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everyday!!
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しおりを挟む「トモダチ出来たー?」
目の前に来た瑠衣先輩はダボっとしたピンクパーカーの下は黒のスキニーと動きやすそう。髪の色が茶に金のメッシュから少し全体的にグレーが強くなり、金メッシュの部分がハイライトがわりになっていて綺麗だ。
瑠衣先輩の次に暮刃先輩もこちらに戻ってくると式が俺たちの横にスッと移動する。
「と言うより唯を布教した気がします」
「うーん、そんな感じ」
「キミタチ本当に唯ちん唯ちんだねぇ……」
あんな嵐のよう人間が隣に居れば仕方がないことである。
品のあるさわやかな笑顔のまま暮刃先輩が見下ろしていた優の前にしゃがみ込む。
「今日の服可愛いね」
可愛い、と言う言葉が適切かは置いといて優の脇を突いた。ファッションは2人に任せているのだ。優は眠たげに答えた。
「ヘア担当唯、服担当俺です」
「すごいな、似合ってる」
この人の話し方、俺的にすごく色気があるのだ。いや多分みんな思ってると思うんだけど、ただの王子と言うだけではない。品と同じくらい余裕な態度でゆっくりと話し、優雅な動きから壮絶な色気が出る。優はあまり気にしていないのか、気付いているけれど流しているのかはわからない。
優はその言葉に笑いながら暮刃先輩の服装を見た。意外にもとつけてしまいそうだが、暮刃先輩も後夜祭に参加するらしい。シンプルな黒のフーディーパーカのセットアップなのに、スタイルの良さでそれすらもおしゃれに見える。でもパンツの裾に小さく入ったロゴは超有名ブランドだった。
「先輩もかっこいいですよ、カジュアルなのも似合う。てゆか先輩も後夜祭するんですね」
優の言葉にチラリと周りを見た暮刃先輩は珍しく不敵な笑みで周りを挑発した。
「まあね、今日くらいはみんな相手してあげるよ」
「暮ちん普段全然相手してくれないからみんな今日と言う日を狙ってんの~」
たしかに耳に届いてくる周りの人の声は暮刃先輩狙いが多い気がする。いよいよ本当にお祭りなんだなとぼんやりと意識が出来てきた。
瑠衣先輩も同じようにしゃがむと楽しそうにニッと笑う。
「オレはいつでもバッチコイなんだけどねー」
「趣味って言ってましたもんね」
ボコるのが、が音声付きで脳内再生された。それを思い出したら今でこそ笑いがこみ上げる。あのときはやばい人だなあってちょっと思ったけど、今ちょっと可愛いもんな。
「なーに笑ってんの」
「2週間前から色々一変したけど、楽しいなって」
「オレも楽しーヨ」
俺の頰をつねりながらそう答えた瑠衣先輩、可愛げ以外の何者でもない。
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