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care!!
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おれが先輩にいたずらという仕返しをしたように、転校を知らせなかった桃花もちょっとした意地悪だったらしい。
「どうせなら驚かせようかなと」
「今日まで言わない方が良かったか」
くくっと喉を鳴らした氷怜先輩はおれがあえて膨らました頰をつつく。
「いえ、唯斗さん初めてじらせたんで満足です」
「桃花が反抗期だ!反抗期だ!」
叫ぶも山びこのようには帰ってこなかった。
今日もまた校舎の屋上。晴れ渡る空から降り注ぐ光は暖かいがコートと膝掛けは必須になってきた。今日は先輩達とおれたち3人と式にようやく赤羽さん。しかも桃花が加わった。
「しかもあなた、あれから3日後ってどう言うことなのよ」
「唯、口調がマダムになってるぞ」
膨れたおれを秋が笑う。
氷怜先輩に桃花の転校を言われダッシュで詰め寄ったにも関わらず、いつ来るという質問をまあまあで流されてしまったのだ。
「赤羽さんは知ってましたよね」
「ええ、かなり前から」
そんな気はしてた。それでも悲しむおれに桃花は嬉しそうに話すのだ。
「たまには俺が脅かすのも良いかなと」
美人な顔がへにょっと笑うのは可愛いが、してやられた感。隣のクラスに転校した桃花は午前中だけで美少年が来たと大騒ぎである。
しかも噂の桃花がおれのクラスまで来て、先輩達も来て、面白がった赤羽さんもお昼休みに来るものだから、またおれ達は佳乃に引かれたのである。
式が苦悩の表情を浮かべていた。ツボだったのか優が笑い出す。
「さっきの式の顔がさ……あはは!」
「笑うな!」
「ん?目立っちゃったか。揃って行っちゃったもんね」
「え、いや!そう言うわけでは!」
暮刃先輩がごめんね?と謝るが青い顔して式が首を振った。先輩達がどうこうではなく、桃花の登場に彼はため息をついたのだ。
「ほんと驚いた」
膨れながらお弁当をモリモリ食べていれば桃花が自前のあったかいお茶を入れてくれた。ほうじ茶ですと渡され、一口飲めば体があったまる。彼の家は和のものが多いらしい。
ほっこりしたおれに微笑んだ桃花の目がまっすぐに目を合わせる。
「でもこれですぐに唯斗さんに駆けつけられることが増えましたし」
「え、まさか、そのためだけに?」
「俺にとっては重要ですので」
おっとこらしいんだから。可愛いのにこう言うところが男らしい。
「頼むな」
桃花の頭に手を置いた氷怜先輩に桃花が照れ臭そうに笑った。おれのためとはいうが氷怜先輩達の存在も大きいはずだ。
「ついでにアッキーと優たんもヨロシクね」
瑠衣先輩がにっと笑えば桃花にしては珍しい気持ちいい返事が響いた。
「はい!」
「どうせなら驚かせようかなと」
「今日まで言わない方が良かったか」
くくっと喉を鳴らした氷怜先輩はおれがあえて膨らました頰をつつく。
「いえ、唯斗さん初めてじらせたんで満足です」
「桃花が反抗期だ!反抗期だ!」
叫ぶも山びこのようには帰ってこなかった。
今日もまた校舎の屋上。晴れ渡る空から降り注ぐ光は暖かいがコートと膝掛けは必須になってきた。今日は先輩達とおれたち3人と式にようやく赤羽さん。しかも桃花が加わった。
「しかもあなた、あれから3日後ってどう言うことなのよ」
「唯、口調がマダムになってるぞ」
膨れたおれを秋が笑う。
氷怜先輩に桃花の転校を言われダッシュで詰め寄ったにも関わらず、いつ来るという質問をまあまあで流されてしまったのだ。
「赤羽さんは知ってましたよね」
「ええ、かなり前から」
そんな気はしてた。それでも悲しむおれに桃花は嬉しそうに話すのだ。
「たまには俺が脅かすのも良いかなと」
美人な顔がへにょっと笑うのは可愛いが、してやられた感。隣のクラスに転校した桃花は午前中だけで美少年が来たと大騒ぎである。
しかも噂の桃花がおれのクラスまで来て、先輩達も来て、面白がった赤羽さんもお昼休みに来るものだから、またおれ達は佳乃に引かれたのである。
式が苦悩の表情を浮かべていた。ツボだったのか優が笑い出す。
「さっきの式の顔がさ……あはは!」
「笑うな!」
「ん?目立っちゃったか。揃って行っちゃったもんね」
「え、いや!そう言うわけでは!」
暮刃先輩がごめんね?と謝るが青い顔して式が首を振った。先輩達がどうこうではなく、桃花の登場に彼はため息をついたのだ。
「ほんと驚いた」
膨れながらお弁当をモリモリ食べていれば桃花が自前のあったかいお茶を入れてくれた。ほうじ茶ですと渡され、一口飲めば体があったまる。彼の家は和のものが多いらしい。
ほっこりしたおれに微笑んだ桃花の目がまっすぐに目を合わせる。
「でもこれですぐに唯斗さんに駆けつけられることが増えましたし」
「え、まさか、そのためだけに?」
「俺にとっては重要ですので」
おっとこらしいんだから。可愛いのにこう言うところが男らしい。
「頼むな」
桃花の頭に手を置いた氷怜先輩に桃花が照れ臭そうに笑った。おれのためとはいうが氷怜先輩達の存在も大きいはずだ。
「ついでにアッキーと優たんもヨロシクね」
瑠衣先輩がにっと笑えば桃花にしては珍しい気持ちいい返事が響いた。
「はい!」
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