234 / 379
secret!
3
しおりを挟む
「サクラ姉さん!」
「みんなー!」
きゃっきゃ飛びついてハイタッチ。今日のサクラ姉さんのコーディネートを紹介しよう。紺のミニ丈ドレスにレースアップのハイヒールをはいて、高い位置で結ばれた長い髪は緩く崩して後毛で色気を演出。もう、完璧。
「紺も似合います」
「ふふ、ありがとう。今日の主役が目立つようにね」
後ろで車から胡蝶さんが手を振った。
「俺は車を置いてきますね」
「車ありがとう胡蝶。休みなのに悪いわね」
「まさか、役得です」
微笑んだ胡蝶さんは駐車場へと車を出していく。
「さてと、まだ人はいないから……」
さあどうぞと案内された高級クラブ。白で統一された店内はどこもかしこも上品だ。作りは真ん中に大きな階段が広がるように降りて、赤い絨毯が高級さを引き立てている。大きなシャンデリアが高い天井で輝いていた。
イノさん達のクラブが城そのものを表すならここはお姫様の部屋のよう。受付に書かれた看板を優が目にとめた。
「femme fataleの店名が心に響きます」
「私が決めたのよ。女はいつだって運命を握ってる」
「そんなの唯が感動で泣いちゃいますよ」
「秋、もう泣いてるよ」
「ぐす」
サクラ姉さんには本当に頭が上がらない。女性の素晴らしさ、したたかさ、尊さはおれがずっと胸に抱いているものだ。だって、ライトの色も鏡の位置もソファの高さまで計算されていると聞いて全おれが号泣もの。
「それにしてもこんな朝早くから引っ張ってきてごめんね?だってあの子達ったらそんな予定づまりで唯斗くん達どうするつもりだったの?って聞いたらシェアハウスに居させるとか言うから!」
「や、でも俺たち何もなければシェアハウスでのんびりしてますし1日くらい」
「だけどせっかくのお休みなのよ?予定までお店の子と遊んだ方が楽しい休日になるでしょう」
フロアを通りすぎてスタッフルームへ。アゲハさん、キラネさん、蝶子さんの3人の部屋があると言うので連れて行ってもらった。
「ほわぁ……」
埋め尽くすほどのドレスに至る所に華奢なピンヒール が置かれて部屋自体が芸術品のようだ。ドレスを贈るのが好きと言っていたのが頷けるほどその量は膨大だった。
「アゲハは特に大好きなのよね、1度も同じドレスは着ないわよあの子。とにかくドレスを着れる今を楽しみたいって」
「え?!すげえ……」
「アゲハさんって、女性のファンも多いんじゃないですか?」
「優夜くん、あんまりアゲハと話してないのにすごい……そうなのよ。あの子のお客様ってもちろん男性には負けるけど女性客も安定してついてるわ」
男女共に憧れる部分を持っているなんてこの世界では無敵ではないだろうか。ソファに促され座り込むと軽く腕を組んだサクラ姉さんが首をかしげる。
「時間はまだあるけどどうする?ここでメイクしてもいいし」
「この部屋借りちゃって良いんですか?」
「気にするような子じゃないわ」
ではお言葉に甘えて、持ってきた道具を広げる。自分ようだからイノさん達の時とは違って荷物はリュック 一つで足りた。
「私は少しお店の子と連絡とってくるから好きに過ごしてね。後でティータイムにしましょう?」
「はーい!」
サクラ姉さんを見送って最後に重要なものを取り出す。
「そんでこれ!」
事前に色の希望を聞いてみたら即答で白のドレスでした。
「うーん、アゲハと趣味が合うかもしれない」
「胡蝶さん!」
「久しぶりにこっち来たよ。相変わらずだねアゲハ」
戻ってきた胡蝶さんの感心する声を聞きながら大きな鏡を借りてスキンケアから始める。家で研究はしてるけどちゃんと変身するのなんて中学生ぶりかもしれない、あとは女の子が遊んで髪をいじったり軽くメイクしてくれたりはあるけど。
「2人もしてあげようか?」
「前よりだいぶ身長伸びたよ俺」
「秋も骨格綺麗だからいけるよ。優も相変わらず細いしさ」
「なに、みんな女装したことあるの?」
胡蝶さんの驚いた声に思わず笑ってしまう。この会話普通の人が聞いたらやっぱり不思議だよなぁ。秋がかわりに説明してくれた。
「唯がこんな感じですし。なんか女装する機会が増えて」
「あれそれもおれのせい?……あ、いやこれはおれのせいだね」
流石にこの顔とこの趣味なら仕方がない。こればっかりは自信があるし、大体の人良い感じにできちゃうもん。ボディビルダーとかじゃない限り。中性的な胡蝶さんなんてもうおちゃのこさいさい。
「胡蝶さんもやりません?」
「今日はでもお姫様になるんでしょ?だったら王子がいないと」
「ざんねーん」
くすくす笑ってそんな会話をしながらも手は止まっていない。アゲハさんはなに色のドレスなんだろう。おれに白と言っていたから淡いピンクだろうか、この部屋は全体的に明るい色が多いし。
「唯ってウィッグ何個持ってる?俺らメイクしてくれた時も唯の自前だったし……」
「えー女装した数だけある気がする……」
「うわぁ」
優がウィッグをブラシで整えてくれている間にベースとアイメイク完了。一つ離れて見ていた胡蝶さんが話し出す。
「それにしても肌綺麗だよね。秋も優もだけど、なにしてるの?」
「胡蝶さんが唯に教えてもらったこと全部してますよ俺ら、その辺は完全に洗脳されたんで」
「女の子はあれを毎日してるんだから尊いよねぇ……」
「たぶん普通の女の子よりもしてるよ唯は」
「そうかなぁ」
せっかくピンクに染めたけどウィッグはグレージュだ。白いドレスをピンクでイメージ変えたくない。強い赤の口紅好きなんだけどあんまり似合わないから少しぼかして淡さを混ぜる。眉にも似た色をのせて少し垂れ気味に。目は元の形を生かしたままナチュラルに、だけど輪郭は強調して。
「こんな感じかなぁ」
「はいこれ」
ウィッグを受け取ってサッと被る。最初はてこずったけど慣れたものだ。最後にコテで巻いていくと秋が覗きながら笑った。
「頭も顔もちっさいな」
「俺からしたらみんな小さいよ」
「胡蝶さんもその身長でその顔の小ささは異常ですって」
ドレスが目一杯可愛いから髪の毛は下ろしてバランスを取ろう。巻いた髪に手を入れて崩していく。さて、そこまできたら服はぽいぽい脱いでドレスを纏った。靴はアゲハさんが貸してくれると言うので裸足だけど纏うものが変わればスイッチが押される。
こっからはもう、唯斗じゃない。
「どうかな?」
振り向いたら秋と優が右、左、と見てにっこり。
「女の子になった。似合ってるよ」
「可愛い」
こう言う時2人ともさらっと褒めれる良い男になったなぁ。だが感動する暇もなく腰に手が回った。抱き寄せられ、随分と綺麗な顔と色気のある目がおれを捉えた。
「胡蝶さんどうし」
「唯さ、本当に一回俺に抱かれてみない?」
「みんなー!」
きゃっきゃ飛びついてハイタッチ。今日のサクラ姉さんのコーディネートを紹介しよう。紺のミニ丈ドレスにレースアップのハイヒールをはいて、高い位置で結ばれた長い髪は緩く崩して後毛で色気を演出。もう、完璧。
「紺も似合います」
「ふふ、ありがとう。今日の主役が目立つようにね」
後ろで車から胡蝶さんが手を振った。
「俺は車を置いてきますね」
「車ありがとう胡蝶。休みなのに悪いわね」
「まさか、役得です」
微笑んだ胡蝶さんは駐車場へと車を出していく。
「さてと、まだ人はいないから……」
さあどうぞと案内された高級クラブ。白で統一された店内はどこもかしこも上品だ。作りは真ん中に大きな階段が広がるように降りて、赤い絨毯が高級さを引き立てている。大きなシャンデリアが高い天井で輝いていた。
イノさん達のクラブが城そのものを表すならここはお姫様の部屋のよう。受付に書かれた看板を優が目にとめた。
「femme fataleの店名が心に響きます」
「私が決めたのよ。女はいつだって運命を握ってる」
「そんなの唯が感動で泣いちゃいますよ」
「秋、もう泣いてるよ」
「ぐす」
サクラ姉さんには本当に頭が上がらない。女性の素晴らしさ、したたかさ、尊さはおれがずっと胸に抱いているものだ。だって、ライトの色も鏡の位置もソファの高さまで計算されていると聞いて全おれが号泣もの。
「それにしてもこんな朝早くから引っ張ってきてごめんね?だってあの子達ったらそんな予定づまりで唯斗くん達どうするつもりだったの?って聞いたらシェアハウスに居させるとか言うから!」
「や、でも俺たち何もなければシェアハウスでのんびりしてますし1日くらい」
「だけどせっかくのお休みなのよ?予定までお店の子と遊んだ方が楽しい休日になるでしょう」
フロアを通りすぎてスタッフルームへ。アゲハさん、キラネさん、蝶子さんの3人の部屋があると言うので連れて行ってもらった。
「ほわぁ……」
埋め尽くすほどのドレスに至る所に華奢なピンヒール が置かれて部屋自体が芸術品のようだ。ドレスを贈るのが好きと言っていたのが頷けるほどその量は膨大だった。
「アゲハは特に大好きなのよね、1度も同じドレスは着ないわよあの子。とにかくドレスを着れる今を楽しみたいって」
「え?!すげえ……」
「アゲハさんって、女性のファンも多いんじゃないですか?」
「優夜くん、あんまりアゲハと話してないのにすごい……そうなのよ。あの子のお客様ってもちろん男性には負けるけど女性客も安定してついてるわ」
男女共に憧れる部分を持っているなんてこの世界では無敵ではないだろうか。ソファに促され座り込むと軽く腕を組んだサクラ姉さんが首をかしげる。
「時間はまだあるけどどうする?ここでメイクしてもいいし」
「この部屋借りちゃって良いんですか?」
「気にするような子じゃないわ」
ではお言葉に甘えて、持ってきた道具を広げる。自分ようだからイノさん達の時とは違って荷物はリュック 一つで足りた。
「私は少しお店の子と連絡とってくるから好きに過ごしてね。後でティータイムにしましょう?」
「はーい!」
サクラ姉さんを見送って最後に重要なものを取り出す。
「そんでこれ!」
事前に色の希望を聞いてみたら即答で白のドレスでした。
「うーん、アゲハと趣味が合うかもしれない」
「胡蝶さん!」
「久しぶりにこっち来たよ。相変わらずだねアゲハ」
戻ってきた胡蝶さんの感心する声を聞きながら大きな鏡を借りてスキンケアから始める。家で研究はしてるけどちゃんと変身するのなんて中学生ぶりかもしれない、あとは女の子が遊んで髪をいじったり軽くメイクしてくれたりはあるけど。
「2人もしてあげようか?」
「前よりだいぶ身長伸びたよ俺」
「秋も骨格綺麗だからいけるよ。優も相変わらず細いしさ」
「なに、みんな女装したことあるの?」
胡蝶さんの驚いた声に思わず笑ってしまう。この会話普通の人が聞いたらやっぱり不思議だよなぁ。秋がかわりに説明してくれた。
「唯がこんな感じですし。なんか女装する機会が増えて」
「あれそれもおれのせい?……あ、いやこれはおれのせいだね」
流石にこの顔とこの趣味なら仕方がない。こればっかりは自信があるし、大体の人良い感じにできちゃうもん。ボディビルダーとかじゃない限り。中性的な胡蝶さんなんてもうおちゃのこさいさい。
「胡蝶さんもやりません?」
「今日はでもお姫様になるんでしょ?だったら王子がいないと」
「ざんねーん」
くすくす笑ってそんな会話をしながらも手は止まっていない。アゲハさんはなに色のドレスなんだろう。おれに白と言っていたから淡いピンクだろうか、この部屋は全体的に明るい色が多いし。
「唯ってウィッグ何個持ってる?俺らメイクしてくれた時も唯の自前だったし……」
「えー女装した数だけある気がする……」
「うわぁ」
優がウィッグをブラシで整えてくれている間にベースとアイメイク完了。一つ離れて見ていた胡蝶さんが話し出す。
「それにしても肌綺麗だよね。秋も優もだけど、なにしてるの?」
「胡蝶さんが唯に教えてもらったこと全部してますよ俺ら、その辺は完全に洗脳されたんで」
「女の子はあれを毎日してるんだから尊いよねぇ……」
「たぶん普通の女の子よりもしてるよ唯は」
「そうかなぁ」
せっかくピンクに染めたけどウィッグはグレージュだ。白いドレスをピンクでイメージ変えたくない。強い赤の口紅好きなんだけどあんまり似合わないから少しぼかして淡さを混ぜる。眉にも似た色をのせて少し垂れ気味に。目は元の形を生かしたままナチュラルに、だけど輪郭は強調して。
「こんな感じかなぁ」
「はいこれ」
ウィッグを受け取ってサッと被る。最初はてこずったけど慣れたものだ。最後にコテで巻いていくと秋が覗きながら笑った。
「頭も顔もちっさいな」
「俺からしたらみんな小さいよ」
「胡蝶さんもその身長でその顔の小ささは異常ですって」
ドレスが目一杯可愛いから髪の毛は下ろしてバランスを取ろう。巻いた髪に手を入れて崩していく。さて、そこまできたら服はぽいぽい脱いでドレスを纏った。靴はアゲハさんが貸してくれると言うので裸足だけど纏うものが変わればスイッチが押される。
こっからはもう、唯斗じゃない。
「どうかな?」
振り向いたら秋と優が右、左、と見てにっこり。
「女の子になった。似合ってるよ」
「可愛い」
こう言う時2人ともさらっと褒めれる良い男になったなぁ。だが感動する暇もなく腰に手が回った。抱き寄せられ、随分と綺麗な顔と色気のある目がおれを捉えた。
「胡蝶さんどうし」
「唯さ、本当に一回俺に抱かれてみない?」
34
お気に入りに追加
1,388
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
風紀“副”委員長はギリギリモブです
柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。
俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。
そう、“副”だ。あくまでも“副”。
だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに!
BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる