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第六章 安寧
幕間 ジニーの悩み
しおりを挟む「ジニーッ!」
「兄様っ!」
あの日、ラーグノックの街を離れる時にお別れしてから、何日経ったんだろ? これほど兄様と離れたのは初めて。
本当に兄様は成し遂げたんだ。
道中、色々な話をしてくれた人たちは、兄様の快進撃を華々しく語ってくれた。その時はまだ夢のように感じていたけれど、王都に着いて街の様子を見て、覚えてはいないけど、お父様、お母様、他の兄妹達の仇を取ってくれたのだと、初めて実感できた。
兄様から少し離れて顔を見てみると、薄っすらと涙を浮かべてる。 私と再会出来た事で、泣いているのかなと思ったけど、それだけじゃないみたい。
よく見てみると、最後に会った時とは何だか少し違う人に見える。
これが男っぽくなるってやつなのかな?
「ジニー、久し振りだけど、少し女っぽくなったか?」
兄様も同じ事思ったんだ。
なんだ、思ったより変わってないのかしら?
「会えたのは嬉しいが、まだやる事が山の様にあってな。話は今日の夕飯でも食べながらしよう」
「そっか、忙しいよね。あっ、私で手伝える事があれば手伝うわよ!」
「あー、その事何だがな、色々考えていてな。率直に聞くが、お前はゼンと、どうなりたいんだ?」
いきなりの質問にびっくりした。
でも、そんな事は決まってる。兄様も知ってるはずなんだけどなぁ。
「当然、貰ってもらうわ」
「だよなー」
何だが嬉しいみたいだけど、困った表情も浮かべてる。
私だって大変な事は分かってるわ。
でも、他に考えられないのだから仕方が無いじゃない。
「実はな、まだお前が生きてるって事は公表してない」
「……どういう事?」
「この国が落ち着くまでは、安全の確保って事が一番の理由だけど、さっき聞いたゼンとの事だ。お前の事を公表すれば必ず騒ぎになるのは分かるな?」
「程度は分からないけど、それぐらいはね」
「俺が王になった以上、お前は王の妹になるんだ。お前は年頃だ、それに兄の目から見ても美人だろ。必ず貴族連中が押し寄せてくるぞ」
「い、嫌よ絶対。断ればいいでしょ、そんな話は!」
「まあ、その心配はさほどしていない」
「じゃあ、言わないでよ!」
「ははは、久し振りにからかうぐらい許せよ。でな、問題はこっちだ。お前は軽く考えているみたいだけど、ゼンは平民だぞ? 俺らは気にしないが、必ず揉める。強行しても良いけど、果たしてどんな事になるかは全く分らない」
「それは分かってるけど、今回の戦でゼンは活躍したんじゃないの? その功績で召し上げれはいいじゃない」
ゼンの活躍は、ウワサ話から、実際に見たと言う話を、沢山聞いたんだから知ってる。城壁破りの英雄だし、二天を破ったって噂だって聞いてる。
「それな、ゼンは貴族になるのが嫌だってさ」
「えっ……?」
「まだ若いから、縛られたくないんだと」
「…………」
ちょっと待ってっ!
訳が分からない!
「何で貴族になるのを断るのっ!?」
「うぉっ! ビビらせるなよ。何でと言われてもな、それはゼンに聞いてくれよ」
思わず机を叩いたら、兄様がビクッとしちゃった。
私も体が勝手に動いたから驚いた。手がジンジンして痛い。
「兄様もゼンが貴族になった方が良いはずでしょ!? もっと頑張ってよ!」
「……俺もゼンが隣にいれば、どれだけ楽になるかは分かってるよ。だけどな、俺たちのこれまでを考えてみろ。王族だから少し違うかもしれないが、どんな道が待っているかは分からないんだぞ。まあ、ゼンの事だから、なんとかするんだろうけどさ」
それを言われたら、何も言えなくなっちゃう。
権力闘争の末、私たちは逃げることになって、長い間隠れる生活をしていた。それが辛いとは思わなかったけど、理不尽だとは思っていた。
ゼンなら何でも解決しちゃいそうだけど、それでも何が起こるか分からない。
「……私、どうすれば良いの?」
いきなりお嫁に行くとは思っていなかったけど、それでもこの戦いが終わったら、活躍したゼンとの話が進むと思ってた。
自分でも分かってる。
子供の考えだって。
でも、私は何も出来ないんだもん……。
「ジニー、道はとりあえず二つだ。一つは俺の妹はいなかった事にする。それなら今すぐでもゼンの元へ行けるだろう。もう一つは、戴冠式が済んだらお前を妹だと紹介する。これをしたら後には引けないからな」
「私の事を知ってる人たちはどうするの?」
「味方だった諸侯は問題ない。お前がゼンの元に行くならば、誰も文句は言わないからな。いや、言えないか……」
「……?」
「いや、とにかくこの提案は王になる前に最後にできる話だ。政治的な事は何も考えていないからな。まあ、今日決めろとは言わないさ。数日考えてみろよ」
何が正解で、何が正しいのか分からない。
私に出来ることは、考えて、相談すること。
まずは考えよう。
「お帰りなさいませ、姫様」
「お帰りなさいませ、ジニー様」
「ただいま。後で二人とも時間を頂戴。今は少し一人にしてね」
出迎えてくれたロレインとリディアが、不思議な顔をしている。
「畏まりました。お部屋の方へ、温かいお飲み物をお持ちします」
「うん、ありがとう」
私に用意された部屋に戻って、ベッドに飛び乗った。凄いフカフカ。部屋も広いしある物全てが綺麗。本当に別の世界みたいだと感じてしまう。
程なくすると、ロレインが紅茶を持ってきてくれた。砂糖も多めに入れられる。……甘っ、また入れすぎたわ。
兄様の提案は少し驚いた。私の事を思ってなんだろうけど、妹を止めるなんて……あり得ないわね。
王家を捨てて、兄様を捨てて、全てを捨ててゼンの元に行くのが幸せなわけ無いわ。
兄様は賢いはずなのに、その辺りはちょっと残念よね。
残念なのは私か……。
これから兄様は王として大変になる。
それを支えようともせず、ゼンとの話だけをしてた。
はぁ~、私は本当に何も出来ない……。
駄目ね。私は賢くないわ。
なら簡単、相談しか無いわ!
「姫様の今後……ですか?」
「我々がですか?」
「そう、私はどうしたら良いと思う? 自分だけじゃ分からないから、話を聞きたいの。リディアは巻き込んでごめんね。でも、お友達として話を聞きたいわ」
「恐れ多いですジニー様。私のことは家臣としてお使い下さい」
「お願いリディア、この場はお友達として話して」
「っ! 分かりました。私も族長の娘。少なからず役にお役に立つでしょう」
行きの道中で知り合ったケンタウロスのリディアは、私を迎えに来た使者の護衛に加わっていた。彼女の父親も同行していて、仲の良い私たちを見てなのか、見聞を広めてこいと、期限を持たずにリディアが同行することになった。
どの道分かることだから、自分のことを明かしたら、リディアは身分を考えての行動を取り出した。必要なかったけど彼女の立場も分かるので、公の場ではそういうことになったの。でも、ジニーって呼ばせることだけは死守したわ。
「姫様が王族で無くなる……? 坊っエリアス様は、一体何を言っているのでしょうか?」
一通り話をしたらロレインが怖い。笑ってるけど目が怖い。
「この場合は多分、養女として他の家に出されるのでしょう。しかし、必要がないならば、無理にすることでは無いですよね」
リディアは冷静に考えてくれている。なるほど、養女かー。
「姫様、これは絶対にありません。何故姫さまが下らないといけないのですか。彼が上がってくれば済む話です」
「ゼン殿が爵位を拒んだのが分かりませんね。お金を積んでも買えないのに、それを蹴るなんてゼン殿は変わってますね」
「私も兄様とお別れなんて絶対に嫌よ。でも、どうしよう……」
考えても考えても浮かんでこない。
二人も考えてくれるけど、良い案は出てこない。
夜になって兄様とまた話が出来た。
私がまだ悩んでると分かったのか、話は戦の事だけしてくれた。みんなの活躍は楽しく聞けたし、ゼンの格好良さは磨きがかかってる。
ゼン、何で今いないのよ……。
次の日になって、アニアがやってきた。
「アニア!」
「ジニーちゃん!」
抱きついたアニアから、何だか良い匂いがする。
「香水?」
「そうなのです。ゼン様も良いねって言ってくれたの。お土産で買ってあるから、ジニーちゃんにもあげるのです」
アニアがちょっと女の子してる……。
これは少し遅れを取ったかしら。
久しぶりのアニアとの会話はとても楽しい。
私の一番の友達。そして、一番のライバル。
ん? 敵じゃないわね。共同戦線だったわ。
「アニアが聖女ねえ、ウワサ話は聞いてたけど、本当だったのね。あっ、このお菓子美味しい」
「はい、こっちも美味しいのです。この歳で『ヒール』が使えるのが珍しいからなのです。それにゼン様のアーティファクトも借りてたから。全部ゼン様のお陰なのに、おかしい話なのです」
『ヒール』なら私も使えるわ。
これは、私も少しは役に立てる何かが……。
「でも、私はあの戦いではほとんど役に立てなかったのです。後ろで回復してるだけ。ゼン様が傷ついていても、近付けなくて治せなかったのです」
なんだかアニアが暗い気がする。
「アニア、悩んでるの?」
「うん、少し。もうすぐ成人すれば、ゼン様が奴隷解放してくれるのです。でも、このままお側にいて良いのかなって、最近思ってるのです」
戦場で聖女と言われたアニアでも、悩んでいるのね……。
「あのねジニーちゃん、私は成人したら少し旅に出ようと思ってるのです」
「え……? どこに行くの?」
本当に驚いた。成人してもゼンと共にいると思っていたアニアがこんなことを言うなんて。
「今の所は、教国デリアを目指すのです。あそこは魔法が進んでいるって聞いたから」
「ゼンは知ってるの?」
「ううん、これを言ったのはジニーちゃんが初めてなのです。だから、まだ誰にも言わないでね」
その後も話は続いたけど、自分だけ置いてけぼりにされた気がして、少し集中出来なかった。あのアニアがゼンから離れる……。それほどの考えを持って行動してる。
対して私は……。
何一ついい考えが浮かばないけど、どうにかしようと考えながら、廊下を歩いていると、知ってる人を見つけた。
「これはジニー様、お久しぶりです」
「ローワン様、お久しぶりでございます」
今は姫としてちゃんとしなくちゃね。
でも、今の立場だとローワンさんの敬称は、これで合ってるの?
「益々お美しく成られたようで、何か考え事でしたか?」
ラーグノックの街では、たまに会った時にお話をしてくれた人。
大人だし、兄様が信頼をしている人だし、昔はよくお菓子をくれた人。
ちょっと話を聞きたいかも。
「なるほど、身分違いの恋ですか」
「そうなの、ローワン様ならどう解決なさいます?」
ローワンさんには、魔王を倒した勇者が、王の褒美を国の復興の為に使って、自身は一人の国民に戻ってしまい、勇者に思いを馳せる王女と結ばれるのが難しくなったと言う話をしてみた。
「私は男なので、王女の気持ちは分かりませんが、勇者ほどの力を持っていれば、いずれまた偉業を果たすのではないでしょうか。その時を待つのです。待つのが嫌ならば、王女自ら力を付け、自分で相手を選べる力を手にすれば良いのです」
「……力を付ける?」
「そうです。王族は兄上だけなのですから、それは比較的容易だと思います。もちろん簡単ではありません。多少の時間は掛かるでしょうが、まだお若いのですから頑張るべきでしょう」
そうよね、何で私は受け身になってのかしら。
「有難うございます。とても参考になりました」
「それは良かった。頑張ってください。それでは失礼を」
ローワンさんが去っていく。疲れてそうな顔をしてたのに、ちょっと悪かったかな。でも、いい事を聞けた。少し分かった気がするもの。
でも、ローワンさんちょっと髪が薄くなってた……?
今日の夜は兄様と食事が取れなかった。とても忙しいらしいの。
少し話がしたかったから、兄様の執務室に出向いたら、ドアを叩いても返事がないの。仕方ないから開けてみたら、兄様は机に突っ伏して寝ていたわ。
「ちょっと兄様、風邪引くわ」
「ンゴォッ! ……ジニーか。どうしたんだ?」
兄様がビクッと起きだした。こっちが驚くわ。
「なんでここで寝てるの?」
「何でって……ハッ! 寝てたのか!?」
兄様は急いで机の上にある書類に印をしていく。
全く内容を見てないけれど、良いのかしら?
でも、こんなになるまで忙しいなんて……。
「兄様、私は手伝えないの?」
「う~ん、これはとりあえず無理だな」
「じゃあ他のことなら出来るの?」
「今のお前の立場じゃ無理だな」
立場ね……。要するに姫としてなら、私にも出来る何かがあるってことね。
「ねえ、兄様。私が妹じゃなくなったら嫌?」
「……当たり前だろ」
「私が兄様をお仕事を手伝うって言ったら嬉しい?」
「もちろん嬉しいな」
そうよね、何で私は兄様の事を考えていなかったのかしら。
大変な兄様を放った私を、ゼンが好きになると思えない。
なら簡単。ローワンさんが言っていた通り、まずは力を付けるのよ。
そう、力。欲しい物を手に入れるには力がいる。ゼンならば、そう考えるはずだわ。
考えてみれば、アニアが旅立つ目的も同じだわ。
今の自分じゃゼンに貰われるだけの存在。
ならば、ゼンの役に立つ為にも何かを手に入れるのよ。
「兄様決めたわ。私は兄様の妹で在り続けるわ」
「ゼンは良いのか?」
「今はゼンの事より兄様よ。それに私は王族だと言うことを考えてなかった。この大変な時に、少しでも役に立てないでどうするの? そうよ、何のためにみんなが私を育ててくれたの? あ~もう、私は本当に馬鹿!」
そうよ、まずはこの国の役に立つの。
そして力を付けて、自分で解決出来る様にするのよ。
ゼンなら絶対そうするわ。片方だけを選ぶんじゃないの、両方取るのよ!
「じゃあ、戴冠式に合わせてジニーの事を発表する。それで良いな?」
「えぇ、だから私が出来ることがあれば何でも言って」
「分かった。期待してるぞ、ジニー」
これで決まったわ。
待ってなさいゼン。
私が国を動かして、貴方の隣を手に入れるんだから!
◆
エリアスの執務室に入ってきたリシャールは、後手でドアを閉めると口を開いた。
「エリアス様……ジニー様を嫁に出しても良かったのでは? むしろ私は、その方がゼン殿を確保できて喜ばしいのですが。この件に関しては、全力で諸侯に工作を仕掛ける気だったのですよ? それに、ローワン殿を使って、ジニー様に発破を掛けるなど……」
リシャールは少し呆れ気味にエリアスを責める。
「まあ、落ち着いてくれリシャール。これはジニーの為なんだ。アイツは小さい頃から俺にくっついていた。何時からか、それがゼンに変わったけど、このままじゃジニーは絶対に苦しむ」
「何故でしょう」
「ゼンなら数人の嫁は娶るだろう。その中で何時か、自分が身分だけの人間だと思うんだ。今のジニーには確固たる何かがない。俺はジニーにこの期間で自分で動いて欲しいんだ」
「……お優しいのですね」
「そりゃそうだろ、俺の可愛い妹だからな」
リシャールは自分が張り巡らせようとした、ゼンの取り込み策は無意味な物だったのだと、少し恨めしく思ったが、エリアスの満足気な顔を見て、その文句を言う気が失せた。
「ジニー様が、本当に王家を捨てた場合は、どうするおつもりだったのですか?」
「その時は涙を飲んで送り出すさ。だが、別に今生の別れにする気なんてなかったぞ。裏から幾らでも助けるつもりだったさ」
「もし、ジニー様が成果を出せなかった場合は?」
「その時は、ゼンに直談判して嫁に出す。俺もゼンと兄弟になれるのは喜ばしいからな。その時は俺が頭を下げて、ゼン自ら求愛させるぞ」
「……結局嫁に出す気なのですね。私の気苦労は一体……」
リシャールはこの件に関しては、手を出す気がなくなった。幾ら頑張ろうとも、エリアスは信頼関係があると言い、それで全てを解決しようとするからだ。
だが、リシャールは諦めていない。国の再建も当然大事だが、魔王と打ち合える逸材であり、軍が通用しない恐ろしい存在でもあるゼンを、どうにかして取り込みたいのだ。
「うむ……、孫たちを使うか……いや、ジニー様の怒りを招くな。ならば、他の手は……いっそジニー様の後ろ盾を……」
廊下を歩くリシャールはブツブツと考え事をしながら、自室へと戻っていたのだった。
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次回28日の12時更新です
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