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everyday!!
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しおりを挟む「やっぱり目立つね」
「何がー?」
分かっているくせに瑠衣はとぼけた。その目線は答えを出しているのに。
今日は休日で出かけていたと言う彼等を車で拾いに向かったのだが、街中でもすぐに彼等は見つかった。今まで彼等の制服かバイトの服しか見た事がなかった暮刃は少し驚いた。
軽く整えていただけの髪の毛を秋は立たせて、優はまっすぐなその髪を少し外ハネ気味に、唯は長めの髪をハーフアップ。
服装はモッズコートを羽織って膝下までのロングTシャツからのぞく黒のスキニーとスニーカーの秋。ロングカーディガンにフェイクファーのスヌードと、ハイウエストジーンズに革靴の優。オーバーサイズのレザーコートにスウェット、その下にサイドラインが太く入ったスキニーに大きめのスニーカーを履く唯。
独特ではあるが、完全にものしている。
自分たちの見せ方を全部知っていた。
「ちょっとあれはやられたかな」
「……めずらしいね、暮刃がそんなこと言うの」
「お前が素直じゃないからかな?」
「ナニソレ……」
嫌そうな顔をした瑠衣に思わず笑ってしまった。随分と面白い表情をするようになったな、と暮刃思う。
「我等が王様は素直だし見習おうかなって」
「まだそこまで考えてもないくせにー」
何でもお見通しとでも言いたげな顔で瑠衣は茶化した。それでも暮刃も瑠衣も目線は2人から動いていない。メンバーが彼等に話しかけてはいるが険悪ではないので暮刃も瑠衣も動かなかった。秋と優も笑い声を出しているのでおそらくその通りだろう。
そもそもここで何かあるようならば連れてきていないし、お互い好意的に接するだろう。それだけの魅力を持っているし、あと数回でも話せば肩でも組み始めるのではいか、それが暮刃の唯たちに対する評価である。
式が2人に近づくと少し話して集まっていた人間が散らばっていった。ちらりとこちらに式の目線がきたので暮刃は笑って手を振る。その返事はただのコミュニケーションなのかはたまたま2人を気にしてくれてありがとうなのかは定かではない。
式は小さく頷いたが階段に座る2人は少し眠たげでこちらを見ていなかった。
「まだ、愛くるしいペットだから」
「え?」
まっすぐ、秋を見て瑠衣が言う。
視線が合ったのか2人に向かっていった瑠衣に仕方なく後に続いた。
仕方ないのは自分も同じかもしれないが。
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