11 / 108
ルノア村奪取編
第11話 闇に堕ちし者 レオリア・リベルタス
しおりを挟む
明け方が近付いた頃、俺の考え通りレオリアが俺の所へやって来た。
そして、デモニカ・ヴェスタスローズに合わせて欲しいと頼まれた。
レオリアの顔からは疲労の色が濃く浮かび上がっており、その精神が疲弊し切っているのが見て取れた。
レオリアの手を取り、心の中でデモニカへと声をかけると、彼女の移動魔法が発動する。すると、一瞬にして俺達の見ている風景が変化した。
「移動魔法……?」
レオリアが周囲を見渡す。そこは俺が生まれ変わった古代の遺跡。魔王の空間。そしてその最奥。石造りの玉座には、美しき支配者が鎮座していた。
「あ、貴方が魔王……デモニカ……」
怯えたレオリアが、デモニカへと向き直る。そんな彼女を見定めるように魔王はその緋色の瞳を光らせた。
「ヴィダル。この者を呼んだ意図を述べよ」
言葉遣いを気にしないとデモニカは言うが、ここには第三者のレオリアがいる。我が主君であるデモニカの威厳を損なうようなことはしてはいけない。したくない。
玉座へ座る王へと向け、片膝をつく。
「この者の名はレオリア。我が眼を持ってその力を見定めました。彼女の持つ枷。それを外す為デモニカ様の寵愛をこの者に」
「……レオリア」
「は、はいっ」
レオリアは、鋭い視線を送られたことでその体をこわばらせる。
「貴様に問う。今からその身に起こること……知らぬ訳ではあるまいな?」
「はい。ヴィダルから聞きました」
「では、さらに問おう。なぜ貴様はこの儀を願い出た?」
「ぼ、僕は……みんなを助ける為に……」
デモニカがため息をつく。そして、冷たい瞳をレオリアへと向けた。
「我が問いたいのは上澄みでは無い。その身の内ある弱さ、醜さ、願い。全て曝け出して見せよ。我は貴様の全てが知りたい」
レオリアが顔を伏せる。なんと言っていいのか迷っているのだろうか。
魔王の間に沈黙が訪れる。古代の遺跡とその主は、彼女の答えを静かに待ち続けた。
「ぼ、僕は……初めて褒められたんだ」
しばらくの迷いの後、彼女はポツリと話し始める。
「僕は、僕を褒めてくれる人といたい。その人の役に立ちたい! その為にはギルガメスを倒さなくちゃいけないんだ!! でも、怖くて……体が言うことを聞かなくなるから……だから!!」
彼女は瞳を潤ませながら、しかし、確固たる意思を持った瞳を魔王へと向けた。
「だからデモニカ様! 僕の枷を外して下さい! 僕を、ヴィダルの役に立てる存在にして下さい!!」
彼女の言葉を聞いた魔王は満足気な笑みを浮かべた。
「良かろう。ヴィダルにはこれを」
デモニカが人差し指に青い火を灯す。そして指を俺へと向けると、火はゆっくりと俺の元へと飛んで来た。両手でその火を包むように受け取ると、熱によって皮膚に焼け付く痛みが走った。
「ヴィダル。貴様が義を行え。己が受けたあの苦しみ。その娘に味合わせるのだ」
「俺が……レオリアを……」
「貴様が見初めし者。その娘は貴様の手足となることを望んでいる。ならば、貴様が行うべきであろう?」
「……分かりました」
「我は義の行方を見届けることにしよう」
魔王の言葉と共に、レオリアへと火を見せる。皮膚を伝う熱、痛みがあの時の苦しみを思い出させる。俺が今の姿になった時の。
「レオリア。この火が君の全てを焼き尽くす。激しい痛みと苦しみを伴うだろう。だが、君だけに苦しい思いをさせはしない。俺もその全てを受け止めよう」
「ヴィダル、が受け止めてくれるの? 僕を……」
「あぁ。決して離しはしない」
「……嬉しいよ」
レオリアがゆっくりとその瞳を閉じた。
彼女を抱きしめるように火を灯す。
その直後からレオリアの悲鳴が、苦痛に歪む声が、助けを求める声が上がる。反射的に逃げようとする体をさらに抱きしめる。彼女の感じる熱、痛み、その全てを俺も受け入れながら。
彼女の体が焼け焦げて、消し炭のようになると、再びその体は元の体へと再生していく。
彼女の体が再生する度、何度も火を灯す。俺も彼女と同じだけ再生と苦しみを繰り返し、彼女の持つ「枷」を探す。彼女の心の内へと入っていく。
精神と肉体の狭間で彼女の受けた仕打ち、屈辱、その全てを垣間見た。そして最後に辿り着く。彼女を縛っていた枷。「ためらい」という感情に。
それへと火を灯し、彼女の中から「ためらい」を奪い去った。
レオリア。
俺が欲しいと願い。逃げ道を奪い、今その力を利用しようとしている娘。
純粋な君をこの世から消してしまう。全ては俺のエゴのせいだ。
だが、誓おう。
君が俺を見捨てるまで、俺は君のことを決して見捨てないと。
そして、最後の火が消えていく。
彼女の体が再生し、美しい肢体を取り戻していく。
「ヴィダル……」
彼女がゆっくりと口を開く。
「ヴィダルヴィダルヴィダルヴィダルヴィダル! 好き好き好き好き好きふふふふふはふはふふはふふふふっ!!」
レオリアが俺に抱きついて来る。それは俺が知っている彼女であって、知らないレオリア。
「ためらい」が失われ、抑圧されていた力、本能、思考、全てが解放された姿だった。
「ふふふふふふはははは! すごい。すごいよヴィダル。自分の力がハッキリ分かる。僕はこんな力を持っていたんだ!」
彼女が立ち上がり、両手をあげて高らかに笑う。傷一つ無いまっさらな体。しなやかな筋肉。碧のショートカットに猫科の耳に尻尾。そして、俺と全く同じ眼。黒い眼球に緋色の瞳。デモニカの力を受けた者の証。
すぐに彼女に相応しい装備が施される。漆黒の革鎧に、黒いマント。オブシディアンで作られた黒く美しいショートソードが2本。
装備は全てSクラス級のレアリティだった。ショートソードは軽く振るえば敵の四肢を跳ね飛ばし、巨大な岩石すらも切断する切れ味を持つ。鎧は回避と速度を極限まで引き出すアビリティが付与されている。それが、あの戦闘技術を持つレオリアへと渡ったのだ。
その立つ姿はまさに暗黒の剣士。彼女は今、この世界のどのレベルに位置するのだろうか。それほどの力。そして、それを手に入れた喜びを噛み締めた。
デモニカが彼女へと手を伸ばす。それはレオリアの顔を愛おしそうに撫でているように見えた。
「貴様もこれで我が血族。そして、ヴィダルの側近」
レオリアは誇らしげな顔でデモニカを見つめる。
「本日、今この時を持って貴様はレオリア・リベルタスを名乗るが良い。貴様の名は『自由』。何者も貴様を縛ることはできぬ」
「はいっ!」
「レオリア・リベルタスよ。己が力を持って、その過去と決別せよ」
命令を受けたレオリアは、凶暴さを秘めた笑みを浮かべた。
……。
デモニカ。レオリア。カイルと村人達。
これで、全ての準備は整った。
明日、ルノア村は俺達の物となる。
そしてこれが、この世界で行われる最初の征服行為となるだろう。
そして、デモニカ・ヴェスタスローズに合わせて欲しいと頼まれた。
レオリアの顔からは疲労の色が濃く浮かび上がっており、その精神が疲弊し切っているのが見て取れた。
レオリアの手を取り、心の中でデモニカへと声をかけると、彼女の移動魔法が発動する。すると、一瞬にして俺達の見ている風景が変化した。
「移動魔法……?」
レオリアが周囲を見渡す。そこは俺が生まれ変わった古代の遺跡。魔王の空間。そしてその最奥。石造りの玉座には、美しき支配者が鎮座していた。
「あ、貴方が魔王……デモニカ……」
怯えたレオリアが、デモニカへと向き直る。そんな彼女を見定めるように魔王はその緋色の瞳を光らせた。
「ヴィダル。この者を呼んだ意図を述べよ」
言葉遣いを気にしないとデモニカは言うが、ここには第三者のレオリアがいる。我が主君であるデモニカの威厳を損なうようなことはしてはいけない。したくない。
玉座へ座る王へと向け、片膝をつく。
「この者の名はレオリア。我が眼を持ってその力を見定めました。彼女の持つ枷。それを外す為デモニカ様の寵愛をこの者に」
「……レオリア」
「は、はいっ」
レオリアは、鋭い視線を送られたことでその体をこわばらせる。
「貴様に問う。今からその身に起こること……知らぬ訳ではあるまいな?」
「はい。ヴィダルから聞きました」
「では、さらに問おう。なぜ貴様はこの儀を願い出た?」
「ぼ、僕は……みんなを助ける為に……」
デモニカがため息をつく。そして、冷たい瞳をレオリアへと向けた。
「我が問いたいのは上澄みでは無い。その身の内ある弱さ、醜さ、願い。全て曝け出して見せよ。我は貴様の全てが知りたい」
レオリアが顔を伏せる。なんと言っていいのか迷っているのだろうか。
魔王の間に沈黙が訪れる。古代の遺跡とその主は、彼女の答えを静かに待ち続けた。
「ぼ、僕は……初めて褒められたんだ」
しばらくの迷いの後、彼女はポツリと話し始める。
「僕は、僕を褒めてくれる人といたい。その人の役に立ちたい! その為にはギルガメスを倒さなくちゃいけないんだ!! でも、怖くて……体が言うことを聞かなくなるから……だから!!」
彼女は瞳を潤ませながら、しかし、確固たる意思を持った瞳を魔王へと向けた。
「だからデモニカ様! 僕の枷を外して下さい! 僕を、ヴィダルの役に立てる存在にして下さい!!」
彼女の言葉を聞いた魔王は満足気な笑みを浮かべた。
「良かろう。ヴィダルにはこれを」
デモニカが人差し指に青い火を灯す。そして指を俺へと向けると、火はゆっくりと俺の元へと飛んで来た。両手でその火を包むように受け取ると、熱によって皮膚に焼け付く痛みが走った。
「ヴィダル。貴様が義を行え。己が受けたあの苦しみ。その娘に味合わせるのだ」
「俺が……レオリアを……」
「貴様が見初めし者。その娘は貴様の手足となることを望んでいる。ならば、貴様が行うべきであろう?」
「……分かりました」
「我は義の行方を見届けることにしよう」
魔王の言葉と共に、レオリアへと火を見せる。皮膚を伝う熱、痛みがあの時の苦しみを思い出させる。俺が今の姿になった時の。
「レオリア。この火が君の全てを焼き尽くす。激しい痛みと苦しみを伴うだろう。だが、君だけに苦しい思いをさせはしない。俺もその全てを受け止めよう」
「ヴィダル、が受け止めてくれるの? 僕を……」
「あぁ。決して離しはしない」
「……嬉しいよ」
レオリアがゆっくりとその瞳を閉じた。
彼女を抱きしめるように火を灯す。
その直後からレオリアの悲鳴が、苦痛に歪む声が、助けを求める声が上がる。反射的に逃げようとする体をさらに抱きしめる。彼女の感じる熱、痛み、その全てを俺も受け入れながら。
彼女の体が焼け焦げて、消し炭のようになると、再びその体は元の体へと再生していく。
彼女の体が再生する度、何度も火を灯す。俺も彼女と同じだけ再生と苦しみを繰り返し、彼女の持つ「枷」を探す。彼女の心の内へと入っていく。
精神と肉体の狭間で彼女の受けた仕打ち、屈辱、その全てを垣間見た。そして最後に辿り着く。彼女を縛っていた枷。「ためらい」という感情に。
それへと火を灯し、彼女の中から「ためらい」を奪い去った。
レオリア。
俺が欲しいと願い。逃げ道を奪い、今その力を利用しようとしている娘。
純粋な君をこの世から消してしまう。全ては俺のエゴのせいだ。
だが、誓おう。
君が俺を見捨てるまで、俺は君のことを決して見捨てないと。
そして、最後の火が消えていく。
彼女の体が再生し、美しい肢体を取り戻していく。
「ヴィダル……」
彼女がゆっくりと口を開く。
「ヴィダルヴィダルヴィダルヴィダルヴィダル! 好き好き好き好き好きふふふふふはふはふふはふふふふっ!!」
レオリアが俺に抱きついて来る。それは俺が知っている彼女であって、知らないレオリア。
「ためらい」が失われ、抑圧されていた力、本能、思考、全てが解放された姿だった。
「ふふふふふふはははは! すごい。すごいよヴィダル。自分の力がハッキリ分かる。僕はこんな力を持っていたんだ!」
彼女が立ち上がり、両手をあげて高らかに笑う。傷一つ無いまっさらな体。しなやかな筋肉。碧のショートカットに猫科の耳に尻尾。そして、俺と全く同じ眼。黒い眼球に緋色の瞳。デモニカの力を受けた者の証。
すぐに彼女に相応しい装備が施される。漆黒の革鎧に、黒いマント。オブシディアンで作られた黒く美しいショートソードが2本。
装備は全てSクラス級のレアリティだった。ショートソードは軽く振るえば敵の四肢を跳ね飛ばし、巨大な岩石すらも切断する切れ味を持つ。鎧は回避と速度を極限まで引き出すアビリティが付与されている。それが、あの戦闘技術を持つレオリアへと渡ったのだ。
その立つ姿はまさに暗黒の剣士。彼女は今、この世界のどのレベルに位置するのだろうか。それほどの力。そして、それを手に入れた喜びを噛み締めた。
デモニカが彼女へと手を伸ばす。それはレオリアの顔を愛おしそうに撫でているように見えた。
「貴様もこれで我が血族。そして、ヴィダルの側近」
レオリアは誇らしげな顔でデモニカを見つめる。
「本日、今この時を持って貴様はレオリア・リベルタスを名乗るが良い。貴様の名は『自由』。何者も貴様を縛ることはできぬ」
「はいっ!」
「レオリア・リベルタスよ。己が力を持って、その過去と決別せよ」
命令を受けたレオリアは、凶暴さを秘めた笑みを浮かべた。
……。
デモニカ。レオリア。カイルと村人達。
これで、全ての準備は整った。
明日、ルノア村は俺達の物となる。
そしてこれが、この世界で行われる最初の征服行為となるだろう。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる