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覚えている快感③
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「ん……」
「目覚めた?」
「え……えぇ!?」
前の前にはバスローブ姿の春樹
そして見たことがない部屋……
いや、似たような部屋は見たことがある。
「結局本当にホテルに行くことになったし!笑」
「ご、ごめんっ……服汚しちゃったよね?」
「手洗いして乾かしているとこ。愛莉の服はなぜが汚れなかったよ!
お前相変わらず吐くとき自分の服は汚さないのな!笑」
「本当にごめんなさい!」
「ふっ……愛莉は変わってないな」
「春樹は変わったね……」
大学生の頃はまだあどけなさが残っていたのに
今はスーツも格好良くきこなす
大人の男性に顔も体もなっている。
「はい、水」
「ありがとう、あの……私帰るね。お金ここに置いてく」
「泊まらないの?」
「え!?いや、だって――」
「知っているよ、結婚していること」
「え……?」
「だけどセックスレスなんだろ?」
「どうして……っ」
「さっきみんなが帰るって言ったとき泣きそうになっていたよ?」
前言撤回、外見は変わったかもしれないけど
春樹は中身は変わっていない。
私が言葉にしなくても
何もかもわかってしまう。
1つ1つの表情や言葉の言い方を見逃さないでいてくれる。
「あっ……」
「どのくらいしていないの?」
左手の薬指の指輪にそっとキスされて
そのまま薬指の先を口に入れて舌でそっとなぞられる。
こんなことで感じてしまう自分と
セックスレス歴を聞かれている自分に恥ずかしくなる。
何も言えずに首を横に振ると
春樹はもっと私に意地悪をしてきた。
ベッドにそっと押し倒されて
恥ずかしくて前を見れない私の首筋を
そっと舌でなぞってきた。
舌先だけでなく、分厚い舌全体をつかったりと
強弱をつけられると私は弱い。
「ふっ…うっ……春樹…」
「相変わらず首弱いよね」
「もうずっと前なのに……覚えていたの?」
「忘れていないよ、気持ちがいいところ。」
私、このまま流されてもいいの?
いや、このままじゃ不倫になってしまうのでは……?
「待って、お願い……っ」
「何で?」
「何でって……だって、結婚しているから……」
「これから先、ずっとセックスしないままでいるつもり?」
私がずっと不安に思っている言葉を
ストレートに私に問いかけてくる。
その答えは、私だって誰かに教えてもらいたい。
「もったいないよ……俺は今の愛莉を抱きたくてたまらないのに……愛莉をずっと紙切れ一枚で縛っているなんてズルいよ」
「はっ……んんっ」
唇を塞がれて反論できない。
あぁ…春樹は相変わらずキスがうまい。
相性がいいのか、舌が絡まるたびに力が入らなくなる。
ギュッと握っていた手に力が入らなくなって
少しづつ掌が開いていく。
その様子はまるで自分の心の扉のようだ。
その隙間に春樹の指が入り込んでくる。
決して嫌ではないーー
「目覚めた?」
「え……えぇ!?」
前の前にはバスローブ姿の春樹
そして見たことがない部屋……
いや、似たような部屋は見たことがある。
「結局本当にホテルに行くことになったし!笑」
「ご、ごめんっ……服汚しちゃったよね?」
「手洗いして乾かしているとこ。愛莉の服はなぜが汚れなかったよ!
お前相変わらず吐くとき自分の服は汚さないのな!笑」
「本当にごめんなさい!」
「ふっ……愛莉は変わってないな」
「春樹は変わったね……」
大学生の頃はまだあどけなさが残っていたのに
今はスーツも格好良くきこなす
大人の男性に顔も体もなっている。
「はい、水」
「ありがとう、あの……私帰るね。お金ここに置いてく」
「泊まらないの?」
「え!?いや、だって――」
「知っているよ、結婚していること」
「え……?」
「だけどセックスレスなんだろ?」
「どうして……っ」
「さっきみんなが帰るって言ったとき泣きそうになっていたよ?」
前言撤回、外見は変わったかもしれないけど
春樹は中身は変わっていない。
私が言葉にしなくても
何もかもわかってしまう。
1つ1つの表情や言葉の言い方を見逃さないでいてくれる。
「あっ……」
「どのくらいしていないの?」
左手の薬指の指輪にそっとキスされて
そのまま薬指の先を口に入れて舌でそっとなぞられる。
こんなことで感じてしまう自分と
セックスレス歴を聞かれている自分に恥ずかしくなる。
何も言えずに首を横に振ると
春樹はもっと私に意地悪をしてきた。
ベッドにそっと押し倒されて
恥ずかしくて前を見れない私の首筋を
そっと舌でなぞってきた。
舌先だけでなく、分厚い舌全体をつかったりと
強弱をつけられると私は弱い。
「ふっ…うっ……春樹…」
「相変わらず首弱いよね」
「もうずっと前なのに……覚えていたの?」
「忘れていないよ、気持ちがいいところ。」
私、このまま流されてもいいの?
いや、このままじゃ不倫になってしまうのでは……?
「待って、お願い……っ」
「何で?」
「何でって……だって、結婚しているから……」
「これから先、ずっとセックスしないままでいるつもり?」
私がずっと不安に思っている言葉を
ストレートに私に問いかけてくる。
その答えは、私だって誰かに教えてもらいたい。
「もったいないよ……俺は今の愛莉を抱きたくてたまらないのに……愛莉をずっと紙切れ一枚で縛っているなんてズルいよ」
「はっ……んんっ」
唇を塞がれて反論できない。
あぁ…春樹は相変わらずキスがうまい。
相性がいいのか、舌が絡まるたびに力が入らなくなる。
ギュッと握っていた手に力が入らなくなって
少しづつ掌が開いていく。
その様子はまるで自分の心の扉のようだ。
その隙間に春樹の指が入り込んでくる。
決して嫌ではないーー
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