身代わり濃姫~若き織田信長と高校生ヒロインが、結婚してから恋に落ちる物語~

梵天丸

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第三章

身代わり濃姫(49)

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「夜までまだ時間があるわね……」
 まだ明るい外を見ながら、美夜みやはため息をつく。
 蔵ノ介が夜に到着するまでは、なるべく部屋の外にも出ないようにしようと美夜は決めていた。
 信長も蔵ノ介も城にいないという状態では、美夜の護衛である甘音あまねの負担も大きすぎるだろうと考えたからだ。
(信長様、ついこの間、戦が終わって戻ってきたばかりなのに……)
 結婚以来、ほとんどずっと離れることなく信長が傍にいてくれたことのほうが、本当は稀少なことだったのかもしれない。
 美夜はそんなふうに考えながら、部屋で書物を読んだり、各務野かがみのに書いてもらった手本を見ながら文字を書く練習をしたりしていた。
 信行が信長に対して何かするかもしれないという不安は、甘音が否定してくれたので、その点については少し安堵している。
 甘音が言うには『むしろ危ないのは帰蝶きちょうのほう』らしい。
 信長にはこれまで信秀についていた里の者たちが自動的にそのまま配属されることになるのだという。
 それは今信長の傍にいる若い者たちとはまったくレベルの違う、プロ中のプロともいえる実力者たちばかりがそろっているらしい。
 ただひとつ美夜が気になっているのは、信秀の死が万が一にも病死でなかったのだとしたら、そうした実力者たちが傍にいても、信秀を守り切れなかったということにもなる、ということだ。
(だとしたら、信長様の命だって危険にさらされる可能性もある……)
 そう考えかけて、美夜は首を横に振る。
(悪いことを考えていると、どんどん気持ちが沈んでしまう……何もできないんだから、せめて悪いことは考えないようにしないと……)
 美夜が自身にそう言い聞かせるようにして頷いたとき、各務野が襖を開けてそっと告げてくる。
「帰蝶様、信長様の近習きんじゅう佐々木信親ささきのぶちか殿がお見えです。信長様からの急ぎの言づてがあるそうですが」
「信長様から急ぎの言づて?」
 先ほど時をしらせる鐘の音を聞いたことを美夜は思い出し、まだ信長が出発してから四時間ほどしか経過していないと思った。
 すでに末森城には到着している頃だろうが、それにしても、到着してすぐに使いを出したことになる。
 よほどの何かがあったのだろうか……嫌な胸の動悸どうきを感じながら、美夜は部屋の外に出た。
 佐々木信親といえば、先日、美濃へ行くときに負傷し、一命を取り留めた信長も信頼する近習の一人だった。
 美夜が部屋から出てくると、信親は丁寧に頭を下げる。
「信長様からの言づてはどのようなものなのですか?」
 美夜が聞くと、信親は顔を上げて、静かに伝えてくる。
「状況が変わったので、帰蝶様には急いで末森城へお越しいただきたいと」
「状況が変わった?」
「はい。やはり、義父君が亡くなられたのに、御正室が一緒に来られないとはどういうことだと言う古参の臣たちも多かったようでして……」
 そう言って、信親は苦笑する。
 美夜は何となく信長の難しい立ち場を理解しているつもりではあったが、それは美夜が考えているよりもさらに深刻なものなのではないかと危惧した。
「それで、帰蝶様をお連れするようにとのことで、私がお迎えにあがりました」
 信長が苦しい立場に立たされているのなら、自分は彼の妻として末森城へ行くのは当然のことだろうと美夜は思った。
「分かりました。すぐに出発したほうが良いのでしょうか? それとも明日でも構いませんか?」
 できれば夜に到着予定の蔵ノ介を待ってから出発したいというのが、美夜の考えではあったが。
「できればすぐがよろしいかと。今出発すれば、夕刻までには何とか末森城へ着くこともできますから」
 信親の言葉に、美夜は頷いた。
「じゃあ、すぐに支度します。少し待ってもらえますか?」
「分かりました。それで甘音殿には里の蔵ノ介殿にこのことを報せていただきたいのですが」
 信親は視線を美夜の傍に立つ甘音に向けてそう告げた。
 確かに、このことは蔵ノ介に誰かが報せる必要のあることではあるが。
「そいつは無理だ。あたしは帰蝶から絶対に離れるなと吉法師きっぽうしから言われているからな。行くなら、あんたが行って来な」
「分かりました。では、使いを出します」
 甘音がかなりきつい言い方をしても、信親の対応は以前と同じように穏やかだった。
 きっと甘音は信長も蔵ノ介もいないというこの状況でぴりぴりしているのだろうと思ったが、それは無理もない話だろうと美夜も思う。
 今は近習たちも多くが信長について末森城へ向かっており、この清洲きよすで美夜を守ることのできる者の数は限られているのだ。
「では、準備ができましたら城門のほうへ来てください。すでに護衛の兵たちは編成して城門の外で待機していますので、帰蝶様の準備が整いましたらすぐに出発できます」
「はい、分かりました。急いで支度しますね」
 信親が立ち去ると、各務野や他の侍女たちが慌ただしく部屋に入ってきた。
「ごめんなさいね。急に出かけなくちゃいけなくなって……」
 着替えを手伝ってもらいながら、美夜が言うと、各務野は苦笑しながら首を横に振る。
「いいえ。この事態ですから仕方がありません」
 織田家の当主がなくなり、信長が当主となった。
 それは美夜が織田家の嫡男ちゃくなんの嫁ではなくなり、織田家の当主の嫁となったということでもあった。
 美夜が慌ただしく着替えをしていると、先ほどから珍しく表情を強ばらせ、黙り込んでいた甘音が口を開いた。
「帰蝶、あたし嫌な予感がするんだ。何とか理由を付けて出発を遅らせることはできねえか?」
 甘音のその言葉に、美夜は驚いてしまう。
「え? で、でも……外でみんな待ってるのに……」
「せめて兄者が来るまで、出発を遅らせて欲しい」
「でも、蔵ノ介さんが来るのは夜になってからでしょう? そんなに長い間信親殿たちに待ってもらうわけには……」
「あたしが里に行ってくる。帰蝶の傍から離れるなという吉法師の言葉に逆らうことにはなるけどな。でも、それでも今すぐ兄者を呼びに行かなきゃならねえ気がする」
「蔵ノ介さんに報せたほうが良いというのは分かるけど……でも、信親殿も使いを送るってさっき行ってなかったっけ?」
「信親の使いじゃ駄目だ。あたしが直接兄者に話さないと」
 甘音はそう言うが、美夜にはやはり、すでに準備を整えて城門前で待ってくれている信親たちのことが気になって仕方がない。
 迷う美夜に甘音はさらに訴えてくる。
「もしも帰蝶が時間を稼いでくれるなら、あたしが馬を飛ばして夕刻までには必ず兄者を連れて戻って来る! だから、頼む!」
 甘音は必死だった。
 こんなに必死に何かを頼んでくる甘音を見るのは、美夜は初めてだ。
「甘音……そんなに心配なの?」
 美夜は甘音の真意を確かめたくて問うたが、甘音はきっぱりと頷いた。
「今はただのあたしの勘でしかないけど、行ったら危険だという気がする。兄者なら、もっと的確に今の状況を理解してくれるはずだ。だから、どうしてもあたしが直接兄者に話す必要がある」
 甘音が傍から離れるのは、美夜にとっても不安が大きい。
 もしも城の中に不穏なことを企む者がいたら、美夜は自分を守る術が何もないということになる。
 けれども……。
「分かったわ。甘音の思うとおりにしてみて」
 美夜がそう告げると、ようやく甘音は笑みを浮かべた。
「念の為にあたしたちの間でだけ伝わる特殊な狼煙のろしがあるから天守からあげておく。兄者が気づかなくても、里の誰かが気づくかもしれねえ。もしも兄者が気づいてくれたら、途中で合流して夕刻よりもっと早くに戻ってこれるはずだ!」
 今からやろうとすることは、信親や……そしてひいては末森城で美夜を待ってくれている信長をもあざむく行為だ。
 信長はおそらく、できるだけ早く美夜に来て欲しいと考えているだろう。
 だけど、甘音のいつになく真剣なその表情を見ていると、彼女の意見も無視できないように美夜には思えたのだった。
「分かったわ。じゃあ、私は甘音が戻るまで何とか時間を稼いでみる」
「狼煙をあげたらすぐに行ってくる。あたしが戻るまで、帰蝶は部屋から出るな!」
 甘音はそう言い残すと、まるで風のように部屋から飛び出していった。
「各務野たちにも協力をお願いしたいのだけど、いいかしら?」
 美夜がそう告げると、各務野たちは頷いた。
「はい、承知いたしました。どのようなことでもお申し付けください」
「じゃあ……まず各務野は信親殿のところへ行って、『少しだけ準備が遅れています』って言って来てもらえる? 念の為に奈津なつも一緒についていって」
「はい、承知いたしました」
 各務野と奈津は、さっそく言われたとおりに城門で待つ信親のもとへと向かった。
「でも、このやり方では夕刻まで出発を引き延ばすのは、とても難しそうに思いますが……」
 まきが心配そうな口ぶりで聞いてくる。
 槙は美濃へ行く途中に矢で射られた傷も、もうすっかり癒えて元気になっていた。
「そうなんだけど……時間稼ぎっていっても、結局こうしたやりとりを繰り返しながら稼ぐしかなさそうだし……」
「具合が悪いという理由はどうでしょうか? もしくはお倒れになったとか……」
 春がそう告げると、美夜はため息をついてかぶりを振る。
「それも考えたんだけど、病気で倒れたなんて言ったりしたら、末森城の信長様にまですぐに報告が行って、いろいろ心配をかけてしまうだろうし……」
 ただでさえ大変な状況であるだろうと思われる信長の事を考えれば、美夜のことで少しでも彼を煩わせるということは避けたかった。
「いろいろとむずかしゅうございますね……」
 梅が、悩ましげにため息をついた。
「とにかく、病気は最後の手段よ。できるだけそれ以外の理由で時間を稼いで蔵ノ介さんを待つしかないわ。次は梅と春に言い訳をしに行ってもらいたいのだけど、大丈夫?」
 美夜がそう言うと、梅と春は顔を見合わせて笑った。
「はい。私は言い訳がとても得意ですから、お任せください」
 梅が得意げに言うと、槙が横から口を挟んだ。
「言い訳なら私のほうが得意ですよ」
 二人のやりとりを聞いて、美夜は思わず笑ってしまう。
「得意なものが言い訳なんて、自慢にもならないわよ」
「そ、そうですよね」
 梅は少し恥ずかしそうに言ったが、槙はさらに胸を張る。
「でも、今役に立つんなら、言い訳が得意で良かったです!」
 侍女たちが皆、明るく強い娘たちだということは、この不安な状況の中でも、美夜にとって心強いことだった。
「信親殿や護衛の人たちにはには待たせて悪いけれど……仕方がないわね。本当のことを言ったら、護衛の人たちを信用できないのかって話にもなるし……」
「はい、本当にいろいろ難しゅうございますね……」
 やがて、ほどなく各務野たちが部屋に戻ってきた。
「信親殿は怒っていなかった?」
 美夜が聞くと、各務野は微笑んで頷いた。
「はい。先ほどと同じような穏やかなご様子でした。ただ、到着が夜になっては危険なので、できるだけお急ぎくださいと仰っておられました」
「そう……じゃあ、少しゆっくり歩いて次は梅と春が行って来てくれる? すみませんが、もう少し支度に時間がかかりますと、信親殿に伝えて来て」
 梅と春は美夜の言葉に頷いて、ゆっくりと歩いて部屋を出た。
 部屋から城門まではゆっくり歩けば十五分ほどかかる。
 先ほどの各務野と奈津の往復で二十五分ほど稼ぐことができたから、次の梅と春の稼いでくれる時間を合わせると、合計一時間は稼ぐことができる計算になる。
(さすがに、この次はもう少し違う言い訳を考えないといけないわね……)
 支度に手間取って一時間以上もかかるというのは、あまりに不自然で、さすがに温厚な信親でも、怒り出してしまう可能性もないとはいえない。
(寒い中を外で待ってもらうのは悪いとは思うけど、中に入って待っててなんて言ったら、まだ時間がかかるのかって思われてしまいそうだし……)
 一番良いのは、途中で蔵ノ介と甘音が合流して、一刻も早く清洲城に到着してくれることだが、最悪の場合は夕刻までこの状態を続けなければならないことも考える必要があるだろう。
(とにかく、今は一時間でも長く不自然に思われないように時間を稼がないと……)

 梅と春が戻ってきてしばらく経ち、そろそろまた新たな使いを向かわせようと考えていた時、しびれを切らしたのか、信親が直接美夜のいる部屋までやって来た。
 各務野が美夜は支度中であることを告げたので、信親は部屋の外で待っているのだが、どうしても直接話がしたいという……。
(な、何か予想外に催促が激しいわね……信長様の命令だし、信長様を待たせているのだから、気持ちは分かるけど……)
「どうしようかしら……ちょっとお腹が痛いとか、言っておいてもらえる? 多少具合が悪いけど、少し休めば出発できるみたいな感じで」
「承知いたしました」
 各務野が嫌な顔もせずに応じて、部屋の外の信親にそれを伝える。
 どうやら信親はとりあえず納得して、またいったん城門へと戻っていったようだった。
 信親が完全に立ち去ったのを確認してから、各務野が部屋に入ってくる。
「信親殿は大丈夫だった?」
「はい。さすがに少し苛立ってはおられたようでしたが、とりあえず納得はしていただいたようでございます」
「嫌な役目をさせてごめんなさい」
「いいえ。帰蝶様に危険が及ぶほうが、わたくしにとっては問題でございますから。この程度の役回りは何でもございませんよ」
 さすがに各務野は余裕があるなと美夜は改めて感心してしまう。
(甘音が出て行ってから、そろそろ一時間半……)
 時を報せる鐘の音を聞きながら、美夜は指を折る。
 まだ夕刻までは時間がある。
 だから、あと一度か二度は、こうしたやりとりが続いてしまうのだろうし、回を重ねるごとに、侍女たちには嫌な思いをさせてしまうのかもしれない。
 美夜が代わりに対応したいぐらいの気持ちだったが、実は腹痛も何もなくぴんぴんしていることがばれてしまっては、これ以上出発を遅らせることが難しくなってしまう。
(あと一回ぐらいはお腹が痛いで何とかなりそうね……その後はどんな言い訳をすれば良いかしら……)
 美夜が今後の言い訳に頭を悩ませていると……。
「帰蝶、お待たせ」
「えっ!?」
 天上のほうから声が聞こえてきて、美夜は慌てて上を見上げた。
 天井板が外されて、そこから甘音と蔵ノ介が降りてきた。
「な、何でそんなところから!?」
 いくら二人が忍びとはいえ、いきなり部屋の天井板が開いてそこから人が出てくるというのは、あまりにも心臓に悪い。
「城門とは別の入り口から入ってきたんだ。ここは昔、大殿おおとの様が使ってた城だからさ。抜け道も全部完璧に把握してるってわけ」
「で、でも、なんでそんなことを……?」
 普通に城門から入ってくるのでは駄目だったのだろうか……戸惑うように美夜が蔵ノ介を見ると、彼は神妙な面持ちで頷いた。
「先ほど城門を閉じさせました。外にいるのは謀反むほんの者たちです」
「ええ?」
 蔵ノ介の言葉に、美夜は驚いて目を見開いた。
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