。
食事をしながら、僕が言った。「帝都の喧騒から離れて、こうして自然の中で食事をするのは心地良いね」
フローランも笑みを浮かべながら「そうですね。この店の料理、本当に美味しいです」と加えた。
エマニュエルも一緒に笑いながら、「この店は美味しいし、雰囲気もいいから、ちょくちょく来てるんです」と語った。
食事を終え、店主に感謝の意を伝えながら、僕たちは再び馬車に乗り込んだ。
2時間ほど経って、いよいよボルフォーヌ領内へ入った。ボルフォーヌは山々に囲まれ、森や野原があちこちに広がり、羊の群も見られる涼しげな高原地帯だ。ボルフォーヌの小さな町が見えてきた。
「あっ、シャルル様だ!」
「夏休みだから帰って来られたんだ!」
町のみんなが街道沿いから温かく声をかけてくれた。僕たちは笑顔で手を振って応じながら、屋敷への道を進んで行った。
屋敷に到着すると、広大な庭園が目に飛び込んできた。ベルタン家の紋章が誇らしげに掲げられた屋敷の門をくぐり、家族が待つ中庭へと入っていく。庭では花々が咲き乱れ、鳥たちのさえずりが穏やかな空気に溶け込んでいた。
「シャルル!ジャン!フローラン!おかえりなさい!」母上の声が耳に心地よく響き渡った。母が庭から駆け寄ってきて、抱きしめてくれた。
「母上、お久しぶりです」と僕が笑顔で応えると、母上も喜びの笑顔で「お父様も楽しみに待っていますよ。早くお部屋に行って、ご挨拶しましょう」と言った。
屋敷内に入ると、古き良き家具や美しい絵画が並ぶ部屋が広がっていた。廊下には家族の写真が飾られ、幼少期の思い出が蘇ってきた。父が広間で待っていた。
「シャルル、お前も帰って来たか。ジャン、フローランも一緒か。良かった。皆で夕食を楽しみにしていたぞ」と父上が笑顔で迎え入れてくれた。
妹のルネも満面に喜色をたたえながら駆け寄ってきた。「お兄様!お帰りなさい!」
「ルネ!久しぶりだね!ちょっと会わなくなっただけで、大きくなったなあ!」僕はルネを抱き上げた。
まだ赤ちゃんである弟のイザークも抱いた。まだ言葉は話せないが、僕が優しく声をかけるとにっこりと微笑んだ。
家族全員が揃った時、僕はこの瞬間を大切に思った。帝都の忙しい日々から離れ、故郷で家族と過ごす時間がいかに貴重であるかを実感した。これからの夏休みを家族と共に過ごし、心の満たされる日々を過ごすことができるだろう。
その夜、僕たちは皆んなで食卓を囲んだ。その日はご馳走で、ボルフォーヌの名物であるチーズや、地元の野菜を使ったサラダ、地元産の仔羊のローストなどが並ぶ食卓に、家族全員が満足げに笑顔を交わしながら座った。父上が乾杯をしてから、楽しい会話が始まった。
「シャルル、エラルトではどんなことがあったんだ?帝都の様子はどうだった?」父上が興味津々に尋ねた。
「父上、エラルトでは学校が忙しかったですが、先生たちも皆、戦争のことを真剣に話してくれました。平和の尊さを改めて感じさせられました」と僕が答えると、母上が「でも、今は夏休み。戦争のことばかりではなく、楽しいこともたくさん経験してきてほしいわね」と微笑んだ。
ジャンが「そうですね、夏休みはノア様はシャルル様の剣の修行を手伝われたり、シャルル様はフローランと森で冒険したりするんですよね?」と話題を変えてくれた。フローランも「その通り!森での冒険、楽しみにしています」と笑った。
風呂から上がり、2階のベランダで歯を磨きながら夜の町を眺めていると、もしかして今みたいな時が「幸せ」と言うのではないかな?と思った。幸せは当たり前ではない。でも、大変な時期を乗り越えて、初めて幸せであることに気づく。
その夜、ボルフォーヌの屋敷で家族とのひとときを満喫していた僕は、心の奥底で深い感謝と幸福感に包まれていた。夕食の後、家族全員が庭の中庭で星空を眺めながら、過ごした時間は僕にとって特別なものとなった。
夜が更け、眠る準備を整えた僕は、屋敷の自室で静かにベッドに横になった。窓からは深夜の静けさとともに、涼しい風が差し込んできた。ふと、エラルトでの学校生活や帝都での出来事を思い出した。戦争の影が少しずつ薄れつつある中で、平和のありがたみを改めて実感する時間でもあった。
翌朝、朝食を済ませた僕は、ジャンとフローランと共に外の庭園へと出た。夏の陽射しと共に、青々とした木々や花々が咲き誇る庭園は、活気に満ちていた。鳥たちのさえずりや風の音が、穏やかな朝の雰囲気を演出していた。
「シャルル様、今日から森での冒険を始めましょうか?」ジャンが楽しそうに声をかけてきた。フローランも笑顔で加わり、「はい、森の中にはいろんな不思議が待っていますよ」と誘う。
僕は心躍る思いで頷き、一緒に森へ向かった。ボルフォーヌの周囲には広大な森が広がり、その奥深くには古の遺跡や伝説の生物が隠されているという。まず、馬車で街道から外れた小道を少し行ったところで、足を止め、馬車を降りた。
「ここから先は森の中ですね。僕たちも君たちと一緒に行きましょう」エマニュエルが言った。
続く
10
★★いいねとお気に入り登録をよろしくお願いします!それと、感想を頂ければ非常に嬉しいです!☆☆
◯◯第17回ファンタジー小説大賞に応募しております!●●
◯◯第17回ファンタジー小説大賞に応募しております!●●
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。


疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる