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東雲

06

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一方の親彬は優しくすると云った手前、手荒く暴くことはできないと、慎重になる。

また、ぐずぐずに甘やかしたい、とことん焦らして快楽の渦に閉じ込めたいと男の庇護欲と加虐的な気持ちが混ざる。理性を保つのが難しい。丁寧にと心掛けるが、舌は淀みなく動く。

(なんて肌理が細かいんだ。ずっと触ってたい)

親彬の単衣を健気に握る尊が、可哀想になる。

(女もまだなのに、男に抱かれるなんて不本意だろうに。でも、後悔なんかさせない。俺が気持ちよくしてやるからな)

これから組み敷かれる相手に縋る姿に、愛おしさと劣情を催す。しこり始めた乳首に吸い付き、もう片方には指先で刺激する。空いてる手を尊の兆し始めた屹立に絡める。

「あぁっ…ぃゃ…」

男のものを触りたいと思ったことは今まで、勿論なかった。だが、まだ皮を被り綺麗な色のそれに触るのに、抵抗などは全くない。そのまま上下に動かし尊の気持ちを逸らしてから、体勢を入れ替えた。片足を持ち上げ秘部を晒す。露わになった太腿にも口付けて、痕を残すようにきつく吸った。こんなに所有の印を付けたいと思ったこともない。親彬は初めての感情に戸惑った。

エロ上司、安倍雅季から手に入れた香油の小瓶を開ける。慎ましやかなそこに垂らし、伸ばすように広げた。襞を丁寧に撫でながら解してゆく。香油を足して、指を中に入れる。怖がってないか確かめながら、ゆっくりと出し入れした。

「やっ…あっ…ひゃぁ…ダメ…」

意味のない声を出し続けているけれど、尊の口から痛いとは聞こえてこなかった。しかし、尊の屹立は萎えている。指を秘部に入れたまま、屹立を上下に動かし、乳首を舐めた。中は狭くて、熱い。侵入を拒むように締め付けるけれど、次第に解れ、声にも艶が混じる。

「んっ…ゃぁ…な、なんか、変…ぁっ、ぁぁっ…んっ」

背中をしならせ悶える姿にドキッとする。堪らず唇に口付ける。その間も秘部の中を指で広げ続けた。指を小刻みに動かすと、更に解れ、解れる毎に尊の声に甘さが増す。最初動かすのさえ躊躇うくらいだったのに今では指が三本バラバラと動く。
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