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ルノア村奪取編
第15話 心の傷
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グレディウス達を倒し、一夜が明けた。村人の願いによってデモニカが村の新たな支配者となり、レオリアや俺の黒い眼は、解放の象徴として村人からは受け入れられた。
それと俺が逃した子供達。
俺に話しかけた少年。あの子が特徴的な獣耳をしていたことによって村のルカという少年だと特定された。
昨夜からレオリアがリーダーとなって捜索が続けられている。子供の体力、そしてレオリアの嗅覚があれば程なく見つかるだろう。後はモンスターの被害に遭っていないかを願うばかりだ。
一見すると大団円のような結末。
しかし……。
「ヴィダルさん」
振り返ると杖を付いた壮年の男性……村人のカイルが立っていた。
「デモニカ様に伝言を頼まれまして。屋敷に来るようにと」
「あぁ。ありがとうカイル」
「ヴィダルさんじゃマズイですか? やっぱり様付けじゃないと。いや、俺たちゃ学が無いんで」
カイルが頭を掻きながら苦笑いを浮かべる。
「いや、呼び捨てでも良いくらいだ。デモニカ様にだけ敬意を払ってくれればそれで良い」
カイルに礼を言い屋敷への道のりを歩いて行く。
獣人達が農作業を行う姿は以前と同じだが、俺を見かけると必ず話しかけてくれる。そして、どの者も皆一言添える。「デモニカ様」への感謝を。
……俺がやったことは、村の解放などでは無い。
レオリアを使って村人を立ち上がらせた。そして、レオリアを屋敷に呼び寄せることでその彼らを作為的に危機へと陥れた。
デモニカ・ヴェスタスローズの力を見せ付ける為に。
敵を殲滅する彼女の姿。その絶大な力を持って危機を脱した彼らは何を思うのか?
エリュシア・サーガをプレイしていた俺だからこそ分かる。俺の知らない魔王という存在……本来この世界に存在しないはずの姿を持つ彼女を見て、村人達はどう思うのか?
その彼女から慈悲を与えられた村人達は彼女をどのように捉えるのか?
きっと神聖な存在だと認識し、信仰の対象とするだろう。そして、生まれた信仰心を持って彼女の支配を望む。
この村は恐怖による支配から信仰による支配体制へと変わっただけだ。彼らは自由になどなっていない。
◇◇◇
小川を渡り、誰もいなくなった屋敷へと辿り着く。昨日まで兵士達の鮮血で染められていた地面も、廊下も、その全てが真新しい様相へと変わっていた。まるで彼らが元からいなかったかのように。
屋敷の中を2階へと向かって歩いていく。デモニカは、多くの部屋の一室。窓から村を一望できる部屋にいた。
窓際に置かれたテーブルと椅子。その片方にデモニカは座っており、俺に気付くと向かいに座るよう促した。
「状況を教えよ」
デモニカは微笑みを浮かべて俺の瞳を覗き込む。
「レオリアは子供達の捜索。村人達は怪我人の手当てと農作業。警備は貴方が傀儡にした兵士達にやらせている」
「傀儡の数は?」
「先日のヒューメニア兵5体を合わせて308体。現在の警備は100体で行わせ、不要な者は土の中で眠らせている」
「エルフェリア軍の前では塵芥の如き数だな」
「ああ。エルフェリアは人口数十万を超える大国だ。今回と同じ方法を取るしかない。より大きな規模で」
「内部からの崩壊を誘う。か」
「デモニカの力でエルフェリアは制圧できるか?」
「破滅させる。という意味であれば可能だ。しかし、その結末は我の望む覇道には無い」
あくまでも目的は征服か。
窓の外を見る。そこにはのどかな風景が広がっており、とてもこの村の中で侵攻の算段が行われているとは思えなかった。
「少し時間をくれ。この村の体制を整えてから動きたい」
「良かろう。我はこの地に潜むダロスレヴォルフ達を狩らせてもらう。良い傀儡となるであろうしな」
ダロスレヴォルフを? 流石魔王だな。
「しかし、良くやった。貴様の働き、我の望む以上の成果を上げてくれた」
「ありがとうございます」
彼女が満足そうな笑みを浮かべる。俺が成し遂げられた事を評価され、認められる。それだけのことなのに、そこには言葉に出来ないほどの喜びが詰まっていた。
だけど俺は……俺の中にはそれだけじゃ……。
「時にヴィダルよ」
デモニカが頬杖を付き、その緋色の瞳で俺の顔を覗き込む。
「我には貴様が泣いておるように見えるが?」
突然胸の内を読まれたことに、息が止まりそうになった。
「ここには我ら2人しかおらぬ。申してみよ」
迷う。こんな弱さを口にして良いのか?
「案ずるな。貴様がどのようなことを申しても、ヴィダルという男を見る目……それを変えることは無い」
その言葉に、胸の奥で渦巻いた感情が溢れ出すのを感じた。
「お、俺は……人を殺し、村の者を騙し、そして、純粋なレオリアを変えてしまった……。もう、あのレオリアはいない。俺の、エゴのせいで……」
全て俺が計画したことだ。後悔は無い。だがその反面、胸が張り裂けるほどの悲しみが渦巻いている。例え、この先あの娘にどれほど尽くそうとも、俺が「こちら側」へと引き入れたことに変わりは無い。
「ヴィダルよ」
デモニカのその手が俺の頬を優しくなぞる。
「其方の魂は美しい。どれほどその手を血に染めようとも、どれほど冷酷となろうとも、きっとそれは変わらぬであろう」
デモニカのその顔はいつもの冷酷な物では無かった。そして、「其方」と呼ばれたことで、少しだけ心が軽くなるのを感じる。
「だからこそ、その心に傷を残すであろうな。この先も、ずっと。だが、それは全て我の責任だ。其方を今の役目へと導いた我の……」
デモニカのその表情。恐らく、彼女が「血族」と呼ぶ者にしか見せないその優しげな顔が、俺を包んでくれる。
「其方がレオリアのことを受け止めるように、其方の苦しみは我が受け止めよう」
彼女がその両手を開く。
「我が元へ、おいで」
まるで子供に声をかけるような口調。優しげな声。それに惹かれるように、デモニカの側へと膝をつく。すると、彼女は優しく俺のことを抱きしめた。
「ヴィダル。我が愛しのヴィダルよ。其方を苦しめる我を許しておくれ。そして、これからも我を導いて欲しい」
デモニカへ抱きしめられ、心の傷が軽くなっていく。そして、彼女の懺悔にも聞こえる声に、俺は決意を新たにした。
これからも俺は、人を騙し、落とし入れ、闇へと引き込み続ける。きっとそれは「悪」とされる行為だろう。
しかしそれは美しき世界を作る為。
デモニカの為。
それは俺のエゴ。俺の独りよがり。
だが、俺はこの手を汚し続けよう。
俺は……。
その為なら俺は。
「悪」であっても構わない。
それと俺が逃した子供達。
俺に話しかけた少年。あの子が特徴的な獣耳をしていたことによって村のルカという少年だと特定された。
昨夜からレオリアがリーダーとなって捜索が続けられている。子供の体力、そしてレオリアの嗅覚があれば程なく見つかるだろう。後はモンスターの被害に遭っていないかを願うばかりだ。
一見すると大団円のような結末。
しかし……。
「ヴィダルさん」
振り返ると杖を付いた壮年の男性……村人のカイルが立っていた。
「デモニカ様に伝言を頼まれまして。屋敷に来るようにと」
「あぁ。ありがとうカイル」
「ヴィダルさんじゃマズイですか? やっぱり様付けじゃないと。いや、俺たちゃ学が無いんで」
カイルが頭を掻きながら苦笑いを浮かべる。
「いや、呼び捨てでも良いくらいだ。デモニカ様にだけ敬意を払ってくれればそれで良い」
カイルに礼を言い屋敷への道のりを歩いて行く。
獣人達が農作業を行う姿は以前と同じだが、俺を見かけると必ず話しかけてくれる。そして、どの者も皆一言添える。「デモニカ様」への感謝を。
……俺がやったことは、村の解放などでは無い。
レオリアを使って村人を立ち上がらせた。そして、レオリアを屋敷に呼び寄せることでその彼らを作為的に危機へと陥れた。
デモニカ・ヴェスタスローズの力を見せ付ける為に。
敵を殲滅する彼女の姿。その絶大な力を持って危機を脱した彼らは何を思うのか?
エリュシア・サーガをプレイしていた俺だからこそ分かる。俺の知らない魔王という存在……本来この世界に存在しないはずの姿を持つ彼女を見て、村人達はどう思うのか?
その彼女から慈悲を与えられた村人達は彼女をどのように捉えるのか?
きっと神聖な存在だと認識し、信仰の対象とするだろう。そして、生まれた信仰心を持って彼女の支配を望む。
この村は恐怖による支配から信仰による支配体制へと変わっただけだ。彼らは自由になどなっていない。
◇◇◇
小川を渡り、誰もいなくなった屋敷へと辿り着く。昨日まで兵士達の鮮血で染められていた地面も、廊下も、その全てが真新しい様相へと変わっていた。まるで彼らが元からいなかったかのように。
屋敷の中を2階へと向かって歩いていく。デモニカは、多くの部屋の一室。窓から村を一望できる部屋にいた。
窓際に置かれたテーブルと椅子。その片方にデモニカは座っており、俺に気付くと向かいに座るよう促した。
「状況を教えよ」
デモニカは微笑みを浮かべて俺の瞳を覗き込む。
「レオリアは子供達の捜索。村人達は怪我人の手当てと農作業。警備は貴方が傀儡にした兵士達にやらせている」
「傀儡の数は?」
「先日のヒューメニア兵5体を合わせて308体。現在の警備は100体で行わせ、不要な者は土の中で眠らせている」
「エルフェリア軍の前では塵芥の如き数だな」
「ああ。エルフェリアは人口数十万を超える大国だ。今回と同じ方法を取るしかない。より大きな規模で」
「内部からの崩壊を誘う。か」
「デモニカの力でエルフェリアは制圧できるか?」
「破滅させる。という意味であれば可能だ。しかし、その結末は我の望む覇道には無い」
あくまでも目的は征服か。
窓の外を見る。そこにはのどかな風景が広がっており、とてもこの村の中で侵攻の算段が行われているとは思えなかった。
「少し時間をくれ。この村の体制を整えてから動きたい」
「良かろう。我はこの地に潜むダロスレヴォルフ達を狩らせてもらう。良い傀儡となるであろうしな」
ダロスレヴォルフを? 流石魔王だな。
「しかし、良くやった。貴様の働き、我の望む以上の成果を上げてくれた」
「ありがとうございます」
彼女が満足そうな笑みを浮かべる。俺が成し遂げられた事を評価され、認められる。それだけのことなのに、そこには言葉に出来ないほどの喜びが詰まっていた。
だけど俺は……俺の中にはそれだけじゃ……。
「時にヴィダルよ」
デモニカが頬杖を付き、その緋色の瞳で俺の顔を覗き込む。
「我には貴様が泣いておるように見えるが?」
突然胸の内を読まれたことに、息が止まりそうになった。
「ここには我ら2人しかおらぬ。申してみよ」
迷う。こんな弱さを口にして良いのか?
「案ずるな。貴様がどのようなことを申しても、ヴィダルという男を見る目……それを変えることは無い」
その言葉に、胸の奥で渦巻いた感情が溢れ出すのを感じた。
「お、俺は……人を殺し、村の者を騙し、そして、純粋なレオリアを変えてしまった……。もう、あのレオリアはいない。俺の、エゴのせいで……」
全て俺が計画したことだ。後悔は無い。だがその反面、胸が張り裂けるほどの悲しみが渦巻いている。例え、この先あの娘にどれほど尽くそうとも、俺が「こちら側」へと引き入れたことに変わりは無い。
「ヴィダルよ」
デモニカのその手が俺の頬を優しくなぞる。
「其方の魂は美しい。どれほどその手を血に染めようとも、どれほど冷酷となろうとも、きっとそれは変わらぬであろう」
デモニカのその顔はいつもの冷酷な物では無かった。そして、「其方」と呼ばれたことで、少しだけ心が軽くなるのを感じる。
「だからこそ、その心に傷を残すであろうな。この先も、ずっと。だが、それは全て我の責任だ。其方を今の役目へと導いた我の……」
デモニカのその表情。恐らく、彼女が「血族」と呼ぶ者にしか見せないその優しげな顔が、俺を包んでくれる。
「其方がレオリアのことを受け止めるように、其方の苦しみは我が受け止めよう」
彼女がその両手を開く。
「我が元へ、おいで」
まるで子供に声をかけるような口調。優しげな声。それに惹かれるように、デモニカの側へと膝をつく。すると、彼女は優しく俺のことを抱きしめた。
「ヴィダル。我が愛しのヴィダルよ。其方を苦しめる我を許しておくれ。そして、これからも我を導いて欲しい」
デモニカへ抱きしめられ、心の傷が軽くなっていく。そして、彼女の懺悔にも聞こえる声に、俺は決意を新たにした。
これからも俺は、人を騙し、落とし入れ、闇へと引き込み続ける。きっとそれは「悪」とされる行為だろう。
しかしそれは美しき世界を作る為。
デモニカの為。
それは俺のエゴ。俺の独りよがり。
だが、俺はこの手を汚し続けよう。
俺は……。
その為なら俺は。
「悪」であっても構わない。
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