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第六章 安寧

十三話 新居

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「ねえ、兄様。これは家じゃなくてお屋敷だよ?」

 俺の肩に頭を乗せ、だらりと手を伸ばしながら、背中に覆いかぶさっているミラベルが、目の前の建物を見てそう言った。
 目の前に見えるのは、二階建ての大豪邸。正門から中に入ると左手には綺麗な庭が広がっており、右手側には水の張った池がある。

「こちらですと、大金貨六百枚ほどになります。よろしければ中も見られますがいかがいたしますか?」
「それは悪いので良いですよ」
「では、次の物件をご紹介しましょう」

 新しい家を見つけるために、以前、今住んでいる家を借りた、不動産屋のような店に行った所、俺の顔は売れているらしく、侯爵と懇意の仲で先の戦争でも活躍したことを知っていて、偉い丁寧な対応をされてしまった。
 あの戦争はこの街の領主の利益でもあったので、侯爵との関係が深い彼のような物件紹介屋は、今後利益が出せると見込んでいるのだろう。
 今も住むには予算を超えている物件の説明を、嫌な顔もせずにしてくれている。買ったり借りないことを理解して、暇なら見せますよ的な理由なのだが、俺を含めて一緒に来たみんなは楽しそうにしているので良いサービスだ。

「あんな広いお屋敷に住んだら、掃除が大変すぎるわ……」
「子供たちと一緒にやっても無理ね……使用人として働くのは魅力的だけど、力持ちが少なすぎるわね」

 マーシャさんとナディーネが、困ったような顔をして話していた。俺だってあんな大きい家は買えないし、維持できないよ。

「次はこの先にあります建物です。実はこれが本命でして。あぁ、見えてきました」

 角を曲がった先に見えてきたのは、これまた一区画を使った建物で、レンガ造りに漆喰を使った真新しい物だ。大きさ的には今の家の倍はあり、広い庭に小さなガーデンを持ち、外壁に覆われた、なかなかの物件に見える。
 二階建てに見えるが、屋根裏部屋も見えるので、実質三階建てに相当しそうだ。

「この物件ですと、年間大金貨十五枚になりますが、買い取っていただけるなら大金貨三百枚になります。場所も領主様の砦城に近く、お話に聞いている商業区画にも近いですので、かなりお勧めできます」

 なかなかの値段だ。今住んでいる所が年間で大金貨二枚程度なので、その七・五倍は結構なものだろう。

「更にお勧めできる点は、本宅とは別にもう一件工房と住宅を兼ねた建物があります。以前この家を使っていた方も、お客様のような商売をしている方でしたので」

 敷地内に建物は一件だけだと思っていたが、少し離れにもう一件の建物が見える。
 そう考えるとお得に思える。買い取るのは少し高いが、借りるならいいかもな。金は使う宛てがないほど余っている。この程度の金額なら数年契約してもいいかもしれない。

「大金貨十五枚……」
「レイレ姉ちゃん、それすごいの?」
「大金貨! 大金貨!」
「クッキーだと何枚?」
「百、千、万?」
「いっぱい!」

 ナディーネ一家の他にも、レイレを筆頭に奴隷の子供たちが全員付いて来ている。騒ぐとレイレの雷が落ちるので大人しいのだが、レイレが固まっているので段々と無法地帯になってきている。
 固まる彼女の気持ちは分かる。一か月の家賃だけで、平民数人分の年収だ。金銭感覚がマヒしてきている俺だって、少しは躊躇するからね。

「兄様! あっち見に行こ!」

 まだ俺の背中に乗っているミラベルが、離れの建物を指差してそう言った。

「よし、掴まってろよ」

 俺はミラベルが落ちないように。腕を軽く掴んで、離れへと軽く駆けていく。離れの建物は両開きの大きなドアを持つ、石造りの建物で、最低限の装飾だけが施された外見をしていた。ここから見る限りでは、結構横に長く作られている。
 ドアには鍵が掛けられていたが、『アンロック』の魔法を使って開けてみた。どうせ鍵は不動産屋が持ってるので、手間を考えれば別に良いだろう。いや、ミラベルの教育を考えたら駄目か……。

「おぉ、凄いな」
「おぉ、凄いの?」

 中に入るとそこは、高い天井を持つ広々とした工房で、炉や金床に、複数の作業台や水場を備えた立派な作りをしていた。外から見た時はその高さから、二階建てだと思っていたがそれは間違いのようだ。しかし、これはかなり良く見えるぞ……。
 段々と俺の物欲が刺激されてきているのを感じる。

「ねえ、ゼン兄様。こっちにもあるよ!」

 背中から下りたミラベルが走って行った先には、何の変哲のないドアが見える。今回は気付かれないように鍵を開け中に入ってみた。

「こっちは部屋があるのかな」
「二階もあるよ!」

 ドアを開けた先には四角い広い空間があり、壁際には台所のような物が見え、その上を通る様に二階への階段が見える。それ以外にも、入って来たドアに続くように、奥に伸びた通路が見え、複数のドアが等間隔に備え付けられている。
 場所や形を見る限り、寝泊まりが出来るスペースなのだろ。
 軽く部屋を見回ると、狭いながらも八つの個室があった。安宿は余り泊まった事はないのだが、イメージ的にはそれを少し広くした感じだろう。

「おし、ミラ。母屋を見に行こうぜ」
「わっ! あはははっ」

 部屋の中を覗き込んでいたミラベルを脇に抱え、工房を出て母屋に向かう。玄関から中に入ると、そこにはレイレを筆頭に奴隷の子供たちがいた。

「あぁ、お客様。彼女たちに入っていいと言ってください」

 俺に気付いた不動産屋が、困った表情をして声を掛けてきた。俺は遅れてこちらに気付き、振り向いたレイレに話しかける。

「ん? どうしたのレイレ?」
「入る許可を貰うまでは待機していました」
「そんなのいらないと思うんだけど」
「ゼン様がそう言うのは分かってましたが、気にする人もいるのです。子供たちもいるのですから、教育上しっかりしないといけません」

 俺に遠慮をすることはもう少なくなってきたが、この辺りは子供の前だと厳しいな。まあ、これは彼女が感じている責任か。俺は奴隷の子供たちを任せちゃってるからな。

「じゃあ、許可するよ。でもお前たち、物は壊すなよ?」

 俺がそう言うと、子供たちは背を伸ばし身を引き締めていた。悪さをすると飯抜きになるのを分かっているからだろう。実際に何度かお仕置きとして味わってる子もいるからね。

 俺からの許可は出ても、怖いレイレ姉さんは黙っているので、子供たちは動かない。レイレがゆっくりと子供たちの方へと振り返り、軽くうなずいてやると、子供たちは恐る恐るといった感じで家の中へと入って行った。

「あっ! ミラも行く、みんな待ってよ!」

 ミラベルは子供たちを追いかけようと、俺の腕から下りて駆けていく。自分と立場が違う事は分かっているのだろうが、年が近い子供たちとは気が合うのだろう。多くの時間を過ごしているのを見る。
 これはマーシャさんの教育の賜物でもあるけどね。

「この国では奴隷の扱いは悪くないのですから、それほど気にしないでも良いのですけどね」

 子供たちの後を追っていったレイレの背中を見ながら、不動産屋が話しかけて来る。

「他の国は違うのですか?」
「大陸の東には、奴隷に厳しい国が多いですね。最近ではよりその傾向が強いと聞きます。知り合いの奴隷商が、売るならこの国で売った方が、奴隷も幸せになると言っていました」

 この国の奴隷は、子供は丁稚奉公、大人は使用人の感覚に近い。比較的簡単に奴隷になってしまうので、明日は我が身、他人事ではないのだろう。
 だが、当然奴隷を性的な目的で買う人もいるし、この世界にも異常者はいる。いたぶり殺すことを目的に買う奴の話は聞いたことがある。

「あの子供たちは小奇麗ですし、血色も良いですね。奴隷を良く扱うのは名誉になりますし、数を扱うのは社会的貢献にもなります。有力者の方に多い傾向です」
「買った以上は責任がありますから」

 多分、その人らは金に余裕があるから、それをしてるだけな気がするけどな。俺だって窮地になれば、優先するのはアニア、アルンとナディーネ一家だからな。

 不動産屋と家の中に入ると、中はかなり綺麗な状態だった。外から見た時も真新しい印象があったがそれは中も同じで、床板は汚れている様子はなく壁も同様だ。柱に至っては傷一つ無い。
 見た感じでは殆ど使われていない様子だ。

「何故この家はこんなに新しいのですか?」
「実はここを建てた商家は、先の戦争で亡くなった貴族様と懇意にされていましてね。建てたばかりなのですが、大きな取引先を失ったのと、危険を感じてこの街を出たのです」

 あの戦いでは、得をした人もいれば、損をした人もいる。俺も少しは思う所はあるが、だからと言ってどうしようもない。

「私から言わせていただければ、この街に住みレイコック家の敵に付いていたので、当たり前の結果だと思いますけどね」

 これが普通の意見だよな。別にその土地の領主と取り引きしなくとも良いと思うが、敵は不味い。それも、戦争が起きて明白になったから、更に不味かったのだろう。
 だが、そのお蔭で良い家が手に入りそうだ。

 台所ではナディーネとマーシャさんが、楽しそうに会話をしている。

「やだ、見てナディーネ。かまどが三つもあるわよ。子供たちも食べる量が増えてきたから、これは良いわね」
「これ、オーブンでしょ? これがあればもっと上手に、焼き菓子が出来ちゃうわ……」
「はぁ……煙がここから全部逃げるのね。凄いわ」
「これ水瓶? これを開ければ出てくるのかしら? 便利だわ」

 自分たちが使う所だけに興味は尽きないのだろう。今の家にあるものより整っているので、どれを見ても感想が出て来るらしい。

「床も掃除しやすそうね。……ッ!」
「どうしたの母さん? あっ……」

 ようやく俺らが見ていることに気付いた二人は、罰の悪そうな顔をしだす。

「別に催促していた訳じゃないのよ?」
「そうそう、純粋に良いなって言ってたの」
「そんな風に思うはずないでしょ。二人も気に入ってるみたいだし、他に問題がなければこの家借りようか」

 台所を預かる二人が気に入ったならば、俺が言うべきことはない。ならばもうこの家に決めて良いだろう。もしかしたら、他にも良い家はあるかもしれないが、それで悩むのは正直面倒くさい。
 こういうやつは直感で決めるのも大事だよね。

 今回も五年分を纏めて支払った。少しまけてもらい大金貨七十枚だ。こう見るとかなりお高い。所有している現金の六分の一ほどが飛ぶが、必要経費だろう。
 所有権は俺にして、何かあった時にマーシャさんとナディーネの名前を追加しておいた。この辺りの融通は、俺の地位が上がっているのでいくらでもしてくれる。
 この手の力を使える時に使わないのは、愚かしいからね。

 家に帰ってポッポちゃんに報告をすると、「新しい巣なのー? すごいのよ主人!」とクゥクゥ鳴いて飛びかかってきた。何故そんなに喜んでいるのかと聞けば、「大きい巣なら、この子も大きくなれるのよ?」との事らしい。
 余り大きくなられると困るのだが、ポッポちゃんが幸せそうなので、これはもう天高く伸びても、困らないようにしなくてはならないな!

 引っ越しは簡単に済む。俺のマジックボックスを持ってすれば、部屋に入って数分で荷物は全て回収でき、取り出すのもそのまま行えば良いからだ。
 だが、家具はウチの職人お手製なので、複数ある物は似た物が多い。マジックボックスで感じられるリストも、細分化はされていないので、出して見て中を確認しないといけなかった。
 この辺りは完全には万能じゃないんだよね。
 とはいえ、大した手間でもない。間違っていれば他のを出すだけだからだ。
 家具の移動もマジックボックスを使えば楽だが、俺個人の力も【穀霊の籠手】で底上げされているので、中身の入った箪笥も持ちあげることができる。
 大物は俺が担当し、小物はみんなに任せる。引っ越し作業は一日で済み、新たなる住まいでの生活が始まった。



「アニア姉、本殿に行ったんでしょ? マイデル様が今度お話あるって言ったよ」

 俺の隣でテーブルに広げた地図を、うんうん言いながら見ているミラベルは、俺が指を指した地図上の国、教国デリアを見てそう言った。

「マイデルさん何だって?」

 マイデルさんとは、この街の神官長のおばあさんだ。神様との邂逅以来、何かと気にかけてくれている。

「アニア姉が聖女になったのを聞いたから、物凄く驚いてたよ。だからお話したいって」

 マイデルさんは当然アニアの事は知っている。何度か食事に誘われた時は、連れていったりもしているからだ。
 あの人に野心的な物は感じないのだが、機会があればまた大神からの神託がないかと期待している筋がある。感覚的にはアイドルを見たがっているおばさんだな。
 普通ならばそんな人は相手をしたくないのだが、神官長に上り詰める程の人だけあって、俺が嫌がればすぐに引く。なので、有力者であるマイデルさんとは、この家に住むみんなの為にもなるし度々会っていたのだ。
 まあ、何だかんだ言って、あの人は善人だし俺には良くしてくれるから、会って楽しくはあるんだけどね。

「じゃあ、次はミラが前にいた村は、どこか分かるか?」

 今回エアに作ってもらった地図には、エゼル王国だけではなく、その周辺国も書かれている。測量もしておらず、手書きの地図なので、精度はかなり低いのだろうが、それでも大きな街は大体書かれているし、山や森などの地形も書かれているので、方向の目安にはなるだろう。

「前の村はもう分からないよ! シーレッド王国なのは分かるけど」

 地図上には小さな村までは載っていないので、更に分からないだろう。
 村の近くにあるイヴリンの街は載っていた。あの街はキャスとともに訪れて、ランドルと出会った所でもあるな。
 その二人が今では子供を持ってるんだから、出会いは面白い。あぁ、時間が出来たら会いに行くかな。ゴブリン達も気になるし。

「ゼン君、すっかりくつろいでるわね。私はまだ落ち着かないわよ?」

 洗濯物を持ったナディーネが、ソファーに座る俺の後ろから話しかけてきた。

「いや、部屋にいるとまだ落ち着かないよ。広くなりすぎたかも」

 新居に引っ越してきて一週間、もう全ての引っ越し作業は終わり、前の家は引き払った。近くに家を借りていた奴隷のみんなも、こっちに移動している。
 今は新しくなった工房の準備に忙しそうだ。大きなものは俺が担当したけど、配置やら整理やらの細々としたことはこだわりがあるらしく、唸りながらマートさんたちは頑張っている。

「よし、部屋に戻るかな。ミラも来るか?」
「うん、ポッポちゃんいる?」
「俺が出てくる時にはいたぞ。最近は付いて来てくれないから、寂しいよ」

 軽く会話をしながら、階段を上り二階へと向かう。俺が使う事になった部屋は二階の奥にある一番大きな部屋だ。
 前の家では、前世の感覚で言えば四畳ぐらいだったのが、新居では二十畳はあるのではないかと思うほどの広さになった。
 これだけ広い部屋を個人で使うと、家具などを置いたとしてもスカスカだ。
 なので、ベッドは今度大きなものを用意してもらうことになった。だが、それ以外は余り使う事がないので必要性を感じていない。マジックボックスが便利すぎる弊害だ。

 この部屋でベッド以外に大きなものと言えば、部屋の一角を占める植木鉢だ。部屋が広くなったので、どうせならと木の板を組み合わせて、大き目なプランターみたいなものを作った。
 これにはポッポちゃんは大満足みたいで、取ってくる獲物のペースが増して、更に樹人が成長している。
 既にその大きさはミラベルの身長を超えており、それに伴い卵型に膨らんでいた部分が更に大きくなっていた。もう、スイカぐらいの大きさはあるぞ。
 完全にこの部分から何かが出てくることが予想されるのだが、だからと言って何が出来る訳でもないので、ポッポちゃんに全てを任せるしかない。

「うひゃあああ、くすぐったいいい!」

 樹人に近付いたミラベルは、腕に巻き付いてきた蔓の感覚がくすぐったいのか悶えている。プランターの縁に止まっているポッポちゃんは、「おねえちゃんを、キレイキレイするのよー」と、クルゥっと鳴き、完全に樹人を我が子扱いしていた。
 新居の生活は大分落ち着いてきたのだが、この問題だけはいまだに慣れないな……
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新しい地図もアップしました。
本文中で見ている物とは違いますが、イメージの参考程度になればと思います。
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