アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-

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第八章 逆鱗

二話 異質な戦場

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「アルン、何人いる?」
「四万程度だと思います。偵察通りですね」

 俺の問い掛けに、アルンは自身が持つ加護を使って、上空からこの戦場を見廻した。
 敵の数は四万。対してこちらは八千の侯爵軍に、南部諸侯の援軍が一万二千の、合計二万程度だ。

「いい能力を得たな」
「はい、僕の目指す仕事にあった力です」

 一応、地方領主を目指す俺としては、アルンがこの手の力を持ってくれるのは喜ばしい。だって、俺に用兵なんてできる気がしないからだ。
 俺とアルンが何げなく会話をしていると、その後ろでは南部諸侯らが、厳しい表情で敵兵を眺めていた。

「勝てるのか……?」
「兵数は倍。しかも、あちらの方が兵の質は上だ。普通は不可能だな」
「普通は、だな……。だが、こちらには……」
「うむ。レイコック殿が信じろと言ったのだ。それに従うまでさ。ここで止められなければ、王の援軍は間に合わん。どの道我々は終わるのだ」
「お主ら、あれを見ておいてまだ信じられぬのか? 私としては負ける気はせんのだがな」

 そんなヒソヒソとした会話が聞こえてきた。本来ならば兵を引いて逃げる算段でもしそうな戦力差だが、彼等にその様子は見られなかった。

 俺の街に帰ってきてから三日。この間は兵士の治療や、土木作業を主にしていた。俺のマジックボックスは恐ろしいほどの運搬能力がある。とりあえずの応急処置として、破られた城壁は大量の土砂と大岩で穴を埋めた。
 その他にも、作戦会議などに参加して俺が出せる戦力の報告や、それをどう使うかなどが話し合われ、今日に至った。

 ラーグノックの街から南下したこの広く開けた草原では、今レイコック侯爵軍を中心としたエゼル王国軍と、シーレッド王国軍が対峙している。
 周りには山はおろか丘もなく平地が続いていて、奇襲などを行える環境ではない。そのためお互い、全兵力がこの場所に集結していた。

 綺麗な横一列とはいえないが、それに近い形に陣取っている。
 だが、二倍の兵力差があると、その列の長さも厚みも違う。
 さらには、兵卒からして向こうの方が力は上回っている。忙しかったので自分で偵察はできなかったが、シェードが直接探知したという報告では、二割は力が上だと言っていた。

「精鋭を揃えたって話だけど、やはり本格的に攻める気なんだろうな」
「シーレッドの最高指揮官と、第二王女を出しているぐらいですから、本気だと思います。この戦力差は普通に戦ったならば敵いませんね」
「強い上に倍だもんな、俺もちょっと緊張するよ。アルン、あの先頭にいる奴らが大将か? ここから槍投げて殺せないかな……駄目か、距離があるな。アーティファクトを投げても届かなきゃ意味がないし、回収できなかったら悲しいから止めよう」

 大将首を落として敵が潰走してくれるなら、今すぐ実行したい。
 俺の声が聞こえたのか、少し離れた場所にいるレイコック様が苦い顔をしていた。

 対峙する軍はお互い様子を見るように、動きもなく攻撃の射程に入らない距離を保っていた。
 このままジリジリとお互い距離を詰める展開になるのかと思っていると、先ほどから先頭に見えていた敵の大将軍と戦姫が、少数の兵を連れてこちらに向かってくる。

「戦いの前に降伏勧告にでもくるのだろう。ゼン、投擲の用意を止めろ……」

 こちらを振り向いたレイコック様が、また苦い顔をしている。
 一応何かされたら嫌だから構えただけなのに酷いなあ。

「シラールド殿とゼンは、すまんが儂に付いてくれ」

 相手の大将が来たので、こちらもレイコック様が応じるのだろう。
 一応の護衛にと呼ばれてしまった。

「ポッポちゃんはアニアの所にいてくれる?」

 俺の足元で地面を突いていたポッポちゃんには、少し後ろでセシリャとエリシュカと共に控えているアニアの下へと向かってもらう。「うふふ、護衛なのよ!」とクルゥと鳴き、任務を与えられた事を嬉しそうにしながら飛んでいった。

 アルンをその場に残して、騎乗したレイコック様を先頭に、俺とシラールドで付き添って前に出る。指揮官や諸侯等は少し心配そうな表情を見せていた。

 向こうはよほど余裕があるのか、こちら側にどんどん近づいてくる。
 声が通る距離まで来ると馬の足を止めその場に停止した。

 先頭に陣取った男が、俺らを一瞥するとレイコック様へと視線を向けて口を開いた。

「要件は分かっていると思うが、一応の勧告をしにきた。応じれば死なずに済むがどうする?」

 この男が大将軍だろう。かなりいい歳に見えるが、この世界では年長者も強い傾向にある。
 探知で感じる気配もかなりの物だ。シラールドや聖天よりも力は上だろう。

「兵数に差はあるが、儂らにも意地がある。戦わずに頭を下げるなどあり得ん事だな」

 レイコック様がそう返すと、大将軍であろう男は少し笑みを浮かべた。

「無駄な戦いをするのですか? まあ、戦奴が手に入るいい機会ですが」

 大将軍の隣りにいた女が、少し小馬鹿にした様子でそうのたまった。

 この女がアニアの手を切り落とした奴か、確かに戦姫と呼ばれてもおかしくないほどの強さを感じるし、容姿も優れている。それ以上に、隠す様子もなく身に着けているアーティファクトと思わしき物が、俺の目に入った。

「ふはは、もう勝った気でおられますか、シーレッドの姫君は気が早い」

 レイコック様は戦姫のそんな言葉を、小娘の戯れ程度にあしらっている。
 それに対して戦姫は大した反応は見せず、何故か俺らの後方へと視線を向けていた。

「ちょっと離れますわ」

 そう言った戦姫は八脚の馬の腹を蹴ると、俺らの後方へと進んでいく。
 その自由な行動に、付き添ってきたシーレッドの兵達は、驚きながらも追随している。

「レイコックよ、その足は確かに我が切り落としたと思うのだが、綺麗に生えているな」

 そう言った大将軍は顎に手を当てながら不思議そうな顔をしていた。

「優秀な回復魔法を持つ者がおってな、この程度は造作もない」
「なるほど、聖女の力は本物か。確かにあの時は、聖女は良い動きをしていた。それにそこのヴァンパイアロード殿や、向こうにいる魔槍にも苦しめられたな。羨ましい事だ」

 あぁ、やはりアルンの事を魔槍だと思っているのか。

 そんな会話を交わすレイコック様と大将軍から、後方の戦姫に意識を移すと、何やらアニアと会話をしている。

「まあ、聖女。切り落とした手を治したの!? 欲しいわ……私と一緒にきなさい。こんな戦いに身を置いて死なれたら困るのです。貴方ならすぐに私の隣りに並べますわ」
「お気持ちは嬉しいですが、お断りします」
「そう……仕方がないですわね。ならば、戦いに勝って貴方を手に入れましょう。それで……その鳥は貴方の物?」
「いえ、違います」
「あら、そうなのですか。この場にいるという事は、その鳥も戦いに参加するのですね。なら死なせてしまう前に私が預かりましょう。聖女、お渡しなさい?」
「戦いに勝ってからにしてください」
「聖女、お考えなさい。この戦いはどう考えても我が国の勝ちですわ。わらわは貴方もその鳥も死なせてしまうのが嫌なのです。ですから、せめてその鳥は預かりましょう」

 あの女は一体何を言ってるんだ……
 話に聞いていた限りでは、戦いに優れた人物だと聞いていたが、典型的な我儘姫様みたいだな。噂って奴は本当に当てにならないとこの世界に来てつくづく思うわ。

「……わらわは渡せと言ったのです」
「この子は私の物ではありませんので、渡せと言われてもお断りするだけです」
「そう……ならばエゼルを滅ぼしてでも奪いましょう。少し待っているのですよ?」

 一瞬不機嫌そうな顔をした戦姫だったが、アニアの意思は変わらないと感じたのか、馬を反転させ引き返していく。そして、そのまま大将軍の隣りへと馬を並べた。

「それではレイコック、次は貴様の死体とでも対面する事にしよう。さらばだ」

 そう言い残した大将軍が馬を返して戻っていく。戦姫達もそれに続いて戻っていった。

「どうだ、ゼン。勝てそうか?」
「瞬動ってのがどの程度か分かりませんが、一対一なら問題ないですね。まあ、俺が出る前にあの連中が死ぬ確率は高いですけどね」
「……そうか。では、作戦通りで良いんだな?」
「はい、そうしましょう。でも、俺に聞きます? この軍の大将はレイコック様でしょ」

 この戦いの大まかな作戦は俺が立案した物が採用された。作戦と呼べるような物ではないが、俺が主体なのでレイコック様も確認したかったのだろう。

「そうは言ってもな、ゼンが頼まん事には動かんだろ」
「まあ、そうですけど。っと、敵さんは動き出しましたね。こちらにも命令をお願いします」
「うむ、分かった。それでは始めるか」

 レイコック様がそう言いながら、馬を返して諸侯が集まる場に戻る。
 俺とシラールドはそれに続くと、作戦は予定通り決行される事が告げられた。

「急げっ! 遅れればどうなるか分からんぞ!」
「必ず徹底させるのだぞ! 従わなければ数人斬ってよい!」

 諸侯が自分達の直属の部下達に指示を出すと、その命令を受けた部下達は戸惑いながらも自分達の持ち場に戻ってく。
 その雰囲気を背中に受けながら前方を見据えていると、大将軍と戦姫が兵達を鼓舞している姿が見えた。

「主、我々もそろそろ下がるぞ。アルンは予定通りワシの側で良いのだな?」
「あぁ、アルンには上に立つ者の戦場ってのを教えてやってくれ」

 シラールドがそう言いながら、大きな身体を乗せるには少し小さい馬に乗り、後退を始めた諸侯に続いて下がっていった。そこにはアニアやセシリャ達の姿が見える。俺はその中の一人に手招きをして呼び寄せた。

 俺が再びシーレッド軍を見据えていると、隣りにエリシュカが並んだ。

「…………言ってた通りやっていいの?」
「そうだ、予定通りでいく。頼んだぞエリシュカ」
「…………まかせなさい。それで、ご褒美はなに?」
「ご褒美って……何が欲しいんだよ」

 この場でいきなりのおねだりに、思わず顔を向けてしまう。改めて並んでみると俺の胸程度しか身長がないんだな。

「…………ゼン、私は色々気に入ってる。ここは楽しい。家のみんなも良い人間。だから、ずっといたい。ゼン、私が貴方の近くにいる事を貴方自身が認めて」
「俺もエリシュカがいる事が普通になってきたしな。分かったよ。クサヴェルさんが迎えに来ても、認めてもらえるように全力を尽くそう」
「…………うん、それでいい」
「ッ! いきなりそんな顔をするなよ……驚くだろ」

 エリシュカの真剣な表情に、俺も釣られて顔が引き締まっていたのだが、共にいる事を認めるとエリシュカにしたら珍しい、満面の笑顔を見せたので少し驚いてしまった。

「敵が動き出すな」
「…………いいの?」
「もう少し待て」

 動き出そうとしたエリシュカの肩に手を掛け、少し待つように促す。
 シーレッドの兵達は、準備が整ったようで武器を構えた歩兵がゆっくりとこちらに近付いてきた。
 敵はこちらと同じように、兵種によって幾つもの塊を作り陣を形取っている。それらが横一列に整列してこちらに迫ってくる。
 敵歩兵達の後方では、砂煙などが見える。騎馬兵などが控えているのだろう。四足の魔獣も姿が多い。魔法使いと思わしき敵兵も見える。ただレベルが高いだけの集団ではないのだろう。
 それに対して、こちらにはまだ動きはない。声もざわめき程度の物で、敵が迫ってくる事で発せられる緊張だけは背中に伝わってきた。

 シーレッド王国軍がかなり近づいてきた。まだ顔が見える距離ではないのだが、こちらに何も動きがない事にやや動揺が見える。だが、それも騎乗した指揮官らしき者が歩兵達の前を走り抜けて怒号を上げる事で収まって行進は止まる事はない。

「そろそろか」

 俺はエリシュカの肩に手を掛けたまま、空いているもう片方の手を上げた。
 その瞬間、後方にいた諸侯達が一斉に指令の発動を伝えると、その指示を先ほど聞いていた部下達も声を上げ始める。

「武器を地面に置き、その場に座れッ!」
「命令に従わない者は、この場で首を落とすぞ!」

 敵が動き出したのに、こちらに全く動きがない事に、動揺を見せていた兵卒達は、無茶苦茶な命令に更に混乱をしているようだ。二万のざわめきが後ろから聞こえてきている。

「貴様らっ! 死にたいのかっ!? 命令に従わないならば、今すぐ俺が殺すぞ!」
「お前、早く武器を降ろして座れ! お、俺は死にたくないんだよ!」

 だが、自らの指揮官達の尋常でない様子に、下された命令が間違いではない事が分かると、エゼルの兵達は一斉に地面に腰を下ろし、命令通り武器を地面に置いていた。
 それを確認した俺は、エリシュカの肩に置いていた手を頭に移動させ、一撫でする。

「良いぞ、頼んだ」
「…………離れて」

 俺はエリシュカに言われた通り、後ろに飛び跳ね距離を取る。その瞬間、エリシュカの身体が光ると、そこには蒼く白い鱗を持つ古竜の姿があった。

「…………ゼン、この姿は怖い?」
「いや、全くだな。逆に美しいとさえ思える。そういえば、数回しか見てないんだよな。今度その姿を良く見てみたい」

 ヴィートの白竜の姿は、正統派ドラゴンといった感じだ。ごつごつとした厚そうな鱗に身を包み、見るからに硬そうだ。それに対してエリシュカは、やや細めで鱗も滑らかに見える。大きさもヴィートより一回り小さい。それでも、スノアよりは大きかった。

「…………変態」
「それでも良いよ。エリシュカの竜の姿は本当にそう思えるからな」

 変態とは心外だが、俺の本心を伝えてみると、やたらと機嫌が良くなったのが分かる。長い尻尾を俺の方へと伸ばしてきたので、その先端を掴んでやると、前を見ていた顔を俺の方へと向けてきた。

「…………じゃあ、やる」
「おう、終わったら美味しい物が待ってるぞ」
「…………がんばる」

 エリシュカはそう言うと、シーレッド王国軍がいる正面を見据えて大きく羽ばたいた。

「うおおっ!!」

 エリシュカの一羽ばたきで、俺の身体は軽く吹き飛ばされる。舞い上がった砂煙が目に入らないようにガードしようと腕を上げた時には、俺の目の前からエリシュカは消えていた。

「はぁ……あのデカさでポッポちゃん並みに動くのか……」

 顔を上に上げて見ると、そこには高く舞い上がったエリシュカの姿があった。本人曰く「…………私は凄い速い。本当」てのは、嘘じゃないみたいだ。

 エリシュカが古竜の姿を見せた事で、前方からも後方からも動揺した声が聞こえてくる。俺に迫るシーレッド王国の兵達は、明らかに驚き、たじろいでおり、その進攻は緩やかになる。
 敵味方双方の動揺の声が大きくなる中、エリシュカの口が光り出す。そして、そこから放たれたブレスが、シーレッド王国軍へと降り注いだ。

 エリシュカのブレスは、青白い色をしたまるでSF物のレーザーだ。太さはヴィートが吐いていた物より細いのだが、その分小回りが利くのか首を動かすたびにその方向を変えている。
 歩兵だけで三万はいるであろうシーレッド王国軍へと、大蛇がその中をうねりながら進むが如く降り注ぐ。そして、地面と接触したブレスは、行き場を失った力を爆発の力へと変えて、大音量をまき散らしながら地面を吹き飛ばしていた。

 敵の動きは止まったが、エリシュカのブレスも十秒ほどで止まってしまった。幾ら古竜とはいえ、あれ程の攻撃を長時間保ち続ける事は不可能だ。
 攻撃を受けたシーレッド王国の兵達が、阿鼻叫喚の様子を見せている。だが、それでも敵は膨大で、一度のブレスで削り取れたのは全体の一割にも満たないだろう。

「怯むなッ! 竜はもうブレスを吐けん!」
「進めェ! 進み続けろ!」

 ブレスの被害を免れた指揮官が、シーレッドの兵達を鼓舞している。ドラゴンのブレスが連発できないと知っているのだろう。

 だが、エリシュカのブレスは開始の合図でしかない。俺達の後方にあるラーグノックの街の上空には、白く美しい鱗を持つヴィートが姿を現した。そして、この場所まで空気の振動が伝わるほどの咆哮を上げた。
 一息の間を置くと、ヴィートを取り囲むように一斉に舞い上がった影が見える。
 エリシュカとヴィートが連れてきたドラゴン達が飛び上がったのだ。
 それらがヴィートを先頭にこちらに向かって飛んでくる。

 ヴィートの隣りには黒い鱗を持つ大型のドラゴンが見える。ゴブリン集落の北部に横たわる、ヘルヴァン山脈で一番力を持つと言われるドラゴンだ。ヴィート自体かなり大きい。首を立てれば全高六メートルはあるのだが、あの黒竜はその倍はある。俺からしたらもうレイドボスって感覚だ。
 そして、更にその周りを中型以下の竜が付き従っている。その中には俺の顔見知りの炎竜の姿もあり、スノアの隣りを飛んでいた。
 その数はスノアや炎竜のような大型のドラゴンが二十を超え、それ以外には大小の翼竜のようなモノが大量に付き従っている。

 それは、今の俺からしてもどう見ても絶望の光景だった。
************************************************
一度だけ宣伝させて貰います。

5月の下旬にアーティファクトコレクターの二巻が発売される事になりました。これも全て皆様のおかげです。ありがとうございます。
多くのご意見を頂いているイラストですが、私の方で既に確認していますが改善されています。
もう少し後になるかと思いますが、アルファポリスのサイトにて表紙とキャラクター紹介が見れると思いますので、そちらを見て判断して頂ければと思います。
キャラクター紹介ではゼンはもちろんジニーやアニア、アルン。そして、ランドル君の姿が見れます。見るだけはタダですので、是非見て頂ければと思います。(絶対に乗るかは確認を取っていないので、もし間違っていた場合はごめんなさい)
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