ねぇ、先生。【R18】

かのん

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求めあうカラダ②

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「早瀬…」



「……冗談です。だから早く安奈のところへ帰ってください。」



「…早瀬?」



もう色んな感情が限界だった。



先生を好きな気持ちと友達の夫だという現実と挟まれているのが苦しくて仕方なかった。



感情が抑えきれなくてポロポロと涙を流していた。



そのまま顔をあげて先生を見つめた。



こんなに先生の顔をキチンと真正面からみたのは、あの日のホテル以来だ。



安奈と結婚してから顔をできるだけ合わせないようにしていた。



先生は右手で奈々の涙をぬぐった。



先生の手は吸い付いたように奈々の頬から離れなくなっていた。



「先生…」



奈々から先生に抱きついた。



「今なら先生のあの時の気持ちわかるな…」



「え?」



「先生、お願いです。私の腕を振り払って帰ってください。

そしたら私先生のこと諦めれる。

もう私、苦しいんです。

先生は友達の夫で…

だけど先生を見かけるたびに、

声をきくたびに、

先生に触れられるだけで…

先生のことカラダが欲してる。

アタマではどうすればいいのかわかっているのに…

だから、このまま安奈のところへ帰ってほしい…」





大粒の涙を流しながら、先生の首に腕を回し抱きつく奈々。



もう自分の想いはぶつけた…



あとは先生が部屋から出て行くだけ――



“カチ…カチ…”



時計の音が部屋中に響き渡る。



「早瀬、ごめん。」



そういって先生にベッドに押し倒された。









「俺だって早瀬のこと忘れたわけじゃない。
         ずっとまた抱きたいって思っていた。」









「せんせッ…んッ」



先生は奈々にキスをした。



前とは違って最初から息ができないぐらいの激しいキスを――



離れていた今までの時間を埋めるぐらいの情熱のキス



「奈々…」



名前を愛おしそうに呼ぶのは変わってない。



耳元で囁かれるだけで全身が熱をもったみたいに火照る。






服も勢いよく剥ぎ取られ、あっという間に下着もとられていた。



自分でも気づかないぐらいのスピードだった。



「先生、お願い、電灯消して。恥ずかしいから…」



部屋の電灯のことまで気が回らなかったが、裸になって初めて電灯がまだついていることに気づいた。



カラダを腕で隠しながら先生にお願いしてみる。



「恥かしくて無理だよ…」



“ギシッ…”



先生が奈々に近づき、両腕で奈々の顔を囲っておでこを撫でてきた。















「奈々の感じている顔をみたいんだ…ダメ?」















年上の男に上目遣いでこんな風に子供みたいにお願いされて、嫌とはいえない。



むしろ子供みたいに可愛くて、胸がきゅんとなった。



奈々は返事はせず首を縦に振った。



先生は奈々の頬に音をたててキスをした。



そのまま首から胸へおりていった。



「アッ…アッ」



「感じる部分は昔と変わらないんだな。」



先生、本当に覚えていてくれているんだ…



快感で遠のく意識のなかそう思った。



「ヤダ…イヤッ」



先生はそのままどんどん下のほうへ舌が伸びていく。



奈々は恥ずかしくて両腕で顔を隠す。



「奈々…」



先生は一旦ストップし奈々に話しかける。



「手で顔を隠されたら、電灯の意味ないよ。」



「そうだけど…」



「奈々の色んな表情ちゃんとこの目でみて、覚えておきたいんだ。」



その気持ちはよくわかった



私だって同じ気持ちだ



奈々は腕の力を緩め両腕を枕の横におく。



そして先生と甘い甘いキス――



“グッ…”



先生が奈々の中に入ってこようとしていた。



「あ…待って、先生、待って。」



「…何で?」



「だけど、なんか信じられなくて…それにこのままいったら…アッ」



「もうこんなに濡れているのに今さらッ…」



「だって、先生は…ッ」









安奈のところへ戻るの?





私たち、これからどうなるの?





これから先未来が怖いよ





先生に聞きたいのに快感で言葉が出ないよ。。。





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