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先生ver.
恋に落ちる
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「綾部先生!これ食べてください。」
今日は調理実習があったみたいで女子生徒が次々とマフィンを職員室に持ってくる。
「すごいな綾部は~これ全部食うのか?」
「さすがに全部は…いるか?」
食べ切れなくて腐るよりはいいと俺は思って川端に提案してみる。
「え!?いいのか!?悪いな~でも部活の前腹減るからありがたい~」
「部活の前って…お前男子生徒みたいじゃないか。」
「俺はまだ若いんだよ!」
「若いって俺と同い年じゃないか。」
体内年齢が若いんだよって言いながら、川端は机の上にあったマフィンを半分以上持って行く。
「綾部先生!」
ピリピリとした声で名前を呼ぶのは学年主任
「はい。」
「女子生徒にモテるからってくれぐれも手は出さないでくださいね!」
「はい、わかっています。」
「…お前相変わらず目つけられてんな~」
「でも当たり前のことだしな。」
そう、教師が生徒に手を出すなんて
恋に落ちるなんて
そんなのはありえない
そんなのはいけないのはわかっているのに
人の気持ちは止められないってことを
俺はまだ知らなかった――
“ガラガラガラ…”
「今日も早瀬だけか?」
「綾部先生!はい、私だけみたいです。」
早瀬はあの日職員室で言ったとおり他の部員が顔を出さなくなっても毎日部活に来ていた。
早瀬のクラスの授業を受け持ったことはないが化学はあまり得意じゃないらしい。
だから勉強でわからないことろは部活の時間に早瀬が質問してきたら教えていた。
「先生、それ…」
手にプリントと一緒に綺麗にラッピングされたマフィンを早瀬はチラッと見てくる。
子犬のようにさっきまでは嬉しそうだった表情が一気にシュンとしていて、このマフィンのヤキモチを焼いているのはすぐわかった。
「一緒に食べるか?」
川端みたいに食べるっていうだろうってそう思っていたけど――
「でも先生に渡したものなんで…やっぱりちょっと…」
早瀬の言葉を聞いてハッとさせられる
俺は簡単に川端にマフィンをあげてしまったけど、マフィンを作った生徒の思いまで早瀬の言葉を聞くまで真剣に考えてなかった
思いをこめて作ってくれたマフィンを俺は何でこんなにも簡単にあげてしまったんだろう…
どうせ生徒なんてすぐ心変わりをするって思って真剣に生徒の気持ちを考えてあげてなかった
中には早瀬みたいに真剣な子もいたかもしれない――
「優しいんだな、お前は。」
俺は無意識に人と向き合って傷つくのを恐れていたのかもしれない――
早瀬の頭を撫でると耳までゆでタコのように真っ赤になる早瀬を自然と心から可愛いと思えた。
「じゃあ、俺のコーヒーに付き合ってくれるか?」
「はい!」
普段は準備室に生徒をいれることはないけど、何となく早瀬を準備室に入れてしまった。
準備室の扉は今思えば俺の心の扉だったのかもしれない。
禁断の恋へと俺たち二人は扉を開けたんだ…“カチャカチャ…”
コーヒーを入れる準備をしている間、早瀬は初めて入った準備室にあるものをキョロキョロと一生懸命見ていた。
「砂糖やミルクは?」
「お、多めでお願いします。」
「コーヒーじゃないな。まだまだお子様だな。」
こういうのがあるとまだ10代の子供だなと感じる。
今はまだ先生と生徒という関係だから
心にセーブをかけておかないと…
「え、これメガネ?」
早瀬はパソコンの上に赤のメガネを見つける。
「先生メガネしていますよね?」
「…メガネが好きでたくさん持っているんだ。」
「これ度が入ってない…」
そう、俺は童顔だから、メガネをしないと高校生みたいに見えるためメガネをしていたけど
本当は“先生”を演じるためにメガネをかけていたのかもしれない――
どうしてあの日、早瀬の前でメガネを
外してしまったんだろう――
「早瀬ちょっとこっち来て。」
パソコンの上にあった赤いメガネを早瀬にかけてあげた。
俺だけが早瀬に普段人に見せないメガネをしていない顔を見せたのは恥ずかしくなって
だから普段メガネをしない早瀬のメガネかけた顔をみたくなった
早瀬のこめかみに指が触れるか触れないか――
早瀬の目が潤んで緊張しているのがこちらまで伝わってくる
自分も緊張しているのか指がピクリと動いてメガネをかけづらい
メガネをかけた早瀬は思った以上に似合っていたけど
メガネをかけようと初めて早瀬の髪やこめかみに触れそうになった時の早瀬の表情が可愛くて
だけど高校生にしては大人っぽくて
大人の俺がドキドキしてしまって――
「うん…早瀬はメガネすると変わるな。」
「え…あ、大人っぽくみえますか?お子様卒業できそうですか?」
「うん、俺好みの女だな。知的に見えるけど、どこかエロくて触れたくなる。」
「せ、先生…?」
もっともっと早瀬に触れたいって思った――
今日は調理実習があったみたいで女子生徒が次々とマフィンを職員室に持ってくる。
「すごいな綾部は~これ全部食うのか?」
「さすがに全部は…いるか?」
食べ切れなくて腐るよりはいいと俺は思って川端に提案してみる。
「え!?いいのか!?悪いな~でも部活の前腹減るからありがたい~」
「部活の前って…お前男子生徒みたいじゃないか。」
「俺はまだ若いんだよ!」
「若いって俺と同い年じゃないか。」
体内年齢が若いんだよって言いながら、川端は机の上にあったマフィンを半分以上持って行く。
「綾部先生!」
ピリピリとした声で名前を呼ぶのは学年主任
「はい。」
「女子生徒にモテるからってくれぐれも手は出さないでくださいね!」
「はい、わかっています。」
「…お前相変わらず目つけられてんな~」
「でも当たり前のことだしな。」
そう、教師が生徒に手を出すなんて
恋に落ちるなんて
そんなのはありえない
そんなのはいけないのはわかっているのに
人の気持ちは止められないってことを
俺はまだ知らなかった――
“ガラガラガラ…”
「今日も早瀬だけか?」
「綾部先生!はい、私だけみたいです。」
早瀬はあの日職員室で言ったとおり他の部員が顔を出さなくなっても毎日部活に来ていた。
早瀬のクラスの授業を受け持ったことはないが化学はあまり得意じゃないらしい。
だから勉強でわからないことろは部活の時間に早瀬が質問してきたら教えていた。
「先生、それ…」
手にプリントと一緒に綺麗にラッピングされたマフィンを早瀬はチラッと見てくる。
子犬のようにさっきまでは嬉しそうだった表情が一気にシュンとしていて、このマフィンのヤキモチを焼いているのはすぐわかった。
「一緒に食べるか?」
川端みたいに食べるっていうだろうってそう思っていたけど――
「でも先生に渡したものなんで…やっぱりちょっと…」
早瀬の言葉を聞いてハッとさせられる
俺は簡単に川端にマフィンをあげてしまったけど、マフィンを作った生徒の思いまで早瀬の言葉を聞くまで真剣に考えてなかった
思いをこめて作ってくれたマフィンを俺は何でこんなにも簡単にあげてしまったんだろう…
どうせ生徒なんてすぐ心変わりをするって思って真剣に生徒の気持ちを考えてあげてなかった
中には早瀬みたいに真剣な子もいたかもしれない――
「優しいんだな、お前は。」
俺は無意識に人と向き合って傷つくのを恐れていたのかもしれない――
早瀬の頭を撫でると耳までゆでタコのように真っ赤になる早瀬を自然と心から可愛いと思えた。
「じゃあ、俺のコーヒーに付き合ってくれるか?」
「はい!」
普段は準備室に生徒をいれることはないけど、何となく早瀬を準備室に入れてしまった。
準備室の扉は今思えば俺の心の扉だったのかもしれない。
禁断の恋へと俺たち二人は扉を開けたんだ…“カチャカチャ…”
コーヒーを入れる準備をしている間、早瀬は初めて入った準備室にあるものをキョロキョロと一生懸命見ていた。
「砂糖やミルクは?」
「お、多めでお願いします。」
「コーヒーじゃないな。まだまだお子様だな。」
こういうのがあるとまだ10代の子供だなと感じる。
今はまだ先生と生徒という関係だから
心にセーブをかけておかないと…
「え、これメガネ?」
早瀬はパソコンの上に赤のメガネを見つける。
「先生メガネしていますよね?」
「…メガネが好きでたくさん持っているんだ。」
「これ度が入ってない…」
そう、俺は童顔だから、メガネをしないと高校生みたいに見えるためメガネをしていたけど
本当は“先生”を演じるためにメガネをかけていたのかもしれない――
どうしてあの日、早瀬の前でメガネを
外してしまったんだろう――
「早瀬ちょっとこっち来て。」
パソコンの上にあった赤いメガネを早瀬にかけてあげた。
俺だけが早瀬に普段人に見せないメガネをしていない顔を見せたのは恥ずかしくなって
だから普段メガネをしない早瀬のメガネかけた顔をみたくなった
早瀬のこめかみに指が触れるか触れないか――
早瀬の目が潤んで緊張しているのがこちらまで伝わってくる
自分も緊張しているのか指がピクリと動いてメガネをかけづらい
メガネをかけた早瀬は思った以上に似合っていたけど
メガネをかけようと初めて早瀬の髪やこめかみに触れそうになった時の早瀬の表情が可愛くて
だけど高校生にしては大人っぽくて
大人の俺がドキドキしてしまって――
「うん…早瀬はメガネすると変わるな。」
「え…あ、大人っぽくみえますか?お子様卒業できそうですか?」
「うん、俺好みの女だな。知的に見えるけど、どこかエロくて触れたくなる。」
「せ、先生…?」
もっともっと早瀬に触れたいって思った――
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