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第六章 安寧

十九話 原初樹人

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 スキル上げの日々は過ぎていき、パティからの六度目の手紙が届いた頃、ポッポちゃんがまだ寝ていた俺を叩き起こした。

 何事かと身体を起こして、辺りを見てみると、「主人っ! あの子がおかしいのよ!」と焦った様子のポッポちゃんが、樹人を見ろ見ろと俺を急かす。
 ポッポちゃんの焦り方が尋常ではないので、ベッドから飛び降りて樹人の近くに寄ってみると、一目で変化が感じられた。
 毎日のように見ている樹人は、全体的な大きさの変化は緩やかになってきていたが、卵型の実だけは成長していた。
 それは今見ているものと変わらないのだが、いつも近づけば俺に絡みついてくる蔓がどこにもなくなっていた。
 一瞬枯れたのかと思ったが、探知で感じる気配は消えていない。ならばこの樹人は死んではいないのだろう。

 よく見ると卵型の実がかすかに揺らいでいる気がする。これはもしかして次の段階へ進む兆しなのかもしれない。
 そのことを俺の胸に顔を埋めているポッポちゃんに教えてあげると、恐る恐るといった様子で視線を樹人に向ける。
 その視線の先に生命を感じたはずだが、クルゥクルゥと鳴いては俺と樹人に視線を巡らせて、「主人、だいじょうぶなの? ねえ主人、ほんとうなの?」と、まだ心配していた。

 ポッポちゃんの声が結構大きかったので、隣の部屋で寝ていたヨゼフさんがドアを叩いている。
 それに声で答えると、ヨゼフさんは寝起きのはずがしっかりとした様子で部屋に入ってきた。変温動物じゃないんだ……

「ふむ、これは産まれるのだろうな……。形から分かってはいたが、中で動いている何かが、実を突き破ろうとしておる」
「そうみたいですね。……何が生まれると思います?」
「分からんが、化け物でないことを祈ろう」
「怖いこと言うのやめてくださいよ!」

 ヨゼフさんは冗談を言っているのかと思ったら、その表情は真剣そのもので、とてもじゃないが冗談を言っているとは思えない。
 古竜がこんな顔をする存在が今から産まれるのかと思うと、家のみんなを一度避難させた方が良いのかと考えてしまった。

 一時間ほど経つと、暗かった空の様子が明るくなってきて、下の階では起き出してきたナディーネやマーシャさんが、朝の用意をする音が聞こえてくる。
 少しすると、その手伝いをする奴隷の子供もやってきて、朝から忙しそうな声を上げていた。

 一階に下りて、今日の朝食は部屋で食べることを告げて戻る。
 ヨゼフさんの分を忘れていたので、慌てて追加を注文した。

 運ばれてきた朝食を食べながら経過を見守る。
 ポッポちゃんは心配なのか卵型の実から視線を離さない。なので、手の平に米ゴマアワを混ぜたものを口先に持っていくと、「おいしいのよ~、心配なのよ~」とクルゥっと鳴きながら、樹人からは視線を離さずに一生懸命食べていた。

 それからお昼を回った頃だろうか、ヨゼフさんと今後のことを話し合っていると、ポッポちゃんが大きな声で鳴きだした。
 視線を卵型の実に向けると、中から実を突き破ろうと激しく動く様子が見える。
 実の表面はかなり硬いので、結構な衝撃があるのだが、なかなか割れないみたいで苦戦している。
 それを見た俺は少し手伝ってみようかと手を伸ばしたのだが、ヨゼフさんに掴まれて、ポッポちゃんにも手の甲の上に乗られた。

「産まれるのに手助けはいらん。手を出せば弱い子が生れるぞ」

 そう言うヨゼフさんと、「ダメなのよ主人! ひとりでやるのよ!」と鳴くポッポちゃん。どうやら卵生連合からしたら、手を出すのは厳禁なようだ。

 仕方がないので見守るしかない。
 ヤシの実のように硬い実から、ドスンドスンと音が聞こえる。絶えることのないその音は、十分ほどで成果を出した。
 段々と実の表面に亀裂ができ、今にも穴が開きそうな様子を見せると、今まで聞こえていた音が一度止まる。
 何だとヨゼフさんと顔を見合わせると、今までより一段階大きな音が内部から聞こえたかと思うと、バカンッと実を突き破って二本の細長い何かが飛び出してきた。

「えっ……?」
「何だ今のは……」

 俺もヨゼフさんもビックリだが、ポッポちゃんだけは「主人! 主人! もうすぐなのよ!」と興奮気味だ。

 その後も実の中からは叩く音が聞こえる。俺とヨゼフさんが目を離せないでいると、中の何かは実を縦に割るように穴を増やしていく。
 穴が貫通するたびに、実の中から蔓のような細い物が飛び出す。

 もうそろそろ実が割れそうだ。
 ポッポちゃんの興奮が最高潮に達しており、翼をパタパタとするので、肩に乗せている俺の顔にペシペシと当たる。
 「産まれるのよ! 主人! 産まれるのよ!」と鳴くポッポちゃんを撫でて落ち着かせながら見守っていると、遂に実が割れた。

 生卵を割った時のように、パカリと割れて中身が落下する。反射的に両腕を伸ばして掴んだそこには、全裸の女の子がいた。

「ヨゼフさん……」
「ふむ……」

 何かやばい物が出てくると、少なからず思っていたら俺は、予想と違う事実に困惑する。
 ポッポちゃんが「ひょおおなのよおおお!!」と、クウゥゥッと鳴いて部屋の上をクルクルと回っている。最早興奮しすぎて訳が分からない状態だ。

 パッチリとした瞳で俺とポッポちゃんを見た女の子は、実の中の液体でまみれた手をポッポちゃんへと伸ばしながらニッコリと笑った。

「ママ」

 喋った……。

 女の子の身体は、ミラベルより少し小さいぐらい。大体十歳ぐらいだろうか。見た目は話せてもおかしくないのだが、生まれていきなりは驚いた。
 それはヨゼフさんも同じようで、表情が固まっている。二千年生きている古竜でも、知らないものには純粋に驚くんだな。

 ポッポちゃんが女の子を抱く、俺の腕に止まると「主人、なまえは?」とクルゥと鳴き、まだ女の子の身体に付いている、小さなゴミなどを取り払っていた。

「名前か……」

 考えてなかった訳ではないが、何が産まれるか分からなかったので、決定したものはなかった。産まれてくる性別が分からないし、そもそも本当に人型で産まれてくるかも怪しかった。
 ある程度知識のあるヨゼフさんにしても、予想ができなかったので仕方がないだろう。

「樹人の子だから……じゅ……」

 俺が今この場で考えようとしていると、ポッポちゃんの視線が鋭い。「主人、いいなまえなのよ?」と、思い付きの名前は止めろと言っているようだ。名前を余り覚える気がないポッポちゃんに怒られるのも納得いかないが、愛するポッポちゃんに従わない訳にもいかない。
 どうする……。

「あっ、ヨゼフさん、名付け親になってください。古竜に名前をもらえたら、とても名誉なことですから」

 自分でもとても良い考えだと思う。ネーミングセンスがないと自覚している俺としては、人の意見を聞く方が良いだろう。
 俺が考えたDQNネームで生きるより、この世界の正しい知識を持つヨゼフさんに頼んだ方が絶対にいいはずだ。

「ふむ……いきなりそう言われてものう」

 その気持ちは分かるが、俺としてはお願いするしかない。拝むように手を合わせて頭を下げると、ヨゼフさんは唸りながら考え始めてくれた。

 俺はその間に腕に抱いている子を隅々まで観察する。
 身体の基本は人族に見える。性別は女の子だ。髪の色は俺の物と、とても良く似ている。違う点といえば、メッシュのよう幾つかの束となって、ポッポちゃんの羽と同じ色をした髪の毛が生えている。白、黄、紫の三色だ。
 まだ液体に濡れてはいるが、癖のない細い髪の毛は、肩甲骨辺りまで伸びている。
 そして瞳の色はポッポちゃんに似ていた。

 これだけ見ればちょっと派手な人族なのだが、違う点は体の数か所にある。
 まず、頭の横に着いている耳の形は人のそれではない。エルフのように長く、白い鳥の羽を思わせる物が生えている。ここだけ見ると獣人だな。少し触ってみるとやわらかい。くすぐったかったのか、女の子は首を縮めて俺に笑いかけてくる。

「パパ、パパ」
「ッ!」

 余りの可愛さに声が出ない。俺の腕に止まっているポッポちゃんも「パパなのよー」と鳴いている。

 耳から視線を下ろしていき、次の違いを視線に移す。肩から肘にかけて、腕の外側を覆うように木目模様の表皮を思わせる物が体に張り付いている。そこにもポッポちゃんの影響なのか、鳥の羽を思わせる模様が浮き上がっていた。
 触ると少し硬い。だが、人の肌と同じように体温を感じられる。何とも不思議な感覚だ。
 更に先ほどまで何度も見ていた、植物の細い蔓のような物が、両腕の肘辺りから生えており、今は人と同じ肌を持つ肘の先から手首へかけて巻き付いている。
 視線を更に下に向けると、膝の下からくるぶしの上辺りまでが、腕同様になっており、こちらには蔓は見られない。

 裸のままでは風邪をひきそうなので、マジックボックスに入れてある毛布を取り出して体を包む。毛布の感触が気持ちよいのか、女の子は毛布を頬に擦りつけて笑っている。

 立てるかと思い、頭を上げて足を床へと付けてみるが、力が入らないのか女の子はうーうーと言いながら、俺の腕にしがみ付いていた。
 無理をさせるつもりはないので、ベッドの上に寝かせてやる。
 俺の腕からベッドの上に飛び乗ったポッポちゃんは、自分の体を女の子に寄せて「いい子、いい子なのよー」と楽しそうに鳴いていた。

「どうでしょう? 何か浮かびました?」

 いきなり頼んで申し訳ないが、いつまでも名前を呼ばないのもかわいそうだ。

「ふむ、ならばユスティーナはどうだ。新しい娘が一族に生まれたら提案しようと思っていた名前だ。お主が気に入るかは分からんが」
「良いじゃないですか! その名前を頂きたいです!」
「むっ! そんなに食い付いてくるとは思っていなかったわ。よしよし、ならこの娘はユスティーナだ」

 可愛くて良い名前じゃないか。俺が決めるより数万倍はいいぞ!

「ポッポちゃん! この子の名前はユスティーナだ!」

 ベッドの上にいるポッポちゃんに向かってそう言うと、ポッポちゃんは翼を広げて目を輝かせる。そして、「ユス……ユス……ユスティ……」と、呟くように鳴き始め、初めての三文字越えの名前を覚える努力をし出した。

「頑張れポッポちゃん……」

 応援することしかできないのは辛いが、ポッポちゃんの目線の先にはユスティーナがいる。先ほどは数回「ヤス……」とか言っていたが、すぐに覚えてくれるはずだ!

「しかし、ここまで成長して出てきますか」
「ポッポとお主が、せっせと魔獣を与えていたからではないか?」
「なるほど……」

 一段落付いたので、ヨゼフさんに話しかける。あの吸収行為は中の成長も促していたのか。ん? 成長っていうと俺の加護の影響下にあったからか……?

「それで、この子は安全だと思いますか?」
「ふむ、儂も神経質になり過ぎていたようだ。根本から悪を行う者は悪魔族ぐらい。育て方でいかようにも変わるだろう」

 この言い方ならヨゼフさんも当面は、焼き滅ぼすなどと言わないだろう。もし言われたら……戦争かな?

 伸ばした俺の手を「パパ、パパ」と言いながら、柔らかい手で握ってくるユスティーナを見ていると、保護欲と言うか、父性? みたいな物が心の底から湧き上がる。
 気が付いたら俺は、顔が溶けたかと思うほどニヤ付いていた。
 実際に生まれるまでは、かなり警戒していたと言うのに、俺も現金なやつだよな。

 ヨゼフさんのお墨付きも得たので、マーシャさんを始め家のみんなを部屋に呼ぶ。みんなもまさか女の子が生まれるとは思ってもいなかったらしく、一様に驚いてはいたが、流石二人の娘を育てたマーシャさんだけは、せっせと洋服を用意して着させてくれた。

「体の特徴は出てるみたいだけど、顔は……似てないわね。でも良かったじゃない、可愛い子だし」
「それだと俺に似たら駄目みたいじゃない?」
「ゼン君は男っぽ過ぎるだけよ。みんなそれが良いって言ってるんだから、駄目な訳ではないでしょ」
「自分がアルンみたいな、綺麗目な方が好きだからって、なんかひどい!」

 別に俺のことを悪く言っている訳ではないことは分かっている。それにナディーネが言う通り、俺に似ないで良かったとも思う。だって、今の状態を見ても未来が期待できるほど可愛いんだ。

「ユスティーナは私の妹になるのよ!」

 何だかご機嫌なミラベルが、ユスティーナと握手をしながらそんなことを言っている。見た目的には余り変わらないが、末っ子のミラベルとしてはお姉さんになりたいんだろう。

 ユスティーナは二時間もすれば、ヨチヨチ歩きができるようになった。まだ言葉はパパ、ママ、あうー程度しか喋っていないが、名前を呼べば俺らの声に反応して顔を向けてくれる。
 それが可愛くて何度もみんなが呼んでいた。

「ゼン、あと一か月ほど滞在しても良いか?」
「もちろん良いですけど、一カ月ってのは?」

 優しい目でユスティーナを見守るヨゼフさんの言葉に俺が返すと、ヨゼフさんは俺に視線を向けた。そしてニヤリと笑うと、その瞳がギラリと光ったように見えた。

「大会が……始まるのだッ!」
「あぁ……なるほど」

 本当に将棋に対する入れ込み具合が半端ない。最近は暇があったら将棋盤を見ているし、度々城砦に行ってはニコラス様に直接交渉をしてアルンをさらってきている。
 まあ、そのたびにアルンの結婚資金が増えているらしいので放っておこう。

 夕食の時間になり、ユスティーナの食事をどうすべきかと考えていたのだが、試しに差し出してみたパンを美味しそうに頬張っている。飲み物も果実を絞った物を飲んだし、肉も魚も食べる。
 一般的な樹人も人型に近いほど、摂取する物の多様性が出るらしいので、食事の心配はしなくて良さそうだ。

 寝る前にはマーシャさんに風呂を任せると、ホカホカの状態で戻ってきた。部屋もベッドも余っているが、ポッポちゃんがこの部屋で寝るのだと、ユスティーナの名前を覚えながら提案してきたので、今日の所は俺の隣で寝かせることにした。

 ベッドに横たわらせ、毛布を掛けて頭を撫でていると、すぐに目を閉じて寝てしまう。その様子をポッポちゃんは子守唄を歌いながら身体を揺らすほど、ご機嫌な様子で見つめていた。

「ポッポちゃん、名前呼べた?」

 幸せそうな顔をしていたポッポちゃんだが、俺の言葉にハッとした表情を浮かべると、またつぶやくように「ナダ……ッ! ユス……ユステ……」とクゥ……と小さな声で鳴いている。

 ユスティーナを起こさないように、寝るまでの時間で錬金スキルを上げていると、作業台の上に座っているポッポちゃんが、段々と名前を言えるようになってきた。

「もう少しだ、頑張れポッポちゃん」

 俺の声援を受けたポッポちゃんは、「ユス……ユステ……ナディー……」と力を振り絞るように鳴く。

「違うポッポちゃん! 何でそっちに行くんだ!」

 ナディーネの名前を覚えるなとは言わない。むしろ覚えてほしいのだが、今はそっちじゃないんだ。
 俺の心が通じたのか、ユスティまでは言えるようになった。あと一文字を頑張れば、五文字の名前を呼ぶ快挙が達成できる。
 ポッポちゃんが唸る様に鳴く、「ユスティー……ユスティー…………ユスティーナ!」。

「おぉ! ポッポちゃん遂に!」

 思わず大きな声を上げてしまい、慌ててユスティーナを見る。どうやら起きるほどではなかったようで、可愛い寝顔を見せてくれた。

 自信を持ったポッポちゃんは「ユスティーナなのよ!」と、俺に体当たりをしながらクウウウウウッと鳴いている。その喜び表現はどうなのかと思ったが、俺は心から嬉しそうなポッポちゃんを見て幸せな気分になれた。

 ポッポちゃんを腕に抱き、眠るユスティーナを見る。
 この先、一体どうなるかは分からないが、とりあえずは俺が手の届く範囲、ポッポちゃんの幸せと家族の幸せ、そしてこの子が幸せになれるよう頑張って行こう。
************************************************
これで六章は終わります。また週一で更新をして二月後半には再開できればと思います。
次回は2月10日に更新を行います。章の最初の方は幕間が入ると思います。
本格的に更新を再開するまでは、感想などの返信が遅くなりますのでご了承ください。
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