アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-

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第九章 戦役

七話 花の神のダンジョン

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 大空の神のダンジョンを攻略した俺達は、数日の休憩をする事にした。一番近場の町に滞在だ。
 宿に泊まるのは、あの灼熱の街カーグ以来、一ヶ月ぶりぐらいだろう。
 旧ポッポ亭なら野営も苦ではないのだが、それでも開放的な広い部屋に、手足を存分に伸ばせる広いベッドは、忘れていた解放感を与えてくれる。
 それに、これは俺とアニア限定だが、周りを気にせずに一緒にいられるのは貴重だ。

 夕食後には、今日もシラールドが夜の町に消えていった。
 中身の年齢は300歳ほどと、猛烈なジジイなのだが、外見的には衰えている歳ではない。
 外で発散してくるのは好きにしてほしいのだが、帰ってきた時には毎度血の匂いを漂わせていた。
 本人は「ヴァンパイアなのだから、仕方がないだろ」と言っている。
 少量飲ませて貰っている程度だし、元侯爵感覚で結構な金額を渡しているので問題はないかな。
 一度だけ俺の血を飲むかと聞いてみたら「ワシは女性限定だ」と断られた。
 そういうモノなんだね。

 とりあえず三日ほど滞在する事にした。その間は暇なのでこの町で情報を入手する事にした。
 飲み屋はもちろん、冒険者ギルドに足を運んだり、情報の早そうな旅商に話を聞いてみたりしたところ、エゼル王国との開戦は、既に事実として伝わっていた。
 その中でも一部の人間は、エゼル王国が前線の街を占拠して、シーレッド王国内に進軍してきたと言っていた。
 敵地でこの情報が伝わっているならば、我等がエゼル王国軍は順調に進軍していると考えていいだろう。

 休憩も終わり、俺達は再度移動を開始した。
 三番目のダンジョンは、大空のダンジョンから南西に移動した場所にあった。
 その道中ではシーレッド王国の首都であるゼクセスの南を通過して、海岸線を見たりもした。
 あのクジラに即発されたのではない。経路的に最初から計画していたんだ。
 そこでは多くの魔獣が浜辺を占拠していたり、遠く沖合では謎の巨大な影があった。
 地上より海の方が生物が巨大化出来るのは、この世界も変わらないので、人類が海に出るのは、かなりの困難を伴いそうだ。

 ラーレがスノアでの旅に大分慣れて来て、眼下の風景に笑みを見せる余裕を持ってきた頃。
 次の目的地である花の神のダンジョンが見えてきた。

 広大な草原には点々と林が見える。その中の一つが、高い壁に囲われている。完全に管理をされているダンジョンだ。
 それを見てどうやって入ろうかと考えていると、ユスティーナが俺の方を向き、可愛らしい顔を見せてくれた。

「パパ、あそこでしょ? あそこだけ植物の様子が違う!」
「そうだな。周りも壁に囲まれてるし、間違いない」

 その林へ向けて指を指すユスティーナが言った通り、周囲の林と比べると、様子は異なっている。
 周りの林がその殆どを針葉樹で形成しているのに対して、あの林はまるでジャングルの木々のように見える。

「ちょっと不気味だね……」

 セシリャが不安を漏らすと、ラーレがその顔を見て口を開いた。

「セシリャさんはあれほど大きな斧を振れるのに、本当に怖がりね」
「ま、魔物は大丈夫なんですけど、暗いのとか高いのとかは苦手なんですよ……」

 何やらシンパシーを感じたのか、最近この二人の仲が良い。

「まずは、予定通り近くの街に行こうか」

 俺はそう言って、離れた場所に見える城壁に囲まれた街へと向かった。

 今回もラーレは待機だ。
 このダンジョンを攻略したら、次は彼女を連れてある場所で待機してもらうつもりだ。
 花の神のダンジョンには全員で入る。その為に、彼女を一人で放置する訳にいかないので、人を雇う事にする。いや……前回の戦争でも同じ事をしたが、奴隷を購入する。

 人生で四度目の奴隷購入には、アニアに付いてきてもらった。
 ラーレに付ける奴隷なので、当然女性を買う事になる。
 この街の奴隷商がどんなだか知らないけど、奴隷商って何ともいえない怪しい空気があるんだ。
 それに流されない為、それと身の潔白と自制の為に、アニアを隣に置くんだ。

「アニアに決めてほしいとさえ思ってるんだ。俺には卑しい気持ちはないんだと信じてくれ」
「そこまで気にしてる方が怪しく感じるのです……」

 アニアに若干呆れられた。まあ、いい。俺の気持ちは伝わっただろう。

 購入した奴隷は人族の女の子と、獣人の女性となった。
 人族の女の子は元農民らしいのだが、素直で真面目そうなので、身の回りの世話係として決めた。
 獣人の女性は元冒険者、兼傭兵らしく、剣術レベル2と盾術スキル3を所持していた。
 ちょっとお高かったけど、ダンジョン攻略をしまくっているので、成り上がり富豪な俺には問題ない。てか、盾術スキル3って、結構強いな……

 今後彼女らは、常にラーレに付かせて、後日ラーレに奴隷の権利を譲渡する。
 だが今は俺のコントロール下に置く。ラーレがするとは思えないが、独自に動かれても困るので、その監視はさせてもらう。
 これは、ラーレも了承済みだ。

 宿屋の一室を数日分貸し切り、ラーレに多少の金を渡しておく。
 戦闘要員の獣人女性に、ダンジョンドロップの装備や、俺お手製のアクセサリを渡したら、えらい驚かれた。渡した装備を売ったら、自分が買い戻せるレベルなんだから仕方がないか。

 上空からでも分かったが、ダンジョンである林を囲っている壁は高いが薄い。
 数キロに渡って林を囲っているので、それほど金を掛けられなかったのだろう。
 それでも、監視塔があるから、発見されずにみんなが侵入するのは難しい。

 俺はまた夜に忍び込もうかと思ったのだが、それにはシラールドからの提案が出された。

「この場所ならば、明らかに侵入者がいると知らせた方が良いと思うぞ」
「その心は?」
「騒ぎを起こせば、兵を動かざるをえんだろう。この場所は大分戦場に近くなってきた。その分戦地に送られる敵兵が減るかもしれん。それに、二つのダンジョンが攻略された事は、近いうちにシーレッドも把握するはずだ。その結果は主も分かっているだろ」
「戦場に出す兵士を、ダンジョンの防衛に回さないといけないって事だろ」

 シラールドが頷いた。

「あの二つのダンジョンは、位置的に元はカフベレ国が管理していた物だろう。だが、ここは違う。シーレッドが長く管理をしているダンジョンだ。そんな場所にも手を出されると分かれば、ワシなら対策をする」
「ふ~ん、元領主様は違うねえ」

 俺がニヤリと笑いながらそう言うと、シラールドも笑いで応えた。
 二人でニヤニヤしてると、ユスティーナも参加してきたが、完全に意味は分かってなさそうだ。
 ポッポちゃんが近寄ってきて「なに、なになのよ? 楽しいの?」と鳴いていた。
 あの時は、説明をするのが難しかった。

 まあ、そんな事があった結果、今俺達の目の前には、多くの兵士が地面に横たわっている。
 もちろん、ユスティーナの目の前だし、彼女も対人戦の良い訓練なので、殺していない。
 彼らを拘束しても、どうせ出てきた時には援軍に助けられているだろうから、このままにして、俺達は正門から堂々とダンジョンへと向かう。
 しかし、五十以上の気絶した兵士達を見ると、俺やシラールドはともかく、みんな強いんだなと改めて実感した。
 アニアは魔法を使わずに、杖で屈強な兵士を殴ってたからな。高レベルな人間は兵器だわ……

 正門を超えると五十メートルぐらい先に林が見える。
 この位置からでも分かる事は、見慣れない植物が生い茂った林という事だ。
 ここで立ち止まっても仕方がないので、俺達はグングン林へと進んでいく。
 花の神のダンジョンだけあって、林の至るところに花が見えた。
 だが、その大きさは人の子供ほどあったり、花びら自体が蠢いたりと、あれが襲ってくるんじゃないかと心配になる。
 その中には、花の中心から人間のような姿をした何かをぶら下げた花もある。
 あんこうの提灯みたいだ。

「ははは、ユスティーナの仲間だな。ッて、痛えっ!」
「私、あんな頭弱そうじゃないもん!」
「だからって、蔦で打つなよ……。ふとももの裏狙うのは酷いぞ!」

 ヴィートの言葉にユスティーナがお冠だ。
 でも、ユスティーナにはあれが頭弱そうに見えるのか……。だめだ、全く分からん。
 これにはアニアもセシリャも同意見らしい。俺と同じような顔をしている。
 だが、ポッポちゃんだけは違った。ヴィートのケツにキックを食らわすと「ユスティーナは賢いのよ!」とお怒りだ。
 止めようと思ったけど、ヴィートは楽しそうだからほっとこう。

 このダンジョンは迷路形式だ。植物の枝や根などが絡まって、壁を形成している。
 試しに燃やしてみても無駄だった。全く火が付かない。【テンペスト】で突いても、不思議な力で弾かれた。
 確か破壊不可属性みたいな物があったはずなので、何度もやると【テンペスト】が壊れそうだし止めといた。

 このダンジョンは普段は兵士のレベル上げと、エーテル結晶体の採取が行われている。
 そのために、かなり完成度の高い地図があった。
 詰め所から拝借してきたが、やっている事は完全に盗賊。いや、強盗か。

 もしかしたら、家宅侵入が合法な勇者かもしれないので、気にしないで進んでいく。
 林に足を踏み入れると辺りが一気に暗くなった。見上げると草木に邪魔されて太陽が隠れていた。
 上空から見た時も、その内部は全く見る事が出来なかったから、上からの侵入も出来なそうだな。

 どんどん進んでいくと、初めての魔物が現れた。
 花のダンジョンだけあって、頭部に花を付けた木人みたいな奴だ。

 とりあえず、ナイフでも投げてみようかと思っていると、ユスティーナの隣を歩いていたポッポちゃんが前に出て俺を見上げた。あのお顔は「私がいくのよ!」って事だろう。

「ポッポちゃん、君に決めたぞ!」

 俺が人差し指を前方にいる魔物に向けると、ポッポちゃんはクルゥッと鳴き、その場で飛び上がる。そして、一気に加速をして魔物に向かっていく。
 新たに得た力は翼にオーラを纏わなくとも、以前よりも速い加速が出来るらしい。爆発的な速度で、そのまま魔物に向かって突っ込んでいった。
 高速飛行をしたポッポちゃんが、一瞬で魔物達の間を抜けていった。
 その瞬間、魔物が動きを止めたかと思うと、身体を光の粒に変えはじめた。

 その光景に呆気に取られていると、アニアが口を開いた。

「……ポッポちゃんは何をしたのです?」

 その誰に言うでもない言葉に、セシリャが答えた。

「一瞬見えたけど、魔物の身体が斬れてたと思う……」

 セシリャも自分の言った事が半信半疑のようだ。
 俺にも一瞬そう見えたので、彼女の言う事は当たっていそうだ。

 俺達の下へと帰ってきたポッポちゃんに話を聞くと「風の刃なのよ!」と自慢げに鳴いている。
 どうやら、これも大空を操る力の一部らしい。
 ちょっとやってくれと頼んだら、翼の先に触れたら指が飛びそうなほどの、高速の風のうねりを生み出していた。
 こんな物がこの距離にあったら、猛烈な空気の流れが出来そうだが、その様子は全くない。
 恐ろしいぜ……神様の加護は。

 新たな力を得たポッポちゃんを先頭に、俺達は止まる事なくダンジョン内部へと進んでいく。
 地図を見る限りでは、この林の中央部分にある巨木にボスがいるみたいだ。
 ご丁寧に殴り書きがしてある。『間違っても近づかないように!』と、そこだけ太字だ。

 ダンジョンに入って数時間が経過したが、これまで一度も躓く事がない。
 奥に行くほど、それに比例して魔物の強さは上がっていく。
 だが、常時アニアの支援魔法がかかっているし、少しでも怪我をすれば回復魔法が飛んでくる。
 ポッポちゃんも大した消費をしないのか、飛び回って魔物を斬り裂いている。
 まるで、強力なお助けキャラが自動で冒険を支援してくれる、あの感覚だ。

 考えてみたら、ダンジョンを攻略する度に戦力が上がるんだから、効率が上昇するのは当たり前か。だけど、思っていたい以上にその上昇率が半端ない。
 いや、そうだよな……この場に一体幾つのアーティファクトと、加護所持者がいると思ってんだ。
 国の重鎮レベルでも、これほど戦闘に使える物は持っていないだろう。
 それはレイコック様の所持していた物を見れば明らかだ。
 あの人、エゼルじゃ本物の大侯爵だからね。

 そんなこんなで、辿り着いた最深部では、ダンジョンボスが鎮座していた。
 ここは、奥まで辿り着ければボスと戦える仕組みらしい。
 ダンジョンボスは、七つの首を持つヒドラらしき魔物だった。

「……気持ち悪いのです!」
「アニアちゃんに同意! お花なのにキモいよ!」

 アニアとセシリャが怒っている。まあ、それには俺も同意だ。
 何故なら、そいつの複数ある首の先には、真っ赤な花が咲き、体中に植物の蔦だと思われる物を纏っていたからだ。
 寄生をされているのか、それともダンジョンに生成された正しい形なのか、それは分からない。
 だが、とにかく本来あるべき頭部がない事に、魔物の気配の強さより、嫌悪感が勝つ姿だった。

 戦いはかなりの苦戦をしたが、何とか勝利した。
 シラールドの両腕が千切れたり、ヴィートが飛んできた体液で腕を溶かされたり、俺が地面の下から生えてきた蔦に、足を折られたりした。
 この程度の負傷に関しては、焦ったがそれ程でもない。俺が治せる範囲だからだ。

 だが、セシリャの尻尾が、飛んできた種に当たり、中頃から切断されたのだけは本当に焦った。
 スノアに乗る時、たまに腕に当たるフサフサ加減を、俺は相当気に入っていたからだ。
 これにはポッポちゃんも、本気の心配を見せていた。尾羽を持つポッポちゃんは、その重要性を分かっているのだろう。
 アニアの回復魔法で、出血が止まっている尻尾を、セシリャが涙目で見ていたが、俺が全力で回復してみたら、意外とあっさり治ってしまい拍子抜けした。
 でも、ちょっとだけ毛の色が違うんだよね。新しく生えてきた方がよりフサフサしてたし。

 今回のボス戦だが、負傷具合でいえば、これまでで一番酷い事になった。
 特に、部位の欠損を三人がしているので、アーティファクトの力を持っていなかったら、戦う力は取り戻す事が出来なかったのだから考えさせられる。

 とにかく、俺達は勝利をし、その結果、勝者への褒美であるクリスタルが現れた。
 俺は花の神の加護にふさわしいであろう、ユスティーナの肩に手を置いて、クリスタルに触るよう促す。

「ユスティーナ、加護の時間だ。神様に頂いてきなさい」
「はーい。とうっ!」

 元気よく返事をしたユスティーナは、スキップを踏むかのように一歩飛び跳ねると、片足を上げながら手の平を突き出してクリスタルに触れた。
 その瞬間、クリスタルは砕け散り、ユスティーナが身体をビクリと震わせた。

「うひぃー。耳元で喋りかけられたみたいで、くすぐったいね!」

 ユスティーナは俺達に振り返ると、笑顔を見せてくれた。
 彼女は再度正面を向くと、そこに浮かんでいるアーティファクトに視線を向けた。

「ランプ? 戦いには使えないのかな?」

 そう言いながら、またこちらを振り向く。
 何度も行き来する視線を、俺は微笑ましく思いながら、彼女に近付いた。

「鑑定してみないと何とも言えないな。それより、加護はどうなんだ? 俺はそっちの方が気になるぞ」
「えっと……お花を生やせます! ちょっと待ってね、パパ」

 ユスティーナはそう言うと、俺から離れて少し開けた場所に走っていった。その後をポッポちゃんがテテテと付いていき、後ろから見守っている。
 ユスティーナは少しの間、肘から生えている蔦を鞭のようにしならせていた。
 そして、準備が整ったのか、突然強く空気を叩くようにすると、その先から何かが飛び出した。
 放たれたそれが地面にぶつかると、突然そこから植物が生えてきた。
 俺の腕ほどある蔦が絡み合いながら垂直に立ち上がると、その先端に花が咲く。
 その瞬間、その花が爆発したかと思うと、前方に向けて何かを発射したのが見えた。
 恐ろしく高速で発射した物体が、ダンジョンの壁に当たると破裂音をさせた。
 破壊不可属性を持つ壁には、傷一つ付いていないが、当たった時の衝撃音から、相当な威力がある事を感じる。

「凄えなおい……。魔界の花は気が荒いとか言い出しそうだぞ……」

 明らかにユスティーナ向けに、加護がカスタマイズされている気がする。
 まあ、ポッポちゃんにも調整はされているみたいだから、種族によって違うのかもしれないな。

 そんな事を考えていると、シラールドが隣のヴィートに話しかけていた。

「おぉ……なかなかの威力ではないか?」
「だなー。あれは俺も食らったら痛いかも!」
「ヴィートの腹でもただじゃすまない気がするのだが」
「そうかな? 兄ちゃんいるし、やってみるか?」

 もしもの事があったら、ユスティーナのトラウマになるから止めてほしい。
 ほら、ユスティーナも困り顔で、絶対に嫌だって言ってるだろ!

 まだ花の種類はあるみたいだが、とりあえず俺はまだ空中に浮かんでいるアーティファクトに目を向ける事にした。

「武器じゃないみたいだね?」
「あぁ、今回も生産系の物っぽいな」

 目の前にある物は、アーティファクトらしい細工が施されてはいるが、至って普通のランプだ。
 透明なガラスの中で火を灯せるベーシックな形をしている。
 前回の空気洗浄機に続き、少しハズレ感がある。だが、普通に考えて毎回武器防具がある方がおかしいので、確率的にはこんな物だろう。

 俺は早速手にして鑑定をしてみる。

 名称‥【大輪の灯】
 素材‥【オリハルコン ガラス 鉄】
 等級‥【伝説級レジェンダリー
 性能‥【開花 生長促進】
 詳細‥【花の神のアーティファクト。明りを灯すと有効範囲内にある植物を開花させる。開花期間中に未受精の場合は、その母体の特徴を継承した種を残す】

 これまた、トリッキーなアーティファクトだな……。使いどころが物凄い限定的だ。
 これ……ユスティーナの近くで使っても大丈夫だよな……?
 効果が出ちゃったら、俺発狂物なんだけど……
 まあ、とりあえず今は俺のマジックボックスの中で眠ってもらおう。

 こうして、花の神のダンジョンを攻略した俺達は、次の場所に向かうべく、ダンジョンからの脱出を行う事にしたのだった。
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