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エピローグ

02

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双丘を撫でていた手は滑るように後孔に辿り着いた。スウェットの上からでも的確に刺激して一気に僕の熱を上げる。

「ひゃっ…ダ、ダメ…今日は…」

スルッと滑り込み直接背中を撫でる手は温かく、肩から肩甲骨、背骨をたどり腰を…弧を描くように動く指にぞくりとする。

「わかってる、でも…」

わかってると囁きながら僕をコロリと自分の身体から下ろし、今度は豊に見下ろされる。
甘いキスをされながら、服を脱がされるのに抵抗なんかできない。

「ゆ、豊…ダメ、だよ…」

一応、抵抗したよとアピールしておく。

ここでめられたら僕も困るけど……、豊がめる訳な…、

「わかった。今日は遠出だしな」
「えっ…、やっ」

ニヤニヤと笑い、僕が発した言葉を『嫌なの?』と繰り返す。

「…ほら、素直に言ってみ?」

わかってた?
ポーズで嫌がってるの?

うかがうように見つめれば、公園から連れてこられて初めて質問された時のように顎で促す。
あの時のような威圧的な感じはなくて誘うように『ほら』と口が動く。

「や、止めないで…」

まだ足りないとでも言うように『ダメだよ、素直になりなよ』と耳元で囁く声に、もう火が付いてしまった僕の身体はぞくりと痺れた。

「んっ…」

身体の、今はまだ触れられていない…豊しか知らない奥が甘く疼く。

「…抱いて」

腕を伸ばし首に回す。

『よく言えました』とご褒美のキスが降る。

豊に与えられる熱を身体の奥で感じ、感じるままに伝える。

それは瞳で、腕で、声…喘ぐ声で伝えれば嬉しいとキスをくれる。

「あっ、ダメッ…あっ、んっ、あっ」

豊が動く度に声が漏れる。

「ダメじゃないだろ?隆は素直じゃないんだから」
「だ、だって、あっ、感じ、す、過ぎてヘン、な…っ、んっ…」

僕の身体のことは僕以上に知ってるだろう豊は感じるところを狙って腰を動かす。
今はどこを触られてもピクって身体が跳ねる。そして、豊の欲望にどこを擦られても粘膜は敏感に与えられる熱を感じ取りそれを快感に変える。

グチュグチュと卑猥な水音が絶え間なく響く。それを恥ずかしいと感じられないほど豊の熱に溺れ、その水音さえも僕を煽る。

「隆、気持ちい?」
「ひゃ…気持ち、い、よ…豊で、いっぱい…。ゆ、たかは?きも、ちい?」
「ああ、隆の中、すっごいよ…俺の離さないってぎゅうぎゅう締め付ける」

豊にしがみつき揺さぶられる。奥まで突かれながら愛しい人に精一杯笑顔を見せる。キスをくれる直前に見えた微笑みに胸が熱くなった。

「あぁぁ…はぁ…、ゆ、たか…愛し、てる」
「俺も、…隆だけだよ」

身体の奥で熱が弾け、僕も二人の間を白濁で濡らした。
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