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セックスレス③
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「ここレースにしたらどうかな?」
「でもここにレースしたらあたっていたいかも…」
「レースの素材を変えたらどうですか?こういう柔らかい素材だったら…」
「本田君、この素材いいね!柔らかいし可愛く見えるし!愛莉もどう思う?」
「うん、今度のコンセプトの女神にピッタリだと思う!」
プロジェクトに一緒に参加している本田崇君は、年下だがしっかりしていて戦力になっている。10も下だから弟みたいな感じだが、クールで掴みどころかない。
「愛莉は肌も白いしこのブラつけたら似合うだろうな~ね?本田君」
「はぁ……」
「そっけないな~」
「幸~そんなこと言われても本田君困るよ。ごめんね、本田君。」
「よし、じゃあこのレースの会社に本田君お願いしてみて~あと値段もどのくらいかかるか見積もりもお願い。愛莉、こっちこっち!」
「何?どうしたの?」
「ねぇねぇ、これなんてどう?愛莉持っていないでしょ?」
「持っていないけど…」
「これ、愛莉にモニターってことであげるよ。感想を聞かせて。」
「感想って…この下着のコンセプト…」
「そう!あなたに抱いてほしい!」
「いや、でも……」
「今日、泊まりなんでしょ?荷物も多かったし…私からのプレゼント。」
赤と黒の組み合わせで大人っぽいけど
下品でもない。
ショーツは紐パンで今にでも脱げてしまいそうだ。
確かにこういうタイプの下着は持っていない。
「愛莉?」
「うん…私も変わらないと!この下着つけてみる!」
「うんうん!応援しているよ!愛莉とはさ…仕事で辛い時もずっとお互い支えあってきたから、幸せになってほしいんだよね。それにこういう仕事していたら、余計に辛いんじゃないかと思ってさ」
たまに手紙でお礼の言葉が届くときがある。
セックスレスが解消したとか……
私には、下着姿をみてくれることさえないから
たまに虚しくなる。
幸にそういう思いを言葉にしたことはないけど
表情から伝わってしまっていたのだろう。
私だってあの手この手で色々と試してきた。
押したり、引いたり、コスプレしたり、お香をたいてみたり…
だけど、段々それがプレッシャーになって
家にも帰って来なくなって
会話もなくなって……だからその話題に触れる行動も言動も控えた。
そしたら表向きは笑える夫婦に戻れたのだ。
「でもここにレースしたらあたっていたいかも…」
「レースの素材を変えたらどうですか?こういう柔らかい素材だったら…」
「本田君、この素材いいね!柔らかいし可愛く見えるし!愛莉もどう思う?」
「うん、今度のコンセプトの女神にピッタリだと思う!」
プロジェクトに一緒に参加している本田崇君は、年下だがしっかりしていて戦力になっている。10も下だから弟みたいな感じだが、クールで掴みどころかない。
「愛莉は肌も白いしこのブラつけたら似合うだろうな~ね?本田君」
「はぁ……」
「そっけないな~」
「幸~そんなこと言われても本田君困るよ。ごめんね、本田君。」
「よし、じゃあこのレースの会社に本田君お願いしてみて~あと値段もどのくらいかかるか見積もりもお願い。愛莉、こっちこっち!」
「何?どうしたの?」
「ねぇねぇ、これなんてどう?愛莉持っていないでしょ?」
「持っていないけど…」
「これ、愛莉にモニターってことであげるよ。感想を聞かせて。」
「感想って…この下着のコンセプト…」
「そう!あなたに抱いてほしい!」
「いや、でも……」
「今日、泊まりなんでしょ?荷物も多かったし…私からのプレゼント。」
赤と黒の組み合わせで大人っぽいけど
下品でもない。
ショーツは紐パンで今にでも脱げてしまいそうだ。
確かにこういうタイプの下着は持っていない。
「愛莉?」
「うん…私も変わらないと!この下着つけてみる!」
「うんうん!応援しているよ!愛莉とはさ…仕事で辛い時もずっとお互い支えあってきたから、幸せになってほしいんだよね。それにこういう仕事していたら、余計に辛いんじゃないかと思ってさ」
たまに手紙でお礼の言葉が届くときがある。
セックスレスが解消したとか……
私には、下着姿をみてくれることさえないから
たまに虚しくなる。
幸にそういう思いを言葉にしたことはないけど
表情から伝わってしまっていたのだろう。
私だってあの手この手で色々と試してきた。
押したり、引いたり、コスプレしたり、お香をたいてみたり…
だけど、段々それがプレッシャーになって
家にも帰って来なくなって
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そしたら表向きは笑える夫婦に戻れたのだ。
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