最後の恋人。

かのん

文字の大きさ
上 下
2 / 61

セフレ

しおりを挟む
「アッ……んッ…」



「美咲…」



男は私の名前を呼ぶけど私はこの男の名前知らない



てか聞いたけど覚えてない



だって覚えたってどうせこうやってホテルで会うだけ



ヤルだけ・・・



名前を覚える必要がない



この男の名前は知らないけど、この男の長くて関節がごつい指は好き



この指を中で動かされるたびに



カラダも声も勝手に反応する



「あッ…ちょっとッ!」



男は太ももを持ち上げて自分が指を出し入れしているのをにやつきながら見ている



「あ~あ、こんなに垂らして…シーツ濡れちゃってるよ。」



男のベッドだからシーツが濡れたら困るのは男のはずなのに、なぜか嬉しそうに笑って指の動きは止めない。



「美咲…気持ちいい?」



「う…ンッ……」



男は指を抜いたかと思ったら濡れた人差し指で敏感で赤く膨れ上がったところを優しく触ってくる。



「ヤダッ……ッ…」



「美咲、ここ好きだもんな~」



「…ッ……」



気持ちがいい



頭が真っ白になって嫌なこと忘れるぐらい気持ちがいい――










「イケよ…美咲。」









私はこの言葉が二番目に嫌い









「え!?おいッ…」



男に馬乗りになって自分から男のモノをいれる



「えッ…ちょッ……待てよッ…」



腰をゆっくりと落とすと男のモノを飲み込むように奥にどんどん入り込む



「…私が上になっていい?」



「え…いいけど……てか美咲の中キツくて俺イキそう…」



男は目をつぶって我慢しているけど美咲が腰を動かすたびに「うッ」と小声を出している。



「ダメだ…無理ッ…」



男はいいよね、わかりやすくて。



普通にセックスしていたって女の人はエクスタシーを感じない人は多いって雑誌で読んだことある



私もそう



いや…本当はエクスタシーは感じてはいるんだと思う



声も勝手に出て



カラダも勝手に動いて



頭も真っ白になって…ぐったりと疲れる



カラダはいつも満たされているけどココロはいつも満たされない



だからイってほしいって言われても困るからその言葉が嫌い。



「今日積極的だったな~どうしたんだよ。」



「別に…てか携帯見なくていいの?ずっと鳴ってたよ。」



「いいよ、別に。元カノだよ。先週別れたっていうのにしつこくてさ。」



「…ふ~ん。彼女いたんだ。」



彼女いるのに他のオンナとやるとかサイテー



って私に言われたくないか。



下着をつけてワンピースを着ようとチャックをあげていると男がチャックをあげるのを手伝ってくれる。



「ありがとう。じゃあね。」



「なぁ、美咲…」










「俺の彼女になってよ。」









私が一番嫌いな言葉









「ごめん、私恋人なんていらないから。」



「はぁ?何でだよ。俺の彼女になったら贅沢させてやるって。」



「いいじゃん、このままの関係で…」



「この関係もいいけど…だけどお前が他の男とヤルかと思うと…」



はぁ…?



自分は彼女がいるとき私とも寝るのに私が他の男の寝るのはダメなわけ?



彼氏彼女って何なの?



「私行くね。じゃあ。」



この男もうバイバイだな。



「え!?美咲待てよッ…」



男の声なんて無視して明るい外に出て背伸びをしたら、さっきまで男に触られて得られた快感よりカラダもココロも気持ちがいい



「まだ7時か…」



朝7時に開いているいるお店は田舎だからコンビニと智樹のお店ぐらいしかない――

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

長い片思い

詩織
恋愛
大好きな上司が結婚。 もう私の想いは届かない。 だから私は…

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

ぽっちゃりOLが幼馴染みにマッサージと称してエロいことをされる話

よしゆき
恋愛
純粋にマッサージをしてくれていると思っているぽっちゃりOLが、下心しかない幼馴染みにマッサージをしてもらう話。

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

どうして隣の家で僕の妻が喘いでいるんですか?

ヘロディア
恋愛
壁が薄いマンションに住んでいる主人公と妻。彼らは新婚で、ヤりたいこともできない状態にあった。 しかし、隣の家から喘ぎ声が聞こえてきて、自分たちが我慢せずともよいのではと思い始め、実行に移そうとする。 しかし、何故か隣の家からは妻の喘ぎ声が聞こえてきて…

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

処理中です...