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永遠の愛
あれから…②」
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「奈々ちゃんと先生の恋のおかげで私の恋も実ったよ。ありがとう!」
自分はただ先生が好きで
先生を忘れられなくて
たくさんの人傷つけてしまったから
奥さんのように誰かを幸せにできるなんてーー
この恋は間違ってなかったのかなって少しは心が軽くなった
「ふふ、奈々ちゃんに会えてこの子も喜んでる。蹴ってきているよ。」
「え?あ…赤ちゃんですか?」
「今6カ月なの。まだあんまりお腹出てないんだけどね。」
「触ってみる?」
「いいんですか??」
「うん、ここ触ってみて。奈々ちゃんだよーパパとママのキューピットさんだよ!」
「あ!すごい…ポコって…」
「奈々ちゃんに感謝してるんだね。奈々ちゃんに会わなかったら産まれてこないもの。人と人の出会いの運命って命まで関わることかと思うとすごいよね。」
「…そうですね。これからも1日1日を大事にしたいです。」
「奈々…サインしてもらったし、行こうか。」
「はい。お茶ありがとうございました。お身体お大事にしてください。」
「ありがとう。奈々ちゃんも元気で。また遊びにきてね。」
「本当にもう帰っちゃうんだな…」
「空港まで送ってもらってありがとうございます。」
「今日は休みだからいいんだよ。それに俺が送りたかったわけだし。」
「慌ただしくてすいませんでした。今度はゆっくり遊びにきます。」
「サインありがとうございました。私赤ちゃん楽しみにしてます。」
「ありがとう。今度は別の報告を俺は待っているよ。じゃあな!」
「ありがとうございました!お元気で!」
2人で深々と頭を下げて運転手さんに別れを告げた。
「帰ろうか?」
「うん…」
「どうした?」
「1人は寂しくなかったのに、先生とこうやって会えて別れるのはやっぱり少し寂しいかな…」
「奈々…」
「できるだけ会いに来てくれる?」
「うん、もちろん。休みの日は数時間でも会いに行くよ。」
「うん…わかった。もう大丈夫!」
「じゃあ手続きしに行こうか。」
「先生、ちょっとお手洗い行ってきます。」
「どうぞ笑」
「何で笑うんですか~」
「授業中みたいだったから笑」
「ふふ、私もなかなか先生が抜けないですね。」
健さんて呼んだりもするけど
やっぱり先生がいちばんしっくりきてしまっていて
今の私にはこれから先も先生って呼ぶのかなってこの時思っていた
「キャッ…」
「「ごめんなさい。」」
トイレで手を洗っていると男女の双子が後ろからぶつかってきた。
2人とも透き通るような白い肌に栗色の髪の毛に目は大きくてモデルのような双子
「大丈夫だよ。」
ニコニコしながらハンカチで手を拭いていると2人はジッとみていた
「ん?どうしたの?」
「僕たちと同じだね?」
「うん、私達と同じだね?」
「同じって何??」
2人は同時にお腹を指差して、ニッコリと笑って何も言わなかった。
「え…お腹?」
「優奈!翔斗!お待たせ…あ、すいません、2人が何かご迷惑おかけしませんでしたか?」
「いえ、大丈夫です。」
「ママ!あのお姉ちゃんのお腹に僕たちと同じ赤ちゃんいる!」
「え!?赤ちゃん!?」
奈々公共の場ということを忘れて大声を出してしまった。
「私も見えるよ!」
「すみません、動揺させてしまって…もしかしてまだ検査は?」
「してないです。でも確かに生理来てなくて…」
「調べたほうがいいかもしれないですね。子供って見えるみたいなので。」
トイレからみんなで外に出てきて、場所を変えてもまだ奈々の心臓はドキドキと高鳴っていた。
「お姉ちゃんあっち行こう!」
「お姉ちゃんは優奈と手を繋ぐの!」
「2人とも!ごめんなさい騒がしくて。でも双子可愛いですよ!」
天使みたいな2人が自分を取り合いしている姿をみたら、一瞬不安だったものが一気に楽しみになってきた。
「美優!」
「パパ!ほら2人ともパパがきたよ。」
「「パパ!!」」
「じゃあ…お大事に。」
「ありがとうございました。優奈ちゃん、翔斗くん、バイバイ!」
「「バイバイ!お姉ちゃん!」」
まだはっきりはわからないけど
でも先生といつか目の前にいるような家族みたいになれたらーー
「奈々!!」
「先生!?」
後ろから先生が大きな声で自分の名前を呼んできてーー
「よかった…」
「先生どうしたの?」
「あんまり遅いから心配で…」
「ごめんなさい。ちょっと子供たちとお話ししてて。」
「そっか…あ、奈々にサプライズプレゼント。」
「え?」
手渡された先生の飛行機の行き先は奈々が住んでいる九州
「明日は午後に出社すればいいから。」
私が寂しいって言ったから??
少しでもそばにいてくれようとしてくれる先生の気持ち嬉しいーー
先生からたくさんのことを学んだよ
こんなにも誰かを愛し、愛されること
人の温かみも知った
その分、人を傷つけることがどんなに胸が痛いことかもーー
両想いでいられることがどれだけ奇跡かってこと…
私達の出会いが運命なら
あの双子たちが教えてくれたことも運命だよね?
「先生、私からもサプライズプレゼントしてもいい?」
「え?何?」
「うん、あのね、実は――」
私からのサプライズプレゼント喜んでくれるかな?
きっといつもの優しいあの眼差しで私に微笑みかけてくれるよね
ねぇ、先生――
【完】
自分はただ先生が好きで
先生を忘れられなくて
たくさんの人傷つけてしまったから
奥さんのように誰かを幸せにできるなんてーー
この恋は間違ってなかったのかなって少しは心が軽くなった
「ふふ、奈々ちゃんに会えてこの子も喜んでる。蹴ってきているよ。」
「え?あ…赤ちゃんですか?」
「今6カ月なの。まだあんまりお腹出てないんだけどね。」
「触ってみる?」
「いいんですか??」
「うん、ここ触ってみて。奈々ちゃんだよーパパとママのキューピットさんだよ!」
「あ!すごい…ポコって…」
「奈々ちゃんに感謝してるんだね。奈々ちゃんに会わなかったら産まれてこないもの。人と人の出会いの運命って命まで関わることかと思うとすごいよね。」
「…そうですね。これからも1日1日を大事にしたいです。」
「奈々…サインしてもらったし、行こうか。」
「はい。お茶ありがとうございました。お身体お大事にしてください。」
「ありがとう。奈々ちゃんも元気で。また遊びにきてね。」
「本当にもう帰っちゃうんだな…」
「空港まで送ってもらってありがとうございます。」
「今日は休みだからいいんだよ。それに俺が送りたかったわけだし。」
「慌ただしくてすいませんでした。今度はゆっくり遊びにきます。」
「サインありがとうございました。私赤ちゃん楽しみにしてます。」
「ありがとう。今度は別の報告を俺は待っているよ。じゃあな!」
「ありがとうございました!お元気で!」
2人で深々と頭を下げて運転手さんに別れを告げた。
「帰ろうか?」
「うん…」
「どうした?」
「1人は寂しくなかったのに、先生とこうやって会えて別れるのはやっぱり少し寂しいかな…」
「奈々…」
「できるだけ会いに来てくれる?」
「うん、もちろん。休みの日は数時間でも会いに行くよ。」
「うん…わかった。もう大丈夫!」
「じゃあ手続きしに行こうか。」
「先生、ちょっとお手洗い行ってきます。」
「どうぞ笑」
「何で笑うんですか~」
「授業中みたいだったから笑」
「ふふ、私もなかなか先生が抜けないですね。」
健さんて呼んだりもするけど
やっぱり先生がいちばんしっくりきてしまっていて
今の私にはこれから先も先生って呼ぶのかなってこの時思っていた
「キャッ…」
「「ごめんなさい。」」
トイレで手を洗っていると男女の双子が後ろからぶつかってきた。
2人とも透き通るような白い肌に栗色の髪の毛に目は大きくてモデルのような双子
「大丈夫だよ。」
ニコニコしながらハンカチで手を拭いていると2人はジッとみていた
「ん?どうしたの?」
「僕たちと同じだね?」
「うん、私達と同じだね?」
「同じって何??」
2人は同時にお腹を指差して、ニッコリと笑って何も言わなかった。
「え…お腹?」
「優奈!翔斗!お待たせ…あ、すいません、2人が何かご迷惑おかけしませんでしたか?」
「いえ、大丈夫です。」
「ママ!あのお姉ちゃんのお腹に僕たちと同じ赤ちゃんいる!」
「え!?赤ちゃん!?」
奈々公共の場ということを忘れて大声を出してしまった。
「私も見えるよ!」
「すみません、動揺させてしまって…もしかしてまだ検査は?」
「してないです。でも確かに生理来てなくて…」
「調べたほうがいいかもしれないですね。子供って見えるみたいなので。」
トイレからみんなで外に出てきて、場所を変えてもまだ奈々の心臓はドキドキと高鳴っていた。
「お姉ちゃんあっち行こう!」
「お姉ちゃんは優奈と手を繋ぐの!」
「2人とも!ごめんなさい騒がしくて。でも双子可愛いですよ!」
天使みたいな2人が自分を取り合いしている姿をみたら、一瞬不安だったものが一気に楽しみになってきた。
「美優!」
「パパ!ほら2人ともパパがきたよ。」
「「パパ!!」」
「じゃあ…お大事に。」
「ありがとうございました。優奈ちゃん、翔斗くん、バイバイ!」
「「バイバイ!お姉ちゃん!」」
まだはっきりはわからないけど
でも先生といつか目の前にいるような家族みたいになれたらーー
「奈々!!」
「先生!?」
後ろから先生が大きな声で自分の名前を呼んできてーー
「よかった…」
「先生どうしたの?」
「あんまり遅いから心配で…」
「ごめんなさい。ちょっと子供たちとお話ししてて。」
「そっか…あ、奈々にサプライズプレゼント。」
「え?」
手渡された先生の飛行機の行き先は奈々が住んでいる九州
「明日は午後に出社すればいいから。」
私が寂しいって言ったから??
少しでもそばにいてくれようとしてくれる先生の気持ち嬉しいーー
先生からたくさんのことを学んだよ
こんなにも誰かを愛し、愛されること
人の温かみも知った
その分、人を傷つけることがどんなに胸が痛いことかもーー
両想いでいられることがどれだけ奇跡かってこと…
私達の出会いが運命なら
あの双子たちが教えてくれたことも運命だよね?
「先生、私からもサプライズプレゼントしてもいい?」
「え?何?」
「うん、あのね、実は――」
私からのサプライズプレゼント喜んでくれるかな?
きっといつもの優しいあの眼差しで私に微笑みかけてくれるよね
ねぇ、先生――
【完】
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