53 / 109
閑話
第53話 初めての制圧 ー農場主バウロー
しおりを挟む
イリアスの部下選定から数日後。
——キエスの花生産地。テラーウィンド農場。
「バウロ。キエスの花5ケースを受け取りに来たぞ」
幻覚作用をもたらすキエスの花を売って旅する商人、マルコスが事務所を訪れた。ガタイの良い護衛を1人引き連れて。
「おぅ。今回は早かったな。すぐ用意させるから座ってくれ」
農夫達に倉庫から花を出すよう指示を出し、マルコスを来客用のテーブルへと座らせた。
「花の評判はどうだ?」
「新規の売り上げも上々。当然だがキエスの花はリピーターが付きやすい。来月はもっと多く仕入れるつもりだ」
「それにしても度胸あるよなぁ。ブランドールなんてビビって種しか買わないのに」
「危険を犯さなければ金持ちになんてなれないからな。それに、お前には言われたくないぞ」
マルコスが窓を覗く。彼の背中越しに見えるのは広大な畑で作業をする農夫達。そして巡回する警備兵達だった。
「俺はバウロみたいに雇ってる奴らにキエスの花を吸わせたりしない」
その自分勝手な言い分に笑いが込み上げた。
「なんだよその理屈。他の国にばら撒いてる奴の台詞じゃねぇなぁ」
マルコスの顔を覗き込む。
「楽だぜ~? 1ヶ月も吸わせれば一切逆らわなくなるからな。金も節約できる。ま、たまに畑から花を盗む奴が出るのが厄介だけど」
「盗んだ奴はどうすんだよ?」
「殺す」
彼の笑顔が固まった。
「そんな顔で見るなよ。俺は真っ当にやってるだけだって。な? そんなの許してたら経営が成り立たないからさ、仕方なくだよ」
「仕方なく……ねぇ。まぁ、俺もレイヴンを連れ回さないと心配だし、それと似たようなもんか」
マルコスが護衛へと目を向ける。巨大なハンマーを持った獣人の大男……レイヴン。マルコスが雇った凄腕の傭兵。噂だと元Sクラス冒険者だったとか。その分給料も高いんだろうな。
「この前なんかよぉ。野党に馬車が襲われてさ、レイヴンの奴、返り討ちどころか全員殺しちまったんだよ。後処理が大変だった」
彼が不満気にレイヴンを見ると、屈強な護衛は腕を組んでニヤリと笑った。
「俺がいなかったら今頃死んでただろ? マルコスの旦那」
護衛に生意気な口を聞かれたマルコスはため息を吐いた。
「こんな感じだよ。困るねぇ~高級取りは」
ふぅん。コイツはコイツで苦労しているんだな。
そんなことを話していると、キエスの花が事務所に届いた。
「お、今回は花弁がデカいな。どれどれ……」
マルコスが品質を確認していると、外から場違いな声が聞こえた。
子供の声。馬鹿デカい声が。
『あーあー聞こえるか? 拡声魔法のテスト中じゃ。エコーエコー』
窓から外を見ると農場の入り口に3人の従者を連れた海竜人の少女が立っていた。
「おい。なんだアイツら?」
花を持って来た農夫に問いかける。
「し、知りません」
「早く傭兵を向かわせろ。殺せ」
指示を出すと、農夫が慌てて兵士を呼びに行く。
数秒後。数人の傭兵達がガキ達を取り囲んだ。
『あ! なんじゃお主達!? まだ妾が話してる途中じゃろ!?』
「あの海竜人……バウロの知り合いか?」
マルコスが馬鹿にするような笑みを浮かべる。
「そんな訳あるか」
5人の傭兵達が剣を抜いてガキを追い払おうとした時。魔法名が聞こえた。
『攻撃向上爪昇煌』
その直後。
傭兵達は全員体を真っ二つにされた
「は?」
ガキの部下の1人。大斧を持った女がその斧をブンブンと振っていた。うっすらと紫の光を纏いながら。
「あ、あの女がやったのか……?」
斧が真っ赤に染まっている。その光景が事実を物語っていた。
馬鹿な。俺の雇った傭兵は腕の立つ奴らばかりだぞ。
『あーあ。妾の話を聞かんもんじゃから殺してしまったのじゃ。ま、いいか』
ガキはまっすぐ俺を見ると声を上げた。
『妾は魔王軍光将イリアス・ウェイブス! 今のを抵抗とみなすのじゃ。農場主および関係者は今から皆殺しにする。農場主バウロ! 逃げても無駄じゃから諦めるように!』
「はぁ!?」
なんだか物騒なことを言っている。子供の戯言だと笑い飛ばしたいが……目の前の死体が嘘では無いと告げていて、背筋に嫌な汗が伝った。
イリアスと名乗る子供の前に3人の従者が並ぶ。
フェンリル族の剣士、エルフの弓兵、人間の大斧使いが。
『よーし命令じゃ! 剣士ザンブル、弓兵ダルク、斧使いラスハ。1人も逃すな。全員間違いなく殺すのじゃぞ!』
ぴょんぴょん地面を跳ねながらイリアスが命令を出している。そして、急に青い光が彼女を包むと、うるさいほどの声で魔法名を叫んだ。
『防御向上鱗聖盾、
素早さ向上翼流速!』
3人の従者は、紫の光を帯びると、物凄い速度で他の傭兵達に襲いかかった。
傭兵達は一瞬の内に剣で首を刎ねられ、大斧で体を引き裂かれ、逃げようとすると弓矢で射抜かれ倒れていく。
「お、おい! お前の兵達殺されてるぞ!?」
マルコスが叫んだ瞬間——窓から飛び込んで来た弓矢に頭を射抜かれ机に倒れ込んだ。
「うわああああっ!?」
咄嗟に窓枠から離れて壁に身を隠す。マルコスは目を見開いたまま虚空を見つめていた。心細いあまりにマルコスの傭兵へと話かけてしまう。
「れ、レイヴンだったな? 金は払うから俺を逃してくれ!!」
「……いくらだ?」
「い、1万ゴールド払おう!」
「いいだろう」
レイヴンを引き連れ、裏口から外に出る。
周囲を警戒しながら進むと、遠くから兵士達の叫び声が聞こえて来た。
なんで俺がこんな目に!? 長年汗水流して作り上げた農場が……また1から立て直しじゃないかよ……。
だけど、兵達の声を聞いて少しだけ安堵した。奴らはまだ兵士達と戦っている。このままなら逃げ切れる。
納屋の影を伝い、茂みに隠れて進む。すると、農場の終わりを告げる柵が見えて来た。
イリアス……とか言ったなあのガキ。絶対許さねぇ。次稼いだ金で暗殺者を雇う。泣き叫ばせた上で殺してやる……っ!?
「あ、おったおった。やっぱり逃げようとしておったの~」
声の方を見ると、イリアスが後ろに立っていた。馬鹿にするような笑みを浮かべながら。
「お、お前……なんで!?」
「部下を薬漬けにするような輩はすぐ逃げると思っての。無駄じゃぞ~? さっさと投降するのじゃ!」
イリアスがビシッと指をさして謎のポーズを決める。
コイツふざけてるのか!? 人の農場をめちゃくちゃにしておいて!
怒りが渦巻くのを抑える。話を聞いたフリをしながら周囲を確かめた。
コイツの従者達は近くにいない。今ならこのガキを殺して逃げられる。
「レイヴン! このガキを殺せ!」
言うと同時にレイヴンがハンマーを構えて襲いかかる。
「悪いな嬢ちゃん! 死ねや!!」
レイヴンが、風を切り裂く音を響かせながらその巨大なハンマーを振り下ろした。
「防御向上鱗聖盾」
魔法名と共に鉄塊が轟音を響かせる。
「イタタタ……っ!? なんじゃこのハンマー男! もうちょっと優しくせんか!」
「なんだとっ!?」
巨大なハンマーで潰されるはずだった幼い体は、全くの無傷だった。ただ目を潤ませて頭を抑える少女が目の前にいるだけだ。
「うぅ~許さんぞハンマー男!」
イリアスが怒りながらさらに魔法を唱えた。
「攻撃向上爪昇煌!」
そのまま飛び上がると、レイヴンの頭部へと蹴りを放つ。
「じゃっ!」
「おごっ!?」
蹴りを受けたレイヴンの頭は明らかに人体ではあり得ない角度に折れ曲がり、ゆっくり地面に倒れる。そして、そのまま動かなくなった。
「な、なんだお前……なんでガキの癖に……そんな……」
「も~嬢ちゃんとかガキって酷いのじゃ! 妾は魔王軍の光将だと言ったじゃろ!!!」
強烈なビンタを喰らう。
その瞬間。
ゴキンという嫌な音と共に体の全てが言うことを聞かなくなる。
フラフラと左右を漂う視界の中で自分の背中が見えた。
こ、こんな死に方って……。
「あ、やっちまったのじゃ」
最後に聞いたのは少女の間抜けな台詞だった。
——キエスの花生産地。テラーウィンド農場。
「バウロ。キエスの花5ケースを受け取りに来たぞ」
幻覚作用をもたらすキエスの花を売って旅する商人、マルコスが事務所を訪れた。ガタイの良い護衛を1人引き連れて。
「おぅ。今回は早かったな。すぐ用意させるから座ってくれ」
農夫達に倉庫から花を出すよう指示を出し、マルコスを来客用のテーブルへと座らせた。
「花の評判はどうだ?」
「新規の売り上げも上々。当然だがキエスの花はリピーターが付きやすい。来月はもっと多く仕入れるつもりだ」
「それにしても度胸あるよなぁ。ブランドールなんてビビって種しか買わないのに」
「危険を犯さなければ金持ちになんてなれないからな。それに、お前には言われたくないぞ」
マルコスが窓を覗く。彼の背中越しに見えるのは広大な畑で作業をする農夫達。そして巡回する警備兵達だった。
「俺はバウロみたいに雇ってる奴らにキエスの花を吸わせたりしない」
その自分勝手な言い分に笑いが込み上げた。
「なんだよその理屈。他の国にばら撒いてる奴の台詞じゃねぇなぁ」
マルコスの顔を覗き込む。
「楽だぜ~? 1ヶ月も吸わせれば一切逆らわなくなるからな。金も節約できる。ま、たまに畑から花を盗む奴が出るのが厄介だけど」
「盗んだ奴はどうすんだよ?」
「殺す」
彼の笑顔が固まった。
「そんな顔で見るなよ。俺は真っ当にやってるだけだって。な? そんなの許してたら経営が成り立たないからさ、仕方なくだよ」
「仕方なく……ねぇ。まぁ、俺もレイヴンを連れ回さないと心配だし、それと似たようなもんか」
マルコスが護衛へと目を向ける。巨大なハンマーを持った獣人の大男……レイヴン。マルコスが雇った凄腕の傭兵。噂だと元Sクラス冒険者だったとか。その分給料も高いんだろうな。
「この前なんかよぉ。野党に馬車が襲われてさ、レイヴンの奴、返り討ちどころか全員殺しちまったんだよ。後処理が大変だった」
彼が不満気にレイヴンを見ると、屈強な護衛は腕を組んでニヤリと笑った。
「俺がいなかったら今頃死んでただろ? マルコスの旦那」
護衛に生意気な口を聞かれたマルコスはため息を吐いた。
「こんな感じだよ。困るねぇ~高級取りは」
ふぅん。コイツはコイツで苦労しているんだな。
そんなことを話していると、キエスの花が事務所に届いた。
「お、今回は花弁がデカいな。どれどれ……」
マルコスが品質を確認していると、外から場違いな声が聞こえた。
子供の声。馬鹿デカい声が。
『あーあー聞こえるか? 拡声魔法のテスト中じゃ。エコーエコー』
窓から外を見ると農場の入り口に3人の従者を連れた海竜人の少女が立っていた。
「おい。なんだアイツら?」
花を持って来た農夫に問いかける。
「し、知りません」
「早く傭兵を向かわせろ。殺せ」
指示を出すと、農夫が慌てて兵士を呼びに行く。
数秒後。数人の傭兵達がガキ達を取り囲んだ。
『あ! なんじゃお主達!? まだ妾が話してる途中じゃろ!?』
「あの海竜人……バウロの知り合いか?」
マルコスが馬鹿にするような笑みを浮かべる。
「そんな訳あるか」
5人の傭兵達が剣を抜いてガキを追い払おうとした時。魔法名が聞こえた。
『攻撃向上爪昇煌』
その直後。
傭兵達は全員体を真っ二つにされた
「は?」
ガキの部下の1人。大斧を持った女がその斧をブンブンと振っていた。うっすらと紫の光を纏いながら。
「あ、あの女がやったのか……?」
斧が真っ赤に染まっている。その光景が事実を物語っていた。
馬鹿な。俺の雇った傭兵は腕の立つ奴らばかりだぞ。
『あーあ。妾の話を聞かんもんじゃから殺してしまったのじゃ。ま、いいか』
ガキはまっすぐ俺を見ると声を上げた。
『妾は魔王軍光将イリアス・ウェイブス! 今のを抵抗とみなすのじゃ。農場主および関係者は今から皆殺しにする。農場主バウロ! 逃げても無駄じゃから諦めるように!』
「はぁ!?」
なんだか物騒なことを言っている。子供の戯言だと笑い飛ばしたいが……目の前の死体が嘘では無いと告げていて、背筋に嫌な汗が伝った。
イリアスと名乗る子供の前に3人の従者が並ぶ。
フェンリル族の剣士、エルフの弓兵、人間の大斧使いが。
『よーし命令じゃ! 剣士ザンブル、弓兵ダルク、斧使いラスハ。1人も逃すな。全員間違いなく殺すのじゃぞ!』
ぴょんぴょん地面を跳ねながらイリアスが命令を出している。そして、急に青い光が彼女を包むと、うるさいほどの声で魔法名を叫んだ。
『防御向上鱗聖盾、
素早さ向上翼流速!』
3人の従者は、紫の光を帯びると、物凄い速度で他の傭兵達に襲いかかった。
傭兵達は一瞬の内に剣で首を刎ねられ、大斧で体を引き裂かれ、逃げようとすると弓矢で射抜かれ倒れていく。
「お、おい! お前の兵達殺されてるぞ!?」
マルコスが叫んだ瞬間——窓から飛び込んで来た弓矢に頭を射抜かれ机に倒れ込んだ。
「うわああああっ!?」
咄嗟に窓枠から離れて壁に身を隠す。マルコスは目を見開いたまま虚空を見つめていた。心細いあまりにマルコスの傭兵へと話かけてしまう。
「れ、レイヴンだったな? 金は払うから俺を逃してくれ!!」
「……いくらだ?」
「い、1万ゴールド払おう!」
「いいだろう」
レイヴンを引き連れ、裏口から外に出る。
周囲を警戒しながら進むと、遠くから兵士達の叫び声が聞こえて来た。
なんで俺がこんな目に!? 長年汗水流して作り上げた農場が……また1から立て直しじゃないかよ……。
だけど、兵達の声を聞いて少しだけ安堵した。奴らはまだ兵士達と戦っている。このままなら逃げ切れる。
納屋の影を伝い、茂みに隠れて進む。すると、農場の終わりを告げる柵が見えて来た。
イリアス……とか言ったなあのガキ。絶対許さねぇ。次稼いだ金で暗殺者を雇う。泣き叫ばせた上で殺してやる……っ!?
「あ、おったおった。やっぱり逃げようとしておったの~」
声の方を見ると、イリアスが後ろに立っていた。馬鹿にするような笑みを浮かべながら。
「お、お前……なんで!?」
「部下を薬漬けにするような輩はすぐ逃げると思っての。無駄じゃぞ~? さっさと投降するのじゃ!」
イリアスがビシッと指をさして謎のポーズを決める。
コイツふざけてるのか!? 人の農場をめちゃくちゃにしておいて!
怒りが渦巻くのを抑える。話を聞いたフリをしながら周囲を確かめた。
コイツの従者達は近くにいない。今ならこのガキを殺して逃げられる。
「レイヴン! このガキを殺せ!」
言うと同時にレイヴンがハンマーを構えて襲いかかる。
「悪いな嬢ちゃん! 死ねや!!」
レイヴンが、風を切り裂く音を響かせながらその巨大なハンマーを振り下ろした。
「防御向上鱗聖盾」
魔法名と共に鉄塊が轟音を響かせる。
「イタタタ……っ!? なんじゃこのハンマー男! もうちょっと優しくせんか!」
「なんだとっ!?」
巨大なハンマーで潰されるはずだった幼い体は、全くの無傷だった。ただ目を潤ませて頭を抑える少女が目の前にいるだけだ。
「うぅ~許さんぞハンマー男!」
イリアスが怒りながらさらに魔法を唱えた。
「攻撃向上爪昇煌!」
そのまま飛び上がると、レイヴンの頭部へと蹴りを放つ。
「じゃっ!」
「おごっ!?」
蹴りを受けたレイヴンの頭は明らかに人体ではあり得ない角度に折れ曲がり、ゆっくり地面に倒れる。そして、そのまま動かなくなった。
「な、なんだお前……なんでガキの癖に……そんな……」
「も~嬢ちゃんとかガキって酷いのじゃ! 妾は魔王軍の光将だと言ったじゃろ!!!」
強烈なビンタを喰らう。
その瞬間。
ゴキンという嫌な音と共に体の全てが言うことを聞かなくなる。
フラフラと左右を漂う視界の中で自分の背中が見えた。
こ、こんな死に方って……。
「あ、やっちまったのじゃ」
最後に聞いたのは少女の間抜けな台詞だった。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
外れスキル【転送】が最強だった件
名無し
ファンタジー
三十路になってようやくダンジョン入場試験に合格したケイス。
意気揚々と冒険者登録所に向かうが、そこで貰ったのは【転送】という外れスキル。
失意の中で故郷へ帰ろうとしていた彼のもとに、超有名ギルドのマスターが訪れる。
そこからケイスの人生は目覚ましく変わっていくのだった……。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる