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覚えている快感②
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不倫や浮気をする人って
どういう人たちなんだろうって
ずっと疑問に思ってきた。
愛している人がいるのになんでって……
だけど、色んな人がいるように家庭も色々あるんだ。
まだまだ雅人のことが好きなのに
もう抱いてくれないのが
悲しくてしょうがない。
「今日同窓会に行きます」
すっかり業務連絡になってしまったライン。
雅人とはお互い何か話しかけたい雰囲気はあるものの
出てくる言葉は業務連絡のみで
ぎこちない雰囲気にお互い逃げていた。
「あれ!愛莉じゃない!」
「あ!美千留!久しぶり~!」
久しぶりにあったはずなのに
会えば大学の頃に戻ったかのように
会話しているのが不思議。
そして自分がこんなにもペラペラと話すことにも驚きだ。
家でも会社でもほとんど話さないから。
「あ!そういえば、春樹君と愛莉付き合っていたよね!」
「あ……うん」
「今日遅れるか来れないかもって~アメリカにいて今日帰ってくるってさ」
「そうなんだ……」
「残念そうな顔して~結婚して幸せなんでしょう!」
「まぁ……うん」
とてもセックスレスなんですなんて言えなかった。
こういう嘘をつくのがうまい大人にいつになったらなれるのだろう。
美味しいお酒に美味しいご飯。
久しぶりに会った同窓生とは
話がつきなかった。
同窓会が終わるころには
私はできあがっていた。
「みんなに久しぶりに会えたし、二次会行こう!」
そんな風に切り出すタイプではないと
自分では思っていたけど
お酒が入って大胆になっていた。
「ごめん、子供が待っているから」
「旦那が迎えに来ててさ」
一番聞きたくない言葉を聞いた。
どちらの言葉も今の私には胸が締め付けられる。
「愛莉も脚がふらついているよ~一緒に帰ろうよ」
家で待っている子供や旦那さん。
そんな家庭を作りたかった。
どこで間違ってしまったんだろう。
「愛莉?気分でも悪いの?大丈夫?」
涙がこぼれ落ちそう。
下を向いて、夜なのをいいことに
涙が見えないように必死に下を向いていた。
今泣いているのがばれたら
せっかくの楽しい雰囲気が台無しだ。
「悪い、愛莉はまだ俺と飲むからさ」
「え…?」
急に肩を引き寄せられて
ふらついた体をしっかりと
支えてくれたのは、元カレの春樹だった。
「な?」
「え……う、うん」
「じゃあ、気を付けて~またな~」
友達から無理やり連れ去って行く春樹に私も友達も唖然とした。
本当にあの…春樹なの?
そっと上を向いて顔を確認すると
確かに春樹だ。
付き合っている頃からスキンシップは多かったけど
こんな風に肩を抱かれて街を歩くなんて
何だか恥ずかしくなってきた。
「あの!どこに向かっているの?」
「え?俺んち」
「えぇ!ちょっと、それはダメ……」
「あぁ~ホテルのがよかった?」
「違う!もっとダメ!」
「冗談だよ、まぁでも、もうこれ以上は飲むな。何十回も看病してきた俺が言うんだから、間違いない。」
「う、うん……その節はお世話になりました」
「お前さ、大丈夫そうな顔していきなり吐くんだよな~吐いたらすっきりしているんだけどさ~」
「う……気持ち悪い……」
「え!?ちょっと待った!待った~!!!」
「!!!!!」
どういう人たちなんだろうって
ずっと疑問に思ってきた。
愛している人がいるのになんでって……
だけど、色んな人がいるように家庭も色々あるんだ。
まだまだ雅人のことが好きなのに
もう抱いてくれないのが
悲しくてしょうがない。
「今日同窓会に行きます」
すっかり業務連絡になってしまったライン。
雅人とはお互い何か話しかけたい雰囲気はあるものの
出てくる言葉は業務連絡のみで
ぎこちない雰囲気にお互い逃げていた。
「あれ!愛莉じゃない!」
「あ!美千留!久しぶり~!」
久しぶりにあったはずなのに
会えば大学の頃に戻ったかのように
会話しているのが不思議。
そして自分がこんなにもペラペラと話すことにも驚きだ。
家でも会社でもほとんど話さないから。
「あ!そういえば、春樹君と愛莉付き合っていたよね!」
「あ……うん」
「今日遅れるか来れないかもって~アメリカにいて今日帰ってくるってさ」
「そうなんだ……」
「残念そうな顔して~結婚して幸せなんでしょう!」
「まぁ……うん」
とてもセックスレスなんですなんて言えなかった。
こういう嘘をつくのがうまい大人にいつになったらなれるのだろう。
美味しいお酒に美味しいご飯。
久しぶりに会った同窓生とは
話がつきなかった。
同窓会が終わるころには
私はできあがっていた。
「みんなに久しぶりに会えたし、二次会行こう!」
そんな風に切り出すタイプではないと
自分では思っていたけど
お酒が入って大胆になっていた。
「ごめん、子供が待っているから」
「旦那が迎えに来ててさ」
一番聞きたくない言葉を聞いた。
どちらの言葉も今の私には胸が締め付けられる。
「愛莉も脚がふらついているよ~一緒に帰ろうよ」
家で待っている子供や旦那さん。
そんな家庭を作りたかった。
どこで間違ってしまったんだろう。
「愛莉?気分でも悪いの?大丈夫?」
涙がこぼれ落ちそう。
下を向いて、夜なのをいいことに
涙が見えないように必死に下を向いていた。
今泣いているのがばれたら
せっかくの楽しい雰囲気が台無しだ。
「悪い、愛莉はまだ俺と飲むからさ」
「え…?」
急に肩を引き寄せられて
ふらついた体をしっかりと
支えてくれたのは、元カレの春樹だった。
「な?」
「え……う、うん」
「じゃあ、気を付けて~またな~」
友達から無理やり連れ去って行く春樹に私も友達も唖然とした。
本当にあの…春樹なの?
そっと上を向いて顔を確認すると
確かに春樹だ。
付き合っている頃からスキンシップは多かったけど
こんな風に肩を抱かれて街を歩くなんて
何だか恥ずかしくなってきた。
「あの!どこに向かっているの?」
「え?俺んち」
「えぇ!ちょっと、それはダメ……」
「あぁ~ホテルのがよかった?」
「違う!もっとダメ!」
「冗談だよ、まぁでも、もうこれ以上は飲むな。何十回も看病してきた俺が言うんだから、間違いない。」
「う、うん……その節はお世話になりました」
「お前さ、大丈夫そうな顔していきなり吐くんだよな~吐いたらすっきりしているんだけどさ~」
「う……気持ち悪い……」
「え!?ちょっと待った!待った~!!!」
「!!!!!」
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