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第六章
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「はぁ…疲れた」
ベッドに横になり四肢を投げ出す。大きなベッドは隣に寝転がるアシュリーと二人並んでも余裕だ。二人で寝るためにこんな大きなベッドなわけではない。イーノックとダレルの部屋にもこの大きなベッドと同じものがあって、僕に付与されている部屋にも同じ大きさの物が置いてある。
天蓋のカーテンを四方に垂らし、アシュリーに手を伸ばす。すかさずその手を握り、抱き寄せてくれた。ああ、安心する。この腕の中はなんて心地良いんだろう。
「アシュ、好き。キスして?」
「ふふっ…ジュリ…」
髪を梳きながら、頭を包むように大きな掌で支えてくれる。その腕に全てを預けた。
「んっ…ふっ……ん…はぁっ」
僕の少しの変化も見逃さず伸ばされる手は言葉よりも雄弁に僕に語る。
大丈夫だよ…側にいるから、ここにいるから、大丈夫だよ、と。
この一年アシュリーから離れるのが怖かった。勇者なのにと思うけれど、その恐怖は心の奥底にうずくまってるもう一人の僕が怖かってるからだ。
何かが怖い。
そんな弱い僕でも、アシュリーは上手くエスコートしてくれる。まるで僕がアシュリーを従えているように見えるだろう。
実際は背中を押され心を丸ごと守られながらアシュリーの横で笑顔を作る。
今日の晩餐会で、出席者は勇者を見るのとは違う興味を持った目で僕たちを見てた。でも、それは怖くはなかった。これが僕たちだ。もし、この先偽って誰か女性と結婚という形を取らなくてはならないのならば、僕もその相手の女性も不幸だ。僕に女性が抱けるわけない。心も身体も拒否する。それよりも、アシュリーの隣に女性が立っていることを想像すると、胸がギュッと締め付けられる。
その期待をここで無くしてしまいたい。
その甲斐あってかその席でもう娘がいるとあからさまな言葉はなかった。きっとダレルに集中していたんだろう。なんたって姉君をエスコートしてるのはみんなが知っている。ごめんなさい。…お気の毒に。
「はぁっ…」
「ジュリ…愛してるよ」
『僕も、僕も、んっ…ん、ん…アシュの事、愛してる…もっと、ぁぁ…アシュ』
『もっと、どうして欲しいの?』
『…んっ…わかってるのに…、意地悪だ』
『ジュリから聞きたいな』
アシュリーのおちんちんが僕の甘い場所を擦る。ほら、わかってるじゃない。
『んっ、んっ、奥に、はぁ…奥に、ちょうだい。アシュの、アシュのを…いっ、ぱい…』
強く奥を突かれると、腰が自然と動く。アシュリーから漏れる男らしい吐息にゾクゾクする。碧い瞳が欲情していて、見惚れてしまう。僕に覆いかぶさり余裕なさげなキスをくれた。舌先同士で刺激するのはもどかしくて、アシュリーの舌に吸い付いた。根元から絡め口内を動く僕の舌に、主導権を取り返すようにアシュリーの舌が僕の口内に入ってくる。
腕を背中に回し、全て包まれて、激しく動く逞しい身体に身も心も預ける。
『綺麗だよ、ジュリ…愛してる…俺が守るから…』
アシュリーは何度も繰り返し愛の言葉を囁く。その度に暖かなモノが僕の心に広がる。
『ん、んっ…アシュ、アシュ』
ただ名前を呼び、与えられる熱を感じ、…その熱に溺れた。
「無理させたかな…」
アシュリーに抱きしめられてベッドに横になってる。
「ううん、僕も欲しかったから…」
「この頃凄く素直だな。恥ずかしがってるのも可愛いけど、積極的なジュリも好きだよ。身体、平気?」
「うん。大丈夫」
「明日は休みだから、ゆっくりできる。俺の家に行こうか?」
「セシリアに会いたいな」
「わかった。じゃあ、ジュリの家にお邪魔しよう」
「うん」
お互いの実家に帰る時も最近ではいつも一緒。寝る時に一人だと不安になるからだ。発表後初めて一人で実家に泊まった時、寝られなかった。お互いの実家なら会話ができたから、アシュリーに来てもらった。両家に顔を出すって条件で認めてもらっている。
僕の部屋は広くなり、ベッドもこの王宮の物と変わらない大きさのを用意してくれた。最初見た時は赤面してしまい、母上と父上の顔を見られなかった。アシュリーの家でも同じような対応で有難いけど恥ずかしい。イライザさまにジュリアンちゃんったら可愛いと抱きしめられた。
ベッドに横になり四肢を投げ出す。大きなベッドは隣に寝転がるアシュリーと二人並んでも余裕だ。二人で寝るためにこんな大きなベッドなわけではない。イーノックとダレルの部屋にもこの大きなベッドと同じものがあって、僕に付与されている部屋にも同じ大きさの物が置いてある。
天蓋のカーテンを四方に垂らし、アシュリーに手を伸ばす。すかさずその手を握り、抱き寄せてくれた。ああ、安心する。この腕の中はなんて心地良いんだろう。
「アシュ、好き。キスして?」
「ふふっ…ジュリ…」
髪を梳きながら、頭を包むように大きな掌で支えてくれる。その腕に全てを預けた。
「んっ…ふっ……ん…はぁっ」
僕の少しの変化も見逃さず伸ばされる手は言葉よりも雄弁に僕に語る。
大丈夫だよ…側にいるから、ここにいるから、大丈夫だよ、と。
この一年アシュリーから離れるのが怖かった。勇者なのにと思うけれど、その恐怖は心の奥底にうずくまってるもう一人の僕が怖かってるからだ。
何かが怖い。
そんな弱い僕でも、アシュリーは上手くエスコートしてくれる。まるで僕がアシュリーを従えているように見えるだろう。
実際は背中を押され心を丸ごと守られながらアシュリーの横で笑顔を作る。
今日の晩餐会で、出席者は勇者を見るのとは違う興味を持った目で僕たちを見てた。でも、それは怖くはなかった。これが僕たちだ。もし、この先偽って誰か女性と結婚という形を取らなくてはならないのならば、僕もその相手の女性も不幸だ。僕に女性が抱けるわけない。心も身体も拒否する。それよりも、アシュリーの隣に女性が立っていることを想像すると、胸がギュッと締め付けられる。
その期待をここで無くしてしまいたい。
その甲斐あってかその席でもう娘がいるとあからさまな言葉はなかった。きっとダレルに集中していたんだろう。なんたって姉君をエスコートしてるのはみんなが知っている。ごめんなさい。…お気の毒に。
「はぁっ…」
「ジュリ…愛してるよ」
『僕も、僕も、んっ…ん、ん…アシュの事、愛してる…もっと、ぁぁ…アシュ』
『もっと、どうして欲しいの?』
『…んっ…わかってるのに…、意地悪だ』
『ジュリから聞きたいな』
アシュリーのおちんちんが僕の甘い場所を擦る。ほら、わかってるじゃない。
『んっ、んっ、奥に、はぁ…奥に、ちょうだい。アシュの、アシュのを…いっ、ぱい…』
強く奥を突かれると、腰が自然と動く。アシュリーから漏れる男らしい吐息にゾクゾクする。碧い瞳が欲情していて、見惚れてしまう。僕に覆いかぶさり余裕なさげなキスをくれた。舌先同士で刺激するのはもどかしくて、アシュリーの舌に吸い付いた。根元から絡め口内を動く僕の舌に、主導権を取り返すようにアシュリーの舌が僕の口内に入ってくる。
腕を背中に回し、全て包まれて、激しく動く逞しい身体に身も心も預ける。
『綺麗だよ、ジュリ…愛してる…俺が守るから…』
アシュリーは何度も繰り返し愛の言葉を囁く。その度に暖かなモノが僕の心に広がる。
『ん、んっ…アシュ、アシュ』
ただ名前を呼び、与えられる熱を感じ、…その熱に溺れた。
「無理させたかな…」
アシュリーに抱きしめられてベッドに横になってる。
「ううん、僕も欲しかったから…」
「この頃凄く素直だな。恥ずかしがってるのも可愛いけど、積極的なジュリも好きだよ。身体、平気?」
「うん。大丈夫」
「明日は休みだから、ゆっくりできる。俺の家に行こうか?」
「セシリアに会いたいな」
「わかった。じゃあ、ジュリの家にお邪魔しよう」
「うん」
お互いの実家に帰る時も最近ではいつも一緒。寝る時に一人だと不安になるからだ。発表後初めて一人で実家に泊まった時、寝られなかった。お互いの実家なら会話ができたから、アシュリーに来てもらった。両家に顔を出すって条件で認めてもらっている。
僕の部屋は広くなり、ベッドもこの王宮の物と変わらない大きさのを用意してくれた。最初見た時は赤面してしまい、母上と父上の顔を見られなかった。アシュリーの家でも同じような対応で有難いけど恥ずかしい。イライザさまにジュリアンちゃんったら可愛いと抱きしめられた。
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