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battle!
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今日のサクラ姉さんはミックス巻きヘアに薄手のロングニットカーディガンにレースのハイネックブラウス。そしておみ足引き立つショートパンツにニーハイブーツだ。これが子供っぽくみえないのは彼女のスタイルのおかげだろう。
「今日もお綺麗です」
「相変わらずねぇ唯斗くん……」
女性は褒めても褒めても足りないのだ。
式に蹴られてもつれ込んでいたので立ち上がり、優が笑って改めてあいさつした。
「サクラさん、お久しぶりです」
「みんな元気そうね。また会えて嬉しい!」
おれはサクラさんの手を取ってソファに座らせようと思ったがその時指に光るものを発見し思わず固まった。シンプルなダイヤがひとつ嵌められたその指輪は左手の薬指にある。両手で左手を持って叫び出すのをなんとか堪えた。
「サクラさん、これ……」
「うん。プロポーズ、無事されました」
「わあああ!秋!優!」
えへへと笑うサクラ姉さんに2人も飛びついた。綺麗だと褒めて、良かったです、素敵だと、たくさんの言葉を言い尽くすとなんだかこっちまで嬉しくて一緒にスキップしてソファに座る。
きっと報告が待ち遠しくて彼女もために溜め込んでいたようだ。ソファに置いてあったクッションをぎゅーっと抱きしめて絞り出すように話し始めた。
「もうね、これは本当に、本当に、唯斗くん達のおかげ……!」
「いやいやおれ達何もしてないです!」
「だってねだってね、いつも私あんまりにも彼がのんびりだから怒っちゃうのよ。私だって怒りたくないんだけどね……でもあの日は違ったの彼の全てが愛おしかったし本当に幸せな時間だった」
頰を染めて話す彼女がどれほど可愛らしいものか、1時間は語れそうだった。メイクは女性を変身させるが後の行動は彼女次第だ。それでも手伝えたのだろうかと思うと嬉しい。みんなでサクラ姉さんに寄っかかり息を揃えた。小さくせーので……。
「サクラ姉さん、本当におめでとーう!!」
「うーーー、貴方たち本当に可愛い。絶対貴方達みたいな子産むわ!」
相変わらず男らしいガッツポーズに思わず吹き出してしまった。彼女らしく愛らしい。それなのに困ったように窓を見るのだ。
「まあ、今日みたいな日にする話じゃないのかもしれないけど……」
心優しい彼女はテレビの向こうを心配している。それはそれこれはこれだ。サクラ姉さんの手を掴んで目一杯上に上げる。
「嬉しいことは喜んでその分応援しましょ!そろそろ式の出番ですから!」
「君たちと応援してこいって氷怜くんに言われたもの!全力で式くん応援するわよ!!」
意気投合したおれとサクラ姉さんの横で秋と優がテレビを指して仕方なさそうに笑いはじめた。
画面の向こうで式がクローズアップされ、その口には棒付きキャンディがくわえられていたのだ。
「今日もお綺麗です」
「相変わらずねぇ唯斗くん……」
女性は褒めても褒めても足りないのだ。
式に蹴られてもつれ込んでいたので立ち上がり、優が笑って改めてあいさつした。
「サクラさん、お久しぶりです」
「みんな元気そうね。また会えて嬉しい!」
おれはサクラさんの手を取ってソファに座らせようと思ったがその時指に光るものを発見し思わず固まった。シンプルなダイヤがひとつ嵌められたその指輪は左手の薬指にある。両手で左手を持って叫び出すのをなんとか堪えた。
「サクラさん、これ……」
「うん。プロポーズ、無事されました」
「わあああ!秋!優!」
えへへと笑うサクラ姉さんに2人も飛びついた。綺麗だと褒めて、良かったです、素敵だと、たくさんの言葉を言い尽くすとなんだかこっちまで嬉しくて一緒にスキップしてソファに座る。
きっと報告が待ち遠しくて彼女もために溜め込んでいたようだ。ソファに置いてあったクッションをぎゅーっと抱きしめて絞り出すように話し始めた。
「もうね、これは本当に、本当に、唯斗くん達のおかげ……!」
「いやいやおれ達何もしてないです!」
「だってねだってね、いつも私あんまりにも彼がのんびりだから怒っちゃうのよ。私だって怒りたくないんだけどね……でもあの日は違ったの彼の全てが愛おしかったし本当に幸せな時間だった」
頰を染めて話す彼女がどれほど可愛らしいものか、1時間は語れそうだった。メイクは女性を変身させるが後の行動は彼女次第だ。それでも手伝えたのだろうかと思うと嬉しい。みんなでサクラ姉さんに寄っかかり息を揃えた。小さくせーので……。
「サクラ姉さん、本当におめでとーう!!」
「うーーー、貴方たち本当に可愛い。絶対貴方達みたいな子産むわ!」
相変わらず男らしいガッツポーズに思わず吹き出してしまった。彼女らしく愛らしい。それなのに困ったように窓を見るのだ。
「まあ、今日みたいな日にする話じゃないのかもしれないけど……」
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「嬉しいことは喜んでその分応援しましょ!そろそろ式の出番ですから!」
「君たちと応援してこいって氷怜くんに言われたもの!全力で式くん応援するわよ!!」
意気投合したおれとサクラ姉さんの横で秋と優がテレビを指して仕方なさそうに笑いはじめた。
画面の向こうで式がクローズアップされ、その口には棒付きキャンディがくわえられていたのだ。
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