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第一章
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☆ .。. 入学説明会の片隅にて.。.☆
「おい、見たか?」
「見た、見た」
「何だあの可愛さは?」
「あ~、何で男女別々のクラスなんだ。寮は仕方ないけど、クラスは一緒で良いじゃないか?せめて建物だけでも一緒だったらな…」
「お前、誰見て可愛いって言ってんの?」
「だから、説明会の時に居ただろ?」
「あれは男!男だから!」
「えっ?」
「そうだよ。だから一緒の部屋にもなれるかもしれない」
「えっ?男で良いの、お前?」
「良いだろう?可愛かっただろ?」
「うん」
「あんな可愛いなんて…女の子でもあそこまでのレベルの子は居なかったぞ?ブロンドの髪は少しウエーブがかかってて歩くたびに華やかに揺れてさ…クリクリっとした紫の瞳も長い睫毛もとても男だとは見えなかった」
「いやまあ、そうだけど」
「それに、癒されるんだ。見ててもそうだけど、側に居ると具合が悪くても治るんじゃないかと思うくらい」
「そう言えば、ローブを合わせる時に直ぐ後ろに居た奴がその日頭痛がひどかったけど見てたらなんか治ったみたいにすっきりしたって言ってたな」
「俺も聞いた。まあ、気の持ちようだな、きっと。側にいるだけで病気が治る訳ないし」
「でもそれだけ癒されるってことだな」
「ああ、同じ部屋になりたい」
「そうだな。せめて同じクラスになりたいな」
「おい、見たか?」
「見た、見た」
「何だあの可愛さは?」
「あ~、何で男女別々のクラスなんだ。寮は仕方ないけど、クラスは一緒で良いじゃないか?せめて建物だけでも一緒だったらな…」
「お前、誰見て可愛いって言ってんの?」
「だから、説明会の時に居ただろ?」
「あれは男!男だから!」
「えっ?」
「そうだよ。だから一緒の部屋にもなれるかもしれない」
「えっ?男で良いの、お前?」
「良いだろう?可愛かっただろ?」
「うん」
「あんな可愛いなんて…女の子でもあそこまでのレベルの子は居なかったぞ?ブロンドの髪は少しウエーブがかかってて歩くたびに華やかに揺れてさ…クリクリっとした紫の瞳も長い睫毛もとても男だとは見えなかった」
「いやまあ、そうだけど」
「それに、癒されるんだ。見ててもそうだけど、側に居ると具合が悪くても治るんじゃないかと思うくらい」
「そう言えば、ローブを合わせる時に直ぐ後ろに居た奴がその日頭痛がひどかったけど見てたらなんか治ったみたいにすっきりしたって言ってたな」
「俺も聞いた。まあ、気の持ちようだな、きっと。側にいるだけで病気が治る訳ないし」
「でもそれだけ癒されるってことだな」
「ああ、同じ部屋になりたい」
「そうだな。せめて同じクラスになりたいな」
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