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自由の始まり

防具と森へ

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 店主の後についていって店の中に戻ると
 カウンターにある物が置かれていた。

「おう、戻ったか」

「それは?」

「あぁこれは俺が結構前に買ったものでな。
 そいつが引退するってんで
 せっかくだから買い取ったんだ
 迷宮産だからほとんど出回らねぇけど
 ホコリをかぶってるより
 誰かに使ってもらえた方がいいだろ?
 だからこれも使ってくれ。」

「いいんですか?凄く珍しいものなのに。」

「さっきも言ったが使わねぇんじゃ勿体ないだろ?
 だったら俺の気に入ったやつに渡したいんだ。」

「そこまで言うなら使わせてもらいます。」

「おう!そうしてくれ。
 今更だが俺の名前はガルドだ。
 その刀の修理や防具など素材があれば
 作ってやる、勿論金はいるがな」

「ははっ。そうですね。
 僕も自己紹介しますね。
 F rank冒険者のアオヤです。
 よろしくお願いします。」

「アオヤかよろしくな!
 あの腕でF rankか。
 もしかして登録したてか?」

「ええそうです。
 さっき登録したとこですね。」

「なるほどな。
 お前さん鑑定は持ってるか?」

「ええ持ってますよ。
 LVは低いですが。」

「ならその刀とこのコートを鑑定して見ろ。」

 言われたままに鑑定してみたのだが
 その結果を見て目を見開いてガルドさんを見た。

「これ本当に貰っていいんですか?」

「あぁ貰ってくれ」

「分かりました。」

(これは本当に凄い物を貰ったな)

 さっきの鑑定結果がこれだ。


 :鑑定:
 種別[刀]
 名称   椿
 能力  斬れ味上昇 浄化 
 備考  素材としてミスリルと少量のヒヒイロカネの
           合金で出来ている。魔力伝導に優れた刀
          
 :鑑定:
 種別 [衣服]
 名称  白竜のコート
 能力  自動温度調整 自動サイズ調整 物理魔法耐性
          自動修復 浄化
 備考  迷宮産のコートで白竜の鱗が使用され、
           ミスリルと一緒に編まれた逸品。

 これを貰うのは気が引けるとだろう。
 お金なら白金貨が何枚か飛ぶレベルである。
 それを貰えるのだから非常に運がいい。






 その後も色々な話があったが
 流石に貰うだけだと申し訳ないので
 解体用にナイフ、装備としてブーツを購入した。
 それで支払いのほうが銀貨40枚だ。
 残金が銀貨7枚と銅貨2枚だ。



 そんなこんなで装備も揃ったので宿へ戻り、
 夕食の時間だったので女将さんに出してもらい
 鍵を受け取って部屋へ戻って就寝した。

 寝る前に光属性魔法の浄化で綺麗にした。
 風呂についても考えないといけない。





 そして翌日、6時頃に目が覚めて
 食堂に降りて挨拶をしてから
 朝食をいただいて、鍵を渡し宿を出て
 来た時(南側)じゃない北側へと向かい
 門番にギルドカードを見せて森へと入った。








 斬れ味上昇…斬れ味がかなり上がる。
 自動温度調整…自分の最適な温度になる。
 自動サイズ調整…自分に合わせたサイズになる。
 物理魔法耐性…物理と魔法に対して耐性がある。
 自動修復…時間とともに元の状態に再生する。
 浄化…汚れなどがついてもすぐに綺麗になる。
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