15 / 23
四章‐俺達に与えられた特別な使命
やるべきこと
しおりを挟む
「なるほど、つまり神にはオリジナルがいて、今までのルールは全て嘘だということか」
手紙を読み、俺は考えた。
「待って、まだこれが残ってる」
それは丁寧に折り畳まれた封筒の中に入ったもう一枚の封筒だった。
『手紙に書いたものは、私が目撃した父上の本性であり、目的です。私は彼女に能力を与え、彼女と松原様に地球の、また我々の運命を託したいと思います。私は何もする事ができません。なぜなら、父上は既に最強の能力をてに入れたからです。当初の目的は果たしました、が、止めようとしません。何故だかは私にもわかりません。父は人間界へ一週間前に旅立ちました。どうか我々をお助け下さい』
この手紙を読んで俺は複雑な気分だ。
「松原君、私たちで組んでやろうよ!」
「何故だ? 死ぬ可能性の方が高いぞ」
頭の良い彼女ならもっと深く考えると思っていた。
「だってこのままじゃ不特定多数の人が死ぬ、それに動物だって……。それにこの文明の神様は自分勝手だから止めなきゃ」
彼女の良心が働いたのだろうか。
でも、これで俺達に戦う理由と目的が出来た。
それに俺も文明の神は好きになれない。
「よし、俺達で組んで終わらせよう!」
「うん!」
俺達の目的は揃った。二人で文明の神の暴虐非道を終わらせる。
「お熱いカップル発見。あっ今ってカップルじゃなくてリア充とかいうんだっけ? 」
細身の男が近づいてくる。
後ろからは……
「そうらしいな、モテない人生過ごした俺には羨ましいよ」
刈り上げた頭に腕には入墨、昭和のヤンキーみたいなやつだな。
「お前らは誰だ」
反射的に千葉を後ろに庇い、俺は言った。
「教えるかよ。二対二なら平等だろう? やろうぜ」
細身が構える。
「おい息子、でしゃばるなや」
は……親子? にてない。
俺は千葉と目を合わせて戦闘を始める覚悟をした。
俺たちは目的がある。だが、俺達の一番の目的はやはり生き残ることだ。
手紙を読み、俺は考えた。
「待って、まだこれが残ってる」
それは丁寧に折り畳まれた封筒の中に入ったもう一枚の封筒だった。
『手紙に書いたものは、私が目撃した父上の本性であり、目的です。私は彼女に能力を与え、彼女と松原様に地球の、また我々の運命を託したいと思います。私は何もする事ができません。なぜなら、父上は既に最強の能力をてに入れたからです。当初の目的は果たしました、が、止めようとしません。何故だかは私にもわかりません。父は人間界へ一週間前に旅立ちました。どうか我々をお助け下さい』
この手紙を読んで俺は複雑な気分だ。
「松原君、私たちで組んでやろうよ!」
「何故だ? 死ぬ可能性の方が高いぞ」
頭の良い彼女ならもっと深く考えると思っていた。
「だってこのままじゃ不特定多数の人が死ぬ、それに動物だって……。それにこの文明の神様は自分勝手だから止めなきゃ」
彼女の良心が働いたのだろうか。
でも、これで俺達に戦う理由と目的が出来た。
それに俺も文明の神は好きになれない。
「よし、俺達で組んで終わらせよう!」
「うん!」
俺達の目的は揃った。二人で文明の神の暴虐非道を終わらせる。
「お熱いカップル発見。あっ今ってカップルじゃなくてリア充とかいうんだっけ? 」
細身の男が近づいてくる。
後ろからは……
「そうらしいな、モテない人生過ごした俺には羨ましいよ」
刈り上げた頭に腕には入墨、昭和のヤンキーみたいなやつだな。
「お前らは誰だ」
反射的に千葉を後ろに庇い、俺は言った。
「教えるかよ。二対二なら平等だろう? やろうぜ」
細身が構える。
「おい息子、でしゃばるなや」
は……親子? にてない。
俺は千葉と目を合わせて戦闘を始める覚悟をした。
俺たちは目的がある。だが、俺達の一番の目的はやはり生き残ることだ。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
プライベート・スペクタル
点一
ファンタジー
【星】(スターズ)。それは山河を変えるほどの膂力、千里を駆ける脚力、そして異形の術や能力を有する超人・怪人達。
この物語はそんな連中のひどく…ひどく個人的な物語群。
その中の一部、『龍王』と呼ばれた一人の男に焦点を当てたお話。
(※基本 隔週土曜日に更新予定)
私はいけにえ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」
ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。
私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。
****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。
婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?
Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」
私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。
さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。
ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
鎮静のクロッカス
三角 四角
ファンタジー
士(フォーサー)という力を持つ者が当たり前となった時代。
アメリカ留学を終えて帰国した漣湊(さざなみ みなと)は、名門国立校へと入学した。
漣湊、その正体は『聖(ひじり)』という上層組織の隊長、コードネーム「クロッカス」であり、その強さは世界屈指。知能指数は最高クラス。しかしそれは当然のように隠さなければいけない。
湊は全寮制の学園で爽やかで凛々しいイケメン男子と相部屋になる。その男子もまた、湊には一歩及ばないがとある組織の強者であり、湊は運良くその陰に隠れて学園生活を過ごせることになった。
これは、あらゆる勢力と勢力がぶつかり合う中、裏で湊がひっそりと暗躍していく物語。
ディメオ~首切り魔術師は返り咲く~
わらべ
ファンタジー
ここは魔導大国・リザーナ帝国。
上級貴族の嫡男として生まれたジャック・グレースは、魔力が庶民程度しかなく、一族の者から『疫病神』と呼ばれていた。
誰からも存在を認められず、誰からも愛されない……。ずっと孤独と向き合いながら生きてきた。
そんなある日、ジャックが街を散歩していると、ある魔導具店のおっさんが声をかけてきた。すると、おっさんは『ディメオ』という魔石をジャックに紹介する。この出会いによって、ジャックの運命は大きく変わっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる