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地獄への一言。③
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「あぁぁッ――」
人差し指が一本ゆっくりと中に入ってきた。
少し冷たい指が余計に私の中が熱くなってきているのを教えてくれる。
指が少しづつ動き出すとどんどん蜜があふれ出てきて
伝ってお尻もシーツも濡れてくるのがわかる――
「ふッ……んッ…あ……あぁッ」
グチョグチョって音が部屋に響いているときにはもう指が二本になっていた。
「誠一さッ……」
もうどのくらい前戯をされたんだろう――?
誠一さんが初めてだから比べようがないけど
誠一さんだって結構長く前戯はしてくれているほうだと思っていたけど
こんなにも何度も頭が真っ白になってあふれ出るぐらいされるだなんて思ってもみなかった。
セックスってこんなにも気持ちがいいものなの……?
「ふっ…うっ……」
部屋に鳴り響く音がより一層私を興奮させる。
指も気持ちイイけど、やっぱりもっと太くて熱いものが欲しいと中がヒクついているのが自分でもわかる。
「あ……それ、だめぇ……あっ!あぁぁっ!」
指の動きも早くなり、胸の先端は吸われて、愛液で濡れている敏感で膨れ上がった部分も触られて、できるだけ抑えていた声が大きくなる。
「あっ!あぁぁ、イイっ……それっ!」
それがいいとか……言ってしまった自分に驚いたけど自然と出た声だから仕方ない。
指の動きがより一層激しくなって頭はずっと真っ白ーー
子宮がキュッと熱くなって太ももが勝手に持ち上がってくる。
胸から下へ移動し、膨れた蕾を吸われた瞬間
「あああぁぁっ!!」
何でかはわからないけど、体がものすごく重く感じて腕も持ち上がらない。
重りを乗せられたような、そんな感じだ。
「あぁぁっ!!!」
さっき触れられたよりも全身が敏感になっていて少し入れられただけで気持ちがいいってもんじゃない。
先しか挿れられていないからか、もっと奥まで挿れてほしい自分の子宮が幹をぐいぐいと上へと引っ張るようにヒクついている。
「あっ……」
1度挿れられたのにイヤラシイ音ともに抜かれ一瞬で恋しくなった。
「あっ……あぁ、イジワルっ……」
先だけを挿れては抜き、愛液が絡んだ大きなモノで敏感な部分を突かれる。
出し入れされるたびにカラダが痙攣して小刻みに震えて子宮が熱くなる。
次は最後までいれてくれる?次は……?
期待してもしても先だけしかくれない。
自分から言うなんて嫌だけど言わないとくれないの……?
「誠一さっ……もうだめっ…お願いっ……」
自分から欲しいなんて言えない。
今の私にはこれが精一杯。
涙目で誠一さんにいれてほしいと懇願するなんて
結婚して5年、初めてだ
こんな素敵な人と結婚できてよかった……
これが本当のセックスなら毎日したってーー
「……え?」
繋いだ右手に違和感を感じた
いつも手をつないだら少し感じる違和感がない。
中指と薬指の間に感じる結婚指輪がない……
「誠一さん、指輪は……?」
暗闇にもなれて、重いカラダを持ち上げてやっと顔を近づけてみた。
「だ……れ?」
暗闇だけど誠一さんじゃないのはわかる。
誠一さんはお父さんに似て目が丸くて年上だけど可愛らしい人で、この人も誠一さんに似ているけどどちらかというと目がすうっと横長でお母さんにーー
「きゃっ!」
腰を浮かせて四つん這いで後ろ向きにさせられ、もう男の顔が見れない。
「ちょっと……やっ、やめてぇ!やだっ……やっ!あぁぁぁ!!」
さっきまで欲しかったモノが一気に奥深く挿れられて、頭が真っ白になって気を失ってしまった……
あなたは……誰なの??
「美緒……美緒!」
「……誠一…さん……」
さっきまでは暗闇だった部屋に煌々と電灯がつけられていて眩しかったけど、誠一さんの顔がハッキリと見える。
「誠一さん、私っ……!!」
コプッ……
きっと悪い夢を見ていただけ……そう思いたかったのに膣から温かい何かが流れ出るのがわかった。
「え……これ……ッ」
裸の自分、洋服を着ている誠一さん、膣から流れ出る白い液体、そして目の前にさっき暗闇でみた上半身裸の男性ーー
「いやぁぁぁぁ!!!」
「美緒、大丈夫だから、落ち着いて……」
「だって……だってその人…」
ガタガタと震える体にそっとシーツでくるんで誠一さんは抱きしめてくれた。
誠一さん…私誠一さんのこの腕の中が大好きなの。
ゆっくりな心臓の音が私に安らぎを与えてくれるの……
「なんだ、ただ失神してただけかよ、フッ……」
「誠二!!」
「死んだかと思って焦って損した。」
「誠一さん…知り合いなのこの人?」
「……弟なんだ、双子の。」
「え……?でも結婚式にも結納にも…」
それに自己紹介の時一人息子だってお義父さんもお義母さんも言っていたのに……
でも確かにお義母さんに似ている。
でも誠一さんには名前だけであまり似ていない。
身長は一緒ぐらいだけど肌が白く、筋肉も少しついているぐらいで誠一さんよりついていない。
声も高いし、気品さもなくどちらかというと小汚い。
「ずっと海外で好き放題生きていたのをこちらに呼び寄せたんだ。」
「どう…して?」
「美緒、落ち着いて聞いてくれ。俺は子供がどうやらできないらしい。」
「え……?」
「検査してもらったら精子がないって……精子が作られていないらしい。」
「でも……治療とか養子とか…」
「養子はダメだ!この会社の血を残していかなければならない。」
「…今は治療だって色々とあるし……」
「やれる治療はやった。実は出張といって一週間いなかったときに手術もしたんだ……だけど精子はとれなかった。」
「そんな……」
「美緒、勝手なのはわかっている。だけど会社のためにも跡取りを産んでほしい。」
「誠一さん…それって……」
「今日から弟とこの部屋で寝てくれないか?」
好きな人のぬくもりや吐息を聞きながら寝るのが幸せだったのに
好きでもない弟に今からこの部屋で抱かれていくの……?
地獄の底へ突き落とされて
這い上がることなんて………できるの?
人差し指が一本ゆっくりと中に入ってきた。
少し冷たい指が余計に私の中が熱くなってきているのを教えてくれる。
指が少しづつ動き出すとどんどん蜜があふれ出てきて
伝ってお尻もシーツも濡れてくるのがわかる――
「ふッ……んッ…あ……あぁッ」
グチョグチョって音が部屋に響いているときにはもう指が二本になっていた。
「誠一さッ……」
もうどのくらい前戯をされたんだろう――?
誠一さんが初めてだから比べようがないけど
誠一さんだって結構長く前戯はしてくれているほうだと思っていたけど
こんなにも何度も頭が真っ白になってあふれ出るぐらいされるだなんて思ってもみなかった。
セックスってこんなにも気持ちがいいものなの……?
「ふっ…うっ……」
部屋に鳴り響く音がより一層私を興奮させる。
指も気持ちイイけど、やっぱりもっと太くて熱いものが欲しいと中がヒクついているのが自分でもわかる。
「あ……それ、だめぇ……あっ!あぁぁっ!」
指の動きも早くなり、胸の先端は吸われて、愛液で濡れている敏感で膨れ上がった部分も触られて、できるだけ抑えていた声が大きくなる。
「あっ!あぁぁ、イイっ……それっ!」
それがいいとか……言ってしまった自分に驚いたけど自然と出た声だから仕方ない。
指の動きがより一層激しくなって頭はずっと真っ白ーー
子宮がキュッと熱くなって太ももが勝手に持ち上がってくる。
胸から下へ移動し、膨れた蕾を吸われた瞬間
「あああぁぁっ!!」
何でかはわからないけど、体がものすごく重く感じて腕も持ち上がらない。
重りを乗せられたような、そんな感じだ。
「あぁぁっ!!!」
さっき触れられたよりも全身が敏感になっていて少し入れられただけで気持ちがいいってもんじゃない。
先しか挿れられていないからか、もっと奥まで挿れてほしい自分の子宮が幹をぐいぐいと上へと引っ張るようにヒクついている。
「あっ……」
1度挿れられたのにイヤラシイ音ともに抜かれ一瞬で恋しくなった。
「あっ……あぁ、イジワルっ……」
先だけを挿れては抜き、愛液が絡んだ大きなモノで敏感な部分を突かれる。
出し入れされるたびにカラダが痙攣して小刻みに震えて子宮が熱くなる。
次は最後までいれてくれる?次は……?
期待してもしても先だけしかくれない。
自分から言うなんて嫌だけど言わないとくれないの……?
「誠一さっ……もうだめっ…お願いっ……」
自分から欲しいなんて言えない。
今の私にはこれが精一杯。
涙目で誠一さんにいれてほしいと懇願するなんて
結婚して5年、初めてだ
こんな素敵な人と結婚できてよかった……
これが本当のセックスなら毎日したってーー
「……え?」
繋いだ右手に違和感を感じた
いつも手をつないだら少し感じる違和感がない。
中指と薬指の間に感じる結婚指輪がない……
「誠一さん、指輪は……?」
暗闇にもなれて、重いカラダを持ち上げてやっと顔を近づけてみた。
「だ……れ?」
暗闇だけど誠一さんじゃないのはわかる。
誠一さんはお父さんに似て目が丸くて年上だけど可愛らしい人で、この人も誠一さんに似ているけどどちらかというと目がすうっと横長でお母さんにーー
「きゃっ!」
腰を浮かせて四つん這いで後ろ向きにさせられ、もう男の顔が見れない。
「ちょっと……やっ、やめてぇ!やだっ……やっ!あぁぁぁ!!」
さっきまで欲しかったモノが一気に奥深く挿れられて、頭が真っ白になって気を失ってしまった……
あなたは……誰なの??
「美緒……美緒!」
「……誠一…さん……」
さっきまでは暗闇だった部屋に煌々と電灯がつけられていて眩しかったけど、誠一さんの顔がハッキリと見える。
「誠一さん、私っ……!!」
コプッ……
きっと悪い夢を見ていただけ……そう思いたかったのに膣から温かい何かが流れ出るのがわかった。
「え……これ……ッ」
裸の自分、洋服を着ている誠一さん、膣から流れ出る白い液体、そして目の前にさっき暗闇でみた上半身裸の男性ーー
「いやぁぁぁぁ!!!」
「美緒、大丈夫だから、落ち着いて……」
「だって……だってその人…」
ガタガタと震える体にそっとシーツでくるんで誠一さんは抱きしめてくれた。
誠一さん…私誠一さんのこの腕の中が大好きなの。
ゆっくりな心臓の音が私に安らぎを与えてくれるの……
「なんだ、ただ失神してただけかよ、フッ……」
「誠二!!」
「死んだかと思って焦って損した。」
「誠一さん…知り合いなのこの人?」
「……弟なんだ、双子の。」
「え……?でも結婚式にも結納にも…」
それに自己紹介の時一人息子だってお義父さんもお義母さんも言っていたのに……
でも確かにお義母さんに似ている。
でも誠一さんには名前だけであまり似ていない。
身長は一緒ぐらいだけど肌が白く、筋肉も少しついているぐらいで誠一さんよりついていない。
声も高いし、気品さもなくどちらかというと小汚い。
「ずっと海外で好き放題生きていたのをこちらに呼び寄せたんだ。」
「どう…して?」
「美緒、落ち着いて聞いてくれ。俺は子供がどうやらできないらしい。」
「え……?」
「検査してもらったら精子がないって……精子が作られていないらしい。」
「でも……治療とか養子とか…」
「養子はダメだ!この会社の血を残していかなければならない。」
「…今は治療だって色々とあるし……」
「やれる治療はやった。実は出張といって一週間いなかったときに手術もしたんだ……だけど精子はとれなかった。」
「そんな……」
「美緒、勝手なのはわかっている。だけど会社のためにも跡取りを産んでほしい。」
「誠一さん…それって……」
「今日から弟とこの部屋で寝てくれないか?」
好きな人のぬくもりや吐息を聞きながら寝るのが幸せだったのに
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