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エピローグ
「ざまぁ」と言っていた聖女と仲直りするの、良いよね
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それから数か月の時が流れた。
「うーん……。やっぱり文字を読むのって難しいな……」
結局、あれから盗賊たちはラルフの言うことを聴き、ミレイユを引き渡した。
代わりとして盗賊たちはカルギス領で住居を与えられ、そこで薬師としての勉強をしながら農場で働くようになっている。
シリルは、その盗賊たちの住む村に行き、定期的に読み書きを教えるほか、以前のように病気の人の面倒を見る仕事を行っている。
「最初は誰だってそうだろ? けどさ、前に比べてずいぶん読み書きも上達したよな?」
「そう?」
「ああ! この恋の詩、すごかったってラルフ様も言ってたからな」
「へえ、お頭が恋の詩なんて書くんすね」
「うるさいな、私だってサキュバスなんだからね!」
かつての部下であったドワーフはそう茶化すように笑ったのを見て、サキュバスはその頭を軽く小突いた。
「へへへ、けどまあ、聖女様の太鼓持ちや、盗賊をやってた時よりもお頭、楽しそうっすね?」
「そうね……。やっぱり、新しいことが出来るのって楽しいし、それに……」
「それに?」
「私の声が届かない場所でも、私の詩を知ってもらえるのは嬉しいから」
「ハハハ、そりゃ確かに」
因みに、読み書きの勉強をさせるためにまずは『恋の詩』を書く方法を教えたのは、セドナの発案である。
サキュバスの特性上、いきなり薬師としての学問を始めさせるよりもとっつきやすいと判断したためだろう。
「あ、と、ところでさ?」
「なんだ?」
「あの獣人の……。えっと、ザントって言ったよね? あの子は最近来ないけど、元気?」
「え? ああ、元気だよ。あいつに何かあんのか?」
「う、ううん。別に……」
彼女は先日、ザントが主催したダンスパーティに参加したときに楽しくザントと談笑していた。
そのことを想いだしたシリルは彼女の質問の意図を知り、笑みを浮かべた。
「もしかして、あの『恋の詩』って、ザントに送ったものだったのか?」
「え? ……べ、別にそう言うわけじゃないわよ……」
「そうか? ……もしだけどさ。次に来る時にはザントも連れてきてあげるって言ったらどうだ?」
「……えっと、その……」
「もちろん、嫌なら別に……」
「まあ、なんて素敵なことなのかしら! どうか、連れてきてくださいませ!」
この発言は、サキュバスのものではない。隣で彼女と一緒に笑っていた元部下のドワーフだった。
「ちょ、待ってよ! 何言うのよ!」
「だってお頭、いっつもザントさんの話ばっかりしてたじゃないっすか。……嫌なんすか?」
「え? ……ううん。……やっぱり、連れてきて?」
「ハハハ、分かったよ。それじゃあな」
そして後ろを振り返ると、
「あ……」
後ろにはスファーレが居た。
「お兄様? 今日はお弁当を持ってきましたの。よかったらあっちで食べませんこと?」
ニコニコと笑っているが、その表情にはどこか殺気のようなものが漲っている。
……サキュバスと楽しそうに話していたのがよほど気に入らなかったのだろう。
「あ、ああ……」
その引きつった表情をしたシリルを見て、スファーレはぎゅっと抱きしめた。
「う……」
シリルは、自身が飲んだ『惚れ薬』の効果はまだ有効だな、と感じた。
先ほどまで引きつっていた表情があっという間に緩み、スファーレを優しく抱き返した。
「ええ、お兄様、私の居ないところで他の女と話をしないでくださいませ。お兄様の笑顔は、私だけに向けてほしいんですの」
「……悪かったよ、スファーレ。心配させてゴメンな?」
スファーレから抱き締められたことによって得られる多幸感から逃れることが出来ないシリルはそう答えるしかなかった。
「ああ……! 早くお兄様と結婚したいですわ。そうしたら、ずっと一緒に居られますのに」
「……ああ、そうだな……」
そう言いながらもシリルは笑みを浮かべた。
自分のこの気持ちは『惚れ薬』によってつくられたものであることはシリル自身が分かっている。
だが、シリルにとって、そのことはどうでも良いことであった。
「ところで、お兄様? セドナは今日はおりませんの?」
「ああ、あいつならグリゴア領にいるよ」
「グリゴア領?」
「ラルフ様が、しばらくミレイユ様と一緒に居るようにって話をしてな。表向きはミレイユ様の護衛ってことになってるよ」
「表向きは……ですわよね? まあ、大体その理由は納得いきますわ?」
そう言うと、スファーレはクスクスと笑って答えた。
「お、おはよう、みんな」
「おはようございます、ミレイユ様。では、今日の食事をどうぞ」
そう言うと執事は、いつものように朝食の席に案内した。
「うん」
「ほら、ミレイユ? そういう時は『ありがとう』でしょ?」
「え? あ、ありがとう……」
あれからミレイユは、セドナと共に生活をするようになっている。
そして以前ザントにやっていたように、セドナが社会的なマナーについて一から教えるようにラルフが伝えていた。
ぎこちないながらもお礼を言う姿を見て、執事はフフ、と微笑みを見せて椅子を引いた。
「ねえ、セドナ?」
「なに?」
「いちいち私のやることに色々言ってくるけどさ。そんなに私って、人と話すのが下手?」
「うーん……。正直言うと、そうだね。お礼を言ったり、話を聴いたりするのはあまり上手じゃないかな」
改めてそう言われて少しショックを受けたような表情をミレイユは浮かべた。
「……じゃあなんで、みんな言ってくれなかったんだろ……」
「そりゃ、大事な『聖女様』にはなかなかみんな口を出せないよ。だけど、本心では不満を溜めちゃっていた。……それが災難だったよね」
「……そうね……」
そう言いながら、ミレイユは目の前に出された朝食をゆっくりと口にする。
セドナの指導もあって、以前に比べると、ずっと上品な食べ方をするようになっている。
「うん、美味しい。前より美味しくなった気がするわね」
そう感想を言うと、調理人が少しだけ嬉しそうな表情を浮かべた。
「ミレイユが頑張ってるから、応援してくれるってことだよ」
「……そっか……」
しばらくして、ミレイユは朝食を全て食べ終えた。
「今日も美味しかったっわ。ありがと」
「いえ……。それより今日のご予定は?」
「うん。……スラム街の子どもたち……じゃない、スラム街の『みんな』に薬を渡してくるわ」
今までミレイユは、スラム街に足を運ぶことは無かった。
これは、スファーレが薬屋に可愛い子を『友達思いの貧困者』に仕立てて、薬をせしめるための演技をさせていたためである。
そのことを知り、ミレイユは自身の行動がただの自己満足だと理解したのだろう、セドナを護衛につけ、最近はスラム街の人たちに分け隔てなく薬を渡すようになっている。
「あのさ、セドナ……私は、本当の聖女様になれるのかな……」
「大丈夫、ミレイユならなれるよ! ね?」
「そうですね……セドナ様と一緒なら、きっとなれますよ」
執事はいつもの営業スマイルではなく、心からそう言うように、にっこりと笑って答えた。
スラム街に行く途中、セドナはミレイユに尋ねた。
「そういやさ、ミレイユ?」
「なあに?」
「スファーレにあげた惚れ薬ってさ。どれくらい効果が続くと思う?」
「うーん……人間に飲ませたことが無いから分からないけど……」」
少しだけミレイユは考えた後、答えた。
「案外、もうとっくに切れているかもしれないわね」
「うーん……。やっぱり文字を読むのって難しいな……」
結局、あれから盗賊たちはラルフの言うことを聴き、ミレイユを引き渡した。
代わりとして盗賊たちはカルギス領で住居を与えられ、そこで薬師としての勉強をしながら農場で働くようになっている。
シリルは、その盗賊たちの住む村に行き、定期的に読み書きを教えるほか、以前のように病気の人の面倒を見る仕事を行っている。
「最初は誰だってそうだろ? けどさ、前に比べてずいぶん読み書きも上達したよな?」
「そう?」
「ああ! この恋の詩、すごかったってラルフ様も言ってたからな」
「へえ、お頭が恋の詩なんて書くんすね」
「うるさいな、私だってサキュバスなんだからね!」
かつての部下であったドワーフはそう茶化すように笑ったのを見て、サキュバスはその頭を軽く小突いた。
「へへへ、けどまあ、聖女様の太鼓持ちや、盗賊をやってた時よりもお頭、楽しそうっすね?」
「そうね……。やっぱり、新しいことが出来るのって楽しいし、それに……」
「それに?」
「私の声が届かない場所でも、私の詩を知ってもらえるのは嬉しいから」
「ハハハ、そりゃ確かに」
因みに、読み書きの勉強をさせるためにまずは『恋の詩』を書く方法を教えたのは、セドナの発案である。
サキュバスの特性上、いきなり薬師としての学問を始めさせるよりもとっつきやすいと判断したためだろう。
「あ、と、ところでさ?」
「なんだ?」
「あの獣人の……。えっと、ザントって言ったよね? あの子は最近来ないけど、元気?」
「え? ああ、元気だよ。あいつに何かあんのか?」
「う、ううん。別に……」
彼女は先日、ザントが主催したダンスパーティに参加したときに楽しくザントと談笑していた。
そのことを想いだしたシリルは彼女の質問の意図を知り、笑みを浮かべた。
「もしかして、あの『恋の詩』って、ザントに送ったものだったのか?」
「え? ……べ、別にそう言うわけじゃないわよ……」
「そうか? ……もしだけどさ。次に来る時にはザントも連れてきてあげるって言ったらどうだ?」
「……えっと、その……」
「もちろん、嫌なら別に……」
「まあ、なんて素敵なことなのかしら! どうか、連れてきてくださいませ!」
この発言は、サキュバスのものではない。隣で彼女と一緒に笑っていた元部下のドワーフだった。
「ちょ、待ってよ! 何言うのよ!」
「だってお頭、いっつもザントさんの話ばっかりしてたじゃないっすか。……嫌なんすか?」
「え? ……ううん。……やっぱり、連れてきて?」
「ハハハ、分かったよ。それじゃあな」
そして後ろを振り返ると、
「あ……」
後ろにはスファーレが居た。
「お兄様? 今日はお弁当を持ってきましたの。よかったらあっちで食べませんこと?」
ニコニコと笑っているが、その表情にはどこか殺気のようなものが漲っている。
……サキュバスと楽しそうに話していたのがよほど気に入らなかったのだろう。
「あ、ああ……」
その引きつった表情をしたシリルを見て、スファーレはぎゅっと抱きしめた。
「う……」
シリルは、自身が飲んだ『惚れ薬』の効果はまだ有効だな、と感じた。
先ほどまで引きつっていた表情があっという間に緩み、スファーレを優しく抱き返した。
「ええ、お兄様、私の居ないところで他の女と話をしないでくださいませ。お兄様の笑顔は、私だけに向けてほしいんですの」
「……悪かったよ、スファーレ。心配させてゴメンな?」
スファーレから抱き締められたことによって得られる多幸感から逃れることが出来ないシリルはそう答えるしかなかった。
「ああ……! 早くお兄様と結婚したいですわ。そうしたら、ずっと一緒に居られますのに」
「……ああ、そうだな……」
そう言いながらもシリルは笑みを浮かべた。
自分のこの気持ちは『惚れ薬』によってつくられたものであることはシリル自身が分かっている。
だが、シリルにとって、そのことはどうでも良いことであった。
「ところで、お兄様? セドナは今日はおりませんの?」
「ああ、あいつならグリゴア領にいるよ」
「グリゴア領?」
「ラルフ様が、しばらくミレイユ様と一緒に居るようにって話をしてな。表向きはミレイユ様の護衛ってことになってるよ」
「表向きは……ですわよね? まあ、大体その理由は納得いきますわ?」
そう言うと、スファーレはクスクスと笑って答えた。
「お、おはよう、みんな」
「おはようございます、ミレイユ様。では、今日の食事をどうぞ」
そう言うと執事は、いつものように朝食の席に案内した。
「うん」
「ほら、ミレイユ? そういう時は『ありがとう』でしょ?」
「え? あ、ありがとう……」
あれからミレイユは、セドナと共に生活をするようになっている。
そして以前ザントにやっていたように、セドナが社会的なマナーについて一から教えるようにラルフが伝えていた。
ぎこちないながらもお礼を言う姿を見て、執事はフフ、と微笑みを見せて椅子を引いた。
「ねえ、セドナ?」
「なに?」
「いちいち私のやることに色々言ってくるけどさ。そんなに私って、人と話すのが下手?」
「うーん……。正直言うと、そうだね。お礼を言ったり、話を聴いたりするのはあまり上手じゃないかな」
改めてそう言われて少しショックを受けたような表情をミレイユは浮かべた。
「……じゃあなんで、みんな言ってくれなかったんだろ……」
「そりゃ、大事な『聖女様』にはなかなかみんな口を出せないよ。だけど、本心では不満を溜めちゃっていた。……それが災難だったよね」
「……そうね……」
そう言いながら、ミレイユは目の前に出された朝食をゆっくりと口にする。
セドナの指導もあって、以前に比べると、ずっと上品な食べ方をするようになっている。
「うん、美味しい。前より美味しくなった気がするわね」
そう感想を言うと、調理人が少しだけ嬉しそうな表情を浮かべた。
「ミレイユが頑張ってるから、応援してくれるってことだよ」
「……そっか……」
しばらくして、ミレイユは朝食を全て食べ終えた。
「今日も美味しかったっわ。ありがと」
「いえ……。それより今日のご予定は?」
「うん。……スラム街の子どもたち……じゃない、スラム街の『みんな』に薬を渡してくるわ」
今までミレイユは、スラム街に足を運ぶことは無かった。
これは、スファーレが薬屋に可愛い子を『友達思いの貧困者』に仕立てて、薬をせしめるための演技をさせていたためである。
そのことを知り、ミレイユは自身の行動がただの自己満足だと理解したのだろう、セドナを護衛につけ、最近はスラム街の人たちに分け隔てなく薬を渡すようになっている。
「あのさ、セドナ……私は、本当の聖女様になれるのかな……」
「大丈夫、ミレイユならなれるよ! ね?」
「そうですね……セドナ様と一緒なら、きっとなれますよ」
執事はいつもの営業スマイルではなく、心からそう言うように、にっこりと笑って答えた。
スラム街に行く途中、セドナはミレイユに尋ねた。
「そういやさ、ミレイユ?」
「なあに?」
「スファーレにあげた惚れ薬ってさ。どれくらい効果が続くと思う?」
「うーん……人間に飲ませたことが無いから分からないけど……」」
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