超人人生

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四章‐俺達に与えられた特別な使命

やるべきこと

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「なるほど、つまり神にはオリジナルがいて、今までのルールは全て嘘だということか」
 手紙を読み、俺は考えた。
「待って、まだこれが残ってる」
 それは丁寧に折り畳まれた封筒の中に入ったもう一枚の封筒だった。
 『手紙に書いたものは、私が目撃した父上の本性であり、目的です。私は彼女に能力を与え、彼女と松原様に地球の、また我々の運命を託したいと思います。私は何もする事ができません。なぜなら、父上は既に最強の能力をてに入れたからです。当初の目的は果たしました、が、止めようとしません。何故だかは私にもわかりません。父は人間界へ一週間前に旅立ちました。どうか我々をお助け下さい』
 この手紙を読んで俺は複雑な気分だ。
「松原君、私たちで組んでやろうよ!」
「何故だ? 死ぬ可能性の方が高いぞ」
 頭の良い彼女ならもっと深く考えると思っていた。
「だってこのままじゃ不特定多数の人が死ぬ、それに動物だって……。それにこの文明の神様は自分勝手だから止めなきゃ」
 彼女の良心が働いたのだろうか。
 でも、これで俺達に戦う理由と目的が出来た。
 それに俺も文明の神は好きになれない。
「よし、俺達で組んで終わらせよう!」
「うん!」
 俺達の目的は揃った。二人で文明の神の暴虐非道を終わらせる。
「お熱いカップル発見。あっ今ってカップルじゃなくてリア充とかいうんだっけ? 」
 細身の男が近づいてくる。
 後ろからは……
「そうらしいな、モテない人生過ごした俺には羨ましいよ」
 刈り上げた頭に腕には入墨、昭和のヤンキーみたいなやつだな。
「お前らは誰だ」
 反射的に千葉を後ろに庇い、俺は言った。
「教えるかよ。二対二なら平等だろう? やろうぜ」
細身が構える。
「おい息子、でしゃばるなや」
 は……親子? にてない。
 俺は千葉と目を合わせて戦闘を始める覚悟をした。
 俺たちは目的がある。だが、俺達の一番の目的はやはり生き残ることだ。
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