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everyday!
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しおりを挟むいつものごとくおれと同じソファーに座る秋も優もあれは酷かった……と隣で呟いている。でも、そもそも、なによりも、サクラ姉さんのお肌がおれには死活問題だったのだから、あれは仕方のないことだ。
それでも目の前のソファーで誠司さんだけは真面目に話を続ける。この人たぶん真面目オブ真面目だ。
「腕っ節だけではどうにもならない事が世の中にはあるって絶望してたところに唯斗さんが全部ひっくるめて掻っ攫ってくれた気分でした」
そこで彼がやっと気の抜けたように笑うので、たとえ横で爆笑されていようとも気分はとても良かった。
「誠司さんが笑ってるのでおれも嬉しいです」
おれもはにかみが止まらないくて少し2人でニヤニヤしてしまう。実際おれは金髪リュウジくんの鼻にキャンディを刺しただけだけど。
「ネロの奴らはお前が俺のところに入るって言ったからうちに在籍してんだ。そこのまとめはお前に任せる」
「ありがとう、ございます、迷惑しかかけてないのに……」
「そう言うのはいい。俺はお前が欲しくてうち誘ってんだ」
「おっとこまえぇ」
王者の椅子で氷怜先輩が不敵に笑うので心の声が漏れ出た。感動している誠司さんの前で悶えてしまい隣からチョップが飛んできた。絶対秋だ。
それでも誠司さんは男でも惚れちゃう氷怜先輩の言葉にも曖昧な笑顔で返すだけだった。
「……もしそれでもいたたまれねえって言うなら、お前の戦闘センス、俺のチームの奴らにも教えてやれ。特にお前が投げ飛ばした式なんかは俺らの戦い方を録画するくらい熱心だからな……」
「俺のは護身術の一環ですが……あとはキックボクシングをやっていたくらいで……」
たしかに式はあのあとすぐに復活し、悔しそうに誠司さんの戦闘を分析していた。先輩たちも凄かったが誠司さんの動きは人間味が無かった程早く、的確だった。
「式も誠司さんのと同じでめちゃくちゃ真面目なので、教えてもらえたらすごい嬉しいと思いますよ」
おれの言葉に反応するも、やはり自信は無さそうだ。誠司さんの中で拳銃トリオの傷は相当深いのだろうか。自分に自信が湧いてこないのか、それとも恐ろしいと言う感情が無くならないのか、大切なものをなくす恐怖があるのか、全部だろうか。
そんな彼がおれを見て今度は氷怜先輩を見た。何かを言いたげに、その次は言う事を決めたようにしっかりと顔を上げた。
「あの……分かっています。唯斗さんが獅之宮さんのものなのは」
「……それが?」
話の行方は全くわからないが、氷怜先輩が促すのでおれも黙る。
「それを踏まえた上で、お願いがあります」
膝に置いていた手に力が入った。
「唯斗さんの付き人をやらせて欲しいです」
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