15 / 19
side story1 ~出陣前夜~
しおりを挟む
これは本編第10話で義藤が出陣する前夜の物語――。
義藤は芭乃の膝に頭を乗せて横になり、何か考え事をしているようだった。
芭乃はそれを邪魔しないように、ただじっと、義藤の頭を自分の膝で支え続けた。
今宵は特に、義藤の頭の中はめまぐるしいのだろうと芭乃は考えている。
明日から義藤は戦に出る。
このところの戦続きで、見送ることには慣れてきたつもりだったが、家臣たちの話によると、次の戦はかなり厳しいものになりそうだということだった。
「しばらく芭乃の膝枕ともお別れだな」
「戻って来られたら、いつでもしてさしあげますよ」
「ああ……戻って来られたら、な……」
『戻って来られたら』の意味が、芭乃の使ったものと義藤の使ったものとでは異なっている。
「義藤様、必ず戻っていらしてください」
芭乃が顔を引き締めて言うと、義藤は苦笑する。
「そうだな。戻ってくるよ。ごめん、少し弱気になっていた」
弱気になるのが普通だし、当然だと思う。
義藤は芭乃よりも年下なのに、将軍という重責を背負わされている。
だから、軽々しく弱音を吐くことすら許されない。
せめて芭乃の前ぐらいでは、そんな弱音も遠慮なく吐いてくれたら良いのにと思う。
「芭乃の膝はどんな枕よりも心地よいな」
「それは褒めていただいているのでしょうか?」
「もちろん、褒めているんだ」
「それなら……いいですけど……」
肉付きが良くなった……などと言われたらどうしようと芭乃は一瞬焦ったが、義藤はそんなことは言わない。
義藤の頭の重みが、芭乃にも心地よかった。
そんなふうに自分が感じていることに、芭乃は少し驚いた。
(まだ義藤様が赤ん坊の頃からお世話をさせていただいたんだもの。傍にいて嬉しいというのは、当然の感情よね……)
芭乃は自分の中に感じた違和感を、そんなふうに考えて納得させた。
特に今夜は出陣前夜だから、余計に義藤と触れあうことに安堵を感じるのかもしれない。
きっと今頃、明日出陣する他の兵たちも、芭乃と義藤のように、大切な誰かと寄り添いながら過ごしていることだろう。
その寄り添いが、最後になるかもしれないと覚悟もしながら――。
義藤は腕を伸ばして、芭乃の手を握りしめる。
義藤の手は随分と大きくなったし、身体も鍛えられてはいるが、やはり他の将兵たちに比べると、華奢だという印象はぬぐえない。
(こんなに華奢な身体で、大きなものを背負って、義藤様は戦に挑まれる……)
厳しい戦ともなれば、多くの将兵たちの命も失う。もちろん、義藤だって、敵将に捕らえられればほぼ間違いなく殺されるだろう。
正当な将軍である義藤は、敵にとっては邪魔で仕方がないのだから。
武家の娘として、そして、武士の妻として、大切な人の死に対する覚悟はいつも持っていなければならないが、やはり死んで欲しくないと思ってしまう。
そんなことは気軽に口に出すことはできないが……。
「芭乃……俺はお前に……」
「え……?」
義藤は言いかけた何かを飲み込んでしまったようだった。
「いや、何でもない」
「な、何ですか? 言いかけてやめられたら、気になって眠れません」
芭乃が苦情を言うと、義藤は視線を向けてくる。
「芭乃、まさか今宵は眠れるとでも思っていたのか?」
にやりと笑う義藤を見て、何となく墓穴を掘った気持ちに芭乃はなってしまう。
「えっと……少しぐらいは眠れるかな、と……」
「ふーん……なるほど」
義藤は起き上がると、そのまま芭乃の身体を布団に押さえつけるようにした。
「俺は芭乃を眠らせるつもりなんてないぞ」
義藤の顔が芭乃を見下ろしながら、ゆっくりと近づいてくる。
「んっ、ぁ……よしふじ……さ……んんっ」
唇を丁寧に舐められ、舌を差し入れられると、芭乃も自ら舌を出してそれを受け止める。
明日のためにも早く眠って欲しいのに、困った人だなと思いつつも、芭乃の身体はすでに喜びをあらわにしていた。
義藤が生きているからこそ感じることのできる温もり……。
明日出立してしまえば、もう一度、こうして接吻することができるかどうか分からない。義藤の生還を信じたいが、戦というものは時に残酷な結果をもたらすこともあるものだ。
義藤の身体も、いつも以上に熱くなっているのを感じる。
義藤自身は弱音を吐くことはないが、内心ではさまざまな思いが交錯しているに違いない。
「芭乃……っ……」
義藤は芭乃の身体をまさぐりながらも、気を遣ってくれているようだった。
先日、『俺を思って気を遣れ』と命じられて以降、義藤は芭乃を抱くとき、とても優しい。
身体を這う手の動きや、接吻にも、義藤の優しさが溢れていた。
優しくされればされるほどに、芭乃の身体は昂ぶってしまう。恥ずかしい声を上げ、身体を熱くし、あの場所をたっぷりと濡らしてしまうのだ。
「あっ、ぁっ、義藤様……っ……んっ、ぁっ、はぁ……っ……」
まだ前戯だというのに、芭乃の息はすっかり乱れてしまっている。
もうそろそろ挿入しても良い頃合いなのに、義藤は念入りに芭乃の身体の愛撫を続けていた。
「ん、ふ……ぁんっ、義藤様ぁ……んっ、ぁっ、ぁんっ……」
腰が自然と動いてしまう。
義藤のものが、自分の身体を深々と貫くあの感覚を求めてしまうのだ。
「ん、ぁっ、義藤……んぁっ、ん、ぁんっ……!」
言葉にならない声が、芭乃の唇から漏れ続ける。
早く貫いて欲しい……本当はそう告げたいのに、そればかりは恥ずかしくて言葉にすることができない。
「そろそろ頃合いだな」
義藤はようやく愛撫の手を止めると、下帯を解いて自らの昂ぶりを芭乃の熱く濡れたその場所に押し当てる。
そして、すぐにそれが芭乃の身体を貫いてきた。
「ああぁぁっ!」
芭乃の唇から思わず悲鳴が漏れる。
馴染んだ感覚とはいえ、やはり最初に貫かれるときの衝撃や快楽を伴う感覚には、不意打ちを食らったような反応をしてしまう。
「あっ、んんっ……あ、ぁ……義藤様……っ……!」
義藤が本格的に腰を揺らし始めると、芭乃はもう何も考えられなくなっていく。
義藤は芭乃の身体の細部までを把握している。
だから、どう動いてどこを突き上げれば芭乃が喜ぶのか、義藤はよく知っているのだ。
「あっ、や、ぁっ、あぁっ……あ、ひ、ぅ……はぁっ……!」
義藤に顔を見られ、声を聞かれていると思うと、恥ずかしい気持ちはある。
けれども、『素直になっていい』と義藤が言ってくれたことで、芭乃の気持ちは楽になり、今は何の罪悪感もなしに義藤の与えてくれる快楽に身を委ねることができていた。
「んふ、ぁっ、義藤様ぁ……んっ、ぁっ、ひ、ぁっ、ぁあっ……」
「芭乃……好きだ……好きだ……!」
義藤は荒く呼吸を乱しながら、芭乃の耳元で囁く。
その囁きに、さらに身体を熱くし、芭乃は快楽の階段を駆け上がっていく。
「あ、んっふ……ぁぅ、んっ、あ、ぁっ、はぁっ!」
義藤が芭乃の身体を突き上げるたび、満たされていく感覚が広がっていく。
つい先日までは、こんな感覚を感じることはなかった。
快楽を感じる自分に戸惑うことはあっても、満たされていると感じることはなかったのだ。
「あ、ぁ、はぁ……義藤……さ……あっ、は、ぁっ、ぁぁっ!」
すっかり息があがってしまい、言葉をつむぐ余裕さえない。
義藤の動きはさらに加速し、せわしなくなっていく。
限界が近づいているのかもしれなかった。
「あっ、ぁぁっ……義藤様……っ……わ、私……もう……っ……!」
「ああ、果てても良いぞ。俺ももう……!」
「義藤様っ、ぁぁっ!! あぁっ!」
ひときわ大きな悲鳴をあげて果てた芭乃の後を追うように、義藤の放った熱い迸りが、芭乃の身体の奥深くまで流れ込んできた。
「芭乃、大丈夫か?」
放心したように息を喘がせる芭乃を、義藤が心配そうに見つめている。
「はい……大丈夫です……」
明日は出陣なのだから、芭乃としては義藤に早く眠ってもらいたい気持ちがあった。
しかし、義藤は芭乃を解放せず、何度も何度も求めてきたのだ。
その結果、今の芭乃の状態がある……。
義藤に責められ続けた芭乃は、情けなくも何度も達してしまった。
義藤も何度か精を放ったが、おおそらく芭乃が果てた回数のほうが倍ほど多いだろう。
「しばらく会えないと思ったから……少し無理をさせてしまったな」
「いえ……気にしないでください、義藤様。私は……大丈夫ですから……」
そう言って芭乃が微笑むと、義藤は汗に濡れた髪を優しく撫でてくれる。
「もうすぐ夜明けだな」
「はい……でも、芭乃はすぐにまた……義藤様にお会いできると……信じています……」
「ああ、そうだな。すぐに戻ってくるよ」
義藤のその言葉を聞いて芭乃は微笑んだが、すぐに限界が来たように静かな寝息を立て始めた。
義藤は芭乃を起こさないようにそっと接吻し、隣に身を横たえると、まるで宝物でも見るようにその寝顔を見つめた。
義藤は芭乃の膝に頭を乗せて横になり、何か考え事をしているようだった。
芭乃はそれを邪魔しないように、ただじっと、義藤の頭を自分の膝で支え続けた。
今宵は特に、義藤の頭の中はめまぐるしいのだろうと芭乃は考えている。
明日から義藤は戦に出る。
このところの戦続きで、見送ることには慣れてきたつもりだったが、家臣たちの話によると、次の戦はかなり厳しいものになりそうだということだった。
「しばらく芭乃の膝枕ともお別れだな」
「戻って来られたら、いつでもしてさしあげますよ」
「ああ……戻って来られたら、な……」
『戻って来られたら』の意味が、芭乃の使ったものと義藤の使ったものとでは異なっている。
「義藤様、必ず戻っていらしてください」
芭乃が顔を引き締めて言うと、義藤は苦笑する。
「そうだな。戻ってくるよ。ごめん、少し弱気になっていた」
弱気になるのが普通だし、当然だと思う。
義藤は芭乃よりも年下なのに、将軍という重責を背負わされている。
だから、軽々しく弱音を吐くことすら許されない。
せめて芭乃の前ぐらいでは、そんな弱音も遠慮なく吐いてくれたら良いのにと思う。
「芭乃の膝はどんな枕よりも心地よいな」
「それは褒めていただいているのでしょうか?」
「もちろん、褒めているんだ」
「それなら……いいですけど……」
肉付きが良くなった……などと言われたらどうしようと芭乃は一瞬焦ったが、義藤はそんなことは言わない。
義藤の頭の重みが、芭乃にも心地よかった。
そんなふうに自分が感じていることに、芭乃は少し驚いた。
(まだ義藤様が赤ん坊の頃からお世話をさせていただいたんだもの。傍にいて嬉しいというのは、当然の感情よね……)
芭乃は自分の中に感じた違和感を、そんなふうに考えて納得させた。
特に今夜は出陣前夜だから、余計に義藤と触れあうことに安堵を感じるのかもしれない。
きっと今頃、明日出陣する他の兵たちも、芭乃と義藤のように、大切な誰かと寄り添いながら過ごしていることだろう。
その寄り添いが、最後になるかもしれないと覚悟もしながら――。
義藤は腕を伸ばして、芭乃の手を握りしめる。
義藤の手は随分と大きくなったし、身体も鍛えられてはいるが、やはり他の将兵たちに比べると、華奢だという印象はぬぐえない。
(こんなに華奢な身体で、大きなものを背負って、義藤様は戦に挑まれる……)
厳しい戦ともなれば、多くの将兵たちの命も失う。もちろん、義藤だって、敵将に捕らえられればほぼ間違いなく殺されるだろう。
正当な将軍である義藤は、敵にとっては邪魔で仕方がないのだから。
武家の娘として、そして、武士の妻として、大切な人の死に対する覚悟はいつも持っていなければならないが、やはり死んで欲しくないと思ってしまう。
そんなことは気軽に口に出すことはできないが……。
「芭乃……俺はお前に……」
「え……?」
義藤は言いかけた何かを飲み込んでしまったようだった。
「いや、何でもない」
「な、何ですか? 言いかけてやめられたら、気になって眠れません」
芭乃が苦情を言うと、義藤は視線を向けてくる。
「芭乃、まさか今宵は眠れるとでも思っていたのか?」
にやりと笑う義藤を見て、何となく墓穴を掘った気持ちに芭乃はなってしまう。
「えっと……少しぐらいは眠れるかな、と……」
「ふーん……なるほど」
義藤は起き上がると、そのまま芭乃の身体を布団に押さえつけるようにした。
「俺は芭乃を眠らせるつもりなんてないぞ」
義藤の顔が芭乃を見下ろしながら、ゆっくりと近づいてくる。
「んっ、ぁ……よしふじ……さ……んんっ」
唇を丁寧に舐められ、舌を差し入れられると、芭乃も自ら舌を出してそれを受け止める。
明日のためにも早く眠って欲しいのに、困った人だなと思いつつも、芭乃の身体はすでに喜びをあらわにしていた。
義藤が生きているからこそ感じることのできる温もり……。
明日出立してしまえば、もう一度、こうして接吻することができるかどうか分からない。義藤の生還を信じたいが、戦というものは時に残酷な結果をもたらすこともあるものだ。
義藤の身体も、いつも以上に熱くなっているのを感じる。
義藤自身は弱音を吐くことはないが、内心ではさまざまな思いが交錯しているに違いない。
「芭乃……っ……」
義藤は芭乃の身体をまさぐりながらも、気を遣ってくれているようだった。
先日、『俺を思って気を遣れ』と命じられて以降、義藤は芭乃を抱くとき、とても優しい。
身体を這う手の動きや、接吻にも、義藤の優しさが溢れていた。
優しくされればされるほどに、芭乃の身体は昂ぶってしまう。恥ずかしい声を上げ、身体を熱くし、あの場所をたっぷりと濡らしてしまうのだ。
「あっ、ぁっ、義藤様……っ……んっ、ぁっ、はぁ……っ……」
まだ前戯だというのに、芭乃の息はすっかり乱れてしまっている。
もうそろそろ挿入しても良い頃合いなのに、義藤は念入りに芭乃の身体の愛撫を続けていた。
「ん、ふ……ぁんっ、義藤様ぁ……んっ、ぁっ、ぁんっ……」
腰が自然と動いてしまう。
義藤のものが、自分の身体を深々と貫くあの感覚を求めてしまうのだ。
「ん、ぁっ、義藤……んぁっ、ん、ぁんっ……!」
言葉にならない声が、芭乃の唇から漏れ続ける。
早く貫いて欲しい……本当はそう告げたいのに、そればかりは恥ずかしくて言葉にすることができない。
「そろそろ頃合いだな」
義藤はようやく愛撫の手を止めると、下帯を解いて自らの昂ぶりを芭乃の熱く濡れたその場所に押し当てる。
そして、すぐにそれが芭乃の身体を貫いてきた。
「ああぁぁっ!」
芭乃の唇から思わず悲鳴が漏れる。
馴染んだ感覚とはいえ、やはり最初に貫かれるときの衝撃や快楽を伴う感覚には、不意打ちを食らったような反応をしてしまう。
「あっ、んんっ……あ、ぁ……義藤様……っ……!」
義藤が本格的に腰を揺らし始めると、芭乃はもう何も考えられなくなっていく。
義藤は芭乃の身体の細部までを把握している。
だから、どう動いてどこを突き上げれば芭乃が喜ぶのか、義藤はよく知っているのだ。
「あっ、や、ぁっ、あぁっ……あ、ひ、ぅ……はぁっ……!」
義藤に顔を見られ、声を聞かれていると思うと、恥ずかしい気持ちはある。
けれども、『素直になっていい』と義藤が言ってくれたことで、芭乃の気持ちは楽になり、今は何の罪悪感もなしに義藤の与えてくれる快楽に身を委ねることができていた。
「んふ、ぁっ、義藤様ぁ……んっ、ぁっ、ひ、ぁっ、ぁあっ……」
「芭乃……好きだ……好きだ……!」
義藤は荒く呼吸を乱しながら、芭乃の耳元で囁く。
その囁きに、さらに身体を熱くし、芭乃は快楽の階段を駆け上がっていく。
「あ、んっふ……ぁぅ、んっ、あ、ぁっ、はぁっ!」
義藤が芭乃の身体を突き上げるたび、満たされていく感覚が広がっていく。
つい先日までは、こんな感覚を感じることはなかった。
快楽を感じる自分に戸惑うことはあっても、満たされていると感じることはなかったのだ。
「あ、ぁ、はぁ……義藤……さ……あっ、は、ぁっ、ぁぁっ!」
すっかり息があがってしまい、言葉をつむぐ余裕さえない。
義藤の動きはさらに加速し、せわしなくなっていく。
限界が近づいているのかもしれなかった。
「あっ、ぁぁっ……義藤様……っ……わ、私……もう……っ……!」
「ああ、果てても良いぞ。俺ももう……!」
「義藤様っ、ぁぁっ!! あぁっ!」
ひときわ大きな悲鳴をあげて果てた芭乃の後を追うように、義藤の放った熱い迸りが、芭乃の身体の奥深くまで流れ込んできた。
「芭乃、大丈夫か?」
放心したように息を喘がせる芭乃を、義藤が心配そうに見つめている。
「はい……大丈夫です……」
明日は出陣なのだから、芭乃としては義藤に早く眠ってもらいたい気持ちがあった。
しかし、義藤は芭乃を解放せず、何度も何度も求めてきたのだ。
その結果、今の芭乃の状態がある……。
義藤に責められ続けた芭乃は、情けなくも何度も達してしまった。
義藤も何度か精を放ったが、おおそらく芭乃が果てた回数のほうが倍ほど多いだろう。
「しばらく会えないと思ったから……少し無理をさせてしまったな」
「いえ……気にしないでください、義藤様。私は……大丈夫ですから……」
そう言って芭乃が微笑むと、義藤は汗に濡れた髪を優しく撫でてくれる。
「もうすぐ夜明けだな」
「はい……でも、芭乃はすぐにまた……義藤様にお会いできると……信じています……」
「ああ、そうだな。すぐに戻ってくるよ」
義藤のその言葉を聞いて芭乃は微笑んだが、すぐに限界が来たように静かな寝息を立て始めた。
義藤は芭乃を起こさないようにそっと接吻し、隣に身を横たえると、まるで宝物でも見るようにその寝顔を見つめた。
0
お気に入りに追加
427
あなたにおすすめの小説
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
お兄ちゃんが私にぐいぐいエッチな事を迫って来て困るんですけど!?
さいとう みさき
恋愛
私は琴吹(ことぶき)、高校生一年生。
私には再婚して血の繋がらない 二つ年上の兄がいる。
見た目は、まあ正直、好みなんだけど……
「好きな人が出来た! すまんが琴吹、練習台になってくれ!!」
そう言ってお兄ちゃんは私に協力を要請するのだけど、何処で仕入れた知識だかエッチな事ばかりしてこようとする。
「お兄ちゃんのばかぁっ! 女の子にいきなりそんな事しちゃダメだってばッ!!」
はぁ、見た目は好みなのにこのバカ兄は目的の為に偏った知識で女の子に接して来ようとする。
こんなんじゃ絶対にフラれる!
仕方ない、この私がお兄ちゃんを教育してやろーじゃないの!
実はお兄ちゃん好きな義妹が奮闘する物語です。
【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件
百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。
そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。
いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。)
それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる!
いいんだけど触りすぎ。
お母様も呆れからの憎しみも・・・
溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。
デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。
アリサはの気持ちは・・・。
転生したら冷徹公爵様と子作りの真っ最中だった。
シェルビビ
恋愛
明晰夢が趣味の普通の会社員だったのに目を覚ましたらセックスの真っ最中だった。好みのイケメンが目の前にいて、男は自分の事を妻だと言っている。夢だと思い男女の触れ合いを楽しんだ。
いつまで経っても現実に戻る事が出来ず、アルフレッド・ウィンリスタ公爵の妻の妻エルヴィラに転生していたのだ。
監視するための首輪が着けられ、まるでペットのような扱いをされるエルヴィラ。転生前はお金持ちの奥さんになって悠々自適なニートライフを過ごしてたいと思っていたので、理想の生活を手に入れる事に成功する。
元のエルヴィラも喋らない事から黙っていても問題がなく、セックスと贅沢三昧な日々を過ごす。
しかし、エルヴィラの両親と再会し正直に話したところアルフレッドは激高してしまう。
「お前なんか好きにならない」と言われたが、前世から不憫な男キャラが大好きだったため絶対に惚れさせることを決意する。
クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった
山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』
色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
冷酷無比な国王陛下に愛されすぎっ! 絶倫すぎっ! ピンチかもしれませんっ!
仙崎ひとみ
恋愛
子爵家のひとり娘ソレイユは、三年前悪漢に襲われて以降、男性から劣情の目で見られないようにと、女らしいことを一切排除する生活を送ってきた。
18歳になったある日。デビュタントパーティに出るよう命じられる。
噂では、冷酷無悲な独裁王と称されるエルネスト国王が、結婚相手を探しているとか。
「はあ? 結婚相手? 冗談じゃない、お断り」
しかし両親に頼み込まれ、ソレイユはしぶしぶ出席する。
途中抜け出して城庭で休んでいると、酔った男に絡まれてしまった。
危機一髪のところを助けてくれたのが、何かと噂の国王エルネスト。
エルネストはソレイユを気に入り、なんとかベッドに引きずりこもうと企む。
そんなとき、三年前ソレイユを助けてくれた救世主に似た男性が現れる。
エルネストの弟、ジェレミーだ。
ジェレミーは思いやりがあり、とても優しくて、紳士の鏡みたいに高潔な男性。
心はジェレミーに引っ張られていくが、身体はエルネストが虎視眈々と狙っていて――――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる