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落ちる
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一瞬、空中で時が止まったような感覚がした。
でもそんなのは気のせいで。重力は無慈悲に身体を地面へと突き落とす。
「ルディぃぃーっ!」
遠くでジャックの呼ぶ声が聞こえる。
(ごめん。ジャック。いつも心配ばっかり掛けて。でも、死ぬほどの高さじゃないから。いや、やっぱり死ぬかも)
地面はすぐそこに迫っている。ルディは壮絶な痛みを想像してぎゅっと身構えた。身体は地面に叩きつけられ、そしてボヨンと跳ねた。
(え、ボヨン?)
ルディの身体はそのまま何度か跳ねたあと、無傷のまま地面に着地する。どこも痛いところはない。どういうことかと地面に手をつくと、まるでプリンのように柔らかい。
「ルディっ!」
上からもう一度呼ぶ声が聞えたかと思うと、今度はジャックがバルコニーから飛び降りてきた。
「えっえっ」
慌てて受けとめようとしたが、プリン、いや地面で跳ねてしまってうまく動けない。ジャックもまた地面に着地して何度か跳ねたが、なんでもないような顔でルディの元に駆け寄った。
「無事か。どこか痛いところはないか」
「何処も痛くないっちゃ。これって、もしかしてジャックの魔法?」
「ああ、間に合って良かった。あまり心配させるな」
ルディのどこにも怪我がないことが分かると、ジャックは力が抜けたようにルディに覆いかぶさった。
「ちょ、ジャック?」
バルコニーからは、何があったのかと人のざわめきが聞えてくるし、視線も集まっている。
注目の的の中、ジャックに押し倒されるような体勢は少し恥ずかしい。
「ジャ、ジャック。人が見てるっちゃ」
遠慮がちに訴えると、ジャックが耳元でかすかな声で呟いた。
「お前が、死なないで良かった……」
声は僅かに震えている。まさかと思い、手をジャックの肩にまわすと、そこも僅かに震えていた。
驚いてジャックの顔を覗き込む。端正な顔は紙のように白い。
なんてことだろう。
ジャックは怖かったのだ。ルディが死んでしまうことが。
今だけじゃない。多分ずっと前から。
不遜で、いつも堂々としいるジャックだが、ルディの死の影にいつも怯えていたに違いない。
嵐のような感情が、ルディの心に吹き荒れた。
ルディはやはり間違っていた。
こんなに優しい人に心配をかけて。自分の我儘で、側にいたいと我を張って。
結果、こんなにもジャックを苦しめている。
自分の事でこんなにも辛い思いをする彼に申し訳なくて、そして、どうしようもなく愛しい。
自分は間違っている。
でも、死んでしまう可能性があるなら、ますますこの愛しい温もりから離れることなど出来ない気がした。
ジャックが自分の死で傷ついて泣いたら、とても悲しい。でも、同時にとても嬉しい。
「ごめんね、ジャック」
許されないと分かっていても、せめて心を込めて謝った。ジャックの背中をあやすように撫でる。震えは僅かに収まり、ジャックは大人しくルディを抱きしめ続けた。
「ごめんね」
今も。そして、これからも。
ジャックは泣くかもしれない。
でも、それを良しとする自分がいる。
(ジャックがこんなに心配してくれるなら、オレはもう死んでもいい。でもやっぱり、ジャックは絶対死なせないっちゃ)
リカと話をしよう。
そう、ルディは心に決めた。
※※※
リカと話をしようと決意したルディだったが、いざそう思ってもリカと話す機会は全く訪れなかった。
さりげなくジャックにリカの居場所を聞いても、なんでそんな必要があるのかと、素気無く断られる。
舞踏会でのあの一件以来、ジャックはますますルディの側を離れなくなった。
あの後、王子がうまくその場を収め、事態はそれほど大きなものにはならなかった。
だが、なんと翌日ヨハンとマックスが公爵家に直接訪ねてきた。
「なんの用だ」
「やだ、怖いの~。ジャック超不機嫌じゃん。お見舞いとお礼に来たんだよ」
ほらコレ、とヨハンが差し出した籠を見て、ルディは思わず声を上げた。
「クッキーだっちゃ!」
「なんと僕の手作りだよ。魔法と料理は得意なんだ」
ふふんと自慢げに言ってくるヨハンに、ルディは心からの拍手を送った。籠の中のクッキーは本当に魔法で作ったのではないかと言うほど、色とりどりで美しい。
「茶を一杯だけ飲んだら帰れ」
ジャックが仕方無そうにヨハン達を客間に招きいれた。
四人でテーブルにつき、従僕に紅茶を入れてもらう。ジャックが従僕に目配せしてルディのカップにだけたっぷりミルクを注がせるのを、二人は興味深そうに見守っていた。
「そう言えばルディ、大変だったみたいだね。身体は大丈夫なの?」
ヨハンから、あんた以外の名前を呼ばれた事を嬉しく思いながら、ルディはニコニコと答えた。
「うん。ジャックが地面をプリンみたいにして助けてくれたっちゃ」
「ジャックが?」
ヨハンが意外そうに眉を上げた。ジャックも魔法学は得意なはずだし、何が意外なのだろう。
「だって、ジャック小さな魔法は使うけど、大きい魔法は嫌いじゃん」
「えっ、そうなんだっちゃ?」
ジャックの方を見ると、無言でそっぽを向いている。否定しないということは、そういうことなのだろう。
「大地を柔らかくする魔法。しかも弾んだって事は、バリアも張ってる。物凄く大きい魔法だよ。よく咄嗟に使えたね。普段からもっと使えば、魔法学院は君の言いなりだろうに」
ヨハンの言葉に、ジャックが顔を顰める。
「勘弁してくれ。あいつら、お前も含めてサイコパスの変人だらけなんだよ」
心底嫌そうな顔をしているジャックに、ルディが素朴な疑問を尋ねた。
「なんで……大きな魔法は使わないっちゃ?」
首を傾げるルディに向かって、ジャックは溜息をついて言った。
「嫌なんだよ…大きな魔法って。下手したら誰か死んでもおかしくないくらいの力になる。どうせ、俺は小者だよ」
何も言ってないのにジャックが勝手に拗ね出した。そんなに嫌なのに、ルディを助ける為に咄嗟に使ってくれたのだ。嬉しくて満面の笑みを浮かべると、ジャックがまた口の中で「かわ……」と例の呪文を呟いた。
「んふふ。愛の力は偉大だねぇ。それでさ、君達、えっちな事はどこまでしてるの?」
でもそんなのは気のせいで。重力は無慈悲に身体を地面へと突き落とす。
「ルディぃぃーっ!」
遠くでジャックの呼ぶ声が聞こえる。
(ごめん。ジャック。いつも心配ばっかり掛けて。でも、死ぬほどの高さじゃないから。いや、やっぱり死ぬかも)
地面はすぐそこに迫っている。ルディは壮絶な痛みを想像してぎゅっと身構えた。身体は地面に叩きつけられ、そしてボヨンと跳ねた。
(え、ボヨン?)
ルディの身体はそのまま何度か跳ねたあと、無傷のまま地面に着地する。どこも痛いところはない。どういうことかと地面に手をつくと、まるでプリンのように柔らかい。
「ルディっ!」
上からもう一度呼ぶ声が聞えたかと思うと、今度はジャックがバルコニーから飛び降りてきた。
「えっえっ」
慌てて受けとめようとしたが、プリン、いや地面で跳ねてしまってうまく動けない。ジャックもまた地面に着地して何度か跳ねたが、なんでもないような顔でルディの元に駆け寄った。
「無事か。どこか痛いところはないか」
「何処も痛くないっちゃ。これって、もしかしてジャックの魔法?」
「ああ、間に合って良かった。あまり心配させるな」
ルディのどこにも怪我がないことが分かると、ジャックは力が抜けたようにルディに覆いかぶさった。
「ちょ、ジャック?」
バルコニーからは、何があったのかと人のざわめきが聞えてくるし、視線も集まっている。
注目の的の中、ジャックに押し倒されるような体勢は少し恥ずかしい。
「ジャ、ジャック。人が見てるっちゃ」
遠慮がちに訴えると、ジャックが耳元でかすかな声で呟いた。
「お前が、死なないで良かった……」
声は僅かに震えている。まさかと思い、手をジャックの肩にまわすと、そこも僅かに震えていた。
驚いてジャックの顔を覗き込む。端正な顔は紙のように白い。
なんてことだろう。
ジャックは怖かったのだ。ルディが死んでしまうことが。
今だけじゃない。多分ずっと前から。
不遜で、いつも堂々としいるジャックだが、ルディの死の影にいつも怯えていたに違いない。
嵐のような感情が、ルディの心に吹き荒れた。
ルディはやはり間違っていた。
こんなに優しい人に心配をかけて。自分の我儘で、側にいたいと我を張って。
結果、こんなにもジャックを苦しめている。
自分の事でこんなにも辛い思いをする彼に申し訳なくて、そして、どうしようもなく愛しい。
自分は間違っている。
でも、死んでしまう可能性があるなら、ますますこの愛しい温もりから離れることなど出来ない気がした。
ジャックが自分の死で傷ついて泣いたら、とても悲しい。でも、同時にとても嬉しい。
「ごめんね、ジャック」
許されないと分かっていても、せめて心を込めて謝った。ジャックの背中をあやすように撫でる。震えは僅かに収まり、ジャックは大人しくルディを抱きしめ続けた。
「ごめんね」
今も。そして、これからも。
ジャックは泣くかもしれない。
でも、それを良しとする自分がいる。
(ジャックがこんなに心配してくれるなら、オレはもう死んでもいい。でもやっぱり、ジャックは絶対死なせないっちゃ)
リカと話をしよう。
そう、ルディは心に決めた。
※※※
リカと話をしようと決意したルディだったが、いざそう思ってもリカと話す機会は全く訪れなかった。
さりげなくジャックにリカの居場所を聞いても、なんでそんな必要があるのかと、素気無く断られる。
舞踏会でのあの一件以来、ジャックはますますルディの側を離れなくなった。
あの後、王子がうまくその場を収め、事態はそれほど大きなものにはならなかった。
だが、なんと翌日ヨハンとマックスが公爵家に直接訪ねてきた。
「なんの用だ」
「やだ、怖いの~。ジャック超不機嫌じゃん。お見舞いとお礼に来たんだよ」
ほらコレ、とヨハンが差し出した籠を見て、ルディは思わず声を上げた。
「クッキーだっちゃ!」
「なんと僕の手作りだよ。魔法と料理は得意なんだ」
ふふんと自慢げに言ってくるヨハンに、ルディは心からの拍手を送った。籠の中のクッキーは本当に魔法で作ったのではないかと言うほど、色とりどりで美しい。
「茶を一杯だけ飲んだら帰れ」
ジャックが仕方無そうにヨハン達を客間に招きいれた。
四人でテーブルにつき、従僕に紅茶を入れてもらう。ジャックが従僕に目配せしてルディのカップにだけたっぷりミルクを注がせるのを、二人は興味深そうに見守っていた。
「そう言えばルディ、大変だったみたいだね。身体は大丈夫なの?」
ヨハンから、あんた以外の名前を呼ばれた事を嬉しく思いながら、ルディはニコニコと答えた。
「うん。ジャックが地面をプリンみたいにして助けてくれたっちゃ」
「ジャックが?」
ヨハンが意外そうに眉を上げた。ジャックも魔法学は得意なはずだし、何が意外なのだろう。
「だって、ジャック小さな魔法は使うけど、大きい魔法は嫌いじゃん」
「えっ、そうなんだっちゃ?」
ジャックの方を見ると、無言でそっぽを向いている。否定しないということは、そういうことなのだろう。
「大地を柔らかくする魔法。しかも弾んだって事は、バリアも張ってる。物凄く大きい魔法だよ。よく咄嗟に使えたね。普段からもっと使えば、魔法学院は君の言いなりだろうに」
ヨハンの言葉に、ジャックが顔を顰める。
「勘弁してくれ。あいつら、お前も含めてサイコパスの変人だらけなんだよ」
心底嫌そうな顔をしているジャックに、ルディが素朴な疑問を尋ねた。
「なんで……大きな魔法は使わないっちゃ?」
首を傾げるルディに向かって、ジャックは溜息をついて言った。
「嫌なんだよ…大きな魔法って。下手したら誰か死んでもおかしくないくらいの力になる。どうせ、俺は小者だよ」
何も言ってないのにジャックが勝手に拗ね出した。そんなに嫌なのに、ルディを助ける為に咄嗟に使ってくれたのだ。嬉しくて満面の笑みを浮かべると、ジャックがまた口の中で「かわ……」と例の呪文を呟いた。
「んふふ。愛の力は偉大だねぇ。それでさ、君達、えっちな事はどこまでしてるの?」
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